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第2部・第10話:正と邪の交わる時
第7章
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「――許しておくれ」
ほとんど涙ながらにこれまでの経緯を語ったビアンカは、そうしてルカに許しを乞うた。
以前ベリンダが口を滑らせたとおり、魔王は不確かな予言だけを元に、ルカの命を狙っていたのではなかった。ベリンダとの間に複雑に絡み合った因縁があり、だからこそルカの存在を容認できなかったのだろう。
しかし、ここまでずっと執拗な襲撃に晒され、憎まれているとしか思っていなかった相手からのまさかの謝罪に、ルカは面食らった。
隠し通路で身柄を確保されて以降、魔王ビアンカと二人の腹心は、吹っ切れたようにストレートにルカを甘やかし続けている。嫌われているはずの相手から好意を向けられ、その上綺麗なお姉様の柔らかいお膝の上に座らされている、ルカの情緒は崩壊寸前だ。
反射的に頷きたくなる気持ちをグッと堪えて、ルカはおずおずと口を開く。
「……正直、僕個人としては、そんなに貴女を恨んでる訳じゃないです。両親は殺されちゃったけど、あっちの世界の家族に会えたのも事実だし」
これを聞いて、ハッと瞳を見開いたのは、黄金のベリンダだった。「自分はルカにとって、あちらの世界の家族以上の存在にはなれないのではないか」という疑念は、常にベリンダの心に影を落としていたからだ。
同じ思いを共有している、ユージーン達魔王軍斥候隊の面々も、緊張の面持ちでルカの様子を見守っている。
すべての視線が集中する中、ルカは頬を赤らめたまま、考え込むように眉根を寄せた。
「それでもやっぱり、何か償いはしてもらわなくちゃ。おばあちゃんみたいに家族を殺されたり、悲しい思いをした人がいっぱい居るのに、つらい目に遭ってない僕が許したからって、それで終わりにしちゃいけないと思うんです」
「……! ルカ……」
ベリンダは孫の名を呼んだきり、声を詰まらせた。それでこそルカだと言わんばかりに、仲間達はホッと胸を撫で下ろしている。
当のビアンカはというと、怒り出すようなこともなく、自信なさげに視線を彷徨わせた。側近二人も、静かに事態を見守っている様子だ――深刻な空気に圧倒されたのか、人間体に戻ったカインに吊られるように、レフもいつの間にか成人男性体を取っている。
「人の命はわらわにも還せぬが……財ならば、この屋敷に溢れるほど余っておる。いくらでも持っていけ」
ややあって、ビアンカがルカの瞳を覗き込みながら提案したのは、賠償金についてだ。確かに、命は金銭で贖えるものではないが、遺族への最低限の保障という点では妥当だろう。
こくりと頷いたルカに、ビアンカは目に見えて安心した様子で、次の案を提示する。
「わらわの麾下の魔物共には、今後一切、人間社会への手出しを禁じよう」
これも大事なことだ。いくら徒党を組もうと、やはり人間と魔物では圧倒的な力の差がある。意思の疎通を図る手段があり、一方的な破壊・略奪行為を阻止できるなら、人類は今より随分と安心して暮らしていける。
そしてビアンカは、更にもう一つと、細く白い指を立てた。
「必要とあれば……我が力を人間共に貸し与えてやっても良い。そなたが生きておる間は、だがな」
「!」
ヘルムートとカインが、驚愕に目を見開く。
それは、彼女を魔王に貶めた人類に寄り添う、という提案だ。黄金のベリンダに匹敵する強大な魔力は、正しく用いれば、人々の生活を潤すことにつながるはず。
ビアンカの人生と、これまでの人類との関係性を考えれば、それは最大限の譲歩だろう。
言い換えれば、それはビアンカからルカに対する、最上級の好意の示し方だったのかもしれない。
斥候隊員と魔王の部下、双方が色々な意味で驚きを隠せずにいる中、ルカは「それと」と、更に要求を追加した。つい先程まで魔王と呼び、怯えきっていた相手を前に、随分と肝の座ったことだが、こういうところも権力者達の心を捉える要因であることは間違いない。
何を言い出されるのかと困ったように首を傾げたビアンカに、ルカは続けた。――これだけは、何があっても譲れない。
「おばあちゃんに謝ってあげてください。貴女にも事情はあったと思うけど、僕の両親の命を奪ったのは事実なんでしょ?」
「!」
目を見張ったのはベリンダとビアンカ、二人同時だった。
ルカの、祖母ベリンダへの想いはわかるが、さすがにこれはマズイのではないかと、仲間達も身構える。
「………………」
逡巡の末、ビアンカはルカを膝から降ろして立ち上がった。ゆっくりと玉座を降り、ベリンダと相対する。
肌を刺すような緊張感が場に満ちる中、やがてビアンカは、悔しげに眉根を寄せながらも、わずかに頭を下げた。貴族の令嬢であったという出自を裏付けるのに相応しい、美しい所作だ。
「そなたの娘夫婦の命を奪ったこと……ルカを別の世界へ逃がさざるを得なかったこと……わらわの落ち度だ。――悪かった」
「……ッ」
あまりのことに、ベリンダのオレンジ色の瞳から、大粒の涙がボロボロと零れ落ちた。
よろめく身体を、左右に控えていたジェイクとフィンレーが、慌てて支える。
その様子は、娘夫婦と生まれる前の孫、3人の命が目の前で失われたあの瞬間が、彼女にどれほどの苦痛をもたらしたか。そしてその痛みが、今に至るも少しも損なわれていないことを、まざまざと窺わせるものだった。
「ルカったら……」
最愛の孫からの深い愛情に対して、ベリンダは必死に笑顔を見せる。
そして涙を拭い、毅然とした表情で、ビアンカに向き直った。
「――私は貴女を、絶対に許さない」
「!!」
無情な宣告に、広間の空気が一気に張り詰める。謝罪を求めたルカも、祖母の心の傷はそこまで深いのかと息を飲んだ。
しかし、ベリンダは小さく首を横に振る。
「貴女にはこれからの行動で、誠意を示してほしい。――話はそれからよ」
ベリンダらしい配慮に、緊張の糸が一気に緩んだ。
ルカは、まるで呪縛を解かれたかのように、黒曜石の玉座から立ち上がる。基壇を飛び降り、仲間達の元へ駆け寄った。
その動きにいち早く反応したユージーンが、迎えるように両腕を広げる。吸い寄せられるようにその胸元に飛び込むと、きつく抱き締められた。そして、そのまま二人一緒に、仲間達にもみくちゃにされる。
(早く変われと言わんばかりに)髪や腕を叩かれ、引っ張られながらも、ユージーンが夢見るように、うっとりと呟いた。
「――信じられない。君はその愛らしさで、世界を救ったんだ……!」
「そ、それってアリなのかなぁ……」
さすがに買い被り過ぎなのではと言い澱んだルカだったが、美しい幼馴染みの泣き笑いのような表情に気付き、思わず言葉を飲み込む。
ジェイクもネイトもフィンレーもレフも、ベリンダまでが笑っていた。
ビアンカとヘルムート、カインの3人は、複雑そうにルカ達の様子を見守っている。
――ここにはもう、争いの火種はない。命を狙われたり、誰かと戦う必要もないのだ。
「………………」
仲間の笑顔にそれを実感して、ルカは安堵から弛緩しそうになる身体をユージーンに預け、その腕にギュッとしがみつく。
離れていたのはそれほど長い時間ではないはずなのに、ユージーンの香りがなぜか、ひどく懐かしく感じられた。
――『黄金のベリンダの血脈こそが、魔王を打ち倒す能力を持つ者である』。
17年前、大賢者ホルストが今際の際に発した予言は、今ここに成就した。
予言の子供ルカ・フェアリーベルは、魔王ビアンカの寵を得て、その強大な魔力を行使する気力を奪った。
彼女は魔王であることを放棄し、そして世に平穏が訪れたのである。
第2部第10話 END
ほとんど涙ながらにこれまでの経緯を語ったビアンカは、そうしてルカに許しを乞うた。
以前ベリンダが口を滑らせたとおり、魔王は不確かな予言だけを元に、ルカの命を狙っていたのではなかった。ベリンダとの間に複雑に絡み合った因縁があり、だからこそルカの存在を容認できなかったのだろう。
しかし、ここまでずっと執拗な襲撃に晒され、憎まれているとしか思っていなかった相手からのまさかの謝罪に、ルカは面食らった。
隠し通路で身柄を確保されて以降、魔王ビアンカと二人の腹心は、吹っ切れたようにストレートにルカを甘やかし続けている。嫌われているはずの相手から好意を向けられ、その上綺麗なお姉様の柔らかいお膝の上に座らされている、ルカの情緒は崩壊寸前だ。
反射的に頷きたくなる気持ちをグッと堪えて、ルカはおずおずと口を開く。
「……正直、僕個人としては、そんなに貴女を恨んでる訳じゃないです。両親は殺されちゃったけど、あっちの世界の家族に会えたのも事実だし」
これを聞いて、ハッと瞳を見開いたのは、黄金のベリンダだった。「自分はルカにとって、あちらの世界の家族以上の存在にはなれないのではないか」という疑念は、常にベリンダの心に影を落としていたからだ。
同じ思いを共有している、ユージーン達魔王軍斥候隊の面々も、緊張の面持ちでルカの様子を見守っている。
すべての視線が集中する中、ルカは頬を赤らめたまま、考え込むように眉根を寄せた。
「それでもやっぱり、何か償いはしてもらわなくちゃ。おばあちゃんみたいに家族を殺されたり、悲しい思いをした人がいっぱい居るのに、つらい目に遭ってない僕が許したからって、それで終わりにしちゃいけないと思うんです」
「……! ルカ……」
ベリンダは孫の名を呼んだきり、声を詰まらせた。それでこそルカだと言わんばかりに、仲間達はホッと胸を撫で下ろしている。
当のビアンカはというと、怒り出すようなこともなく、自信なさげに視線を彷徨わせた。側近二人も、静かに事態を見守っている様子だ――深刻な空気に圧倒されたのか、人間体に戻ったカインに吊られるように、レフもいつの間にか成人男性体を取っている。
「人の命はわらわにも還せぬが……財ならば、この屋敷に溢れるほど余っておる。いくらでも持っていけ」
ややあって、ビアンカがルカの瞳を覗き込みながら提案したのは、賠償金についてだ。確かに、命は金銭で贖えるものではないが、遺族への最低限の保障という点では妥当だろう。
こくりと頷いたルカに、ビアンカは目に見えて安心した様子で、次の案を提示する。
「わらわの麾下の魔物共には、今後一切、人間社会への手出しを禁じよう」
これも大事なことだ。いくら徒党を組もうと、やはり人間と魔物では圧倒的な力の差がある。意思の疎通を図る手段があり、一方的な破壊・略奪行為を阻止できるなら、人類は今より随分と安心して暮らしていける。
そしてビアンカは、更にもう一つと、細く白い指を立てた。
「必要とあれば……我が力を人間共に貸し与えてやっても良い。そなたが生きておる間は、だがな」
「!」
ヘルムートとカインが、驚愕に目を見開く。
それは、彼女を魔王に貶めた人類に寄り添う、という提案だ。黄金のベリンダに匹敵する強大な魔力は、正しく用いれば、人々の生活を潤すことにつながるはず。
ビアンカの人生と、これまでの人類との関係性を考えれば、それは最大限の譲歩だろう。
言い換えれば、それはビアンカからルカに対する、最上級の好意の示し方だったのかもしれない。
斥候隊員と魔王の部下、双方が色々な意味で驚きを隠せずにいる中、ルカは「それと」と、更に要求を追加した。つい先程まで魔王と呼び、怯えきっていた相手を前に、随分と肝の座ったことだが、こういうところも権力者達の心を捉える要因であることは間違いない。
何を言い出されるのかと困ったように首を傾げたビアンカに、ルカは続けた。――これだけは、何があっても譲れない。
「おばあちゃんに謝ってあげてください。貴女にも事情はあったと思うけど、僕の両親の命を奪ったのは事実なんでしょ?」
「!」
目を見張ったのはベリンダとビアンカ、二人同時だった。
ルカの、祖母ベリンダへの想いはわかるが、さすがにこれはマズイのではないかと、仲間達も身構える。
「………………」
逡巡の末、ビアンカはルカを膝から降ろして立ち上がった。ゆっくりと玉座を降り、ベリンダと相対する。
肌を刺すような緊張感が場に満ちる中、やがてビアンカは、悔しげに眉根を寄せながらも、わずかに頭を下げた。貴族の令嬢であったという出自を裏付けるのに相応しい、美しい所作だ。
「そなたの娘夫婦の命を奪ったこと……ルカを別の世界へ逃がさざるを得なかったこと……わらわの落ち度だ。――悪かった」
「……ッ」
あまりのことに、ベリンダのオレンジ色の瞳から、大粒の涙がボロボロと零れ落ちた。
よろめく身体を、左右に控えていたジェイクとフィンレーが、慌てて支える。
その様子は、娘夫婦と生まれる前の孫、3人の命が目の前で失われたあの瞬間が、彼女にどれほどの苦痛をもたらしたか。そしてその痛みが、今に至るも少しも損なわれていないことを、まざまざと窺わせるものだった。
「ルカったら……」
最愛の孫からの深い愛情に対して、ベリンダは必死に笑顔を見せる。
そして涙を拭い、毅然とした表情で、ビアンカに向き直った。
「――私は貴女を、絶対に許さない」
「!!」
無情な宣告に、広間の空気が一気に張り詰める。謝罪を求めたルカも、祖母の心の傷はそこまで深いのかと息を飲んだ。
しかし、ベリンダは小さく首を横に振る。
「貴女にはこれからの行動で、誠意を示してほしい。――話はそれからよ」
ベリンダらしい配慮に、緊張の糸が一気に緩んだ。
ルカは、まるで呪縛を解かれたかのように、黒曜石の玉座から立ち上がる。基壇を飛び降り、仲間達の元へ駆け寄った。
その動きにいち早く反応したユージーンが、迎えるように両腕を広げる。吸い寄せられるようにその胸元に飛び込むと、きつく抱き締められた。そして、そのまま二人一緒に、仲間達にもみくちゃにされる。
(早く変われと言わんばかりに)髪や腕を叩かれ、引っ張られながらも、ユージーンが夢見るように、うっとりと呟いた。
「――信じられない。君はその愛らしさで、世界を救ったんだ……!」
「そ、それってアリなのかなぁ……」
さすがに買い被り過ぎなのではと言い澱んだルカだったが、美しい幼馴染みの泣き笑いのような表情に気付き、思わず言葉を飲み込む。
ジェイクもネイトもフィンレーもレフも、ベリンダまでが笑っていた。
ビアンカとヘルムート、カインの3人は、複雑そうにルカ達の様子を見守っている。
――ここにはもう、争いの火種はない。命を狙われたり、誰かと戦う必要もないのだ。
「………………」
仲間の笑顔にそれを実感して、ルカは安堵から弛緩しそうになる身体をユージーンに預け、その腕にギュッとしがみつく。
離れていたのはそれほど長い時間ではないはずなのに、ユージーンの香りがなぜか、ひどく懐かしく感じられた。
――『黄金のベリンダの血脈こそが、魔王を打ち倒す能力を持つ者である』。
17年前、大賢者ホルストが今際の際に発した予言は、今ここに成就した。
予言の子供ルカ・フェアリーベルは、魔王ビアンカの寵を得て、その強大な魔力を行使する気力を奪った。
彼女は魔王であることを放棄し、そして世に平穏が訪れたのである。
第2部第10話 END
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