105 / 121
第2部・第9話:突入前夜
第5章
しおりを挟む
さらさらと清涼な水が流れていく。
大地の恵みをふんだんに含んだキルケ川の支流で、フィンレーは顔を洗っていた。
カロッサの住民達が、昼夜を分かたず作業を続けてくれたおかげで、白ヒイラギの聖水も完成間近だ。手伝えることのなくなったフィンレーは、町の男達を率いて、崩れた見張り塔や防護壁の補修の陣頭指揮を執っている。
不安を払拭するために肉体労働に没頭していたいというのは、フィンレーもジェイクと同じだった。彼も、町民達の手伝いがない時間帯には、ちょくちょく顔を出し、手を貸してくれている。
作業が一段落した今は、休憩を兼ねて、町の女性達からの差し入れをいただくために、手を洗いに来たところだった。
川面を覗き込んだ体勢のまま、軽く頭を振って水気を払う。水滴が作る波紋を見るともなく眺めながら、フィンレーは大きく息をついた。
「…………」
手を休めると、やはりどうしても、魔王軍に攫われたルカのことを考えてしまう。
無事でいるだろうか。グリテンバルドに居た頃は普通に離れて暮らしていたのに、あの笑顔が見えないだけで、こんなにも不安になるとは。それもこれも、生死さえ分からない状況が続いているからだろう……。
やがて凪いだ水面に映った自分の顔は、深い憂いに沈んでいる。気付いてフィンレーは、思わず苦笑を漏らした。情けないことだ。騎士たるもの、いかなる時でも平静を保たなければならないというのに。事がルカの安否に関わるだけに、それさえままならない。
――水鏡に映るその顔が、不意に歪んだ。
風もないのに、などと考える間もなく、見知った美しい姿を象り、フィンレーは眼を見張る。
「!!」
息を呑んだ次の瞬間、水の中から音もなく立ち上がったのは、半身半蛇の神・メルヒオールだった。水面を割って現れたというのに、紺色の波打つ髪も、蒼褪めた肌も鱗も、まったく濡れていない。
「メルヒオール様……!?」
遠くビルダヴァのレスタド山に御座すはずの異教の神の降臨に、フィンレーは呆気に取られた。物理的な距離などものともしない顕現こそが、蛇神の神たる所以だろうか。
驚くフィンレーを、メルヒオールは金色の瞳でじっと見据える。
「そなたは、息災のようだな」
「……はい」
念を押すような問いからは、メルヒオールには、ルカが魔王の手に落ちたことなど筒抜けであることが窺えた。彼を殊の外気に入っていた蛇神にとっては、さぞや腹立たしいことであろうと、フィンレーは悔恨に表情を曇らせる。
しかしメルヒオールは、冷たい美貌に憐れみの色を浮かべて、薄く微笑んだ。
「よい。叱責に来たのではないのだ。そう眉根を寄せていては、美形が台無しではないか」
そして、濡れたままだったフィンレーの顔を撫でるように手を翳す。瞬時に水気の消えた頬に手を当てて、フィンレーは戸惑うように瞳を瞬かせた。
驚きを隠せない剣士を横目に、メルヒオールは半身を水に浸したまま、川縁に腰を落ち着ける。
「――私の助力は必要ないか」
「!?」
思ってもみなかった提案に、フィンレーは束の間、呆然とメルヒオールを見返した。人間であれば耳のあるべき場所に生えたヒレや、川の中に続く蛇体を眺め、そして、以前戦った際の彼の強さを思い出し――改めて、その発言の内容を脳内で精査する。
メルヒオールは、ルカを救出するために、共に魔王軍と戦うと申し出てくれているのだ。
「貴方が居てくださるなら百人力だ! ありがたい、願ってもないことです!」
素直に喜び、頭を下げるフィンレーに、メルヒオールは柔らかく破顔した。人外の繊細な美貌が、慈しみに彩られる。
「何。北の者の影響で魔物共が暴れると、大地に与えた私の加護が無駄になる。それに、ルカは私の妻にも等しい存在だからな」
後半は本気で言っているのか、それともフィンレーの反応を楽しむためなのかはわからない。メルヒオールにはこうして、親友同士の関係を煽ろうとするところがあった。
しかし、普段なら照れたり怒ったりして見せるはずのフィンレーも、この時ばかりはそうもいかない。メルヒオールの参戦に束の間華やいだ表情は、再び物憂げに曇ってしまう。
――ああ、ルカ。今頃お前は、つらい思いなどしてはいないだろうか……。
「そう思い詰めるな。私の加護はそなたにもある。必ずや無事に、そなたの親友殿を取り戻してやろう」
メルヒオールは冷静に、しかし力強く請け負った。その涼やかな声音は、聞く者の心を落ち着かせてくれるようだ。
そうして気持ちが凪いでくると、次に気になったのは、自分の心境の方だった。メルヒオールの発した「友」という言葉に、妙に引っ掛かるものを感じる。
「――俺は、他の者達のように、本人の自主性を無視してまで、ルカを甘やかしたい訳ではないんです。一方的に守ってやりたいっていうのは、親友としてのルカに失礼だとも思うから。ただ……」
「――ただ?」
訥々と語るフィンレーを促すように、メルヒオールは穏やかに聞き返す。一方的に送り付けられる生贄の娘達を養育していたという蛇神は、こう見えて、やはり父性に溢れた存在なのだろう。
背中を押されたような気分になって、フィンレーは顔を上げ、メルヒオールに向き直った。
「ただ、ルカに重い使命があるなら、俺も、共に背負ってやりたいと思っています」
重荷を肩代わりするのでなく、危険から遠ざけるのでもなく。
それは、一緒に成長してきた友人だからこそ言えることだ。ルカを可愛いと――愛しいと感じるのとは、また別の問題である。
一番近くにいて、互いの負担を分け合い、支え合う。それがフィンレーの考える、ルカとの理想的な関係だった。
フィンレーの宣言に、メルヒオールが嬉しげに切れ長の瞳を細める。
「複雑だな。だが、ならば尚のこと、そなたの想いをそのまま伝えてやらねばなるまい」
「……はい」
異教の蛇神と、その愛し子は、深い笑みを交わして頷き合った。
心身共に健康な貴公子は、よき理解者を得たことで、自ら己の進むべき道を選び取ったのだ。
――そこへ、既に休憩を終えた町の男達が、フィンレーを呼びに来た。顔立ちは美しくとも、ヒレや蛇体といった異形のメルヒオールの姿に、ギョッとした様子で立ち竦む。
小さく苦笑しながら、フィンレーは「心配しなくていい」と男達を諭した。カロッサの民達には説明が必要だろうし、何より、仲間達にも、早くこの頼もしい増援について報せてやりたいのだが。
取り敢えずはどう話したものかと考えあぐねる横で、メルヒオールが完全な人間体を取った。青白い肌に羽織った薄物はビルダヴァの民族衣装にも似ているが、人外の圧倒的オーラは隠しようもない。
「この方は、我々の救援に駆け付けてくださったんだ」
神の完璧な造形に感嘆しきりの町民達を眺めながら、フィンレーは密かに決意を新たにする。
――待ってろ、ルカ。翼竜達に加えて、メルヒオール様までが、お前を助けに来てくださった。
もう大丈夫だ。お前だけにつらい想いはさせないからな、と。
大地の恵みをふんだんに含んだキルケ川の支流で、フィンレーは顔を洗っていた。
カロッサの住民達が、昼夜を分かたず作業を続けてくれたおかげで、白ヒイラギの聖水も完成間近だ。手伝えることのなくなったフィンレーは、町の男達を率いて、崩れた見張り塔や防護壁の補修の陣頭指揮を執っている。
不安を払拭するために肉体労働に没頭していたいというのは、フィンレーもジェイクと同じだった。彼も、町民達の手伝いがない時間帯には、ちょくちょく顔を出し、手を貸してくれている。
作業が一段落した今は、休憩を兼ねて、町の女性達からの差し入れをいただくために、手を洗いに来たところだった。
川面を覗き込んだ体勢のまま、軽く頭を振って水気を払う。水滴が作る波紋を見るともなく眺めながら、フィンレーは大きく息をついた。
「…………」
手を休めると、やはりどうしても、魔王軍に攫われたルカのことを考えてしまう。
無事でいるだろうか。グリテンバルドに居た頃は普通に離れて暮らしていたのに、あの笑顔が見えないだけで、こんなにも不安になるとは。それもこれも、生死さえ分からない状況が続いているからだろう……。
やがて凪いだ水面に映った自分の顔は、深い憂いに沈んでいる。気付いてフィンレーは、思わず苦笑を漏らした。情けないことだ。騎士たるもの、いかなる時でも平静を保たなければならないというのに。事がルカの安否に関わるだけに、それさえままならない。
――水鏡に映るその顔が、不意に歪んだ。
風もないのに、などと考える間もなく、見知った美しい姿を象り、フィンレーは眼を見張る。
「!!」
息を呑んだ次の瞬間、水の中から音もなく立ち上がったのは、半身半蛇の神・メルヒオールだった。水面を割って現れたというのに、紺色の波打つ髪も、蒼褪めた肌も鱗も、まったく濡れていない。
「メルヒオール様……!?」
遠くビルダヴァのレスタド山に御座すはずの異教の神の降臨に、フィンレーは呆気に取られた。物理的な距離などものともしない顕現こそが、蛇神の神たる所以だろうか。
驚くフィンレーを、メルヒオールは金色の瞳でじっと見据える。
「そなたは、息災のようだな」
「……はい」
念を押すような問いからは、メルヒオールには、ルカが魔王の手に落ちたことなど筒抜けであることが窺えた。彼を殊の外気に入っていた蛇神にとっては、さぞや腹立たしいことであろうと、フィンレーは悔恨に表情を曇らせる。
しかしメルヒオールは、冷たい美貌に憐れみの色を浮かべて、薄く微笑んだ。
「よい。叱責に来たのではないのだ。そう眉根を寄せていては、美形が台無しではないか」
そして、濡れたままだったフィンレーの顔を撫でるように手を翳す。瞬時に水気の消えた頬に手を当てて、フィンレーは戸惑うように瞳を瞬かせた。
驚きを隠せない剣士を横目に、メルヒオールは半身を水に浸したまま、川縁に腰を落ち着ける。
「――私の助力は必要ないか」
「!?」
思ってもみなかった提案に、フィンレーは束の間、呆然とメルヒオールを見返した。人間であれば耳のあるべき場所に生えたヒレや、川の中に続く蛇体を眺め、そして、以前戦った際の彼の強さを思い出し――改めて、その発言の内容を脳内で精査する。
メルヒオールは、ルカを救出するために、共に魔王軍と戦うと申し出てくれているのだ。
「貴方が居てくださるなら百人力だ! ありがたい、願ってもないことです!」
素直に喜び、頭を下げるフィンレーに、メルヒオールは柔らかく破顔した。人外の繊細な美貌が、慈しみに彩られる。
「何。北の者の影響で魔物共が暴れると、大地に与えた私の加護が無駄になる。それに、ルカは私の妻にも等しい存在だからな」
後半は本気で言っているのか、それともフィンレーの反応を楽しむためなのかはわからない。メルヒオールにはこうして、親友同士の関係を煽ろうとするところがあった。
しかし、普段なら照れたり怒ったりして見せるはずのフィンレーも、この時ばかりはそうもいかない。メルヒオールの参戦に束の間華やいだ表情は、再び物憂げに曇ってしまう。
――ああ、ルカ。今頃お前は、つらい思いなどしてはいないだろうか……。
「そう思い詰めるな。私の加護はそなたにもある。必ずや無事に、そなたの親友殿を取り戻してやろう」
メルヒオールは冷静に、しかし力強く請け負った。その涼やかな声音は、聞く者の心を落ち着かせてくれるようだ。
そうして気持ちが凪いでくると、次に気になったのは、自分の心境の方だった。メルヒオールの発した「友」という言葉に、妙に引っ掛かるものを感じる。
「――俺は、他の者達のように、本人の自主性を無視してまで、ルカを甘やかしたい訳ではないんです。一方的に守ってやりたいっていうのは、親友としてのルカに失礼だとも思うから。ただ……」
「――ただ?」
訥々と語るフィンレーを促すように、メルヒオールは穏やかに聞き返す。一方的に送り付けられる生贄の娘達を養育していたという蛇神は、こう見えて、やはり父性に溢れた存在なのだろう。
背中を押されたような気分になって、フィンレーは顔を上げ、メルヒオールに向き直った。
「ただ、ルカに重い使命があるなら、俺も、共に背負ってやりたいと思っています」
重荷を肩代わりするのでなく、危険から遠ざけるのでもなく。
それは、一緒に成長してきた友人だからこそ言えることだ。ルカを可愛いと――愛しいと感じるのとは、また別の問題である。
一番近くにいて、互いの負担を分け合い、支え合う。それがフィンレーの考える、ルカとの理想的な関係だった。
フィンレーの宣言に、メルヒオールが嬉しげに切れ長の瞳を細める。
「複雑だな。だが、ならば尚のこと、そなたの想いをそのまま伝えてやらねばなるまい」
「……はい」
異教の蛇神と、その愛し子は、深い笑みを交わして頷き合った。
心身共に健康な貴公子は、よき理解者を得たことで、自ら己の進むべき道を選び取ったのだ。
――そこへ、既に休憩を終えた町の男達が、フィンレーを呼びに来た。顔立ちは美しくとも、ヒレや蛇体といった異形のメルヒオールの姿に、ギョッとした様子で立ち竦む。
小さく苦笑しながら、フィンレーは「心配しなくていい」と男達を諭した。カロッサの民達には説明が必要だろうし、何より、仲間達にも、早くこの頼もしい増援について報せてやりたいのだが。
取り敢えずはどう話したものかと考えあぐねる横で、メルヒオールが完全な人間体を取った。青白い肌に羽織った薄物はビルダヴァの民族衣装にも似ているが、人外の圧倒的オーラは隠しようもない。
「この方は、我々の救援に駆け付けてくださったんだ」
神の完璧な造形に感嘆しきりの町民達を眺めながら、フィンレーは密かに決意を新たにする。
――待ってろ、ルカ。翼竜達に加えて、メルヒオール様までが、お前を助けに来てくださった。
もう大丈夫だ。お前だけにつらい想いはさせないからな、と。
1
お気に入りに追加
220
あなたにおすすめの小説
マリオネットが、糸を断つ時。
せんぷう
BL
異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。
オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。
第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。
そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。
『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』
金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。
『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!
許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』
そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。
王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。
『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』
『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』
『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』
しかし、オレは彼に拾われた。
どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。
気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!
しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?
スラム出身、第十一王子の守護魔導師。
これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。
※BL作品
恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。
.
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 独自設定、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
幸福からくる世界
林 業
BL
大陸唯一の魔導具師であり精霊使い、ルーンティル。
元兵士であり、街の英雄で、(ルーンティルには秘匿中)冒険者のサジタリス。
共に暮らし、時に子供たちを養う。
二人の長い人生の一時。
動物アレルギーのSS級治療師は、竜神と恋をする
拍羅
BL
SS級治療師、ルカ。それが今世の俺だ。
前世では、野犬に噛まれたことで狂犬病に感染し、死んでしまった。次に目が覚めると、異世界に転生していた。しかも、森に住んでるのは獣人で人間は俺1人?!しかも、俺は動物アレルギー持ち…
でも、彼らの怪我を治療出来る力を持つのは治癒魔法が使える自分だけ…
優しい彼が、唯一触れられる竜神に溺愛されて生活するお話。
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~
乃ぞみ
BL
※ムーンライトの方で500ブクマしたお礼で書いた物をこちらでも追加いたします。(全6話)BL要素少なめですが、よければよろしくお願いします。
【腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者】
エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。
転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。
エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。
死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。
「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」
「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」
全体的に結構シリアスですが、明確な死亡表現や主要キャラの退場は予定しておりません。
闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったります。
本編ド健全です。すみません。
※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。
※ 攻めがまともに出てくるのは五話からです。
※ タイトル変更しております。旧【転生先がバトル漫画の死亡フラグが立っているライバルキャラだった件 ~本筋大幅改変なしでフラグを折りたいけど、何であんたがそこにいる~】
※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。
僕のユニークスキルはお菓子を出すことです
野鳥
BL
魔法のある世界で、異世界転生した主人公の唯一使えるユニークスキルがお菓子を出すことだった。
あれ?これって材料費なしでお菓子屋さん出来るのでは??
お菓子無双を夢見る主人公です。
********
小説は読み専なので、思い立った時にしか書けないです。
基本全ての小説は不定期に書いておりますので、ご了承くださいませー。
ショートショートじゃ終わらないので短編に切り替えます……こんなはずじゃ…( `ᾥ´ )クッ
本編完結しました〜
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる