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結局デートの内には入らない模様
しおりを挟む今思えば、小さい頃から我慢ばかりしていたかも。
理由は解っていた。すごく忙しい両親でなかなか会えることも少なかったからだ。私のお父さんはすごく有名なシェフで忙しい人だった。それを手伝うためにお母さんもお店にかかりっきりで。
参観日にきてくれたこともあまりない。体育祭も学校祭も同じ。家にいることも少なく、顔を会わせることもなかった。でも、忙しい両親に迷惑はかけられないと黙っていた。ずっとお兄ちゃんが傍にいてくれたから寂しさは紛れていたし。
(大丈夫、大丈夫、私は大丈夫・・・・。)
何より、傷つくことを軽減できるから、我慢する方が楽だと思ったんです。
だから、私は大丈夫だと・・・。
待ち合わせ場所に着いてそうそうにああ、またかという気分になってしまう。
昨夜までは楽しみの方が勝っているのに、朝になると不安の方が先立つのはこの瞬間が好きじゃないからだと思う。
目のまえには真っ青になりながらも、引っ張られている腕をはがそうと必死になっている彼氏が1人。対抗するように腕を放そうとしない女性が1人。香帆は、またかと思いつつ、2人を見比べて笑顔で言い切った。
「今日のデートはキャンセルでお願いします。ではまた学校で」
「待って、待って!!いやいや、香帆サンっ、年も明けたし気分新たにデートしようっていう話だったよねっ!!だから、俺頑張ったんだよー?お願いだからデートしてぇえ」
女性を振り払いながら、必死に香帆に対して宥めにかかろうとしている八尋に対して思わず、白い目を向けてしまうのは許してもらいたい。
香帆だって、平凡かつ平和なデートを楽しみたいのだから。
確かに八尋は頑張っていた。絶対に過去と重ならないようにと言って、髪も茶色に染めてくれているし、服も目立つような服装ではない。むしろ、アクセサリーも少な目で、服の恰好も超~地味にと必死にこれでもかと抑えてくれている。ごく一般的な雑誌を大量に広げてあれこれと部下に対して相談しているとも聞いたし・・・。
それでも、漏れ出るオーラはきっと見る人には解ってしまうのだろう。
それにしても、八尋先輩を気に入る人は揃いも揃って趣味が悪い人だと思う。あ、でも、私もこんなことを言っているあたり、その趣味の悪い人に当てはまることになるのかな。それは嫌だなぁと考えていた香帆の目の前では、女性がペラペラと喋っていた。
「・・・こんな地味子とデートですって?あはは、こんなお子様が八尋を満足させられると?そのつつましいお胸でどうするつもりなのかしら?」
「八尋先輩の胸フェチって有名な話なんですね」
「いやいや、女狂いとか胸フェチの噂とかもうそんなのいらないからっ!今の俺は香帆フェチなのっ、香帆至上主義に転身したのっ。胸フェチなんてくだらない称号は俺以外の誰かにあげてやってっ!ああもう、過去の俺をガチで叩き殺したい!過去に戻れるなら、黒歴史作るなと怒鳴りつけてやりたいっ!そもそも、麗香、なんでお前がここにいるのさー?!」
「あら、ヒドイわねぇ、元彼女に向かって・・・用事があってこっちにきたら貴方がいたのよ?」
ふふんと高らかに笑う女性の笑顔をみてようやく、香帆は思いだした。元彼女と言われて思いだすのもどうかと思うが、思いだしてみれば見かけた場所が場所だけに納得いく。
「あ、思い出しました!見覚えあると思ったら・・・お兄ちゃんの店でアンアン喘いでいたお姉さんの一人ですね、ああ、道理で納得です」
「か、香帆さんや、そんなこと思いださなくてもいいんですヨー?そして、納得しないでクダサイ」
「あら・・もしかして『perfume』のシェフの妹なの!?」
「あ、はい。兄ともお知合いですか?」
「ええ、ま、まぁね。おほほ、用事を思いだしたから帰るわ。ねぇ、夜に我慢できなくなったら私の家にいらっしゃい。ほら、名刺ね」
「ゼッタイオコトワリー。お前と遊ぶくらいなら隆ップル(虎矢と莉里ペアのことです。)にいじられる方を選ぶよ?んでもって、今の俺は大好きな香帆以外は眼中にないよ。香帆サン、聞いてますかー?ここ大事ですよ?テストに出ますよ、香帆以外ってところが大事よー?」
「うふふ、照れちゃってぇ。そっちの子、少なくとも胸がDカップ以上なかったら、八尋にすぐに飽きられるわよ」
「・・・Dカップ以上、ですか・・・・」
「いや全然、照れてないどころか、余計なこと言いまくりのお前にキレそうなんですけど・・・香帆、無視していいからな?今の俺は胸なんかどうでもいい香帆フェチにリニューアルしたんだからね。ほら、お前も邪魔だからととっと失せろ。そして、二度と俺の前に現れるなよ?」
「いやぁん、うふふ、じゃあまたねぇ」
かき回すだけかき回して元彼女である女性は奥の方へと消えていった。ふわふわのヒョウ柄毛皮コートに黒いミニスカートがお似合いになるのはさすがだなと思いつつ、香帆は自分の胸元を眺めながら眉間に皺を寄せている。香帆の表情がいつもと違うと思ったのか、八尋は慌てふためくが、香帆は知ったことではないと言わんばかりにため息をつきつつ歩き出した。
(まぁ、本音を言えば別れたくないんですけれど、しょうがないですよね・・・胸・・・私だって、せめてCカップぐらいは欲しかったです。)
「・・・つつましいお胸かぁ・・・そうだ、帰る前にご飯どこかで食べようかな」
「あのー香帆、なんで一人で歩き出すのーっ?デートは?デートは?」
「キャンセルになったので問題ありませんよ~うーん、そうだ、パスタでも食べよう」
「いやいや、同意した覚えはないよー!頑張って、やっとお店の予約を取ったのに・・・。せめて、そこへ食べに行くだけでも行かない?」
「・・・・・予約って?」
「うんうん、香帆に食べさせたいデザートがあるお店の予約がやっととれたんだよー。約一ヶ月待ったぐらい大変だったのよー」
「・・・凄いです!」
「デショ?だからね、仕切り直そうよ?」
そう言いながら八尋は香帆の手をさりげなく握りしめて隣を歩き出した。いつの間にか歩くペースが同じであることに気づいたが、八尋は手を放してくれそうにもない。
何より、お店に行きたかったことも確かなので、いろいろと自分に言い訳をしつつ、八尋についていった。・・・け、決して食べ物につられたわけじゃないですよ、多分。
「このチョコケーキ、すごくおいしいです!」
「本当に全部が美味しいんだよね、この店」
「さっきから私を眺めてばかりですね。先輩もデザートを食べたらどうですか?」
「香帆~いじめないでぇ・・・俺がチョコ苦手って解っていていってるデショ」
(うん、先輩がチョコが苦手ってことぐらい知っている。ニキビができやすい体質であることと、あの舌に残る甘さが好きじゃないとか。最初に聞いた時びっくりしたもん。)
図書部の仕事を一緒にしていた時に、何故かチョコの話題になってびっくりしたことを今でも思いだせるぐらいだもの。
『えっ、龍野先輩はチョコが苦手なんですか・・・?!』
『そーなのよ。だから、バレンタインの時期は憂鬱であまりどこにも行きたくないってカンジ。基本的にバレンタインあたりはアジトに篭ることが多いよ。田城はチョコ好きなんだよね?』
『あ、はい。チョコは大好きです。特に、バレンタインシーズンになると、パティシエが作ったチョコが買いやすいのでよく買いますね・・・となると、バレンタインチョコはもらっても捨てているとか?』
『・・・なんか俺がヒドイ人間に聞こえるなぁ。うーん、目の前で渡されるときには基本的受け取らないね。あと、遠回しにもらったものは基本的に族の仲間にあげているな。とはいっても、俺の周りはほとんど、チョコが苦手って知っているからもらうことも少ないよ』
『・・・なんていうか、ラッキーな人ですね』
『ええっ、どういう意味なの~ソレ!?ちょ、田城?気になるから話してってば~!!』
過去に思いを馳せていたら、口の中にチョコの甘さが広がっていった。目を丸くさせていると、八尋が自分の口にスプーンを差し入れていた。慌てて口を開くと、そのスプーンがまたチョコをすくってこっちに向かってくる。
「や、八尋先輩・・・?」
「ふふふーん。ずっとこうやってあげてみたかったんだよね、こういうのってピュアなカップルってカンジでいいじゃない~?」
「あれですか、餌付けでひよこ・・・じゃ、八尋先輩がお母さんですね」
「香帆サン、お願いだからムードもへったくれもないことを言わないでください・・・そして俺はお母さんではなく、香帆の彼氏ですよー?おわかりですかー?」
「でも、よく予約できましたね・・・それに、このデザートもすごく美味しい」
「香帆がチョコ好きだって知ってから、密かにいろんなお店をリサーチしてたんだよ。この店もそのリサーチした中から決めたの~。もうメニュー片っ端から味を確認したし」
「え、でも、チョコは苦手では?」
「ああ、チョコの味見は全部隆と族の仲間が全部してくれたからねー」
「・・・鬼ですね」
(虎矢さんや族のみんなも大変だっただろうな・・・先輩の笑顔からしても振り回している自覚があるんだろうし・・・今度虎矢さんに謝っておこう。)
てへっと誤魔化して笑った八尋に対して香帆は呆れたが、それでも、八尋の餌付けは止まらない。結局デザートを2皿も食べてしまった香帆は内心でダイエットを・・・と考えながら、八尋と一緒に店を出た。ここまで来たらすぐに帰るのも失礼かと思い、八尋と相談してバイトの時間まで、ショッピングに行くことにした。
「あ、この猫ちゃんのマフラー、とっても可愛いですね」
「いやいや、可愛いのは香帆だよー?こっちの猫耳を模したイヤーマフや肉球手袋もはめてみて?・・・ああ、萌えってこういうことなのネー。あっ、写真撮らせて・・・はぁーやっぱり可愛いなー」
「八尋先輩って何気に冴帆お兄ちゃんと好みが合いそうですよね。写真はお断りです」
「うう、ヒドイ、香帆ってばー」
つけていたものを棚に戻すと、さっきからうるさく可愛いと連呼している八尋がレジへと向かっていた。何かを買うのだろうと思いながら廊下側の入り口へ戻ると、向かい側にランジェリーショップが見えた。香帆はそれを見た瞬間、思い出した。あの元彼女の言葉を。
『・・・こんな地味子とデートですって?あはは、こんなお子様が八尋を満足させられると?そのつつましいお胸でどうするつもりなのかしら?』
(そりゃ、綺麗じゃないし、胸は確かに小さいし、地味なのも本当だけれど・・・・ああ、また私の悪い癖・・・勝手にネガティブ・・・・になっても、仕方がないのに。本当のことだし、言われても仕方がないし。)
がっくりと肩を落としていると、八尋が紙袋を持って戻ってきていた。
「香帆、さっきの買ったからあげるね!!」
「・・・・さっきの?」
「そうそう、さっきのマフラーと手袋とイヤーマフを買ったのー。まだ寒い時期だし、需要あると思うんだよ。特にイヤーマフなんてダイソーで人気だしね!あ、ダグは取ってもらったからすぐにつけられるよ~」
「ありがとうございます」
「どうしたのー?なんか元気ないけれど?」
「いえ、お気になさらず・・・・あ、バイトの時間もあるし、帰りますね」
「ちょ、いやいやいや、まだ時間あるじゃん、あっ、ちょっと、ちょっと待って~!前々から気になっていたけれど、香帆って都合が悪い時になるとさっさと逃げようとする癖あるよね?」
慌てて追いかけてくる八尋から逃れようとしたが、結局先回りして前へ立たれた。八尋の表情はいつになく真剣だ。香帆は指摘されたことに言葉を詰まらせたが、精一杯の抵抗で首を振った。
「・・・っ・・・そ、そんなことないですよ」
「絶対嘘だ。ずっと疑問に思ってたのー。香帆って絶対愚痴を言わないし、俺に文句も言わないよね?でも、普通言うよね。隆だって、莉里からはいっぱい文句を言われてるけれど、香帆ちゃんからはあまり聞かないって心配していたし!!」
「っ・・・!!」
ぎゅうっと抱きしめてくる八尋に見抜かれたことに驚いた香帆だが、言葉にならない。せめて顔だけはみられないようにわざと抱きしめ返した。まぁ、その意図は八尋にとってはお見通しだったが、八尋は敢えてそのままにしていた。
「・・・香帆・・・嬉しいんだけれど、普段からそうやって抱きしめ返して欲しいなぁ。ああもう、とにかくさ、どんどん愚痴ってほしいわけですよ!俺としては」
「いやですよ、重い女じゃないですか、それじゃ」
「香帆ならいいんですよー香帆が香帆のままでいられるなら、少しぐらい我儘でも許されると思うのー。そうでなきゃ、俺がもの凄く不安に感じる。わかる?」
頭にキスをおとしてくる八尋にちょっと憮然としてしまう香帆だが、顔を見られたくないのであげることもできない。
「なんで、不安になるんですか、八尋先輩が」
「不安を抱えた人って爆発した時、別れる!って言い出してすっぱり関係を切る人が多いらしいのー。それって香帆の性格的にありだよね。なんか雑誌で見て真っ青になっちゃったのよ・・・・だから俺に八つ当たりとかしていいから別れないでっ?」
「・・・あ、そこに繋がるんですね。というか、八尋先輩も意外に考えていたというか・・・びっくりです」
「ちょ、ヒドイっす・・・俺も香帆が一番長い付き合いだからちょっと不安なのよ。香帆は優しいからついつい甘えてしまいそうだし」
「ちょっと正論過ぎてムカつくので、今日のデートは全部なかったことにしましょう」
「それって、ありなのっ?いやいや、おかしいからねっ!?」
八尋の反論をスルーしている時、紙袋を見て思いついたのか、香帆はすぐになるべく口元が見えないようにマフラーを巻き、ついでに、イヤーマフや手袋もはめた。それに八尋が可愛いと悶えだし、携帯を取り出そうとしたその隙を狙った香帆はすぐに走り出して逃げた。
ちなみに香帆は逃げ足が速い方である。(ここだけの話、体育の成績も平均的なのだ。真面目ちゃんだからって侮れんのですよ。)
「じゃ、今日はありがとうございましたー!!」
「ぎゃーちょっと、待ってーーーー、せめて写真一枚だけでも撮らせてぇええええ!!」
「ぎゃっ、そんな血相かえて追いかけるほどのことですか!」
そう言いながら止まろうとしない香帆は結局、バイト先にまで追いかけられた。ここまで追いかけられたならしょうがないと諦め、八尋の好きなようにさせることにした。疲れ果てていた香帆はちかくの公園でぐったりと座っていた。
「今思うとあそこで撮らせていたほうがまだこんなに疲れなかったかもしれません」
「あーかもね。でも街を全力疾走するのは楽しかったわー。あ、香帆、こっちに視線欲しい」
「・・・もう街を歩けない・・・ちょっと、待ってください、下からのアングルって何故ですか?マフラーとかまったく関係ないでしょう?」
「ついでに香帆さんの全身も撮ってるの・・・これでよし。10枚ぐらいはとれて満足したから帰る。また、帰りに迎えに行くからちゃんと連絡してねー。それまでブロッサムにいるから」
「いや毎回言っていますけれど、無理することはないですよ?」
「可愛い可愛い香帆が誰かに狙われたらどうするのさ。今ストーカー問題すごいよー?」
(いやいや、誰も襲わないよ・・・・つつましいこんなお胸の地味子なんて。)
問題ないですってばといいながら本当に今度こそ間に合わないからとバイト先のコンビニまで向かった。ぐだぐだ文句を言ってようやく帰った八尋の後ろ姿を見送った香帆はため息をついた。
「迎えは本当にいらないんですけど」
「まーたそんなこと言ってるのー?香帆は俺の大事な大事な人なんだから、甘えていいの。俺の隣で堂々としてなさいっていう話だよーおわかりー?」
(・・・・・甘えて堂々と・・・・かぁ。)
「じゃ、また迎えにくるからイイ子でいるんにゃよー。あーもー香帆可愛いわ・・・。じゃ、頑張ってにゃー!!」
「猫好きなのかな・・・あの族長が猫ポーズとか。虎矢さんに写真撮って送りたいなあ。ちょっとおもしろそうだし、また・・・撮らせてもらえるようにお願いしようかな」
不思議と、もう元彼女のことは思いださなかった。気分をよくした香帆は晴れ晴れとした顔でバイト先のコンビニへと入った。
「こんばんは、店長、今日もよろしくお願いします!」
余談
ブロッサムにて謎の会話
「隆―お願いがあるんだけれどさ、『鬼月女』っていう族のチームあるっしょ」
「ああ、あるね。お前の元彼女もそこにいたっけ」
「そう、それそれ、思い出したくもないそのバカ女の麗香がいるそのチームを解散させに行こうと思うのね。あのバカ女、香帆にヒドイこと言いやがって・・・あのままじゃ懲りなさそうだから、特攻隊の編成を宜しく」
「・・・元はお前の女癖の悪さが原因だと思うけれど、まぁ、そうでもしないと諦めそうにない女ってことは解った。手配してくるわ」
「お願い。ああもう、心底、過去の俺を殴り殺したいわー。香帆ね、無表情だけれどどことなく目が寂しそうで。あのバカ、つつましいお胸ってなんだよ、それに、地味子って。香帆のあのかわいらしいBカップの胸は俺にとっての凶器だし、地味子じゃないし。香帆、もてる方だと思うし・・・今日のデートだって、ちらちら男がこっちみてて威嚇するの必死だったしさ・・・香帆さん、すっごい色白だし、可愛いし、なんていうか、毛が短い白猫さんみたいなカンジなんだよねー。あんな可愛い香帆に向かってなんたる言いぐさ。胸だけが全てじゃないっつーの・・・過去の俺にそう説教出来たら一番いいのに・・・」
「・・・・このまま延々と続きそうだから相手にせずほっておこう。マスター、こっちおかわりー」
「なにあいつ、ぶつぶつといってるの?」
「香帆ちゃんを傷つけられたらしいよ。前は割り切りよい関係が一番だって言ってたヤツがかわるもんだねー」
「ああ、そのせいで、割り切っているつもりで内心は割り切れない執着心の強くて性格の悪い女が群がることも多いんだよな。・・・そう考えるとモテる男も辛いんだなあ」
「マスター、超棒読みだね。まぁ、俺もそう思うけどさ」
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