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第2部・第7話:国王陛下の優雅な日常
第4章
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――父の愛とは、あのようなものだろうか。
ヘクター・ボールドウィン卿を送り出した後、アデルバートはデスクに片肘を載せ、考え込むように頬杖をついた。少々だらしのない仕草と言えないこともないが、どんな所作でも凄絶に美しいのが、彼の彼たる由縁でもある。
どうやらヘクター卿も、直接跡取り息子の想いを確認した訳ではないらしい。彼が、どんなに美しく好条件の令嬢を紹介されても、頑として受け入れない様子と、その交友関係から、何となく心中を察し、それとなく逃げ道を用意してやっている、というのが現状のようだ。
「…………」
椅子ごと振り返り、アデルバートは背後の壁を見上げた。そこには、先代の王とその妻――彼の父と母の肖像画が飾られている。
――父上も、今の我を見て、同じように考えてくださるだろうか。
当然ながら、額縁の中で寄り添う二人から答えはない。しかしアデルバートには、己の願望以上に確信があった。
きっと両親が生きていたら、形だけは后を迎えよと進言しただろう――だが、アデルバートの気に入った者を傍に置くことまでを、禁じはすまい。
――優しい方達だった。
ふ、と柔和な笑みを浮かべて、アデルバートはデスクに向き直った。
思いも掛けず、ヘクター卿の真意を知らされ、ルカを手に入れることが想定以上に前途多難であることを悟った――だが、しかし。
「――それが何だというのだ」
声に出したアデルバートに、控えた側近達が意を問うように、小さく首を傾げる。
臣下に与えた混乱に答えることなく、アデルバートは美しい面に不敵な笑みを浮かべた。
彼は自分が、障害があるほど燃える性分であることを知っている。ああ、有象無象に何が出来ると言うのだ。蟻が象に立ち向かうようなものではないか。
格下の者達と一人の少年を巡って相争うなど、本来は考えられないことである。だが、アデルバートは確かに、メラメラと胸の内に湧き上がる衝動を楽しんでいた。
事ここに至って、アデルバートはようやく、自身もルカの影響を受けて変わった者の一人であることを自覚したのである。
――一国の王を手玉に取るか、面白い。
「見ておれ。我の全身全霊で以て、あの仔ウサギを我の虜にしてくれるわ!」
斥候隊の出立を見送りながら、ルカを小姓に迎えると決めた時と同じように、アデルバートは高らかに宣言した。
彼の変化に戸惑いはしても、相手がルカである限り、決して悪い方へは行くこともないだろう、とそれぞれに考えていた近習達は、微苦笑を浮かべて「仰せのままに」と声を揃えたのだった。
◯ ● ◯
その頃。
宿の中庭に続くガラス扉の前で、ルカは小さく身震いをした。
外の空気が吸いたいと言ったルカに付き合ってくれたのはユージーンだが、思いの外夜気が冷たいことに気付き、ルカの返事も聞かずに上着を取りに戻ってくれている。彼の献身に応えるべく、その言い付けを守って、一人では外に出ずにおとなしく待っているところだが、実際に寒気を覚えるからには、ユージーンの一連の行動を過保護と言い切ることも出来ないのかもしれない。
王都での自分を巡る攻防など知る由もないルカは、羽織っただけの薄手のカーディガンの前ボタンを、いそいそと留めた。念の為にと取らされた静養も今夜で終わり、明日からはまた斥候の旅が始まる。こんなことで体調を崩して、みんなにこれ以上の迷惑を掛けるわけにはいかないのだ。
改めて自分に言い聞かせながら、ルカはガラス越しに暮れていく空を見上げた。
宿の中庭には、小さいながらも噴水が設置され、ちょっとした庭園の様相を呈している。その側に人影を見止めて、思わず息を呑んだ。
青白い照明に照らされて、真っ直ぐな黒いロングヘアを背に流した、スラリと背の高い女性が一人、佇んでいる。暗い色のナイトドレスを身に纏っているせいか、物憂げな様子が、まるで月の女神かと見紛うほど、神秘的で美しい。
「……!」
胸の高鳴りに突き動かされるまま、ルカは咄嗟にガラス戸を開けていた。弾かれたように、女性の瞳がルカを捉える。驚かせてしまったことを申し訳なく思いながらも、ルカは頬が紅潮していくのを感じていた。20代半ばから後半くらいだろうか、すごくすごく、素敵なお姉様だ。ややキツめの面差しが、もうどうしようもなく、ルカの好みどストライクである。
「こ、こんばんは!」
後に引くこともできずに、ルカはにっこり笑って声を掛けた。出来るだけ不審感を与えないための笑顔が功を奏したのか、女性は虚を突かれたようにしながらも、うっすらと微苦笑を浮かべる。
「え、ええ――こんばんは」
ちょっとハスキーな声が色っぽい。ぎこちないとはいえ、無視されなくて本当に良かった(傷付くから)。安堵に胸を撫で下ろしながら、ルカはちょこちょこと女性に近付いていく。
近くで見ても、本当に綺麗な人だ。祖母のベリンダも相当な美女だが、彼女の明るく健康的な美しさとはまた違った、影のある美貌とでもいうべきだろうか。
「あの、お姉さんも、ここに泊まってるんですか?」
「……ええ。あなたも?」
無難な会話だが、回答だけでなく質問まで返ってきたことが、とても嬉しい。ルカは「はい」と頷いた。
「旅の途中なんですけど……ちょっと体調を崩しちゃって、静養中でした」
言わなくても良いことまでペラペラと口走ってしまったのは、他でもない。ルカが浮かれていたからだ。好みの女性を前にして、何とか必死で会話の糸口を探している、年頃の少年のやりがちなことだろう。
しかしこの美女は、「……そう」と、痛ましそうに眉根を寄せた。出会ったばかりの旅の少年の身に起こったトラブルに、本気で心を痛めているように見える。
優しい人なんだな、と感動するのと同時に、ルカは彼女に声を掛けずにいられなかった理由を思い出した。何か心配事でもあるような、憂いに沈む表情が気に掛かったせいだ。決してただのナンパ目的ではない。
「あの、お姉さんこそ、大丈夫ですか? その、何だかちょっと、思い詰めたような感じで、気になっちゃって……」
「……」
ルカの発言に、女性は驚愕に目を見開いたようだった。ルカを凝視する瞳には、不思議がるような色も浮かんでいる。
どんな表情も魅力的だ。浮かれたことを考える一方で、ルカはふと、目の前の美女と誰かの面影が重なるような感覚を覚え始めていた。世の中に綺麗な女性はたくさんいるが、これほどの独特な雰囲気を纏った人には初めて逢った。そのはずなのに……。
「――ルカ!?」
そこへユージーンの呼ぶ声が聞こえてきて、ルカはハッと我に返った。上着を取って来てくれたところで、ルカの姿が見えないことに気付き、慌てて声を上げたのだろう。
ルカが幼馴染みに応えるよりも先に、女性が小さく笑った。
「――もう行かなくちゃ。あなたも戻りなさい」
そして、流れるような優雅な所作で踵を返す。
ルカの鼻先を、芳しい花の香りが掠めた。
「ここは冷えるわ。砂漠の夜を甘く見ては駄目よ」
扉の前で振り返った女性は、ルカに一言忠告をくれて、宿の中に戻っていった。入れ代わるようにやって来たユージーンには、一瞥もくれず。
「……ルカ、今の人は?」
やや不審そうなユージーンの問いに、ルカは改めて、女性に抱いた感覚を思い返す。
「宿泊客の人みたいだけど……」
そこでようやく、既視感の謎が解け、ハッと目を見開いた。――そうだ。ビルダヴァの街で会った美少女に、雰囲気がよく似ていたのだ。
先程の女性も、この宿に宿泊しているというからには旅行中であるのだろうし、もしかしたら妹ということもあるかもしれない。
「ルカ?」
「……大丈夫」
ルカの様子を案じるユージーンに、笑顔で思い切り噛み合わない返事を返しながら、ルカは二人の女性の姿を脳裏に思い描いていた。
そして、夜の闇の中、これまで気に留めていなかった彼女達の瞳が、濃い紫色をしていたことに思い至った瞬間、なぜか軽い目眩を覚えて、ユージーンの腕に取り縋った。
第2部第7話 END
ヘクター・ボールドウィン卿を送り出した後、アデルバートはデスクに片肘を載せ、考え込むように頬杖をついた。少々だらしのない仕草と言えないこともないが、どんな所作でも凄絶に美しいのが、彼の彼たる由縁でもある。
どうやらヘクター卿も、直接跡取り息子の想いを確認した訳ではないらしい。彼が、どんなに美しく好条件の令嬢を紹介されても、頑として受け入れない様子と、その交友関係から、何となく心中を察し、それとなく逃げ道を用意してやっている、というのが現状のようだ。
「…………」
椅子ごと振り返り、アデルバートは背後の壁を見上げた。そこには、先代の王とその妻――彼の父と母の肖像画が飾られている。
――父上も、今の我を見て、同じように考えてくださるだろうか。
当然ながら、額縁の中で寄り添う二人から答えはない。しかしアデルバートには、己の願望以上に確信があった。
きっと両親が生きていたら、形だけは后を迎えよと進言しただろう――だが、アデルバートの気に入った者を傍に置くことまでを、禁じはすまい。
――優しい方達だった。
ふ、と柔和な笑みを浮かべて、アデルバートはデスクに向き直った。
思いも掛けず、ヘクター卿の真意を知らされ、ルカを手に入れることが想定以上に前途多難であることを悟った――だが、しかし。
「――それが何だというのだ」
声に出したアデルバートに、控えた側近達が意を問うように、小さく首を傾げる。
臣下に与えた混乱に答えることなく、アデルバートは美しい面に不敵な笑みを浮かべた。
彼は自分が、障害があるほど燃える性分であることを知っている。ああ、有象無象に何が出来ると言うのだ。蟻が象に立ち向かうようなものではないか。
格下の者達と一人の少年を巡って相争うなど、本来は考えられないことである。だが、アデルバートは確かに、メラメラと胸の内に湧き上がる衝動を楽しんでいた。
事ここに至って、アデルバートはようやく、自身もルカの影響を受けて変わった者の一人であることを自覚したのである。
――一国の王を手玉に取るか、面白い。
「見ておれ。我の全身全霊で以て、あの仔ウサギを我の虜にしてくれるわ!」
斥候隊の出立を見送りながら、ルカを小姓に迎えると決めた時と同じように、アデルバートは高らかに宣言した。
彼の変化に戸惑いはしても、相手がルカである限り、決して悪い方へは行くこともないだろう、とそれぞれに考えていた近習達は、微苦笑を浮かべて「仰せのままに」と声を揃えたのだった。
◯ ● ◯
その頃。
宿の中庭に続くガラス扉の前で、ルカは小さく身震いをした。
外の空気が吸いたいと言ったルカに付き合ってくれたのはユージーンだが、思いの外夜気が冷たいことに気付き、ルカの返事も聞かずに上着を取りに戻ってくれている。彼の献身に応えるべく、その言い付けを守って、一人では外に出ずにおとなしく待っているところだが、実際に寒気を覚えるからには、ユージーンの一連の行動を過保護と言い切ることも出来ないのかもしれない。
王都での自分を巡る攻防など知る由もないルカは、羽織っただけの薄手のカーディガンの前ボタンを、いそいそと留めた。念の為にと取らされた静養も今夜で終わり、明日からはまた斥候の旅が始まる。こんなことで体調を崩して、みんなにこれ以上の迷惑を掛けるわけにはいかないのだ。
改めて自分に言い聞かせながら、ルカはガラス越しに暮れていく空を見上げた。
宿の中庭には、小さいながらも噴水が設置され、ちょっとした庭園の様相を呈している。その側に人影を見止めて、思わず息を呑んだ。
青白い照明に照らされて、真っ直ぐな黒いロングヘアを背に流した、スラリと背の高い女性が一人、佇んでいる。暗い色のナイトドレスを身に纏っているせいか、物憂げな様子が、まるで月の女神かと見紛うほど、神秘的で美しい。
「……!」
胸の高鳴りに突き動かされるまま、ルカは咄嗟にガラス戸を開けていた。弾かれたように、女性の瞳がルカを捉える。驚かせてしまったことを申し訳なく思いながらも、ルカは頬が紅潮していくのを感じていた。20代半ばから後半くらいだろうか、すごくすごく、素敵なお姉様だ。ややキツめの面差しが、もうどうしようもなく、ルカの好みどストライクである。
「こ、こんばんは!」
後に引くこともできずに、ルカはにっこり笑って声を掛けた。出来るだけ不審感を与えないための笑顔が功を奏したのか、女性は虚を突かれたようにしながらも、うっすらと微苦笑を浮かべる。
「え、ええ――こんばんは」
ちょっとハスキーな声が色っぽい。ぎこちないとはいえ、無視されなくて本当に良かった(傷付くから)。安堵に胸を撫で下ろしながら、ルカはちょこちょこと女性に近付いていく。
近くで見ても、本当に綺麗な人だ。祖母のベリンダも相当な美女だが、彼女の明るく健康的な美しさとはまた違った、影のある美貌とでもいうべきだろうか。
「あの、お姉さんも、ここに泊まってるんですか?」
「……ええ。あなたも?」
無難な会話だが、回答だけでなく質問まで返ってきたことが、とても嬉しい。ルカは「はい」と頷いた。
「旅の途中なんですけど……ちょっと体調を崩しちゃって、静養中でした」
言わなくても良いことまでペラペラと口走ってしまったのは、他でもない。ルカが浮かれていたからだ。好みの女性を前にして、何とか必死で会話の糸口を探している、年頃の少年のやりがちなことだろう。
しかしこの美女は、「……そう」と、痛ましそうに眉根を寄せた。出会ったばかりの旅の少年の身に起こったトラブルに、本気で心を痛めているように見える。
優しい人なんだな、と感動するのと同時に、ルカは彼女に声を掛けずにいられなかった理由を思い出した。何か心配事でもあるような、憂いに沈む表情が気に掛かったせいだ。決してただのナンパ目的ではない。
「あの、お姉さんこそ、大丈夫ですか? その、何だかちょっと、思い詰めたような感じで、気になっちゃって……」
「……」
ルカの発言に、女性は驚愕に目を見開いたようだった。ルカを凝視する瞳には、不思議がるような色も浮かんでいる。
どんな表情も魅力的だ。浮かれたことを考える一方で、ルカはふと、目の前の美女と誰かの面影が重なるような感覚を覚え始めていた。世の中に綺麗な女性はたくさんいるが、これほどの独特な雰囲気を纏った人には初めて逢った。そのはずなのに……。
「――ルカ!?」
そこへユージーンの呼ぶ声が聞こえてきて、ルカはハッと我に返った。上着を取って来てくれたところで、ルカの姿が見えないことに気付き、慌てて声を上げたのだろう。
ルカが幼馴染みに応えるよりも先に、女性が小さく笑った。
「――もう行かなくちゃ。あなたも戻りなさい」
そして、流れるような優雅な所作で踵を返す。
ルカの鼻先を、芳しい花の香りが掠めた。
「ここは冷えるわ。砂漠の夜を甘く見ては駄目よ」
扉の前で振り返った女性は、ルカに一言忠告をくれて、宿の中に戻っていった。入れ代わるようにやって来たユージーンには、一瞥もくれず。
「……ルカ、今の人は?」
やや不審そうなユージーンの問いに、ルカは改めて、女性に抱いた感覚を思い返す。
「宿泊客の人みたいだけど……」
そこでようやく、既視感の謎が解け、ハッと目を見開いた。――そうだ。ビルダヴァの街で会った美少女に、雰囲気がよく似ていたのだ。
先程の女性も、この宿に宿泊しているというからには旅行中であるのだろうし、もしかしたら妹ということもあるかもしれない。
「ルカ?」
「……大丈夫」
ルカの様子を案じるユージーンに、笑顔で思い切り噛み合わない返事を返しながら、ルカは二人の女性の姿を脳裏に思い描いていた。
そして、夜の闇の中、これまで気に留めていなかった彼女達の瞳が、濃い紫色をしていたことに思い至った瞬間、なぜか軽い目眩を覚えて、ユージーンの腕に取り縋った。
第2部第7話 END
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