106 / 121
第2部・第9話:突入前夜
第6章
しおりを挟む
絢爛豪華な執務室には、張り詰めた空気が満ちていた。
ラインベルク王国第38代国王アデルバート2世は、氷のような美貌で、デスク上の通信画面を見据えている。
「――あと一日で良い。待てぬか」
『申し訳ございません』
重ねてのアデルバートの要望を受けても、黄金のベリンダは頑なだった。最愛の孫の命が掛かっているのだ、それも当然のことだろう。
「『予言の子供』ルカ・フェアリーベル略取」の報を受けて、アデルバートがまず行ったのは、救援部隊の組織だった。元々ベリンダの献策がなければ討伐隊を送る予定であったため、そちらの隊長に任命していた「救国の大剣士」ヘクター・ボールドウィンを急遽呼び戻して指揮を取らせる。隊員については、こちらも討伐隊への参加を志願していた者達が、ほとんどそのまま王都へ留まっていたため、理想的な陣営を速やかに整えられたと言って良い。
問題は、兵士の輸送手段だった。一軍を王都から北の魔境まで一気に送るとなると、ベリンダ級の大魔法使いであっても難しい。そのため優秀な魔法士を複数人揃える必要があるのだが、これに少々手間取った。宮廷魔法士3名の全投入はもちろんのこと、彼らと同等の使い手となると、在野には望めるべくもない。伝手を辿るなら、どうしても「引退した元宮廷魔法士」ということになる。職を辞して故郷へ帰った者ならば連絡も容易いが、人里を離れ、個人の研究に没頭する者となると、居所を探し出すだけで一苦労だ。
とはいえ、こちらも存命の者は今日までに全員招集され、その間に部隊の編成も整った。夕刻にも、連続で転移魔法を用いて出立する予定だが、ここに入ったのが、黄金のベリンダからの魔石通信である。
――曰く、魔王の結界を破る為の白ヒイラギの聖水が、明日未明にも完成する。これを以て、魔王軍斥候隊は、北の魔境への侵攻を開始する、と。
いかに宮廷魔法士が優秀であっても、既に生ける伝説と化したベリンダほどの強大な力を持っている訳ではない。集められた7人全員で手分けをして、何とか明日の夜半にでもカロッサの町へ辿り着ければ御の字といったところなのだ。そしてその先には、北の魔境に張り巡らされたバリアが待っている。疲労の極限に達しているであろう魔法士達には、すぐにも解呪するのは難しいだろう。そういった事情から、出来ればベリンダには、救援部隊の到着を待っていて欲しいというのが王宮側の要求だったのだが――宿敵である魔王に孫を攫われた彼女が応じるはずもなかった。
既にルカが攫われてから5日が過ぎている。聖水の完成を待っていた斥候隊員達のストレスも、相当に高まっているだろう。
「――そうか。仕方があるまい」
説得を諦めたように、アデルバートは語気を緩め、深く息を吐き出した。時に苛烈、時に独断専行の誹りを受けることもあるアデルバートにしては、異例の判断だ。画面の向こうで、ベリンダもわずかに瞠目している。
気付いてアデルバートは、ほんの少しだけ眦を緩めた。それはそうだ。この討論は、始めからベリンダに分がある。アデルバートがベリンダの立場であっても、絶対に救援など待たない。あの愛らしい子供がどんな目に遭っているかもしれないのだ、一刻も早く魔王城へ向かおうとするだろう。
斥候隊を送り込んだ国王としては、万全を期すために救援を待てと言うしかないが、アデルバート個人としては、それでは遅すぎると感じている。だからアデルバートには、ベリンダを強く引き止めることが出来ないのだ。
凄味のある美貌を苦笑に歪めて、アデルバートは言った。
「思えばそなたは、始めから任務を斥候などで終わらせる気はなかったのだろう。己自身の手で、魔王めと決着を付けるつもりでいたのではないか」
それは、直接ルカと接して以降、うっすらとアデルバートの脳裏に張り付いていた疑問だった。
あのベリンダが、可愛いルカをみすみす魔王に近付けるような真似をするはずがない。それでなくとも、かつて手痛い反撃を喰らい、長く離れ離れの憂き目を見せられたのだ。大方ルカに頼み込まれて同行を許したのだろうが、元々は自分ひとりで片を付けるために、斥候隊の派遣など献策してきたのではないかと、アデルバートは考えている。
『――陛下の慧眼には、恐れ入りますわ』
固く強張っていた表情を柔らかく歪めて、ベリンダが頭を下げる。やはり、まんまとしてやられたという訳だ。
だが、それほどにベリンダの、ルカへの愛は強い。それがわかるからこそ、アデルバートはそれ以上の強要はしなかった。
「――わかった。明日早朝の出撃を許そう。だが、一つ条件がある。白ヒイラギの聖水を、遅れて到着する救援部隊のために、残しておいてやってくれ」
『承知致しました』
合意を果たした有能な者達の会話は端的だった。これまでとは違い、ルカは画面の向こうにおらず、ベリンダには出立に向けての準備もあろう。アデルバートにも、形ばかりとはいえ救援部隊の任命式が控えている。これ以上通信を長引かせる理由は何もない。
しかしアデルバートは、蛇足とわかっている勅命を、敢えて下さずにはいられなかった。
「我が命じるまでもなかろうが――必ずやルカを連れて戻れ」
――そなたも一緒にな。
言外の意図まで正確に汲み取ったらしいベリンダは、「お約束致します」と優しく微笑んだ。
「権力とは虚しいものだな、ヘクター卿」
任命式に赴くアデルバートは、控えの間で出迎えた救国の大剣士、ヘクター・ボールドウィンに向かって、開口一番にそう言った。
「は」と、軽く頭を下げ、同意の態度を示してみせたヘクター卿は、帯剣した完全武装だ。無精髭を蓄えた口元にはいつも通り余裕の笑みを浮かべているが、怜悧な目元の緊張は隠せない。彼もまた、息子の親友であるルカを幼い頃から可愛がっていたようだから、無理もないことだろう。
軽口は、アデルバートがヘクター卿に対して抱いた、「ルカを想う者」という連帯意識のせいだったのかもしれない。
傍にいて守ってやれないこと、窮地に駆け付けられないことが、こんなにも無力感を伴うものだとは知らなかった。武断の王などと呼ばれていても、不測の事態には援軍を送ってやることしかできない。
「我自ら、出陣できるものならばな……」
漏らした本音は、怒りと恐怖に、わずかに震えた。アデルバートから父を奪った魔王が、今またお気に入りのルカを手に掛けようとしている。胸の中を様々な想いが駆け巡り、心情を吐露することが抑えられない。
アデルバートはヘクター卿の肩に手を掛けた。互いの纏った甲冑が触れ合い、かちゃりと音を立てる。
「頼む、ヘクター卿。ルカを、無事に救い出してやってくれ」
――そして我が元へ返せ。そうしたら、どんな危険からも遠ざけて、今度こそ、きっと自分が守って見せる。
弱音など吐いた事のないアデルバートの懇願に、救国の大剣士は笑みを消して、真摯な表情で深く頷いた。
「――必ずや」
多くを語らないのは、「予言の子供」に対する国王の思い入れの深さを知って、今更ながらに驚いているからなのかもしれない。
けれど彼は、それをおくびにも出さずに、ただ任務を請け負った。
ヘクター卿の配慮をありがたく享受して、逞しい肩を軽く叩く。
そして、アデルバートは冷徹な王の仮面を被り、兵士達の前に悠然と進み出た。
ラインベルク王国第38代国王アデルバート2世は、氷のような美貌で、デスク上の通信画面を見据えている。
「――あと一日で良い。待てぬか」
『申し訳ございません』
重ねてのアデルバートの要望を受けても、黄金のベリンダは頑なだった。最愛の孫の命が掛かっているのだ、それも当然のことだろう。
「『予言の子供』ルカ・フェアリーベル略取」の報を受けて、アデルバートがまず行ったのは、救援部隊の組織だった。元々ベリンダの献策がなければ討伐隊を送る予定であったため、そちらの隊長に任命していた「救国の大剣士」ヘクター・ボールドウィンを急遽呼び戻して指揮を取らせる。隊員については、こちらも討伐隊への参加を志願していた者達が、ほとんどそのまま王都へ留まっていたため、理想的な陣営を速やかに整えられたと言って良い。
問題は、兵士の輸送手段だった。一軍を王都から北の魔境まで一気に送るとなると、ベリンダ級の大魔法使いであっても難しい。そのため優秀な魔法士を複数人揃える必要があるのだが、これに少々手間取った。宮廷魔法士3名の全投入はもちろんのこと、彼らと同等の使い手となると、在野には望めるべくもない。伝手を辿るなら、どうしても「引退した元宮廷魔法士」ということになる。職を辞して故郷へ帰った者ならば連絡も容易いが、人里を離れ、個人の研究に没頭する者となると、居所を探し出すだけで一苦労だ。
とはいえ、こちらも存命の者は今日までに全員招集され、その間に部隊の編成も整った。夕刻にも、連続で転移魔法を用いて出立する予定だが、ここに入ったのが、黄金のベリンダからの魔石通信である。
――曰く、魔王の結界を破る為の白ヒイラギの聖水が、明日未明にも完成する。これを以て、魔王軍斥候隊は、北の魔境への侵攻を開始する、と。
いかに宮廷魔法士が優秀であっても、既に生ける伝説と化したベリンダほどの強大な力を持っている訳ではない。集められた7人全員で手分けをして、何とか明日の夜半にでもカロッサの町へ辿り着ければ御の字といったところなのだ。そしてその先には、北の魔境に張り巡らされたバリアが待っている。疲労の極限に達しているであろう魔法士達には、すぐにも解呪するのは難しいだろう。そういった事情から、出来ればベリンダには、救援部隊の到着を待っていて欲しいというのが王宮側の要求だったのだが――宿敵である魔王に孫を攫われた彼女が応じるはずもなかった。
既にルカが攫われてから5日が過ぎている。聖水の完成を待っていた斥候隊員達のストレスも、相当に高まっているだろう。
「――そうか。仕方があるまい」
説得を諦めたように、アデルバートは語気を緩め、深く息を吐き出した。時に苛烈、時に独断専行の誹りを受けることもあるアデルバートにしては、異例の判断だ。画面の向こうで、ベリンダもわずかに瞠目している。
気付いてアデルバートは、ほんの少しだけ眦を緩めた。それはそうだ。この討論は、始めからベリンダに分がある。アデルバートがベリンダの立場であっても、絶対に救援など待たない。あの愛らしい子供がどんな目に遭っているかもしれないのだ、一刻も早く魔王城へ向かおうとするだろう。
斥候隊を送り込んだ国王としては、万全を期すために救援を待てと言うしかないが、アデルバート個人としては、それでは遅すぎると感じている。だからアデルバートには、ベリンダを強く引き止めることが出来ないのだ。
凄味のある美貌を苦笑に歪めて、アデルバートは言った。
「思えばそなたは、始めから任務を斥候などで終わらせる気はなかったのだろう。己自身の手で、魔王めと決着を付けるつもりでいたのではないか」
それは、直接ルカと接して以降、うっすらとアデルバートの脳裏に張り付いていた疑問だった。
あのベリンダが、可愛いルカをみすみす魔王に近付けるような真似をするはずがない。それでなくとも、かつて手痛い反撃を喰らい、長く離れ離れの憂き目を見せられたのだ。大方ルカに頼み込まれて同行を許したのだろうが、元々は自分ひとりで片を付けるために、斥候隊の派遣など献策してきたのではないかと、アデルバートは考えている。
『――陛下の慧眼には、恐れ入りますわ』
固く強張っていた表情を柔らかく歪めて、ベリンダが頭を下げる。やはり、まんまとしてやられたという訳だ。
だが、それほどにベリンダの、ルカへの愛は強い。それがわかるからこそ、アデルバートはそれ以上の強要はしなかった。
「――わかった。明日早朝の出撃を許そう。だが、一つ条件がある。白ヒイラギの聖水を、遅れて到着する救援部隊のために、残しておいてやってくれ」
『承知致しました』
合意を果たした有能な者達の会話は端的だった。これまでとは違い、ルカは画面の向こうにおらず、ベリンダには出立に向けての準備もあろう。アデルバートにも、形ばかりとはいえ救援部隊の任命式が控えている。これ以上通信を長引かせる理由は何もない。
しかしアデルバートは、蛇足とわかっている勅命を、敢えて下さずにはいられなかった。
「我が命じるまでもなかろうが――必ずやルカを連れて戻れ」
――そなたも一緒にな。
言外の意図まで正確に汲み取ったらしいベリンダは、「お約束致します」と優しく微笑んだ。
「権力とは虚しいものだな、ヘクター卿」
任命式に赴くアデルバートは、控えの間で出迎えた救国の大剣士、ヘクター・ボールドウィンに向かって、開口一番にそう言った。
「は」と、軽く頭を下げ、同意の態度を示してみせたヘクター卿は、帯剣した完全武装だ。無精髭を蓄えた口元にはいつも通り余裕の笑みを浮かべているが、怜悧な目元の緊張は隠せない。彼もまた、息子の親友であるルカを幼い頃から可愛がっていたようだから、無理もないことだろう。
軽口は、アデルバートがヘクター卿に対して抱いた、「ルカを想う者」という連帯意識のせいだったのかもしれない。
傍にいて守ってやれないこと、窮地に駆け付けられないことが、こんなにも無力感を伴うものだとは知らなかった。武断の王などと呼ばれていても、不測の事態には援軍を送ってやることしかできない。
「我自ら、出陣できるものならばな……」
漏らした本音は、怒りと恐怖に、わずかに震えた。アデルバートから父を奪った魔王が、今またお気に入りのルカを手に掛けようとしている。胸の中を様々な想いが駆け巡り、心情を吐露することが抑えられない。
アデルバートはヘクター卿の肩に手を掛けた。互いの纏った甲冑が触れ合い、かちゃりと音を立てる。
「頼む、ヘクター卿。ルカを、無事に救い出してやってくれ」
――そして我が元へ返せ。そうしたら、どんな危険からも遠ざけて、今度こそ、きっと自分が守って見せる。
弱音など吐いた事のないアデルバートの懇願に、救国の大剣士は笑みを消して、真摯な表情で深く頷いた。
「――必ずや」
多くを語らないのは、「予言の子供」に対する国王の思い入れの深さを知って、今更ながらに驚いているからなのかもしれない。
けれど彼は、それをおくびにも出さずに、ただ任務を請け負った。
ヘクター卿の配慮をありがたく享受して、逞しい肩を軽く叩く。
そして、アデルバートは冷徹な王の仮面を被り、兵士達の前に悠然と進み出た。
4
お気に入りに追加
298
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

マリオネットが、糸を断つ時。
せんぷう
BL
異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。
オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。
第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。
そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。
『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』
金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。
『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!
許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』
そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。
王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。
『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』
『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』
『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』
しかし、オレは彼に拾われた。
どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。
気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!
しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?
スラム出身、第十一王子の守護魔導師。
これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。
※BL作品
恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。
.

動物アレルギーのSS級治療師は、竜神と恋をする
拍羅
BL
SS級治療師、ルカ。それが今世の俺だ。
前世では、野犬に噛まれたことで狂犬病に感染し、死んでしまった。次に目が覚めると、異世界に転生していた。しかも、森に住んでるのは獣人で人間は俺1人?!しかも、俺は動物アレルギー持ち…
でも、彼らの怪我を治療出来る力を持つのは治癒魔法が使える自分だけ…
優しい彼が、唯一触れられる竜神に溺愛されて生活するお話。
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

ざまぁされたチョロ可愛い王子様は、俺が貰ってあげますね
ヒラヲ
BL
「オーレリア・キャクストン侯爵令嬢! この時をもって、そなたとの婚約を破棄する!」
オーレリアに嫌がらせを受けたというエイミーの言葉を真に受けた僕は、王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を突き付ける。
しかし、突如現れた隣国の第一王子がオーレリアに婚約を申し込み、嫌がらせはエイミーの自作自演であることが発覚する。
その結果、僕は冤罪による断罪劇の責任を取らされることになってしまった。
「どうして僕がこんな目に遭わなければならないんだ!?」
卒業パーティーから一ヶ月後、王位継承権を剥奪された僕は王都を追放され、オールディス辺境伯領へと送られる。
見習い騎士として一からやり直すことになった僕に、指導係の辺境伯子息アイザックがやたら絡んでくるようになって……?
追放先の辺境伯子息×ざまぁされたナルシスト王子様
悪役令嬢を断罪しようとしてざまぁされた王子の、その後を書いたBL作品です。

モラトリアムは物書きライフを満喫します。
星坂 蓮夜
BL
本来のゲームでは冒頭で死亡する予定の大賢者✕元39歳コンビニアルバイトの美少年悪役令息
就職に失敗。
アルバイトしながら文字書きしていたら、気づいたら39歳だった。
自他共に認めるデブのキモオタ男の俺が目を覚ますと、鏡には美少年が映っていた。
あ、そういやトラックに跳ねられた気がする。
30年前のドット絵ゲームの固有グラなしのモブ敵、悪役貴族の息子ヴァニタス・アッシュフィールドに転生した俺。
しかし……待てよ。
悪役令息ということは、倒されるまでのモラトリアムの間は貧困とか経済的な問題とか考えずに思う存分文字書きライフを送れるのでは!?
☆
※この作品は一度中断・削除した作品ですが、再投稿して再び連載を開始します。
※この作品は小説家になろう、エブリスタ、Fujossyでも公開しています。

【完結】元騎士は相棒の元剣闘士となんでも屋さん営業中
きよひ
BL
ここはドラゴンや魔獣が住み、冒険者や魔術師が職業として存在する世界。
カズユキはある国のある領のある街で「なんでも屋」を営んでいた。
家庭教師に家業の手伝い、貴族の護衛に魔獣退治もなんでもござれ。
そんなある日、相棒のコウが気絶したオッドアイの少年、ミナトを連れて帰ってくる。
この話は、お互い想い合いながらも10年間硬直状態だったふたりが、純真な少年との関わりや事件によって動き出す物語。
※コウ(黒髪長髪/褐色肌/青目/超高身長/無口美形)×カズユキ(金髪短髪/色白/赤目/高身長/美形)←ミナト(赤髪ベリーショート/金と黒のオッドアイ/細身で元気な15歳)
※受けのカズユキは性に奔放な設定のため、攻めのコウ以外との体の関係を仄めかす表現があります。
※同性婚が認められている世界観です。

魔王様の瘴気を払った俺、何だかんだ愛されてます。
柴傘
BL
ごく普通の高校生東雲 叶太(しののめ かなた)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。
そこで初めて出会った大型の狼の獣に助けられ、その獣の瘴気を無意識に払ってしまう。
すると突然獣は大柄な男性へと姿を変え、この世界の魔王オリオンだと名乗る。そしてそのまま、叶太は魔王城へと連れて行かれてしまった。
「カナタ、君を私の伴侶として迎えたい」
そう真摯に告白する魔王の姿に、不覚にもときめいてしまい…。
魔王×高校生、ド天然攻め×絆され受け。
甘々ハピエン。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる