小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~

朱童章絵

文字の大きさ
上 下
38 / 121
第1部・第7話:5番目のレフ

第3章

しおりを挟む
 その日、聖エドゥアルト祭の準備で教会に集まっていた子供は20人程度だった。
 魔王軍襲来の際、談話室に居たのは10人ほどで、そのうち怪我を負ったのは8人だが、いずれも軽症。死者を一人も出さずに迅速に片を付けられたのは、ネイトとその後任の司祭、マテウス・ヒル神父の活躍が大きい。
 ルカの負傷も掠り傷程度だったが、自分のせいで町が襲われたことに対するショックは、無視できるものではなかった。子供達が揃って「ルカ兄ちゃんが魔王軍を引き付けて、みんなを逃がしてくれた」と泣き喚いてくれたお陰もあってか、住民達からのルカに対する風当たりは驚くほど優しく、それだけに一層申し訳なさが募る。「ルカちゃんのせいじゃないさ」と慰め、或いは「悪いのは魔王軍よ!」と憤慨する人々には、「『予言の子供』の巻き添えになった」のではなく、ルカが不当に害されかけたことへの純粋な怒りが見て取れた。
 治癒能力に秀でたネイトとヒル神父が、ルカも含めた負傷者の手当てを行い、ユージーンは子供を迎えに来た親達に、確実に引き渡す。ベリンダが破壊された建物を修復する間に、騒ぎを聞いて駆け付けたジェイクと、一緒に得意先を回っていた、今後薬剤店の配達を手伝う予定という画家のサディアス・アッシャー氏、これに一部信徒も片付けに加わって、ひとまず事態は収束させられた。
 念のためにとベリンダが教会に結界――敷地単体なので、この場合は呪文ひとつで可能――を施し、アッシャー氏とシェリルの二人が、親が迎えに来られなかった子供達の帰宅の引率を買って出てくれたため、ルカ達は微妙に混乱したまま、ベリンダの家に戻った。それはもちろん、について話し合うためだが、その道中も、ライオン――『レフ』は、ルカの傍を離れようとしない。それどころか、ベリンダ以外の者がルカに近付こうとするだけで、威嚇する始末だ。
 丘の上の一軒家は、玄関ドアが見事に吹き飛ばされていた。叩き割られた扉は庭に残骸を晒し、ぽかりと口を開けた木枠部分に、外れかけた蝶番ちょうつがいがゆらゆらと揺れている。
 黄金のベリンダは小さく息を吐いて、可愛い孫にべったりのオスライオンを見遣った。
「……あなたがやったのね?」
『ああ』
 悪気のなさそうな返答に、ベリンダは無言のまま扉の補修に掛かった。今日1日でどれだけの魔力を消費することになるのか、魔法の才のないルカには見当もつかない。
 時間を巻き戻すように玄関が修復され、ベリンダに促された一行は屋内に入った。次の行動に迷う様子でリビングに留まるユージーン達をおいて、ルカは階段を駆け上がる。
 果たして、ルカの部屋のドアも、内部から弾けるように吹き飛ばされ、向かいのユージーンの部屋のドアをも半壊させていた。恐る恐る覗き込んだ部屋の中、確かに、サイドボードの定位置に、レフの姿はない。
「……ホントだ……」
『言ったろ?』
 大きな肉球で、トストスと軽やかに床を踏み締めながら追い掛けてきたライオンが、なぜか得意げに見上げて来た。信じがたいことだが、どうやら本当に、目の前のライオンは、あの可愛らしいぬいぐるみのレフの、同一存在であるらしい。
「――でも、なんで?」
 ようやくルカは、を口にした。
 確かにレフは、ルカがこちらの世界へ転生する際、なぜか一緒について来たという経緯がある。その時点で既に、ちょっと不思議な存在ではあるが、元々は姉の瑠衣るいに作ってもらった、ただのぬいぐるみでしかないはずなのに。
『わかんねーけど。お前について行きたいと思ってたら、こうなった』
 ルカの困惑の眼差しを受けて、ライオン姿のレフは、右の前足を器用に使い、こめかみの辺りを掻くような仕草を見せた。妙に人間くさい動きが、彼が普通のライオンではないことを裏付けているようでもある。
『ルカ、どっか行っちまうんだろ? ぬいぐるみのままじゃ、置いてかれちまうんじゃねえかと思ってよ』
 口調は武骨だが、その思念波にはルカを慕う気持ちが溢れていた。
 これもまた、想いの強さのあらわれなのだろうか。ルカが強くなれますようにと、姉が願いを込めて作ってくれたものだから? この先もずっと、ルカを傍で守ってくれると?
 今にして思えば、レフはこれまでにも何度か、床に転がり落ちていたことがある。ずっとルカの後を追おうと足掻き続け、王都へ旅立つ日が近付いたことで、必死の一念が具現化したと、そういうことなのかもしれない。
「…………」
 何だか胸がいっぱいになって、ルカはそっとレフの頭を撫でた。たてがみの感触は、ぬいぐるみより、さすがにちょっと硬い。けれど、暖かくて手触りが良いのは同じだった。
 レフは眼を細め、嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らしている。こうしてみると、ライオン体も結構可愛いかもしれない。
「「「………………」」」
 ネコ科の肉食動物と戯れるルカを、階段の途中まで追い掛けてきた男達が、複雑な表情で見守っている。
 その更に背後から黄金のベリンダがやって来て、またかと言わんばかりの溜め息をつき、ルカとユージーン、それぞれの部屋の扉を修復した。
 そして、混乱に支配された空気を振り払うように、パンと一つ手を叩く。
「――取り敢えず、お茶にしましょうか」
 我に返ったような視線の集中砲火を受けて、理解ある指導者はにこりと微笑んだ。

                  ●

 1階のリビングの一角で、ベリンダ、ルカ、ユージーンにジェイク、ネイトも加えた5人での、即席のお茶会が始まった。
 ベリンダの隣に並んで座ったルカの足元で、レフはうまそうに鶏肉の塊にかぶりついている。食べたものはいったいどこに行くのだろうか。食器の立てる音とライオンの咀嚼音のみに支配された重苦しい空気から逃避するように、ルカは考えた。
 静寂を断ち切ったのはユージーンだ。いつもどおり優雅な仕草で、しかし普段よりもいささか強めに、カップをソーサーに叩き付ける。
「――先生。本当に、コイツも連れて行くんですか」
 ルカの正面に座ったユージーンは、身を乗り出すようにして、師であるベリンダに詰め寄った。「コイツ」とは、当然レフのことである。「斥候せっこうの旅にレフも同行させるべきか否か」、今話し合うべき議題はまさにこの点についてだったが、ユージーンは反対のようだ。
 ルカによって選出された斥候隊メンバーについて、最終的な人事権を持つベリンダが「そうねぇ」と口を開くのに被せるようにして、レフの思念波が響いた。
『たりめーだろ。俺はルカのために作られたんだからな』
 口調(?)は「何をいまさら」と言わんばかりだが、レフは嬉しそうに、ルカの足にごちんと額をぶつけてきた。やはりその辺りは、自分の制作者である、ルカの姉の想いを正確にんでいるらしい。
 ルカがホロリとする横で、一人掛けのソファに着いたネイトが、ユージーンに加勢するように言葉を継いだ。
「でも、我々の任務は斥候ですよ。ライオンなんて連れていたら、目立ってしょうがないでしょう」
「コイツにその気がなくても、市街地にライオンが現れれば、近隣の住民を怖がらせることになる。下手したら攻撃されるかもしれない」
 ユージーンの隣で、ジェイクも大きく頷く。
 どうやら彼らは3人とも、レフの同行には否定的なようだ。それも、当然の話ではある。全員、突然姿を現した先程からずっとルカにべったりで、割って入る隙さえ見せないレフが、既に邪魔になっている。ピリピリした空気もそれが原因だ。普段は絶望的に仲が悪いくせに、こういう時には奇跡の連携を見せる――チームワークと呼ぶには、少々無理があるだろうか。
 そんなこととは知らないルカは、教会からの道中について思い返していた。言うまでもなく、ライオンの成獣を連れた一行は、注目の的――というより、はっきり悪目立ちしていたのは間違いない。笑顔で誤魔化すにも限度がある。田舎町であるハーフェルで、極力人の少ない道を選んでいて、あれだけの人を驚かせたのだから、偵察や秘密裏の監視が目的の斥候隊に向かないのは明白だ。――だが。
「ねえ、レフ」
 少し迷ってから、ルカは口を開いた。食事を終えたライオンが、口の周りをぺろりと舐めながら、こちらを振り仰ぐ。
「僕が出掛けてる間、何度かサイドボードから落ちてたことあったけど、あれって……」
 先程から気に掛かっていたことを訊ねたルカに、レフは「あー……」と少しだけ気まずそうに視線を泳がせた。
『あの頃なー……お前を追い掛けたくても、まだうまく動けなくてよ』
 情けなさそうな口調に、ルカは確信した。ああ、やはりレフは、こちらの世界に一緒に転生してから今までずっと、ルカのため、ルカの危機に駆け付けようと、もがいてくれていたのだ。
 ルカはベリンダに向き直った。
「おばあちゃん。僕、レフと一緒に行きたい!」
「「「ルカ!」」」
 祖母に懇願するルカを咎めるように、三様の制止が一斉に上がる。
 応えたのはルカでもベリンダでもなく、面倒くさそうなレフの思念波だった。
『うるせーなぁ。この姿が問題なら、ぬいぐるみに戻ればいいんだろ?』
 グルルと唸ったレフは、次の瞬間、ポンと可愛らしい音を立てて、見慣れた手のひらサイズのぬいぐるみに戻った。そのまま床に転がるのを慌てて拾い上げたルカは、ほとんど条件反射のように、柔らかいたてがみを撫でる。
「――ぬいぐるみなら良いと思う」
「「!」」
 真っ先に賛成派に回ったのは、可愛いもの好きのジェイクだった。
 確かに、自分の意思でぬいぐるみ体に戻れるのであれば、無用な混乱は避けられる。だが、ルカの周りの男達にとって、邪魔な存在であることに変わりはない。
 真顔で発言をひるがえした幼馴染みを、ユージーンは信じられないものを見るような目付きで睨み付けた。
「ジェイク、お前……っ」
「ルカが連れてるなら、可愛いから良いと思う」
「裏切者め……!」
 語彙をなくしたかのように繰り返したジェイクに、ネイトが吐き捨てる。
 二対の視線に責め立てられるのをキレイに無視して、ジェイクは席を立った。そのままソファの後ろを回ってルカの元へ近寄り、いつかのようにレフの頭を撫でる。ルカの膝の上で、ぬいぐるみは心なしか嫌そうに半眼になったが、少なくとも怖がられている訳ではないので、ジェイクは嬉しそうだ。
「こんなに可愛いものを作り出せる、お前の姉さんは天才だな」
「――そうね」
 黙って成り行きを窺っていたベリンダが、改めて口を開いた。
 あちらの世界の姉を褒められ、「ヘヘ」と照れ笑いを浮かべたルカは、思わず背筋を伸ばす。他の者達も同様に、大魔法使いの啓示を受けるべく、吸い寄せられるように視線を送った。
「この子は、ルカのお姉さんの想いを受けて生まれたのよ。ルカを傷付けるようなことはしないと思うわ」
 確信に満ちた言葉に、ルカは胸の奥が暖かくなるのを感じた。ベリンダはいつでも、あちらの世界でのルカの家族のことを尊重してくれる。信頼してくれる。それがとても嬉しい。
 ベリンダに優しく撫でられ、成獣体をとってからこちら、常にルカを優先し、好意を訴え続けてきた、今はぬいぐるみ形態のレフが、少しだけ胸を反らした。
『たりめーだつってんだろ』
「――ですが!」
 尚も言い募ろうとしたネイトを、ベリンダはてのひらを掲げ、最小限の動きで制す。
「みんなレフのことに気を取られているようだけど、忘れてはダメよ。魔王軍はルカがこの町にいることを、正確に突き留めていたんだから」
 無情な宣告に息を呑んだのは、ルカも含めた全員だった。
 そう、ハーフェルに現れた異形の者達は、迷うことなく教会に向かい、町の子供達の集まる、住居棟の談話室を狙ったのだ。予言の子供であるルカの帰還だけでなく、大まかな動向程度は筒抜けである可能性が高い。人類の敵、底知れぬ魔力を秘めた魔王の『目』は、考えもしないような場所に潜んでいる。
「斥候隊のことも出立のことも、きっと魔王には知られている。ルカを守ってくれる者は、多いほどいいわ」
 有無を言わさぬおごそかな声音で、黄金のベリンダはきっぱりと宣言した。
 こうして、レフは斥候隊に加わることになったのである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。 ★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

マリオネットが、糸を断つ時。

せんぷう
BL
 異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。  オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。  第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。  そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。 『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』  金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。 『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!  許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』  そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。  王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。 『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』 『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』 『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』  しかし、オレは彼に拾われた。  どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。  気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!  しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?  スラム出身、第十一王子の守護魔導師。  これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。 ※BL作品 恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。 .

動物アレルギーのSS級治療師は、竜神と恋をする

拍羅
BL
SS級治療師、ルカ。それが今世の俺だ。 前世では、野犬に噛まれたことで狂犬病に感染し、死んでしまった。次に目が覚めると、異世界に転生していた。しかも、森に住んでるのは獣人で人間は俺1人?!しかも、俺は動物アレルギー持ち… でも、彼らの怪我を治療出来る力を持つのは治癒魔法が使える自分だけ… 優しい彼が、唯一触れられる竜神に溺愛されて生活するお話。

日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが

五右衛門
BL
 月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。  しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

ざまぁされたチョロ可愛い王子様は、俺が貰ってあげますね

ヒラヲ
BL
「オーレリア・キャクストン侯爵令嬢! この時をもって、そなたとの婚約を破棄する!」 オーレリアに嫌がらせを受けたというエイミーの言葉を真に受けた僕は、王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を突き付ける。 しかし、突如現れた隣国の第一王子がオーレリアに婚約を申し込み、嫌がらせはエイミーの自作自演であることが発覚する。 その結果、僕は冤罪による断罪劇の責任を取らされることになってしまった。 「どうして僕がこんな目に遭わなければならないんだ!?」 卒業パーティーから一ヶ月後、王位継承権を剥奪された僕は王都を追放され、オールディス辺境伯領へと送られる。 見習い騎士として一からやり直すことになった僕に、指導係の辺境伯子息アイザックがやたら絡んでくるようになって……? 追放先の辺境伯子息×ざまぁされたナルシスト王子様 悪役令嬢を断罪しようとしてざまぁされた王子の、その後を書いたBL作品です。

モラトリアムは物書きライフを満喫します。

星坂 蓮夜
BL
本来のゲームでは冒頭で死亡する予定の大賢者✕元39歳コンビニアルバイトの美少年悪役令息 就職に失敗。 アルバイトしながら文字書きしていたら、気づいたら39歳だった。 自他共に認めるデブのキモオタ男の俺が目を覚ますと、鏡には美少年が映っていた。 あ、そういやトラックに跳ねられた気がする。 30年前のドット絵ゲームの固有グラなしのモブ敵、悪役貴族の息子ヴァニタス・アッシュフィールドに転生した俺。 しかし……待てよ。 悪役令息ということは、倒されるまでのモラトリアムの間は貧困とか経済的な問題とか考えずに思う存分文字書きライフを送れるのでは!? ☆ ※この作品は一度中断・削除した作品ですが、再投稿して再び連載を開始します。 ※この作品は小説家になろう、エブリスタ、Fujossyでも公開しています。

【完結】元騎士は相棒の元剣闘士となんでも屋さん営業中

きよひ
BL
 ここはドラゴンや魔獣が住み、冒険者や魔術師が職業として存在する世界。  カズユキはある国のある領のある街で「なんでも屋」を営んでいた。  家庭教師に家業の手伝い、貴族の護衛に魔獣退治もなんでもござれ。  そんなある日、相棒のコウが気絶したオッドアイの少年、ミナトを連れて帰ってくる。  この話は、お互い想い合いながらも10年間硬直状態だったふたりが、純真な少年との関わりや事件によって動き出す物語。 ※コウ(黒髪長髪/褐色肌/青目/超高身長/無口美形)×カズユキ(金髪短髪/色白/赤目/高身長/美形)←ミナト(赤髪ベリーショート/金と黒のオッドアイ/細身で元気な15歳) ※受けのカズユキは性に奔放な設定のため、攻めのコウ以外との体の関係を仄めかす表現があります。 ※同性婚が認められている世界観です。

魔王様の瘴気を払った俺、何だかんだ愛されてます。

柴傘
BL
ごく普通の高校生東雲 叶太(しののめ かなた)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。 そこで初めて出会った大型の狼の獣に助けられ、その獣の瘴気を無意識に払ってしまう。 すると突然獣は大柄な男性へと姿を変え、この世界の魔王オリオンだと名乗る。そしてそのまま、叶太は魔王城へと連れて行かれてしまった。 「カナタ、君を私の伴侶として迎えたい」 そう真摯に告白する魔王の姿に、不覚にもときめいてしまい…。 魔王×高校生、ド天然攻め×絆され受け。 甘々ハピエン。

処理中です...