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第2部・第4話:無敵の聖獣
第3章
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フィルムント州ポート・ヘレナは、海に面した地方都市だ。
ラインベルク王国内において、三番目に大きな港町と位置付けられている。潮流が穏やかで、大型船の乗り入れも多く、海運業が主な収入源だ。
また先代領主の命により、家屋は白壁に青い屋根のみと定められたことで、街の景観は際立って美しくなった。このために観光業も盛んになり、季節を問わず、人々で溢れ返っている。
翼竜一家と別れ、予定通りポート・ヘレナに入った斥候隊一行は、大通りに面した比較的大規模な宿に部屋を取った。フィンレーの見立て通り、仕事や観光で多くの人が行き交う街には宿泊施設も多く、それぞれにセールスポイントを持っているため、客足も分散しがちだ。お陰で1件目に入った宿で、シングルとツインを2部屋ずつ確保することが出来た。厳正なる協議の結果、シングルルームはユージーンとネイトの物になり、ベリンダとルカ(+レフ)、ジェイクとフィンレーがそれぞれ、ツインルームに同室となる。実に平和的な振り分けになったと言っていい。
多数の魔物と、翼竜親子の襲来は、当然ながらポート・ヘレナでも話題になっていた。特に、フェロールの父の発した咆哮は、風に乗って麓の街まで届き、ガラス窓が割れる被害もあったという。しかし、そのお陰で魔物の大群が一掃され、街に押し寄せることがなかったこともあり、概ね好意的に捉えられているようだ。
それから時を経ずに街に入った斥候隊だったが、人通りの多さが幸いし、名実ともに著名人であるベリンダが顔を指されるようなこともない。一般家屋よりも造りが丈夫な宿には一切の被害もなく、宿泊客を捌くのに必死だったらしい受付の女性は、代表で宿帳を記載するユージーンの美貌に心を奪われている様子だったので、一行の不思議な構成には注意が向かなかったようだ。
どうやらこの街では、久々に静かに過ごせそうである。
旅装を解いてから、黄金のベリンダは早々に、王宮との魔石通信を開始した。
「ここまでのルートは予定通りですが、我々はこれから、サウスフォース州へ向かいます」
予てからの計画を伝えるベリンダに、机上に映し出された金髪紅眼の人物が、説明を求めるように、僅かに首を傾げる。荒い画像を通してさえ伝わる、凄味のある美貌――国王アデルバート2世だ。
斥候隊は、メンシュタット州イェルヘイヴンを発ってから、サウスホーフ州ビルタヴァに伝わる、「魔物と伝説の武器」についての噂を耳にした。強力な武器は人類に益をもたらすものだが、この「魔物」絡みで、ある陰惨な風習が今も続けられているという。人道的に見ても許されることではないため、急遽調査に向かおうとしていたのだが――本来のルートであるウィットフォード州サハスにて山賊の横行に行き合ったことで、やむなく当初の予定通りの道を辿らざるを得なくなった。改めてサウスホーフ州に向かうには、サハスから道を引き返すよりも、このポート・ヘレナから海路を経た方が効率的なのだ。
『――承知した』
無駄のないベリンダの報告を受けて、アデルバートは鷹揚に頷いた。背に流した長い金髪がさらりと揺れる。好意的な古老達に、「ラインベルクの栄光」と謳われる稀代の名君は、些細な所作に至るまでが、凄絶に美しい。
ルカは自分のベッドに腰を下ろし、ぬいぐるみ体に戻ったレフは、その膝の上にちょこんと座って、おとなしく要人達の遣り取りを聞いている。
やがて業務連絡が終わると同時に、アデルバートが小さく忍び笑った。
『――我の仔ウサギは如何した?』
もはや慣れ切ってしまった呼び名に肩を竦めながら、ルカは膝からレフを下ろし、ベリンダが身を引いた画像の中に顔を覗かせる。「お久し振りです、アデルバート様」との挨拶は、実際のところ、これ以上ないくらいに的を射ていた。前回ベリンダが通信を行った際、アデルバートは他国の大使との会談中で、報告は側近の一人に言付けている。こうして顔を合わせるのは、ひと月ぶりくらいだろうか。
『今日も愛いことよ』
ルカを見るなり、色々と問題になりそうな感想を呟いた32歳独身の国王は、楽しげに切れ長の瞳を細めた。ルカに対しては普段から際どい発言も多いアデルバートだが、これほどストレートに容姿を褒められることはあまりない。保護者のベリンダの前でとなると、余程のことだ。
『そなたの守護聖獣殿はどうした』
重ねて問われて、ルカはアデルバートの心境に思い至った。
完全無欠に見える国王陛下は、どうやらお疲れのご様子だ。苛烈な美貌の外見に反して、自他共に認める可愛いもの好きのアデルバートは、「癒し」を求めているのに違いない。
ルカはそっとフレームアウトして、心なしかムッとしているぬいぐるみ体のレフを、そっと掬い上げた。左手の上に載せて、右手の人差し指を口許に立て、黙っているよう促す。
再度フレームインしたルカは、顔の位置まで持ち上げたレフの右前足を取って、ちょこちょこと横に振って見せた。
「元気ですよー」
ルカのこの思惑は、美貌の君主の心臓をドンピシャで射貫いたらしい。アデルバートはホッとした様子で、嬉しげに笑みを深める。
『そなたらを見ていると、不思議と気持ちが和むな』
『………………』
満足げに微笑みを交わすルカとアデルバートに対して、レフはスチロール製のつぶらな瞳で、じっとりと魔石の映し出す画面を睨み付けていた。
ラインベルク王国内において、三番目に大きな港町と位置付けられている。潮流が穏やかで、大型船の乗り入れも多く、海運業が主な収入源だ。
また先代領主の命により、家屋は白壁に青い屋根のみと定められたことで、街の景観は際立って美しくなった。このために観光業も盛んになり、季節を問わず、人々で溢れ返っている。
翼竜一家と別れ、予定通りポート・ヘレナに入った斥候隊一行は、大通りに面した比較的大規模な宿に部屋を取った。フィンレーの見立て通り、仕事や観光で多くの人が行き交う街には宿泊施設も多く、それぞれにセールスポイントを持っているため、客足も分散しがちだ。お陰で1件目に入った宿で、シングルとツインを2部屋ずつ確保することが出来た。厳正なる協議の結果、シングルルームはユージーンとネイトの物になり、ベリンダとルカ(+レフ)、ジェイクとフィンレーがそれぞれ、ツインルームに同室となる。実に平和的な振り分けになったと言っていい。
多数の魔物と、翼竜親子の襲来は、当然ながらポート・ヘレナでも話題になっていた。特に、フェロールの父の発した咆哮は、風に乗って麓の街まで届き、ガラス窓が割れる被害もあったという。しかし、そのお陰で魔物の大群が一掃され、街に押し寄せることがなかったこともあり、概ね好意的に捉えられているようだ。
それから時を経ずに街に入った斥候隊だったが、人通りの多さが幸いし、名実ともに著名人であるベリンダが顔を指されるようなこともない。一般家屋よりも造りが丈夫な宿には一切の被害もなく、宿泊客を捌くのに必死だったらしい受付の女性は、代表で宿帳を記載するユージーンの美貌に心を奪われている様子だったので、一行の不思議な構成には注意が向かなかったようだ。
どうやらこの街では、久々に静かに過ごせそうである。
旅装を解いてから、黄金のベリンダは早々に、王宮との魔石通信を開始した。
「ここまでのルートは予定通りですが、我々はこれから、サウスフォース州へ向かいます」
予てからの計画を伝えるベリンダに、机上に映し出された金髪紅眼の人物が、説明を求めるように、僅かに首を傾げる。荒い画像を通してさえ伝わる、凄味のある美貌――国王アデルバート2世だ。
斥候隊は、メンシュタット州イェルヘイヴンを発ってから、サウスホーフ州ビルタヴァに伝わる、「魔物と伝説の武器」についての噂を耳にした。強力な武器は人類に益をもたらすものだが、この「魔物」絡みで、ある陰惨な風習が今も続けられているという。人道的に見ても許されることではないため、急遽調査に向かおうとしていたのだが――本来のルートであるウィットフォード州サハスにて山賊の横行に行き合ったことで、やむなく当初の予定通りの道を辿らざるを得なくなった。改めてサウスホーフ州に向かうには、サハスから道を引き返すよりも、このポート・ヘレナから海路を経た方が効率的なのだ。
『――承知した』
無駄のないベリンダの報告を受けて、アデルバートは鷹揚に頷いた。背に流した長い金髪がさらりと揺れる。好意的な古老達に、「ラインベルクの栄光」と謳われる稀代の名君は、些細な所作に至るまでが、凄絶に美しい。
ルカは自分のベッドに腰を下ろし、ぬいぐるみ体に戻ったレフは、その膝の上にちょこんと座って、おとなしく要人達の遣り取りを聞いている。
やがて業務連絡が終わると同時に、アデルバートが小さく忍び笑った。
『――我の仔ウサギは如何した?』
もはや慣れ切ってしまった呼び名に肩を竦めながら、ルカは膝からレフを下ろし、ベリンダが身を引いた画像の中に顔を覗かせる。「お久し振りです、アデルバート様」との挨拶は、実際のところ、これ以上ないくらいに的を射ていた。前回ベリンダが通信を行った際、アデルバートは他国の大使との会談中で、報告は側近の一人に言付けている。こうして顔を合わせるのは、ひと月ぶりくらいだろうか。
『今日も愛いことよ』
ルカを見るなり、色々と問題になりそうな感想を呟いた32歳独身の国王は、楽しげに切れ長の瞳を細めた。ルカに対しては普段から際どい発言も多いアデルバートだが、これほどストレートに容姿を褒められることはあまりない。保護者のベリンダの前でとなると、余程のことだ。
『そなたの守護聖獣殿はどうした』
重ねて問われて、ルカはアデルバートの心境に思い至った。
完全無欠に見える国王陛下は、どうやらお疲れのご様子だ。苛烈な美貌の外見に反して、自他共に認める可愛いもの好きのアデルバートは、「癒し」を求めているのに違いない。
ルカはそっとフレームアウトして、心なしかムッとしているぬいぐるみ体のレフを、そっと掬い上げた。左手の上に載せて、右手の人差し指を口許に立て、黙っているよう促す。
再度フレームインしたルカは、顔の位置まで持ち上げたレフの右前足を取って、ちょこちょこと横に振って見せた。
「元気ですよー」
ルカのこの思惑は、美貌の君主の心臓をドンピシャで射貫いたらしい。アデルバートはホッとした様子で、嬉しげに笑みを深める。
『そなたらを見ていると、不思議と気持ちが和むな』
『………………』
満足げに微笑みを交わすルカとアデルバートに対して、レフはスチロール製のつぶらな瞳で、じっとりと魔石の映し出す画面を睨み付けていた。
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