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第2部・第9話:突入前夜
第7章
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地平線から朝日が顔を覗かせる。
その荘厳な瞬間を、ユージーンは補修されたばかりのカロッサの町の砦で迎えた。
流麗な美貌が見据えるのは、北の方角――魔王の居城のある北の魔境である。
今朝方になってようやく、白ヒイラギの聖水は完成し、いよいよ魔王軍斥候隊は、出陣の時を迎えた。
彼らの最優先事項は、ルカの救出だ。魔王の討伐は、便宜上斥候隊の主たる任務ではない。しかし、事と次第によっては、そのまま魔王軍との全面対決に突入することも充分考えられる。少なくとも黄金のベリンダは、その覚悟であるらしい。
――『そうなったら、貴方達は、まずはルカの安全を第一に考えてちょうだい』。
昨夜、ベリンダは弟子のユージーンのみを呼び出して、そう言った。
それは万が一の場合、自分が魔王を引き付けている間に、ルカを連れて逃げろということだ。大恩ある師を置いての敵前逃亡は本意ではない。けれど、ルカの身の安全こそが彼女の最大の望みであることも身に沁みてわかっているので、ユージーンには受け入れる以外の選択肢はなかったのである。
――ルカ。
愛らしい笑顔を脳裏に思い描き、ユージーンはふと眉根を寄せる。苦悩に沈む美貌はどこまでも秀麗で、見ている者があれば、事情など知らなくても同情を寄せずにはいられなかっただろう。
魔王と因縁のあるらしいベリンダに言わせると、ルカの生存には希望が持てる状況のようだ。しかし、どんな目に遭っているかは置いておいたとしても、少なくとも不安な気持ちでいることは間違いない。
――一番近くにいて君を支えると誓ったのに、心細い想いをさせてしまったことを謝りたい。
そして、優しく抱き締めて、恥ずかしそうに笑う君の顔が見たい。
ルカが攫われてからのこの一週間近く、ユージーンを突き動かしていたのは、そんな気持ちだった。
眼下では、仲間達に加えて、見送りの人々も続々と集まり始めている。
その中に、完璧な人間体を取った蛇神メルヒオールの姿を見止めて、ユージーンは改めて感じ入った。異教の神は、薄暗い早朝の風景の中にあっても、輝くばかりの美しさを誇っている。フィンレーが連れて戻った時はビルダヴァの民族衣装のようなものを纏っていたが、軽微な甲冑を身に着けた今は、まるで戦神ででもあるかのように勇ましく思われた。
そのまま視線を町の外へ向けると、北方には深い緑色をした影が3つ、寄り添うようにわだかまっている。予てより魔王討伐への助力を申し出てくれていた、翼竜の一家だ。離れた場所に待機しているのは、人間達に無用な動揺を与えることのないよう配慮したためらしい。
ベリンダの意図から、斥候隊はそもそもルカを自分以上に大事に想う者達で構成されているが、いつの間にか異教の神とドラゴンという、人外の仲間まで加わっている。これらすべてが、ルカの人望によるものだ。
更に言うなら、国王はお気に入りのルカのために、急ぎ救援部隊をこちらへ向かわせているところらしいし、カロッサの民の協力が得られたのも、最終的にはルカの説得によるところが大きい。
――君は本当に、稀有な存在だ。
緊張に強張った表情をほんの少し緩めたところで、背後から声が掛けられる。
「そろそろ時間だ、ユージーン」
「――ああ」
呼びに来たのはジェイクだった。巨大な戦斧を軽々と担いだ完全武装の親友は、わずかに考え込む様子を見せてから、ユージーンの隣に並ぶ。それ以上急かす訳でもなく、共に広場に集う人々を見下ろした。
「……ようやく、この焦燥から解放されるな」
感慨深げなジェイクの言葉に、ユージーンは小さく頷く。
確かに、ルカを想って煩悶する、もどかしい数日間だった。斥候隊員は揃って、やきもきしながら聖水の完成を待っていたのだ。行動を起こせるだけで、随分と気は楽になる。
それでも、手遅れでないとは言い切れない。ジェイクの珍しい無駄口は、そんな不安から発せられたものだったのだろう。
「――きっとルカは無事だよ」
ユージーンの確信めいた発言に、ジェイクがわずかに瞠目する。
だが、ユージーンには確信があった。
「これだけの人、神さえ動かす力のあるルカだ。魔王如きに、どうこうできるはずがない」
ジェイクが驚いた様子で、何度か瞳を瞬かせた。ややあって、精悍な顔立ちに「してやられた」と言わんばかりの微苦笑を浮かべる。
「ルカが絡むと、お前ほど残念な男はいないと思っていたが、撤回する。――お前ほど頼りになる男はいない」
ルカの騎士を自認するだけあって、こんな時でもユージーンにはぶれることがなかった。その姿勢が今のジェイクには、頼もしく思えたのだろう。
「失礼な奴だな。僕に残念なところなんてないぞ」
「そういうところさえなけりゃな」
二人は軽口を叩き合いながら、砦の階段を降りた。
目指すベリンダは、純白に輝く小瓶を手にしている。あれが待ち侘びた、白ヒイラギの聖水なのだろう。
別れを惜しむ人々に囲まれるジェイクの逞しい背中を見守りながら、ユージーンは「よりによって」と考えていた。
自分と同じくらいルカの信頼を得ている、一番ライバルになって欲しくなかった親友が、今は自分と同じ想いでルカを見ていることに、ユージーンはとうに気付いていた。
そしてジェイクもきっと、ユージーンに自分の気持ちを知られていることに、気付いているのだろう。
――僕達の関係も、以前とは変わってしまった。
もちろんジェイクとは、幼馴染みであり、親友であり、今はルカを救出するための戦友であることに変わりはない。
だが、ルカに関してだけは、負けるわけにはいかなかった。
――一番近くに居て、君を支えるのは僕だ。
今つらい思いをしているはずのルカが、真っ先に思い出しているのが自分のことであればいいと、願わずにはいられない。
「…………」
昇る鮮やかな太陽を見据えて、ユージーンは改めて決意する。
君を誰にも渡さない。必ず僕が助け出す、待っていてくれ、と。
◯ ● ◯
時は少し遡って。
「………………」
目覚めたルカは、ぼんやりとしたまま周囲を見渡した。
寝かされたベッドは大きな天蓋付き、薄暗い部屋の果てまでは見通せないが、手近な調度品はどれも豪華そうに見える。しかし、すべてが暗く深い色合いで整えられているためか、ひどく陰気に感じられた。
――知らない場所だ。
状況理解が追い付かないのは、おそらくは掛けられた魔法のせいだろう。
色んな夢を見ていたような気がする――あちらの世界の家族や、祖母や、仲間達のことを。
身じろいだ瞬間、頬を熱いものが伝い、ルカは自分が泣いていたことに気付いた。悲しい夢ではなかったはずなのに、不思議なものだ。
「…………」
攫われたことも思い出せないまま、ルカはまだ夢の続きを見ているような表情で、無造作に顔を拭う。
視界の端で、部屋の扉が音もなく開かれた。
その隙間から、大小二つの影がゆっくりと滑り込んでくる。
やがて不吉の予兆が、横たわるルカの顔を覗き込んだ――。
第2部・第9話 END
その荘厳な瞬間を、ユージーンは補修されたばかりのカロッサの町の砦で迎えた。
流麗な美貌が見据えるのは、北の方角――魔王の居城のある北の魔境である。
今朝方になってようやく、白ヒイラギの聖水は完成し、いよいよ魔王軍斥候隊は、出陣の時を迎えた。
彼らの最優先事項は、ルカの救出だ。魔王の討伐は、便宜上斥候隊の主たる任務ではない。しかし、事と次第によっては、そのまま魔王軍との全面対決に突入することも充分考えられる。少なくとも黄金のベリンダは、その覚悟であるらしい。
――『そうなったら、貴方達は、まずはルカの安全を第一に考えてちょうだい』。
昨夜、ベリンダは弟子のユージーンのみを呼び出して、そう言った。
それは万が一の場合、自分が魔王を引き付けている間に、ルカを連れて逃げろということだ。大恩ある師を置いての敵前逃亡は本意ではない。けれど、ルカの身の安全こそが彼女の最大の望みであることも身に沁みてわかっているので、ユージーンには受け入れる以外の選択肢はなかったのである。
――ルカ。
愛らしい笑顔を脳裏に思い描き、ユージーンはふと眉根を寄せる。苦悩に沈む美貌はどこまでも秀麗で、見ている者があれば、事情など知らなくても同情を寄せずにはいられなかっただろう。
魔王と因縁のあるらしいベリンダに言わせると、ルカの生存には希望が持てる状況のようだ。しかし、どんな目に遭っているかは置いておいたとしても、少なくとも不安な気持ちでいることは間違いない。
――一番近くにいて君を支えると誓ったのに、心細い想いをさせてしまったことを謝りたい。
そして、優しく抱き締めて、恥ずかしそうに笑う君の顔が見たい。
ルカが攫われてからのこの一週間近く、ユージーンを突き動かしていたのは、そんな気持ちだった。
眼下では、仲間達に加えて、見送りの人々も続々と集まり始めている。
その中に、完璧な人間体を取った蛇神メルヒオールの姿を見止めて、ユージーンは改めて感じ入った。異教の神は、薄暗い早朝の風景の中にあっても、輝くばかりの美しさを誇っている。フィンレーが連れて戻った時はビルダヴァの民族衣装のようなものを纏っていたが、軽微な甲冑を身に着けた今は、まるで戦神ででもあるかのように勇ましく思われた。
そのまま視線を町の外へ向けると、北方には深い緑色をした影が3つ、寄り添うようにわだかまっている。予てより魔王討伐への助力を申し出てくれていた、翼竜の一家だ。離れた場所に待機しているのは、人間達に無用な動揺を与えることのないよう配慮したためらしい。
ベリンダの意図から、斥候隊はそもそもルカを自分以上に大事に想う者達で構成されているが、いつの間にか異教の神とドラゴンという、人外の仲間まで加わっている。これらすべてが、ルカの人望によるものだ。
更に言うなら、国王はお気に入りのルカのために、急ぎ救援部隊をこちらへ向かわせているところらしいし、カロッサの民の協力が得られたのも、最終的にはルカの説得によるところが大きい。
――君は本当に、稀有な存在だ。
緊張に強張った表情をほんの少し緩めたところで、背後から声が掛けられる。
「そろそろ時間だ、ユージーン」
「――ああ」
呼びに来たのはジェイクだった。巨大な戦斧を軽々と担いだ完全武装の親友は、わずかに考え込む様子を見せてから、ユージーンの隣に並ぶ。それ以上急かす訳でもなく、共に広場に集う人々を見下ろした。
「……ようやく、この焦燥から解放されるな」
感慨深げなジェイクの言葉に、ユージーンは小さく頷く。
確かに、ルカを想って煩悶する、もどかしい数日間だった。斥候隊員は揃って、やきもきしながら聖水の完成を待っていたのだ。行動を起こせるだけで、随分と気は楽になる。
それでも、手遅れでないとは言い切れない。ジェイクの珍しい無駄口は、そんな不安から発せられたものだったのだろう。
「――きっとルカは無事だよ」
ユージーンの確信めいた発言に、ジェイクがわずかに瞠目する。
だが、ユージーンには確信があった。
「これだけの人、神さえ動かす力のあるルカだ。魔王如きに、どうこうできるはずがない」
ジェイクが驚いた様子で、何度か瞳を瞬かせた。ややあって、精悍な顔立ちに「してやられた」と言わんばかりの微苦笑を浮かべる。
「ルカが絡むと、お前ほど残念な男はいないと思っていたが、撤回する。――お前ほど頼りになる男はいない」
ルカの騎士を自認するだけあって、こんな時でもユージーンにはぶれることがなかった。その姿勢が今のジェイクには、頼もしく思えたのだろう。
「失礼な奴だな。僕に残念なところなんてないぞ」
「そういうところさえなけりゃな」
二人は軽口を叩き合いながら、砦の階段を降りた。
目指すベリンダは、純白に輝く小瓶を手にしている。あれが待ち侘びた、白ヒイラギの聖水なのだろう。
別れを惜しむ人々に囲まれるジェイクの逞しい背中を見守りながら、ユージーンは「よりによって」と考えていた。
自分と同じくらいルカの信頼を得ている、一番ライバルになって欲しくなかった親友が、今は自分と同じ想いでルカを見ていることに、ユージーンはとうに気付いていた。
そしてジェイクもきっと、ユージーンに自分の気持ちを知られていることに、気付いているのだろう。
――僕達の関係も、以前とは変わってしまった。
もちろんジェイクとは、幼馴染みであり、親友であり、今はルカを救出するための戦友であることに変わりはない。
だが、ルカに関してだけは、負けるわけにはいかなかった。
――一番近くに居て、君を支えるのは僕だ。
今つらい思いをしているはずのルカが、真っ先に思い出しているのが自分のことであればいいと、願わずにはいられない。
「…………」
昇る鮮やかな太陽を見据えて、ユージーンは改めて決意する。
君を誰にも渡さない。必ず僕が助け出す、待っていてくれ、と。
◯ ● ◯
時は少し遡って。
「………………」
目覚めたルカは、ぼんやりとしたまま周囲を見渡した。
寝かされたベッドは大きな天蓋付き、薄暗い部屋の果てまでは見通せないが、手近な調度品はどれも豪華そうに見える。しかし、すべてが暗く深い色合いで整えられているためか、ひどく陰気に感じられた。
――知らない場所だ。
状況理解が追い付かないのは、おそらくは掛けられた魔法のせいだろう。
色んな夢を見ていたような気がする――あちらの世界の家族や、祖母や、仲間達のことを。
身じろいだ瞬間、頬を熱いものが伝い、ルカは自分が泣いていたことに気付いた。悲しい夢ではなかったはずなのに、不思議なものだ。
「…………」
攫われたことも思い出せないまま、ルカはまだ夢の続きを見ているような表情で、無造作に顔を拭う。
視界の端で、部屋の扉が音もなく開かれた。
その隙間から、大小二つの影がゆっくりと滑り込んでくる。
やがて不吉の予兆が、横たわるルカの顔を覗き込んだ――。
第2部・第9話 END
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