25 / 61
春より参られし桜華様!
第25話 懺悔と残念
しおりを挟む
桃馬と二匹の駄犬による一騒ぎは、二年三組の両津直人と三条晴斗による仲裁によって、一時の幕引きとなった。
その後、暴走の果てに、桃馬からキツイお灸を据えられたジェルドは、かつてないショックを受けていた。
ジェルド「わふぅ……。」
小頼「元気出しなよジェルド~♪ほら、もう桃馬は怒ってないからさ~♪」
桃馬「まだ許してないよ…、てか、勝手に話を進めるな。」
ジェルド「うぅ……、ほら、まだ怒ってるじゃないか~。わふぅ~、小頼~!慰めてくれ~。」
小頼「あぁ~、ほらほら、よしよし~。もう~、桃馬も許してあげなよ?ジェルドにあんな風に触られるなんて、女子からして見れば羨ましいんだよ?」
桃馬「俺は男だ、女じゃない。」
小頼のフォローも虚しく、桃馬の曇った表情が更に曇る。
桜華「と、桃馬?確かにジェルドがした事は、かなり変態的で怒りたくなる気持ちは分かるけど、せっかく直人さんと晴斗さんが仲裁してくれたのですから、そろそろ許して上げても…。」
桃馬「ふ、ふん、だめだ。ここで許したらすぐ付け上がるからな。」
ジェルド「……うぅ、と、桃馬~。」
桃馬「ショタになってもだめだからな!」
小頼に慰めてもらっていたジェルドは、気づけばケモ耳ショタの姿で反省の色を見せていた。
桜華「か、可愛い!?」
桃馬「だ、騙されるな桜華!?み、見た目は、ち、小さくて可愛いけど、な、中身は所詮、性欲に飢えたジェルドだからな。」
心を惑わす凶悪な"ケモ耳ショタ"の姿に、心を射抜かれてしまう桜華に、桃馬はつかさず注意を呼び掛けた。
しかし、その注意をした桃馬でも、ショタ化したジェルドの誘惑に勝てない様で、チラチラとジェルドを見ては、今すぐにでもモフりたそうにしていた。
これに手応えを感じたジェルドは、大胆にも桃馬に抱きつき擦り寄り始めた。
ジェルド「ご主人様、ご主人様……。さっきは、暴走してごめんなさい。僕は本当に悪い子です。ご主人様への想いが強過ぎる余り、ご主人様に迷惑を掛けてしまいました。どうか、こんないけない僕を罰してください。」
桃馬の体に顔を埋め、渾身のショタボイスを放ちながら謝る姿に、桜華は口元に手を置き漏れ出しそうな声を抑える中、桃馬は苦虫でも噛み締めた様な表情をしながら葛藤していた。
桃馬「だー、うるさい!うるさい!こっち来いバカ犬が。」
ジェルド「んんっ~♪わふぅ~♪。」
強情な姿勢であった桃馬でも、ショタ化したジェルドに勝てるはずもなかった。
桃馬は、ショタ化したジェルドを抱き寄せ、ふわふわな耳と尻尾をモフりにモフりまくった。
こんなに可愛くても中身はジェルド……。
そんな事は分かっている。
分かってはいるのだが、目の前にいる白くて可愛い毛玉を拒絶するなど、桃馬には出来なかった。
ジェルド「くぅ~ん♪ご主人様~♪」
許されたと感じたジェルドは、甘ったれた声を出しながら、満足そうに尻尾を振った。
桜華「あぁ~!桃馬ばっかりずるいですよ~、私にも触らせてください!」
小頼「あっ!私も触る~♪」
可愛いとは、尊くて罪深く、そして最強である。
あんなに剣幕を立ててた桃馬でさえも、ショタ化したジェルドには敵わなかった。
それなら始めから、ショタの姿でセクハラすれば良いのではないかと、率直に憲明は思うのであった。
その頃、もう一匹の駄犬ことギールはと言うと、二年二組の自教室に戻っていた。
ギールはジェルドと違い、直接的に桃馬をセクハラをした訳では無かったため、大きなお咎めは無かった。
しかし、ジェルドが暴走した事により、"桃馬好き放題"の権利を共に制限されてしまい、要らぬ"とばっちり"を受けたギールは、酷く落ち込みながら机に突っ伏していた。
ディノ「に、兄さん、お気持ちは分かりますけど、午後の授業もありますし、少しは切り替えた方が……。」
ギール「…わふぅ………無理だ…。」
シャル「ぬはは~♪そう落ち込むでないお兄ちゃんよ~♪」
意気消沈状態のギールを見て心配するディノに対して、落ち込むギールの姿が面白がっているシャルは、上機嫌に煽りまくっていた。
ギール「ジェルドのせいで……俺は……うぅ……構ってもらえる機会が……減ってひまっひゃ……うぅ、何で俺まで制限ひゃれるんだよ……。」
シャルの煽りが聞こえていないのか、ギールは無視して黄昏始めた。
ディノ「に、兄さん……。」
シャル「うむうむ、お兄ちゃんは構ってほしいのか。仕方ないの~、余が直々に構ってやろうではないか!」
ギール「お前は悪意があるからいい……。」
話が聞こえない程落ち込んでいると思ったシャルは、ギールに取って絶対に嫌がるであろう誘いを持ちかけたが、実は対抗する意欲が無かっただけのギールは、シャルの誘いを即断で手短く断った。
シャル「っ、な、なんじゃと!?はっ……こほん、そ、そんな事を言って~♪体は正直なくせに~♪」
ギールからの即答に驚いたシャルは、思わずギールの尻尾に噛み付こうとするが、珍しく冷静に思い留まりギールの尻尾に抱きついた。
ギール「きゃふっ!?こ、こらやめ……。」
シャル「ほらほら~♪口では嫌がっても尻尾は素直だぞ?ギールの尻尾は、桃馬じゃなくても触られるなら誰でも良いのだな~?」
ギール「ば、バカ言うな……くっ、そんなわけ……きゃふん!?」
シャル「ふっ、可愛い声を出しよって……、桃馬に尻尾をモフられる時は、いつもこうなのか?」
ギール「う、うるへぇ……も、もう…良いだろ…触るな……。」
シャル「よ~し、いいだろ~♪」
ギール「わふっ!?ふぇ……。」
いつもなら"やめろ"と言っても"やめない"シャルであるが、ここでも珍しくギールの言う通りに手を止めたのであった。
実際、シャルに尻尾をモフられている事で少し気が紛れていたギールは、好き勝手に尻尾をモフって来るシャルに対して、気持ちが良いと言う本心を隠しながら、更にモフって貰おうとしていた。
普段のシャルなら、ここで"やめろ"と言いつつ弱々しい姿を見せれば、調子に乗って更にモフってくれると思っていたが、ここに来て予想外過ぎる展開に、思わずギールは困惑してしまった。
中途半端な所で寸止めされたギールは、思わず物欲しそうな顔でシャルを見てしまう。
その様子を待っていたのか。
シャルの表情に笑みがこぼれ、イタズラモードの表情に変わったのであった。
シャル「おや~?お兄ちゃんどうしたの?」
ギール「っ、な、なんでも……ない……。」
シャル「嘘を言うでないぞ?本当は物足りないのだろ??」
ギール「ち、違っ……、お、お前なんかに触られても、ふ、不甲斐な……だけだ。」
シャル「にしし、声に震えておるぞ?ほれほれ~♪」
ギール「わふっ!?」
物欲しそうにしているギールに、シャルは再び尻尾を掴んだ。
短期間の内で、ギールの繊細で敏感な尻尾を熟知したシャルは、絶妙な手つきで尻尾の先端部分を優しくこねくり回した。
ギールに取っては、焦らされている様な感覚に、思わず机にしがみついた両手に力が入る。
ギール「うっ、うぅ~…、はぁはぁ、こ、こそばゆい……はぁはぁ、や、やめろ…シャル……はぁはぁ。」
シャル「何を言っておるのだギールよ?……やめる訳がないであろ、お主はこうなる事を求めていたのだからな。」
机に突っ伏すギールに対して、尻尾を触りながら耳元で囁くシャルは、偶然にもギールの想いを言い当ててしまった。
これにギールは、心を見透かされたと思い黙って頷いた。
何とも微笑ましい光景に、クラスの生徒たちは、微笑ましく傍観していた。
その一方で、シャルを止める隙を伺ってはいたが、中々止める隙が見当たらず黙って見ていたディノは、ここでようやく午後の授業が始まると言う口実で、シャルを止めようとしました。
しかし、この光景をもう少し見ていたい女子生徒と、この気にディノと遊びたい女子生徒が結託し、ディノがシャルに声を掛け様とした時、多くの生徒に囲まれてしまった。
ディノ「あ、あの、すみません。今からお二人を止めないと……ひゃっ!?」
後ろからスタイル抜群のクラスメイトに抱きつかれてしまい、思わずディノは、女の子見たいな声を漏らしてしまった。
これが災いして、ディノを取り囲んだクラスメイトたちは、一斉に目の色を変えて触れ合い始める。
女子「ひゃっ♪だって、超可愛い~♪」
女子「はぁはぁ、なるほど~、ディノくんは男の娘才能がある様だね~♪」
女子「ふへぇ~♪ぷにぷにとした頬っぺ~♪やっぱり、スライムだからかな?」
女子「はぁはぁ、男の娘最高♪男の娘最高~♪」
ディノ「~~っ///あ、あの……、も、もうすぐ午後の授業が……ふあっ。」
時期に昼休み終了の予鈴が鳴ると言うのに、女子生徒たちは小さなディノの体をまさぐりながら癒されていた。
その光景に、一部の男子が羨ましそうに見ていた。
男子「くそぉ、俺たちもディノと遊びたいのに~。」
男子「ディノは男じゃない……。神に選ばれた男の娘だ。あぁ~、遊びたい。お菓子あげたい。アルフォートあげたい……。」
男子「なら、誘えばいいだろ?」
男子「簡単に言うなよ。いつも一人で居るならともかく、普段からギールとシャルちゃんの二人と一緒に居られたら、声を掛けづらいだろ?」
男子「確かに、そもそもギールが許さないだろうな、あいつシスコンとブラコンだしな。」
ちょっとしたギールへの"ディスリ"が入る中、男子生徒たちに取ってもディノは人気の的であった。
その後、自由すぎる昼休みは予鈴と共に、幕を下ろすのであった。
その後、暴走の果てに、桃馬からキツイお灸を据えられたジェルドは、かつてないショックを受けていた。
ジェルド「わふぅ……。」
小頼「元気出しなよジェルド~♪ほら、もう桃馬は怒ってないからさ~♪」
桃馬「まだ許してないよ…、てか、勝手に話を進めるな。」
ジェルド「うぅ……、ほら、まだ怒ってるじゃないか~。わふぅ~、小頼~!慰めてくれ~。」
小頼「あぁ~、ほらほら、よしよし~。もう~、桃馬も許してあげなよ?ジェルドにあんな風に触られるなんて、女子からして見れば羨ましいんだよ?」
桃馬「俺は男だ、女じゃない。」
小頼のフォローも虚しく、桃馬の曇った表情が更に曇る。
桜華「と、桃馬?確かにジェルドがした事は、かなり変態的で怒りたくなる気持ちは分かるけど、せっかく直人さんと晴斗さんが仲裁してくれたのですから、そろそろ許して上げても…。」
桃馬「ふ、ふん、だめだ。ここで許したらすぐ付け上がるからな。」
ジェルド「……うぅ、と、桃馬~。」
桃馬「ショタになってもだめだからな!」
小頼に慰めてもらっていたジェルドは、気づけばケモ耳ショタの姿で反省の色を見せていた。
桜華「か、可愛い!?」
桃馬「だ、騙されるな桜華!?み、見た目は、ち、小さくて可愛いけど、な、中身は所詮、性欲に飢えたジェルドだからな。」
心を惑わす凶悪な"ケモ耳ショタ"の姿に、心を射抜かれてしまう桜華に、桃馬はつかさず注意を呼び掛けた。
しかし、その注意をした桃馬でも、ショタ化したジェルドの誘惑に勝てない様で、チラチラとジェルドを見ては、今すぐにでもモフりたそうにしていた。
これに手応えを感じたジェルドは、大胆にも桃馬に抱きつき擦り寄り始めた。
ジェルド「ご主人様、ご主人様……。さっきは、暴走してごめんなさい。僕は本当に悪い子です。ご主人様への想いが強過ぎる余り、ご主人様に迷惑を掛けてしまいました。どうか、こんないけない僕を罰してください。」
桃馬の体に顔を埋め、渾身のショタボイスを放ちながら謝る姿に、桜華は口元に手を置き漏れ出しそうな声を抑える中、桃馬は苦虫でも噛み締めた様な表情をしながら葛藤していた。
桃馬「だー、うるさい!うるさい!こっち来いバカ犬が。」
ジェルド「んんっ~♪わふぅ~♪。」
強情な姿勢であった桃馬でも、ショタ化したジェルドに勝てるはずもなかった。
桃馬は、ショタ化したジェルドを抱き寄せ、ふわふわな耳と尻尾をモフりにモフりまくった。
こんなに可愛くても中身はジェルド……。
そんな事は分かっている。
分かってはいるのだが、目の前にいる白くて可愛い毛玉を拒絶するなど、桃馬には出来なかった。
ジェルド「くぅ~ん♪ご主人様~♪」
許されたと感じたジェルドは、甘ったれた声を出しながら、満足そうに尻尾を振った。
桜華「あぁ~!桃馬ばっかりずるいですよ~、私にも触らせてください!」
小頼「あっ!私も触る~♪」
可愛いとは、尊くて罪深く、そして最強である。
あんなに剣幕を立ててた桃馬でさえも、ショタ化したジェルドには敵わなかった。
それなら始めから、ショタの姿でセクハラすれば良いのではないかと、率直に憲明は思うのであった。
その頃、もう一匹の駄犬ことギールはと言うと、二年二組の自教室に戻っていた。
ギールはジェルドと違い、直接的に桃馬をセクハラをした訳では無かったため、大きなお咎めは無かった。
しかし、ジェルドが暴走した事により、"桃馬好き放題"の権利を共に制限されてしまい、要らぬ"とばっちり"を受けたギールは、酷く落ち込みながら机に突っ伏していた。
ディノ「に、兄さん、お気持ちは分かりますけど、午後の授業もありますし、少しは切り替えた方が……。」
ギール「…わふぅ………無理だ…。」
シャル「ぬはは~♪そう落ち込むでないお兄ちゃんよ~♪」
意気消沈状態のギールを見て心配するディノに対して、落ち込むギールの姿が面白がっているシャルは、上機嫌に煽りまくっていた。
ギール「ジェルドのせいで……俺は……うぅ……構ってもらえる機会が……減ってひまっひゃ……うぅ、何で俺まで制限ひゃれるんだよ……。」
シャルの煽りが聞こえていないのか、ギールは無視して黄昏始めた。
ディノ「に、兄さん……。」
シャル「うむうむ、お兄ちゃんは構ってほしいのか。仕方ないの~、余が直々に構ってやろうではないか!」
ギール「お前は悪意があるからいい……。」
話が聞こえない程落ち込んでいると思ったシャルは、ギールに取って絶対に嫌がるであろう誘いを持ちかけたが、実は対抗する意欲が無かっただけのギールは、シャルの誘いを即断で手短く断った。
シャル「っ、な、なんじゃと!?はっ……こほん、そ、そんな事を言って~♪体は正直なくせに~♪」
ギールからの即答に驚いたシャルは、思わずギールの尻尾に噛み付こうとするが、珍しく冷静に思い留まりギールの尻尾に抱きついた。
ギール「きゃふっ!?こ、こらやめ……。」
シャル「ほらほら~♪口では嫌がっても尻尾は素直だぞ?ギールの尻尾は、桃馬じゃなくても触られるなら誰でも良いのだな~?」
ギール「ば、バカ言うな……くっ、そんなわけ……きゃふん!?」
シャル「ふっ、可愛い声を出しよって……、桃馬に尻尾をモフられる時は、いつもこうなのか?」
ギール「う、うるへぇ……も、もう…良いだろ…触るな……。」
シャル「よ~し、いいだろ~♪」
ギール「わふっ!?ふぇ……。」
いつもなら"やめろ"と言っても"やめない"シャルであるが、ここでも珍しくギールの言う通りに手を止めたのであった。
実際、シャルに尻尾をモフられている事で少し気が紛れていたギールは、好き勝手に尻尾をモフって来るシャルに対して、気持ちが良いと言う本心を隠しながら、更にモフって貰おうとしていた。
普段のシャルなら、ここで"やめろ"と言いつつ弱々しい姿を見せれば、調子に乗って更にモフってくれると思っていたが、ここに来て予想外過ぎる展開に、思わずギールは困惑してしまった。
中途半端な所で寸止めされたギールは、思わず物欲しそうな顔でシャルを見てしまう。
その様子を待っていたのか。
シャルの表情に笑みがこぼれ、イタズラモードの表情に変わったのであった。
シャル「おや~?お兄ちゃんどうしたの?」
ギール「っ、な、なんでも……ない……。」
シャル「嘘を言うでないぞ?本当は物足りないのだろ??」
ギール「ち、違っ……、お、お前なんかに触られても、ふ、不甲斐な……だけだ。」
シャル「にしし、声に震えておるぞ?ほれほれ~♪」
ギール「わふっ!?」
物欲しそうにしているギールに、シャルは再び尻尾を掴んだ。
短期間の内で、ギールの繊細で敏感な尻尾を熟知したシャルは、絶妙な手つきで尻尾の先端部分を優しくこねくり回した。
ギールに取っては、焦らされている様な感覚に、思わず机にしがみついた両手に力が入る。
ギール「うっ、うぅ~…、はぁはぁ、こ、こそばゆい……はぁはぁ、や、やめろ…シャル……はぁはぁ。」
シャル「何を言っておるのだギールよ?……やめる訳がないであろ、お主はこうなる事を求めていたのだからな。」
机に突っ伏すギールに対して、尻尾を触りながら耳元で囁くシャルは、偶然にもギールの想いを言い当ててしまった。
これにギールは、心を見透かされたと思い黙って頷いた。
何とも微笑ましい光景に、クラスの生徒たちは、微笑ましく傍観していた。
その一方で、シャルを止める隙を伺ってはいたが、中々止める隙が見当たらず黙って見ていたディノは、ここでようやく午後の授業が始まると言う口実で、シャルを止めようとしました。
しかし、この光景をもう少し見ていたい女子生徒と、この気にディノと遊びたい女子生徒が結託し、ディノがシャルに声を掛け様とした時、多くの生徒に囲まれてしまった。
ディノ「あ、あの、すみません。今からお二人を止めないと……ひゃっ!?」
後ろからスタイル抜群のクラスメイトに抱きつかれてしまい、思わずディノは、女の子見たいな声を漏らしてしまった。
これが災いして、ディノを取り囲んだクラスメイトたちは、一斉に目の色を変えて触れ合い始める。
女子「ひゃっ♪だって、超可愛い~♪」
女子「はぁはぁ、なるほど~、ディノくんは男の娘才能がある様だね~♪」
女子「ふへぇ~♪ぷにぷにとした頬っぺ~♪やっぱり、スライムだからかな?」
女子「はぁはぁ、男の娘最高♪男の娘最高~♪」
ディノ「~~っ///あ、あの……、も、もうすぐ午後の授業が……ふあっ。」
時期に昼休み終了の予鈴が鳴ると言うのに、女子生徒たちは小さなディノの体をまさぐりながら癒されていた。
その光景に、一部の男子が羨ましそうに見ていた。
男子「くそぉ、俺たちもディノと遊びたいのに~。」
男子「ディノは男じゃない……。神に選ばれた男の娘だ。あぁ~、遊びたい。お菓子あげたい。アルフォートあげたい……。」
男子「なら、誘えばいいだろ?」
男子「簡単に言うなよ。いつも一人で居るならともかく、普段からギールとシャルちゃんの二人と一緒に居られたら、声を掛けづらいだろ?」
男子「確かに、そもそもギールが許さないだろうな、あいつシスコンとブラコンだしな。」
ちょっとしたギールへの"ディスリ"が入る中、男子生徒たちに取ってもディノは人気の的であった。
その後、自由すぎる昼休みは予鈴と共に、幕を下ろすのであった。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
セイントガールズ・オルタナティブ
早見羽流
ファンタジー
西暦2222年。魔王の操る魔物の侵略を受ける日本には、魔物に対抗する魔導士を育成する『魔導高専』という学校がいくつも存在していた。
魔力に恵まれない家系ながら、突然変異的に優れた魔力を持つ一匹狼の少女、井川佐紀(いかわさき)はその中で唯一の女子校『征華女子魔導高専』に入学する。姉妹(スール)制を導入し、姉妹の関係を重んじる征華女子で、佐紀に目をつけたのは3年生のアンナ=カトリーン・フェルトマイアー、異世界出身で勇者の血を引くという変わった先輩だった。
征華の寮で仲間たちや先輩達と過ごすうちに、佐紀の心に少しづつ変化が現れる。でもそれはアンナも同じで……?
終末感漂う世界で、少女たちが戦いながら成長していく物語。
素敵な表紙イラストは、つむりまい様(Twitter→@my_my_tsumuri)より
恥ずかしい 変身ヒロインになりました、なぜならゼンタイを着ただけのようにしか見えないから!
ジャン・幸田
ファンタジー
ヒーローは、 憧れ かもしれない しかし実際になったのは恥ずかしい格好であった!
もしかすると 悪役にしか見えない?
私、越智美佳はゼットダンのメンバーに適性があるという理由で選ばれてしまった。でも、恰好といえばゼンタイ(全身タイツ)を着ているだけにしかみえないわ! 友人の長谷部恵に言わせると「ボディラインが露わだしいやらしいわ! それにゼンタイってボディスーツだけど下着よね。法律違反ではないの?」
そんなこと言われるから誰にも言えないわ! でも、街にいれば出動要請があれば変身しなくてはならないわ! 恥ずかしい!
女神様の使い、5歳からやってます
めのめむし
ファンタジー
小桜美羽は5歳の幼女。辛い境遇の中でも、最愛の母親と妹と共に明るく生きていたが、ある日母を事故で失い、父親に放置されてしまう。絶望の淵で餓死寸前だった美羽は、異世界の女神レスフィーナに救われる。
「あなたには私の世界で生きる力を身につけやすくするから、それを使って楽しく生きなさい。それで……私のお友達になってちょうだい」
女神から神気の力を授かった美羽は、女神と同じ色の桜色の髪と瞳を手に入れ、魔法生物のきんちゃんと共に新たな世界での冒険に旅立つ。しかし、転移先で男性が襲われているのを目の当たりにし、街がゴブリンの集団に襲われていることに気づく。「大人の男……怖い」と呟きながらも、ゴブリンと戦うか、逃げるか——。いきなり厳しい世界に送られた美羽の運命はいかに?
優しさと試練が待ち受ける、幼い少女の異世界ファンタジー、開幕!
基本、ほのぼの系ですので進行は遅いですが、着実に進んでいきます。
戦闘描写ばかり望む方はご注意ください。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる