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11)琴葉の『もう一人の兄』
しおりを挟むいいところなし(本当にまったくなかった)で戻ってきた巽を迎えたのは、おーほっほほと聞こえる高笑いと共に登場した美琴だった。
もちろん、その手にはハリセンが。
「・・・・・やはりそのハリセンは標準装備なのかね?」
「当たり前で、当然のことですわ。」
は・り・せ・ん・・・・☆
って、何度区切ろうともハリセンはハリセンでしかありませんとも、旦那様。
ということで、巽が居間に着いた頃にはもうすでに顔全体が真っ赤に腫れていた。
今は、向かい合っていた巽と美琴を挟んで真ん中に立っていた黒川がいくつか報告をしている最中だ。巽が先に真琴との会話を報告した後なので、情報を共有することで何かが見えてくるかもしれないということで、黒川の方でも、美琴に協力を頼んでいた。彼女はその傍らで椛屋家の要請により琴華を探していたので、遅れて城野宮家についたという流れになる。
「・・・あの家のメイド達から集めた情報と真琴様のおっしゃられたという話と少し違いがありますね。」
「どういうことだ?」
顔を氷で冷やしながら話を促す巽に黒川は色々と書いたメモを読み上げ、説明し出した。
「まず、琴華様は車から怪我をした琴葉を引きずっていたそうです。家へ入れようとしたのでしょう。そこへ真琴様が登場したのですが、憤慨した様子で執事を呼び寄せて琴華を制止して琴葉を取り戻されたとのことです。」
「・・・投げ捨てたのではなかったか?」
「奪い取った・・・という方が正しいのではと思われます。その際、2人は会話を交わしていたようでございますが、どうも・・・ここら辺はよくわからないとのことでした。」
『・・・・琴華、いい加減になさい。あの時の約束は守ってもらいますよ。』
『いやよ・・・いや、どうしてよ。琴葉のことを鞭で打っていたのに?あれほど嫌っていたのにどうして!?』
『あれはあの子のために必要だったことだけれど、その分の罰を受ける覚悟はとうにあってよ。でもね、今回貴方がしたことは世間的に見ても庇えない立派な傷害事件。貴方はそれを背負う覚悟などないでしょう?私やあの子の愚かさを真似て育ったとはいえ、なんということをしたの!』
「・・・・必要だったこと?」
「はい。しかし、それ以上に気になったことが。琴華様が真似たという相手は真琴様と誰か。つまり、もう一人琴葉様を虐待していた人間がいたということになります。・・・美琴様ならきっとお分かりになるかと思われます。そこで、教えていただきたいのです。執事の一人が口を滑らせた後、怯える様に逃げたのですが、三郎様とはどなたでしょうか。」
「・・・・・・・・・・・っ!!」
三郎という名前が出たとたん、美琴は目を見開かせ、震えながら顔を真っ青にさせた。美琴についていた使いの人間も顔を蒼褪めさせていた。
「三郎だと?」
「ご存じなのですか?」
「昔、琥一や晃次からもう一人弟がいると聞いたことがある。その弟が確か三郎だったと記憶しているが・・・。」
『俺達は父の名前である寅治郎をもじってつけられたんだ。俺は一番上だから、寅から連想して琥一。』
『で、弟の俺が晃次。二番目ってことで、漢字は違うけれど、父の名前の二文字目から連想してつけられた。で、ここにはいないけれど、一番下の弟が三郎。』
「ここまできたらもう解ると思うけれど、父の三番目の文字からつけられた。ちゃんと名前には意味があるんだぜ。』
「あんな子、椛屋の人間じゃありませんわ!!!!!」
巽の言葉を遮り、大きな声で叫んだ美琴にいつもの優雅さは全くなかった。歯ぎしりし、扇をきつく握りしめているその様子にはいつもとは違う苛立ちが見えた。
「・・・み、美琴様・・・。」
「し、失礼いたしましたわ・・・。我が家ではすでに死んだものとして扱っておりますのでどうか、その名前は・・・。城野宮様、どうかその、三郎のことは・・・名前の一文字でも絶対に絶対に・・・琴葉には絶対に言わないでいただきたいんですの!」
「家族間でもタブー扱いするほどなのか?」
「・・・母のしたことなど、あの子に比べればたいしたことないと思えるほどに。あの子は・・・生まれながらのサディスト・・・動物や虫の解剖やいじめなどは当たり前、殴ったり蹴ったりしては流れる血を見るのが大好きで、父がいない間、どれほど母と私や兄弟が苦労したことか。特に、琴葉は末っ子ということでよく標的にされていて・・・。きっとあの子が全部思い出したら・・・・いえ、思い出させたくもない・・・。」
目を瞑っていた美琴が震えながらも断言することから本当に酷かったのだろう。迷いながらも黒川はお茶を美琴に差し出しつつ、口を開いた。
「その口を滑らせた執事が言っておりました。真琴様が変わられたのはその三郎様が消えた時からだと。」
「・・・そういえば、確かにその頃からですわね、母様が琴葉を鞭で打ったり虐待したりするようになったのは。・・・三郎は突然行方不明になりましたの。本当にとある日、ばったりと。それに…そうですわ、その頃から三郎の名前も自然とでなくなりましたし・・・。」
「父君はご存じで?」
「多分、母が報告したと思いますが・・・そういえば、父との会話にもあがりませんでしたわね。」
落ち着かせるように紅茶を飲もうとしている美琴だったが、その手はカタカタと震えていた。巽は尋常じゃないほど顔を真っ青にさせている美琴を眺めながら考え込んでいた。
(それほど酷かったといわれている・・突然行方不明になった三男か・・・。)
まっくらな世界の奥で、なぜかぼんやりとではあるが、何かが見える。
目を瞑っているのに映像が見えるのは一体何故。
『やめて、やめて、お兄ちゃん!!!』
『うるせー!!モノがしゃべるわけないだろ、黙って殴られていろ!』
二つくくりにした女の子が手足を縛られた上に、川のギリギリ側に生えている木に縛られてサンドバックになっていた。女の子の顔が腫れ、折れた歯から血が出ている様子を見て笑っていた男の子の顔には愉悦の感情が浮かんでいる。
『何をしているの!・・・・!』
『あ、やっべ、見つかった。しょうがねぇなぁ。』
母親の声に気づいた男の子は残念そうにハサミを鳴らした。女の子の前に向けられたハサミを見た母親は悲鳴をあげるが、男の子はそれを無視し、ばっさりと紐を切った後女の子を押した。その軽い身体は当然のように風にあおられて川の方へと落ちていく。真っ青になったその女の子から見えた男の子の顔は笑っていた。
川へと落ちたその女の子は痛みで泳ぐ気力もなく、それでも必死に手を動かしていた。
『やだっ・・・・・!!』
『・・・・ぶ・・・が・・・っ・!!!』
その時、女の子の腕をつかむ手が現れたのは気のせいだったのかもしれない。
突然の感触に驚きながらも、女の子はその手を握り返していたが、掴んでいる腕に巻かれていたバンダナに書かれていた名前がぼんやりと見えたが、意識を失ってそのまま目を瞑った。
(あれは・・・誰・・・・それに・・・なんで・・こんな、夢を・・・???)
思い出そうとすると頭が拒否するかのように白い霞みが現れる。その上、頭が痛む。後頭部の方が熱を持っているような気もする。
必死に思考を纏めようとしていた頃、何かが聞こえることにやっと気づいた。
「・・・・・・だ・・れ・・・?」
「・・・聞こえるか、・・・・葉!・・・琴葉!!」
「そんなにうるさくして大丈夫なのかしらね~。」
(ああ、この声は・・・寅治郎様・・・それに、真琴様・・・。)
その2人の声が聞こえた時、琴葉は瞬時に気づいた。ここは・・・椛屋の家なのだと。まだぼんやりとする頭を抑える様に立ちあがると、寅治郎が慌てて横になるようにと宥めてくる。
一体何故、と思っていた時、頭に包帯があることに気づいて、さらに困惑状態に。 未だ状況を整理できない琴葉に真琴が間延びした口調で話しかけた。
「貴方、結構寝込んでいたのよ~。いい加減に起きなさいな。」
「・・・申し訳ございません、真琴様。」
「まぁいいわ。話せる元気がでたなら、琴華の部屋にお行きなさい。私もいい加減ここで寝たいのですから。」
「こら、真琴!その言い方は・・・。」
「大丈夫です、寅治郎様。・・・真琴様、申し訳ございませんでした。」
「こ、こら、琴葉も待ちなさい。わしが連れていくから、腕に掴まって・・・。」
ふらっとよろめきながらも布団から出ようとする琴葉を寅治郎が慌てて支えつつ、誘導していった。そんな2人の後ろ姿を眺めながら真琴はぽつりとつぶやいた。
「・・・記憶が綻びだして・・・・・これは、急がなければいけませんわねぇ。」
次の日の朝――
なぜか、巽は正座させられていた。
誰にって・・そりゃ、美琴様しかいないだろう、この屋敷で一番偉いはずの巽に対してそんなことができるのは、外部から来た美琴のみだ。
「・・・うう、これが琴葉からであれば喜んで受けるのだが。」
「煩悩退散ですわ!」
スパーンッと小気味いい音が屋敷中に響く。当然、主であるはずの巽が頭を叩かれた音だが、周りは一切助けようともしない。あの黒川でさえだ。
まあ、それは全部巽の自業自得なわけだが。
「キモい、キモ過ぎますわ!!!寝る前に書斎から本を貸してくださったのはありがたいですが、なぜ、そこに琴葉の写真を挟むように隠していたのですか!?しかも、ほとんどが寝顔や視線が向いていない状態だということは、どう考えても盗撮ですわよね!!!」
震える声で叫びながら何度もハリセンで叩く美琴に抵抗しつつ、弁解を試みる巽だが当然のように失敗に終わった。
「しょうがないだろう!琴葉がどうしても撮らせてくれないんだ!」
「そんな真顔で言われて、ああそうかって納得するわけございませんでしょうが!!!」
「あんな可愛い琴葉の寝顔や姿を記録しないなんて罰当たりだろう、絶対に残すべきだ!」
「貴方がいうとストーカーが好き勝手に言い訳を並べ立てているようにしか聞こえませんわ!」
ぎゃあぎゃあと喚き合う2人の前によくできた執事である黒川が静かに声をかけた。
「お二方、椛屋家の方から使いが来まして、琴華様を連こう・・・失礼、お連れになられたとのことです。」
「・・・やっと掴まりましたのね、愚妹が。」
「ようやく、か。こっちに通してくれ。」
標的がようやく登場したことで、ハリセンが止まったことに内心でホッとしていた巽だが敢えて口には出さなかった。(当然だ、出していたらすぐさま美琴様に制裁されていたことであろう。)
居間にやっと現れた琴華は最初こそは憮然としていたものの、美琴を前にしたとたん、悲鳴をあげた。
「な、なんでここにお姉様が!!!!!」
「おーほっほほほ!!!あなたが悪いことをすれば制裁するのが私の役目だからですわ!」
「あ、ありえないっ・・・・・こんな・・・こんな予定じゃなかったのに・・・」
よほど美琴がいたことがショックだったのだろう、項垂れだした琴華に呆れながらも、巽は話しかけた。
「とりあえず確認する。琴葉を攫ったのはお前だな?」
「もう・・・調べはついているんでしょ。ええ、そうよ、あたしよ。何よ、みんなして琴葉って・・・!!」
「琴葉の後頭部に傷があったそうだ。椛屋家で診察した結果、非穿通性頭部外傷だったそうだ。念のため、脳神経外科の診察を受ける予定らしいが、何をやった?」
「・・・バットで殴っただけよ。」
「まぁ・・・なんて子。琴葉は頭に傷ができて縫うはめになったと聞いたのにふてくされるだけなんて!!」
「ふんだ。何よ・・・どうして琴葉が愛されるのか、あたしにはさっぱりわからないわ。」
「そりゃ、貴方の性格が捻くれているからですわ。なんでそんな性格になりましたの?まだ昔の方が可愛げがありましたわよ。」
呆れ果てる美琴に対してイラっとしたように琴華が口を開くが途中で何かを思い直したのか、言い方を変えた。考えたことは全然違っていたが、琴華への返事に迷っていたのは巽も美琴も同じだったらしい。
「そりゃ、苛めて来ようとしてきた兄様に気に入られるために決まって・・・・・そうよ、姉様ならご存じでしょ?どうして三郎兄様は消えたの?」
「・・・三郎のことは私もわかりませんわ。ずっと行方不明ですし。」
「コレの人間形成の原因も三郎か・・・。」
「これっていわないで!大体、そのあたしを選んだのはあんたでしょう。」
「それはもう何度も自問自答している。俺は底抜けのアホだったなと。真琴様にもそれこそボロクソに言われた・・・と、どうしたのだ、美琴さん?」
巽が美琴を見やると何かを考え込んでいたらしい美琴が口を開いた。
「いえ。少し、お母様とお話がしたいと思っただけですわ。それはそうと、城野宮様、この子はどうなされるおつもり?母がこの子をここに寄越したということは多分好きに処分しろということだと思われますけれども。」
「真琴様の考えはよくわからんが・・・当然、警察に突き出すつもりでいる。」
「ええ、母の考えは私をもってしても理解できないことが多いんですのよ。」
「えっ・・・ちょ、なん、で、そうなるの?」
「普通に考えて傷害事件だからに決まっているが。しかも、監視カメラにはっきりと誘拐していたところが映っている。交番では対応してくれないかもしれないが、警察署まで行けば被害届も出せるだろう。まぁ諦めて大人しく刑罰を受けるんだな。」
「いやよ・・・・約束も嫌だけれど、刑務所行きも嫌!!」
わっと泣き出し、蹲った琴華に美琴も巽も顔を見合わせ、首を傾げている。そこにこれまたよくできた執事長である黒川がさりげなく登場。
「約束・・・・(ですって)?」
「どうやら、琴華様は真琴様と約束していたそうなのです。試しに旦那様と5年間夫婦生活を続けることができたら真琴様が決めた婚約者との婚約を破棄すると。」
「・・・婚約していましたの!?」
あまりの事実に驚いた美琴が、琴華に詰め寄ると、マスカラが落ちてまっくろたぬきになった琴華が喚きだした。
「したんじゃなくて、させられたのよ!!お母様の知りあいに嫁ぎなさいって。絶対嫌だって断ったわ。でも、この時ばかりはお母様も厳しくて。しかも、なんで・・・海外で働いている人に嫁がされなきゃならないの?だから、あんたが・・巽が現れた時、運命は私に味方したって思ったのに・・・!」
「でも、あなたはそこで大人しくできなかったのでしょう?浮気しなければまだ夫婦生活を続けられたのに。この馬鹿も悪いですが、別れたのは浮気をしたあなたの自業自得でしかありませんわ。」
「この馬鹿・・・うう・・・容赦ない・・・っ・・・!」
「・・・うっさいわ。あたしはね、愛されてしかるべき人間なの。琴葉みたいに傷だらけにされて、散々痛めつけられて・・・それでも何もできずに怯えているだけだなんてみじめすぎない?でも、あたしは違う。三郎兄様に琴葉と違って可愛い妹だなあって褒められたもの。」
「それは違います。私達は平等に貴方たちを可愛がっていましたわ。貴方たちに差をつけて仲違いさせて楽しんでいたのがその三郎ですのよ。」
「嘘よ!三郎兄様は言っていたわ、みんなは琴葉を一番可愛がっているけれど、僕は君を一番に可愛がるよって!」
「三郎はそこまで美化されるほどの子ではありませんのですが・・・。」
「うるさいうるさいうるさい!!あたしを認めてくれるのは三郎兄様だけなのに、なんで!なんでいないの!!」
興奮した琴華が喚きだし、髪の毛を振り回して暴れ出した。その勢いに最初こそは驚いたものの、すぐに冷静になった美琴はハリセンを取り出し、スパーンと、琴華の頭を叩いた。その隙を狙い、巽が琴華の腕に精神安定剤の注射を刺す。その手慣れた腕前に美琴が感心した様子で拍手していた。
「あらまぁ、本当に医者でしたの。さすが、精神安定剤を打つのもお手の物ですわね。」
「・・・褒めているのか貶しているのかどちらですか・・・。」
げっそりとなった巽をよそに、体から力が抜けたのだろう座り込んだ琴華を黒川が連れ出し、さっとソファーに横たわらせて毛布を掛けていた。できる執事は一味違うと思いながら、巽は状況を整理することにした。さすがにここまでくれば、三郎について触れないわけにはいかなかったのだろう。あまり好ましくないが・・・と言いたげな表情で2人とも名前を出した。
「琴華は起きたら警察に突き出すとして・・・つまり、全ての元凶は真琴様ではなく、三郎とかいう三男ということか?」
「琴華はしばらく一人で考える時間が必要ですし、刑務所なら一人で考えるのに最適ですわ。あの様子じゃ、警察どころか、精神病院行きになりそうですけれどもね。少なくとも・・・三郎がキーになっていることは確かですわね。まさかここまで話が拡大するとは思いませんでしたが。」
「こうなってくると、尚更、真琴様が虐待していた理由というのがよくわからんな。それに、琴華を海外にやる予定だったというのも。」
「琴華を警察に突き出すのはお任せしますわ。私は・・・今からお母様と話をしてまいります。少々・・・気になることもできましたので。」
「・・・俺も琴葉を迎えに行きたいので、ついて行ってもいいでしょうか?」
「巽様。」
「は、はいっ?」
「今回ばかりは貴方がいた方が都合良いかもしれませんわね。万が一の時は・・・不本意この上ないですが、琴葉をそちらにお任せすることになりそうですから。もちろん、そうならないことを祈りたいですけれども・・・なにしろ、相手があの母ですから。」
開いていた扇を閉じる美琴の目には覚悟という炎が灯っていた。それを見ていた巽は遠い目をしながらも小さく呟いた。
(・・・あれ?何故自分はいつもこういう立場になる?・・・琴華のことだって俺が!と思っていたのに。それに・・・美琴様の方がかっこよく見えるのは何故だろうか・・・。)
「俺って一体・・・・・」
もし、この言葉を琴葉が聞いていたなら、辛辣にたった一言こういったであろう。(あれ、これどこかで見たセリフ。)
『旦那様は旦那様です』と。
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