小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~

朱童章絵

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第1部・第7話:5番目のレフ

第2章

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 造花作りは女の子達に任せて、ルカは男児達と共に大道具制作に回った。
 とはいえ、町の教会の子供達の出し物であるため、彼らの描いた背景や小道具を板に貼り付けていくだけの簡単なものだ。お陰で、ルカのような非力な年長者であっても、指導が可能なのがありがたい。
 仲良く作業を進めていく子供達を見守りながら、ルカは密かに胸を撫で下ろしていた。
 町の子供の中には、「みんなで食べなさいって」と、親の持たせたお菓子を提供する者もいる。孤児院の子供達も含めた全員が素直に「ありがとう」と受け取り、談話室は終始和やかだ。子供達の言動は、そのまま保護者の思想を映し出すものであり、その意味ではこの町は、孤児達に対して優しい環境だと言っていい。信頼を寄せるネイトが居なくなってしまうのは寂しいだろうが、後任のマテウス・ヒル神父も良い人のようだし、ひとまず安心していいだろう――
 そこでルカは、一緒に森の木々の絵を貼り付けていた少年の一人――鍛冶屋かじやのトーマスが、ぼんやりと窓の外を凝視していることに気付いた。どうかした? と尋ねる間もなく、トーマスは震える指でルカの後方を指差す。
「……ルカ兄ちゃん、あれ……」
「!」
 尋常でない様子に振り返ると、目に飛び込んできたのは、黒い鎧のようなものを身に纏った、何とも名状しがたい異形の姿だった。こちらに向けて構えた槍の穂先に、紫色の禍々まがまがしい光が膨らんでいく。
「伏せろ!!」
 攻撃の予兆を感じ取ったルカは、叫びながらも咄嗟に両手を広げ、トーマスを含む手近な男児3人を抱えて身を伏せた。ほとんど同時に強烈な光が迸り、轟音とともに談話室の壁が破壊される。体重の軽いルカは爆風に煽られたが、何とか子供達ごと吹き飛ばされるような、無様な真似はせずに済んだ。
「――ルカ!」
 悲痛な声に呼ばれて顔を上げると、怯えてしがみ付く女の子達を抱え込んだシェリルと目が合った。彼女達は窓から離れた位置におり、攻撃の動線からは外れていたらしい。取り敢えずは怪我もないようで良かった。この場の年長者として、ルカとシェリルにはやらなければならないことがある。
 飛んできた木片で傷でも負ったのか、あちこち痛む身体をむりやり起こして、ルカは3人の男児達をシェリルの方へ押しやった。
「シェリル、子供達を連れて逃げて!」
「あんたは」
「早く!!」
 議論を許さないルカの剣幕に、シェリルは一瞬泣き出しそうに表情を歪めた。しかし、堪えるように奥歯を噛み締めた後、パニックを起こした子供達を引き摺るようにして、談話室を出て行く。礼拝堂には、ネイトとヒル神父がいるはずだ。彼らと合流できれば、ひとまず彼女達の安全は確保されるだろう。
 子供達がシェリルに従い、我先にと避難を始めたのを確認してから、ルカは立ち上がり、異形と対峙した。おぞましい姿と、見せ付けられた桁違いの魔力に、恐怖がじわじわと足元を這い上ってくる。
 問答無用の魔法攻撃は、魔王の手下に違いない。ベリンダとユージーンの結界の展開魔法の完了には、あと数日を要するとのことなので、完全にその間隙かんげきを突かれた形だ。他には目もくれずに、町の子供達の多くが集まっている教会の住居棟を狙うとは――目的は『予言の子供』であるルカだろう。
 ――これ以上、無関係の人達が巻き込まれることだけは、防がなければ。
 爆風の舞う中、ルカは最小の動きで上着のポケットに右手を忍ばせた。戦う力を持たない以上、頭を使う以外に切り抜ける術はない。ここから一番近くにいるのはネイト達だ。しかし、目の前の異形の者が、単身で乗り込んできたとは考えにくい。部隊のようなものを率いていたとしたら、ネイトは子供達の安全を確保しつつ、そちらの相手もすることになるだろう。今のルカに出来ることは、時間稼ぎしかない。
「――『予言の子供』なら僕だ!」
『!』
 敢えてそう宣言して、ルカはポケットから取り出した丸い石を、床に向かって叩き付けた。あちらの世界でいうところのビー玉のような綺麗な石は、強烈な光を発して弾け飛ぶ。ベリンダに、「危険を感じたらすぐに割りなさい」と言い付けられたものだ。
『何の真似だ』
 異形の者が忌々いまいましげに呟く。
 光が消えるのと、ネイトが駆け付けるのは、ほとんど同時だった。
「ルカ!!」
 必死の形相が、ルカの姿を見止めた途端、安堵に和らぐ。子供達はヒル神父に任せてきたのだろう。わずかに髪が乱れ、キャソックが汚れているのは、ルカの想像が間違っていないことのあらわれのようなものだ。やはり、若くして一教区を任されるだけあって、彼らの癒しヒールを基本とした、悪しき者共を強制的に浄化させる神聖力は、相当のものらしい。
 ネイトの緑色の瞳が、ルカを狙う異形を捉えた。憎悪と侮蔑ぶべつの混ざった冷たい表情で、相手を見据える。
「――その子に手を出すな。死ぬより酷い目に遭いたくなければな」
 ゾッとするような警告は、子供達が見れば震え上がらずにはいられなかっただろう。しかし、魔王の配下は嘲るように肩を揺らした。表情以前に、目鼻立ちというものが確認できないため、感情の起伏が捉えづらいが、ネイトを見くびっていることだけは明らかだ。
『僧侶か。人間にしてはやるようだが、一人で私を相手に出来るとでも?』
『――あら、それはどうかしら?』
「!」
 軽やかな声が響くのと同時に、異形の者の背後で、金色の光がぶわりと湧き上がった。神々しい光に、ルカは救援を確信し、異形の者はハッとした様子で身構える。
 やがて現れた美しい人影は、黄金のベリンダ、その人だった。弟子のユージーンを従え、結界石の設置場所から転移魔法を使って現れたのだ。「危険に陥ったら、地面に叩き付けて割るように」。ルカに渡した丸い石は、対になる石を所持したベリンダに、直接彼の危機を知らせるためのお守りなのである。
 祖母にユージーン、ネイトと、心強い仲間達が揃ったことで、ルカは小さく息をついた。
「ルカ……ッ」
「!」
 こちらへ駆け寄ろうとするユージーンを制するように、異形の者の槍がルカの喉元に突き付けられる。吐いた息を再び飲み込んで、ルカは全身を強張らせた。
『近付くな。「予言の子供」がどうなってもいいのか』
 卑怯な挑発に、ユージーンのみならず、ベリンダとネイトも揃って苦悶の表情を浮かべる。この場合、敵の得物えものが有効射程の長い槍であったことが災いした形だ。よりにもよって、あっさりと人質になってしまった。
 ――どうしよう。
 それでも、ルカが悩んだ時間は短かった。
 膠着こうちゃく状態を破り、大きな影が異形の者に飛び掛かる。
『――!!』
 完全に意表を突かれた魔王の配下は、仰向けに地に伏した。燃え上がる炎のように輝くたてがみ、均整の取れた逞しい四肢。異形に圧し掛かっているのは、大きなオスのライオンだ。
 ――え、この国ってライオン居るの!?
 目を疑い、立ち竦んでいるのは、ルカだけではなかった。あのベリンダまでもが、驚愕に瞳を見開いている。
 ルカ達の眼前で、ライオンは逃れようともがく異形の者の、喉笛に食らい付いた。断末魔の悲鳴に、ルカは思わず背筋を震わせる。彼らの遺体は原形をとどめず、ちりのように消えてしまうことが、唯一の救いだろうか。
「…………」
 ややあって、静寂が訪れた。何が起こったのか理解が追い付かず、ルカはへなへなとその場に座り込む。当面の危機は去ったのかもしれないが、まだ安全とは言えない。わかってはいても、唐突に生死の境を彷徨さまよった足は、言うことを聞いてくれなかった。
 呆然と見詰めるルカに向かって、ゆっくりとライオンが近付いてくる。怖いけれど逃げられない。どうすることも出来ずに、ルカはただギュッと目を閉じた。
「ルカ……!」
 慌てて駆け寄ろうとしたベリンダ達の前で、ライオンはルカの滑らかな頬をベロリと舐めた。
 ざらりとした感触に驚いて見返すと、甘えるように何度も頭を擦り付けてくる。
「!?」
 ――え、なんか僕、懐かれてる!?
「……どういうことだ」
 にもかくにもルカの元へ向かおうと、前後から距離を詰めたユージーンとネイトに向かって、ライオンが威嚇の咆哮を発した。迫力と殺気に震えるルカの脳裏に、ハッキリとした声が響き渡る。
『――役立たず共が』
 吐き捨てるような低い男性の声は、思念波だろうか。感覚でいうなら、先程の異形の者と似ている。声帯を持たない高次の生命体が、意思の疎通を図るために用いるような。
 ――まさか、このライオンが?
 咄嗟に見遣った祖母もまた、困惑した様子でルカを見詰め返してくる。暴言の受け手であるらしいユージーンとネイトに至っては、愕然としたまま不快げに眉をひそめており、通常の会話と同じように、この場にいる者すべてに聞こえていることが理解できた。
 混乱するルカに向き直ったライオンは、まるで笑い掛けるかのようにつぶらな瞳を細めて、牙を見せる。
『こんな口先ばっかの奴らより、オレの方が頼りになるだろ? 連れてくならオレの方がいいって』
 ネコ科の動物らしくグルグルと、しかし恐ろしい音で喉を鳴らしながら懐かれて、ルカは困惑した。取り敢えず、ただの野生のライオンとは違うらしい。襲われる心配もないようだ。けれど、さも語り掛けられても、どう反応すればいいのかわからない。
「でも、あの……僕、あなたのこと知らないし……」
 ルカの発言に、ライオンはギョッとした様子で、わずかに飛び上がった。ショックを受けたと言わんばかりに、ギャンギャンと喚き立てる。
『なっ、嘘だろ! ずっと一緒にいたじゃねえか!』
「ずっと、って……」
 いや、幼い頃から夢を通じてこの世界へ出入りしていたルカにも、さすがにライオンの知り合いは居ない。祖母達の反応から見ても、温暖な気候のラインベルク王国にライオンが生息していること自体、有り得ない事態のようだ。
 それ以外で、ずっと傍に居た『ライオン』というと。
 ――まさか、ね。
 有り得ない想像に、ルカの胸はにわかに高鳴り出した。そんなはずはと脳内で否定を繰り返すルカに向かって、ライオンが訴える。
『――オレだよ、レフだって!』
「「「「!!」」」」
 今度こそ、4人は揃って悲鳴を上げた。
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