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第2部・第9話:突入前夜
第1章
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冴え冴えとした、細い月の輝く夜のことだった。
黄金のベリンダは一人、宿舎を離れて、背後に広がる森林へと分け入った。その足取りはそもそも軽快とは言い難かったが、町の建物が見えなくなるにつれて、徐々に重くなる。老化とは無縁のはずの若々しい肉体が、まるで一気に何十年も歳を重ねてしまったかのようだ。
ついにベリンダは、手近なオークの木に凭れ掛かった。斥候隊員や町の人々の前で張っていた気が緩み、美しいオレンジ色の瞳から、大粒の涙が零れ落ちる。
「……ッ……」
ラインベルク王国、ロートリンゲン州カロッサ。
「予言の子供」ルカ・フェアリーベルが魔王の手の者に攫われてから、丸一日が過ぎた。
あの時、ベリンダ達の張った結界魔法は、町への余波を最小限に留めたと言っていいだろう。僅かに近隣の木々が倒れ、或いは家屋の窓ガラスが破損する被害はあったが、今日までの間に迅速に片付けられ、補修されている。
――ただ、魔王討伐の切り札、ベリンダの最愛の孫のルカだけが、ここに居ない。
声を漏らさぬよう、ベリンダは口元を白魚のような手で覆った。ズルズルとその場にしゃがみこみ、張り裂けそうな胸の痛みに、身を任せるしかない。
この世界にルカを呼び戻した時、この旅への同行を許可した時も、傍に居て必ず守ると誓ったのに。
ルカを、自分自身の命を守るのと同じくらいの強さで守ってくれる、頼もしい仲間を集めたはずなのに。
ほんの少しの隙をついて、魔王に奪われてしまった。
飛び抜けて愛らしく、人の心を掴みやすいというだけで、ルカには戦う力はない。だが、自分を斃すという予言を受けたあの子を、魔王は執拗に狙ってきた。使い魔らしき少年が使用した石、これまでも度々一行の近辺で目撃されたあの紫色の石には、ベリンダやレフに気配を感知されないための、魔王の魔法が掛けられていたのだ。
今頃ルカは、どれほど心細い思いをしていることだろう……。
「――ッ」
ベリンダは小さく首を横に振った。想像もしたくない、けれど、心配で考えずにはいられない。
娘夫婦を無残に殺され、出生前のルカの魂を別な世界へ逃がす以外に何も出来なかったあの時と同じように、ベリンダは自分を責めていた。大魔法使いなどと呼ばれていても、己の身内さえ守れないとは、なんと不甲斐ないことか、と。
脳裏をよぎるのは、17年前のあの光景だった。愛しい夫の忘れ形見、一人娘とその伴侶の亡骸を前に、初めて相対した人物――「魔王」。
紫色の瞳は憎悪に燃えていた。そしてそれ以上に、深い悲哀を宿していた。そう感じたのは、ベリンダが魔王について、持てる限りの能力を使って調査・研究をしたことがあったからだろう。白ヒイラギが彼の人の家紋であり、それゆえに弱点となることを知っているのも、そのためだ。
可哀想なひと。――だからといって、無差別に人間を脅かすことは許されないし、その矛先が自分の大切な人に向けられるのを、見過ごす訳にはいかない。
ベリンダが魔王に対して抱く複雑な感情は、受けた仕打ちによって憤怒の度合いを増した。異世界からルカを取り戻した今となっては、彼への愛も絡み合って、より一層強固なものになっている。
魔王の方でも、黄金のベリンダに憐れまれることを望みはしないだろう。なぜなら、ルカが「予言の子供」であるという以前に、そもそも恨まれていたのはベリンダの方だからだ。
――だからきっと、ルカは生きている。
胸が潰れるような悲しみの中で、ベリンダは何とか光明を見出そうと足掻いていた。
あの人は、私がより苦しむ方法でルカの命を奪おうとするはずだ。例えば目の前で、残酷に。だから一思いに殺さず、攫うという方法を取ったのだろう。これはある意味では希望なのだ。魔王の私への憎しみによって、ルカはまだ生きていると断言できる――。
しかし同時に、別の可能性が胸の奥に滑り込む。
「『予言の子供』である」という以前に、「ベリンダの孫である」という事実が、魔王の憎悪を駆り立てないとも限らない。そうなれば、ベリンダが乗り込むまでの間、ルカへの扱いがより残忍なものになることも考えられるではないか――。
恐ろしい想像に、ベリンダは息を詰まらせた。可愛いルカが酷い目に遭うだなんて、考えるだけで涙が止まらない。あの子は誰からも愛され、慈しまれるべき存在なのに。
「…………」
森の木々が、自然を友とする大魔法使いを慰めるように、穏やかな氣を発している。
吹き抜ける柔らかな風のお陰でそれに気付いたベリンダは、何とか恐慌状態を脱した。
自身を律して顔を上げ、涙を拭う。感謝を伝えるようにオークの木肌を撫で、小さく息をついた。
ルカ、と呼び掛ける声は、弱々しくとも、明確な意思を秘めている。
「不甲斐ないおばあちゃんを許してちょうだい――必ず助けてあげるわ」
本当は、今すぐにでも飛んでいきたい。華奢な身体を抱き締めてやりたい。
けれど、魔王城へ侵入するには、まず手筈を整える必要があった。白ヒイラギの聖水の完成までには、あと数日を要する。もどかしいが、外部から魔王の結界を破るには、これ以外に方法はないのだ。その時までにベリンダは、自身の魔力を最大限に高めておかなくてはならない。
その先には更に、魔王との最終決戦という試練が待ち構えているのだが、それはルカの無事を確認してからのことだ。
最愛の孫を救うために、己のなすべきことをする、という決意を改めて固めて、ベリンダは立ち上がった。泣き腫らした目はまだ赤かったが、宿舎に戻る頃にはいくらか治まるだろう。元より、それを見て見ぬふりの出来ぬ者など、魔王軍斥候隊には存在しない。ルカの不在を嘆いているのは、ベリンダだけではないのだから。
――あの子は異世界から還ってきた。魔王城からだって、無事に取り戻せるはず。
自分を奮い立たせるように言い聞かせて、ベリンダは教会宿舎への道を戻り始めた。
それは、手の届く場所に最愛の孫が居ない長い夜を越えるための、か弱い女性の涙ぐましい努力でもあった。
黄金のベリンダは一人、宿舎を離れて、背後に広がる森林へと分け入った。その足取りはそもそも軽快とは言い難かったが、町の建物が見えなくなるにつれて、徐々に重くなる。老化とは無縁のはずの若々しい肉体が、まるで一気に何十年も歳を重ねてしまったかのようだ。
ついにベリンダは、手近なオークの木に凭れ掛かった。斥候隊員や町の人々の前で張っていた気が緩み、美しいオレンジ色の瞳から、大粒の涙が零れ落ちる。
「……ッ……」
ラインベルク王国、ロートリンゲン州カロッサ。
「予言の子供」ルカ・フェアリーベルが魔王の手の者に攫われてから、丸一日が過ぎた。
あの時、ベリンダ達の張った結界魔法は、町への余波を最小限に留めたと言っていいだろう。僅かに近隣の木々が倒れ、或いは家屋の窓ガラスが破損する被害はあったが、今日までの間に迅速に片付けられ、補修されている。
――ただ、魔王討伐の切り札、ベリンダの最愛の孫のルカだけが、ここに居ない。
声を漏らさぬよう、ベリンダは口元を白魚のような手で覆った。ズルズルとその場にしゃがみこみ、張り裂けそうな胸の痛みに、身を任せるしかない。
この世界にルカを呼び戻した時、この旅への同行を許可した時も、傍に居て必ず守ると誓ったのに。
ルカを、自分自身の命を守るのと同じくらいの強さで守ってくれる、頼もしい仲間を集めたはずなのに。
ほんの少しの隙をついて、魔王に奪われてしまった。
飛び抜けて愛らしく、人の心を掴みやすいというだけで、ルカには戦う力はない。だが、自分を斃すという予言を受けたあの子を、魔王は執拗に狙ってきた。使い魔らしき少年が使用した石、これまでも度々一行の近辺で目撃されたあの紫色の石には、ベリンダやレフに気配を感知されないための、魔王の魔法が掛けられていたのだ。
今頃ルカは、どれほど心細い思いをしていることだろう……。
「――ッ」
ベリンダは小さく首を横に振った。想像もしたくない、けれど、心配で考えずにはいられない。
娘夫婦を無残に殺され、出生前のルカの魂を別な世界へ逃がす以外に何も出来なかったあの時と同じように、ベリンダは自分を責めていた。大魔法使いなどと呼ばれていても、己の身内さえ守れないとは、なんと不甲斐ないことか、と。
脳裏をよぎるのは、17年前のあの光景だった。愛しい夫の忘れ形見、一人娘とその伴侶の亡骸を前に、初めて相対した人物――「魔王」。
紫色の瞳は憎悪に燃えていた。そしてそれ以上に、深い悲哀を宿していた。そう感じたのは、ベリンダが魔王について、持てる限りの能力を使って調査・研究をしたことがあったからだろう。白ヒイラギが彼の人の家紋であり、それゆえに弱点となることを知っているのも、そのためだ。
可哀想なひと。――だからといって、無差別に人間を脅かすことは許されないし、その矛先が自分の大切な人に向けられるのを、見過ごす訳にはいかない。
ベリンダが魔王に対して抱く複雑な感情は、受けた仕打ちによって憤怒の度合いを増した。異世界からルカを取り戻した今となっては、彼への愛も絡み合って、より一層強固なものになっている。
魔王の方でも、黄金のベリンダに憐れまれることを望みはしないだろう。なぜなら、ルカが「予言の子供」であるという以前に、そもそも恨まれていたのはベリンダの方だからだ。
――だからきっと、ルカは生きている。
胸が潰れるような悲しみの中で、ベリンダは何とか光明を見出そうと足掻いていた。
あの人は、私がより苦しむ方法でルカの命を奪おうとするはずだ。例えば目の前で、残酷に。だから一思いに殺さず、攫うという方法を取ったのだろう。これはある意味では希望なのだ。魔王の私への憎しみによって、ルカはまだ生きていると断言できる――。
しかし同時に、別の可能性が胸の奥に滑り込む。
「『予言の子供』である」という以前に、「ベリンダの孫である」という事実が、魔王の憎悪を駆り立てないとも限らない。そうなれば、ベリンダが乗り込むまでの間、ルカへの扱いがより残忍なものになることも考えられるではないか――。
恐ろしい想像に、ベリンダは息を詰まらせた。可愛いルカが酷い目に遭うだなんて、考えるだけで涙が止まらない。あの子は誰からも愛され、慈しまれるべき存在なのに。
「…………」
森の木々が、自然を友とする大魔法使いを慰めるように、穏やかな氣を発している。
吹き抜ける柔らかな風のお陰でそれに気付いたベリンダは、何とか恐慌状態を脱した。
自身を律して顔を上げ、涙を拭う。感謝を伝えるようにオークの木肌を撫で、小さく息をついた。
ルカ、と呼び掛ける声は、弱々しくとも、明確な意思を秘めている。
「不甲斐ないおばあちゃんを許してちょうだい――必ず助けてあげるわ」
本当は、今すぐにでも飛んでいきたい。華奢な身体を抱き締めてやりたい。
けれど、魔王城へ侵入するには、まず手筈を整える必要があった。白ヒイラギの聖水の完成までには、あと数日を要する。もどかしいが、外部から魔王の結界を破るには、これ以外に方法はないのだ。その時までにベリンダは、自身の魔力を最大限に高めておかなくてはならない。
その先には更に、魔王との最終決戦という試練が待ち構えているのだが、それはルカの無事を確認してからのことだ。
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――あの子は異世界から還ってきた。魔王城からだって、無事に取り戻せるはず。
自分を奮い立たせるように言い聞かせて、ベリンダは教会宿舎への道を戻り始めた。
それは、手の届く場所に最愛の孫が居ない長い夜を越えるための、か弱い女性の涙ぐましい努力でもあった。
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