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最終話:小悪魔最強伝説
第4章
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「やあやあ! 待ってたよ!」
エプロン姿のユージーンが、ルカとフィンレーの間に割って入った。手にはサラダの大皿を抱えている。
「早速だけど、まだ準備の途中なんで、手伝ってくれるかな!」
矢継ぎ早に捲し立てながら、ユージーンはフィンレーの手にサラダを載せた。愛馬の手綱を握ったままだったことに気付いたフィンレーは、「あ、ああ」と言い澱みながらも、素直に従う。
先程のジェイク同様、テーブルまで大皿を運んだフィンレーが、玄関ポーチにオフィーリアを繋ぎに向かうのを見届けてから、ユージーンはルカに向き直った。
「ルカ、昔からずっと言ってるだろう。不用意に男性と二人きりになるものじゃないって」
あまりにタイミングの良い登場はどうやら、ルカとフィンレーの醸し出す甘酸っぱい空気に気付いて、キッチンから急ぎ駆け付けたためらしい。恐るべきスピード、恐るべき「ルカ探知能力」だ。
その小言に、ネイトが「さすがに『二人きり』は無理があるでしょう」と嘲笑し、レフが「どの口が言ってんだ」と辛辣に切り捨て、ジェイクは「お前それじゃ、お母さんだぞ」と憐れむような視線を向ける。
「うるさいな」
一斉に浴びせかけられるツッコミをいなして、ユージーンは、お小言はこれまでとばかりに、ルカに向かってにっこりと微笑み掛けた。彼の最強の武器でもある美貌を最大限に活かしたアプローチに、ルカは思わず頬を赤らめる。
帰還してからのユージーンに、目立った変化はない。
『大好きだよ、ルカ。今までもこれからも、君の隣に並ぶのは僕だ。誰にも譲るつもりはないよ』
はっきりと明言してくれる好意には以前と変わったところはなく、それだけに、どこか他の仲間達よりも優位に立っているような、余裕めいたものが垣間見える。
そしてルカの方でも、度を越した美形かつ同性の幼馴染みに、ストレートに愛を伝えられるという行為には、いつまで経っても慣れることはなかった。
気恥ずかしさと気まずさに視線を泳がせるルカを、並んで腰かけたソファの端まで追い詰めたユージーンは、バッチリとウィンクを決めて宣言したのだ。
『今は知っててくれればいいよ。僕は気が長いからね』
それはきっと、ユージーンの自信の顕れであり、他者に負けるつもりがないからこその発言だったのだろう。
「……」
ユージーンの背に庇われたまま、ワイワイと盛り上がる仲間達の様子を眺めながら、ルカは改めて、ユージーンという存在について考える。
斥候の旅への同行を頼んだ時もそうだったが、彼が傍に居るのが当たり前になっているのは、やはり家族のような距離の近さ、安心感のためだろうか。でも、他の仲間がそうではないかといったら、決してそんなことはない気もするし……。
――ああ! 人生でイケメンに迫られるのは一人だけでいい。誰かを選ぶなんて出来ないし……というか、そもそもなんで男前提なの!?
「あらあら。今日もあなたは人気者ねぇ」
一人悶絶するルカに向かって、おっとりとした声が掛けられた。振り返ると、祖母のベリンダが微笑んでいる。彼女の周囲にふわふわと浮かんでいるのは大量の大皿料理だ。キッシュやパスタにミートローフなど、全員で取り分けられる分量の手料理を軽々と運べるのだから、本当に魔法というのは素晴らしい能力だ。
「おばあちゃん嬉しいわ」
言いながらベリンダは、白魚のような右手を一振りした。宙に浮いていた大皿が、サッとテーブル上に並べられる。当たり前のように見事な魔法を披露しながら、ベリンダは、相変わらずモテモテの我が孫にご満悦の様子だ。やはり、自分を巡って起こる揉め事に関して、彼女の救援は期待できそうにない。
思わず微苦笑を漏らしたルカに、ベリンダは内緒話でもするかのように、若々しい美貌を近付けてくる。
「大丈夫よ。おばあちゃんは、ルカが選んだ人なら誰だって応援するわ」
悪戯っぽい魅力的な表情が、そこでふと真顔になり、「でもビアンカだけはダメ」と付け加えられた。
ルカの相手として、ビアンカを疎む祖母の気持ちは、痛いほど理解できる。それ以外なら誰を選んでも認めると言ってくれるのは、ありがたいことだ。
しかしベリンダには、なぜか最初からこんな風に、ルカが同性を選ぶことを想定しているかのようなフシがあった。それは、ルカの周囲に、ルカを好いてくれる美形男子が多いというだけのことなのかもしれない。だが、ルカはたまに考えることがあった――まさか、大魔法使いである祖母にも、予知や予言が可能だったりはしないだろうか、と。もしそうなら、健全な青少年としては由々しき事態だ。
けれどそれ以上に、ルカには気に掛かることがあった。優しい祖母が「一番大事なのはルカの気持ち。ルカを幸せにしてくれる人なら(ビアンカ以外なら)誰でも許せる」と思ってくれているのは間違いない。しかしその一方で、「ルカの子供を見てみたい」と考えているらしいことにも、ルカは何となく気付いている。それは祖母の、亡き娘、そしてその子供であるルカに対する愛情の深さと無関係ではないはず。
『私の可愛いエリス。その子供のルカがこれだけ可愛いのだから、曾孫だって可愛いに決まってるわ!』
「――ありがとう」
色んな意味を込めて、ルカは感謝を口にした。将来のことに加えて、恋愛面でもこんな悩みを抱えることになるとは思いもよらなかったが、祖母がルカの幸福を願ってくれていることは、疑いようのない事実だったから。
照れ笑いを浮かべて見上げたベリンダは、今日も美しい。――が、その表情が何かを察したように、不意に引き締まる。
「!」
仲間達と言い争っていたユージーンとレフが、揃って空を見上げた。
エプロン姿のユージーンが、ルカとフィンレーの間に割って入った。手にはサラダの大皿を抱えている。
「早速だけど、まだ準備の途中なんで、手伝ってくれるかな!」
矢継ぎ早に捲し立てながら、ユージーンはフィンレーの手にサラダを載せた。愛馬の手綱を握ったままだったことに気付いたフィンレーは、「あ、ああ」と言い澱みながらも、素直に従う。
先程のジェイク同様、テーブルまで大皿を運んだフィンレーが、玄関ポーチにオフィーリアを繋ぎに向かうのを見届けてから、ユージーンはルカに向き直った。
「ルカ、昔からずっと言ってるだろう。不用意に男性と二人きりになるものじゃないって」
あまりにタイミングの良い登場はどうやら、ルカとフィンレーの醸し出す甘酸っぱい空気に気付いて、キッチンから急ぎ駆け付けたためらしい。恐るべきスピード、恐るべき「ルカ探知能力」だ。
その小言に、ネイトが「さすがに『二人きり』は無理があるでしょう」と嘲笑し、レフが「どの口が言ってんだ」と辛辣に切り捨て、ジェイクは「お前それじゃ、お母さんだぞ」と憐れむような視線を向ける。
「うるさいな」
一斉に浴びせかけられるツッコミをいなして、ユージーンは、お小言はこれまでとばかりに、ルカに向かってにっこりと微笑み掛けた。彼の最強の武器でもある美貌を最大限に活かしたアプローチに、ルカは思わず頬を赤らめる。
帰還してからのユージーンに、目立った変化はない。
『大好きだよ、ルカ。今までもこれからも、君の隣に並ぶのは僕だ。誰にも譲るつもりはないよ』
はっきりと明言してくれる好意には以前と変わったところはなく、それだけに、どこか他の仲間達よりも優位に立っているような、余裕めいたものが垣間見える。
そしてルカの方でも、度を越した美形かつ同性の幼馴染みに、ストレートに愛を伝えられるという行為には、いつまで経っても慣れることはなかった。
気恥ずかしさと気まずさに視線を泳がせるルカを、並んで腰かけたソファの端まで追い詰めたユージーンは、バッチリとウィンクを決めて宣言したのだ。
『今は知っててくれればいいよ。僕は気が長いからね』
それはきっと、ユージーンの自信の顕れであり、他者に負けるつもりがないからこその発言だったのだろう。
「……」
ユージーンの背に庇われたまま、ワイワイと盛り上がる仲間達の様子を眺めながら、ルカは改めて、ユージーンという存在について考える。
斥候の旅への同行を頼んだ時もそうだったが、彼が傍に居るのが当たり前になっているのは、やはり家族のような距離の近さ、安心感のためだろうか。でも、他の仲間がそうではないかといったら、決してそんなことはない気もするし……。
――ああ! 人生でイケメンに迫られるのは一人だけでいい。誰かを選ぶなんて出来ないし……というか、そもそもなんで男前提なの!?
「あらあら。今日もあなたは人気者ねぇ」
一人悶絶するルカに向かって、おっとりとした声が掛けられた。振り返ると、祖母のベリンダが微笑んでいる。彼女の周囲にふわふわと浮かんでいるのは大量の大皿料理だ。キッシュやパスタにミートローフなど、全員で取り分けられる分量の手料理を軽々と運べるのだから、本当に魔法というのは素晴らしい能力だ。
「おばあちゃん嬉しいわ」
言いながらベリンダは、白魚のような右手を一振りした。宙に浮いていた大皿が、サッとテーブル上に並べられる。当たり前のように見事な魔法を披露しながら、ベリンダは、相変わらずモテモテの我が孫にご満悦の様子だ。やはり、自分を巡って起こる揉め事に関して、彼女の救援は期待できそうにない。
思わず微苦笑を漏らしたルカに、ベリンダは内緒話でもするかのように、若々しい美貌を近付けてくる。
「大丈夫よ。おばあちゃんは、ルカが選んだ人なら誰だって応援するわ」
悪戯っぽい魅力的な表情が、そこでふと真顔になり、「でもビアンカだけはダメ」と付け加えられた。
ルカの相手として、ビアンカを疎む祖母の気持ちは、痛いほど理解できる。それ以外なら誰を選んでも認めると言ってくれるのは、ありがたいことだ。
しかしベリンダには、なぜか最初からこんな風に、ルカが同性を選ぶことを想定しているかのようなフシがあった。それは、ルカの周囲に、ルカを好いてくれる美形男子が多いというだけのことなのかもしれない。だが、ルカはたまに考えることがあった――まさか、大魔法使いである祖母にも、予知や予言が可能だったりはしないだろうか、と。もしそうなら、健全な青少年としては由々しき事態だ。
けれどそれ以上に、ルカには気に掛かることがあった。優しい祖母が「一番大事なのはルカの気持ち。ルカを幸せにしてくれる人なら(ビアンカ以外なら)誰でも許せる」と思ってくれているのは間違いない。しかしその一方で、「ルカの子供を見てみたい」と考えているらしいことにも、ルカは何となく気付いている。それは祖母の、亡き娘、そしてその子供であるルカに対する愛情の深さと無関係ではないはず。
『私の可愛いエリス。その子供のルカがこれだけ可愛いのだから、曾孫だって可愛いに決まってるわ!』
「――ありがとう」
色んな意味を込めて、ルカは感謝を口にした。将来のことに加えて、恋愛面でもこんな悩みを抱えることになるとは思いもよらなかったが、祖母がルカの幸福を願ってくれていることは、疑いようのない事実だったから。
照れ笑いを浮かべて見上げたベリンダは、今日も美しい。――が、その表情が何かを察したように、不意に引き締まる。
「!」
仲間達と言い争っていたユージーンとレフが、揃って空を見上げた。
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