小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~

朱童章絵

文字の大きさ
上 下
9 / 121
第1部・第2話:ルカ

第3章

しおりを挟む
 それから数日が経った、ある日の午後。
 ルカはもう一人の幼馴染みジェイクと共に、隣町へ向かう乗合馬車に揺られていた。
 晴れ渡る空の下、屋根なしの荷台で運ばれていくのは、ヒッチハイクのようで何だか楽しい。街道の小石に乗り上げた車体が大きく弾むたび、世話焼きのジェイクに「危ないぞ。あまり身を乗り出すな」と身体を支えられるのにも、その様子を乗り合わせた他の乗客達に微笑ましげに眺められることにも、慣れてしまった。
『ジェイクに鍛えて貰ってるんだ』
 このところの外出の理由を、ルカは祖母にそう伝えている。
 最初に申し出た時、ベリンダはチラリと弟子の様子を窺う様子を見せた。(大事な)ルカに置いて行かれることに対して、ユージーンが何も言い出さないことをいぶかしんだのだろう。とはいえ、彼には午後の修業があるし、ジェイクの格闘のセンスについては、ハーフェルの町の誰もが認めるところだ。これまでの付き合いから見ても、ルカを危険な目に遭わせるような真似はしないだろうと踏んだらしく、それ以降は師弟揃って平和的に送り出してくれるようになった。
 外出の本来の目的は話していないが、嘘をついている訳でもない。大切にしてくれる祖母に対して、やや心苦しくはあるものの、ルカは胸を刺すチクチクとした痛みから、敢えて目を反らす。
 馬車は程なくノルトレインの街へ着いた。料金は先払いのため、御者にお礼だけ言って荷台を降りる。当然のようにジェイクに手を差し出されるのも、苦笑いでその手を借りるところを、乗り合わせた他の乗客達に生暖かい目で見守られるのも、いつものことだ。
 去っていく馬車と乗客達に何となく手を振ってから、二人は繁華街を北へ向かった。
 ノルトレインはハーフェルよりも大きな街であるため、必然的に人の出入りも多い。初めてジェイクに連れられて来た時には、やたらとはぐれないよう心配されたものだが、人工過密の現代社会を生きてきたルカにとっては、どうということもなかった。
 人並みを掻き分け、お目当ての建物のスイングドアをくぐる。西部劇みたいでカッコイイ! という感動を共有できる人が居ないのが、少々寂しい。
「こんにちは!」
「初級者向けの魔物討伐依頼はあるか?」
 カウンターで愛想よく挨拶を口にしたルカに対して、ジェイクは一切の無駄なく、用件を単刀直入に切り出した。既に顔見知りのギルドマスターは気にした風もなく、「よう」とルカに応えながら帳簿を繰り始める。
 ここはいわゆる、冒険者ギルドというヤツだ。RPG知識の薄いルカでも知っている、魔物絡みの案件に悩む依頼者と、これを解決して賃金を得る冒険者との仲介を担う組織。
 とはいえ、ギルドへの登録は成人であることが必須であるため、未成年のルカでは受け付けて貰えない。ジェイクに代わりをお願いしたのは、4つ年上の20歳であること以上に、彼が格闘家としての素養に恵まれていることも大きかった。「頼りになるお兄さん」というのは、精神面だけの話ではないのである。
 ちなみに、登録が出来ないだけで、パーティー内に未成年者が居ること自体に問題はない。その辺りは、連れている保護者や本人の自己責任、ということのようだ。
「1つ良いのがあるぜ。これなら、坊主連れでも何とかなるだろ」
 強面こわもてだが実は気の良いギルドマスターに紹介され、二人は魔石ませき収集の依頼を受けた。祖母のベリンダに詳細を明かしていない現状、日の暮れるまでの数時間で片付けられること、というのが第一条件になるためだ。
 指示されたとおり、目的の魔物の住み着いた森へ向かう道すがら、簡単に装備を整える。ジェイクは手甲を嵌めた手に戦斧せんぷを構え、ルカは短刀を握り締めた。華奢な肉体に負担を掛けないという理由で、幼馴染み二人が選んでくれた武器だ。
「――行くか」
「うん!」
 気負いのない落ち着いたジェイクの立ち居振舞いは、まるで歴戦の勇者のようだ。頼もしいことこの上ない。
 用心しつつ森の中へ分け入ると、ややあって目的の魔物が姿を現した。戦闘は主にジェイクの役目だが、ルカも場合によっては、身を守るために短刀を振るう。

『おばあちゃんに斥候隊せっこうたいへの参加を許可してもらうために、魔物討伐の実績を積みたい』
 ルカがそう言い出した時、当然ながら、ユージーンもジェイクも反対した。異世界暮らしの長かったルカには、魔物との戦闘はおろか対人での喧嘩すら経験はなく、どう考えても無謀だと。
 しかし、最終的には二人とも、「護身術くらいは身に付けたい」という、ルカの願いを聞き入れてくれた。過保護なのは祖母と同じでも、男としてルカの尊厳を認めざるを得なかったのかもしれない。
 ルカの代わりにジェイクが冒険者ギルドに登録することに関しては、比較的すんなりと話は纏まった。ユージーンは残念がったが、修業中の身である彼には、自由になる時間はさほど多くはなく、ベリンダの目を誤魔化すとなると、不可能に近い。その為ユージーンには、毎回スムーズにルカを送り出すことと、万が一祖母からルカとジェイクの鍛練についての話が出た時には、疑いの目を逸らす役割を担って貰っている。これに加えて簡単な守護魔法も掛けてくれているので、その点でも心強い。
 田舎町であるハーフェルに冒険者ギルドはなく、最寄りとなるとこのノルトレインまで出向く必要はあったが、これもルカにとっては好都合だった。隣町であれば、それだけ祖母に露見する可能性は低くなる。
 こうしてルカとジェイクは、ジェイクの家業の都合のつく時間内で、簡単な魔物の討伐依頼をこなしている、という訳だ。

 鋭いひづめで地を掻いて移動する、小型の馬のような魔物を戦斧でいで、ジェイクが叫んだ。
「ルカ! そっちに行ったぞ!」
 冷静な指示は、それが討ち漏らしなどではなく、ルカに安全に経験値を積ませてくれる配慮であることの証だ。
 はやる気持ちを抑えて、ルカは短刀を握る右手に力を込める。
「任せて!」
 手負いの獣の反撃に注意しつつ、ルカは的確に急所を突いた。断末魔の悲鳴を上げた魔物の姿が虚空こくうに掻き消え、次の瞬間にはポトリと乾いた音を立てて、光る小石のような物が地面に転がる。魔石の名で呼ばれるそれは、魔物のコアであるらしく、この世界では様々な機械の動力源として活用されるものだ。魔物の種類によって効果も異なり、基本的には国の管理下に置かれている。高値で取引される物もあるため、魔物狩りを生業なりわいとする者達も少なくないという。
 基本的には皆一様に恐ろしい姿をした魔物の中に、これほど美しい物が存在している不思議を噛み締めながら、ルカは翡翠ひすいによく似た石を拾い上げ、大事にポーチにしまった。あともう数匹で、今日の依頼は達成されるはずだ。
「やったな」
 重たそうな戦斧を楽々と担いだジェイクが、わしゃわしゃとルカの頭を撫でる。「また子供扱い~」と不満を漏らしながらも、嬉しそうな幼馴染みの笑顔を前に、ルカもまた頬が緩むのを止められなかった。お膳立てをしてくれたのはジェイクだが、それでもやっぱり、魔物を自分の力で仕留められたというのは誇らしい。
「だいぶ慣れてきたんじゃないか?」
「そうかな?」
 一介いっかいの薬屋の跡取りとはいえ、実戦でも本職の冒険者さながらの活躍を見せるジェイクに褒められて、悪い気がするはずもない。それでなくても、可愛らしく華奢な外見から、か弱く思われがちなことがコンプレックスでもあるだけに、喜びもひとしおだ。
 最初こそ、刃物で何かを傷付けることに抵抗もあったものの、今ではこうやって、ジェイクのサポートのような真似が出来る。このまま頑張って、最低限自分の身は自分で守れるようになれば、斥候隊に加わったとしても、前線で闘う人達のお荷物にはならないはずだ。
 経験を自信に変えて、ルカはそれからの数時間を、魔物討伐という名の鍛練に費やした。

「――そろそろ戻るか」
 ジェイクが言い出したのは、西の空に陽が傾き始めた頃のことだった。早いうちにノルマは達成出来ており、これからギルドへ戻って報酬を受け取り、最終の乗り合い馬車でハーフェルまで帰ることを考えれば、いい時間だろう。
「ベリンダさんに疑われても困るしな」
 急かすように付け足されたのは、至極しごくもっともな内容ではあったが、それが言葉通りの意味でないことに、ルカは気付いている。ジェイクがルカに対して異様に過保護なのは、まだ小さかった頃、4つ年上なことに加えて、他の子供に比べても頑健がんけんだった彼に付き合って遊び回った結果、疲労で倒れてしまったことがあるからだ。それ以来ジェイクはルカを、壊れ物でも扱うかのように、大事に接してくれている。「身体が弱い訳じゃないよ」と言っても、聞き入れては貰えない。無理をしたルカにも非はあったのだが、彼にとって余程のトラウマになっているのだろう。
「――ちょっと待って」
 素直にジェイクの指示に従い、森の出口近くまで戻ってきた所で、ルカはふと足を止めた。
 左手前方、腰の高さくらいの茂みの根元が、小さく揺れている。二人とも咄嗟に身構えたものの、何かが飛び出してくる気配もない。顔を見合わせたところで、ピィ、とか細い鳴き声が聞こえた。
 恐怖よりも好奇心が勝り、ルカはジェイクの制止を振り切って、茂みを掻き分ける。
 そこには、全身を灰色の羽毛で覆われた、鳩くらいの大きさの生き物がうずくまっていた。どこか怪我をしているのか、毛並みの所々が黒く染まり、苦しそうに腹部を上下させている。
「――鳥か?」
「だよね?」
 残念ながらルカもジェイクも、この世界の生物全般についての知識は、深い方ではない。鳥のように見えるが、猛獣や魔物の類いの可能性もある。
 しかし、ルカ達に気付き、必死に威嚇の声を上げようとしながら、最早その力もない様子の小動物に、哀れを催さずにはいられなかった。
 人として捨て置くことは許されないような気がして、ルカは少し考えた末、ポーチからポーションを取り出した。魔物討伐の際の最重要の携行品だが、祖母のお手製の物を持ち出すと、護身術の特訓がそんなに危険なのかと疑われかねない。そのため、ヒーラーとしても一流のネイトにお願いして、教会の備品を分けて貰ったのだ。
「おとなしくしててね……」
 恐々こわごわながらも伸ばしたルカの手を、小鳥(?)はやはり、拒めるほどの余力はないらしい。半ば無理やりくちばしをこじ開けるようにして、ポーションを流し込む。反射的に吐き出されるようなこともなく、何とか小さな一瓶を飲ませることに成功した。
「えーと、あとは……」
 迷いながら、ルカは更に、ギルドに渡すものとは別の、薄桃色の魔石を1つ取り出した。襲って来られたのでやむなく倒した、目的外の魔物の遺した物だが、手に取るとほんのり暖かい。恐らく暖房関連の設備に使われるものではないかと思われる。
 これを最後に小鳥(?)の傍らに置いて、ルカはサッと立ち上がった。怪我をしたことで体温が下がっている可能性を考慮したためだ。
 ――野で生きる者に対して、自分が施したのは、失礼なくらい甘いことだったのかもしれない。
 注意されるかなぁ、と、気まずい思いで見上げたジェイクは、とても優しい目をしている。
 自分の行為を肯定して貰えたような気がして、ルカは照れ隠しにエヘヘと笑った。寡黙なジェイクの気遣いが嬉しい。
「ごめんね、帰ろう」
「――ああ」
 頷き合って、二人は荷物を抱え直し、森を後にした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。 ★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

マリオネットが、糸を断つ時。

せんぷう
BL
 異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。  オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。  第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。  そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。 『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』  金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。 『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!  許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』  そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。  王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。 『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』 『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』 『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』  しかし、オレは彼に拾われた。  どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。  気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!  しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?  スラム出身、第十一王子の守護魔導師。  これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。 ※BL作品 恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。 .

動物アレルギーのSS級治療師は、竜神と恋をする

拍羅
BL
SS級治療師、ルカ。それが今世の俺だ。 前世では、野犬に噛まれたことで狂犬病に感染し、死んでしまった。次に目が覚めると、異世界に転生していた。しかも、森に住んでるのは獣人で人間は俺1人?!しかも、俺は動物アレルギー持ち… でも、彼らの怪我を治療出来る力を持つのは治癒魔法が使える自分だけ… 優しい彼が、唯一触れられる竜神に溺愛されて生活するお話。

日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが

五右衛門
BL
 月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。  しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

ざまぁされたチョロ可愛い王子様は、俺が貰ってあげますね

ヒラヲ
BL
「オーレリア・キャクストン侯爵令嬢! この時をもって、そなたとの婚約を破棄する!」 オーレリアに嫌がらせを受けたというエイミーの言葉を真に受けた僕は、王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を突き付ける。 しかし、突如現れた隣国の第一王子がオーレリアに婚約を申し込み、嫌がらせはエイミーの自作自演であることが発覚する。 その結果、僕は冤罪による断罪劇の責任を取らされることになってしまった。 「どうして僕がこんな目に遭わなければならないんだ!?」 卒業パーティーから一ヶ月後、王位継承権を剥奪された僕は王都を追放され、オールディス辺境伯領へと送られる。 見習い騎士として一からやり直すことになった僕に、指導係の辺境伯子息アイザックがやたら絡んでくるようになって……? 追放先の辺境伯子息×ざまぁされたナルシスト王子様 悪役令嬢を断罪しようとしてざまぁされた王子の、その後を書いたBL作品です。

モラトリアムは物書きライフを満喫します。

星坂 蓮夜
BL
本来のゲームでは冒頭で死亡する予定の大賢者✕元39歳コンビニアルバイトの美少年悪役令息 就職に失敗。 アルバイトしながら文字書きしていたら、気づいたら39歳だった。 自他共に認めるデブのキモオタ男の俺が目を覚ますと、鏡には美少年が映っていた。 あ、そういやトラックに跳ねられた気がする。 30年前のドット絵ゲームの固有グラなしのモブ敵、悪役貴族の息子ヴァニタス・アッシュフィールドに転生した俺。 しかし……待てよ。 悪役令息ということは、倒されるまでのモラトリアムの間は貧困とか経済的な問題とか考えずに思う存分文字書きライフを送れるのでは!? ☆ ※この作品は一度中断・削除した作品ですが、再投稿して再び連載を開始します。 ※この作品は小説家になろう、エブリスタ、Fujossyでも公開しています。

【完結】元騎士は相棒の元剣闘士となんでも屋さん営業中

きよひ
BL
 ここはドラゴンや魔獣が住み、冒険者や魔術師が職業として存在する世界。  カズユキはある国のある領のある街で「なんでも屋」を営んでいた。  家庭教師に家業の手伝い、貴族の護衛に魔獣退治もなんでもござれ。  そんなある日、相棒のコウが気絶したオッドアイの少年、ミナトを連れて帰ってくる。  この話は、お互い想い合いながらも10年間硬直状態だったふたりが、純真な少年との関わりや事件によって動き出す物語。 ※コウ(黒髪長髪/褐色肌/青目/超高身長/無口美形)×カズユキ(金髪短髪/色白/赤目/高身長/美形)←ミナト(赤髪ベリーショート/金と黒のオッドアイ/細身で元気な15歳) ※受けのカズユキは性に奔放な設定のため、攻めのコウ以外との体の関係を仄めかす表現があります。 ※同性婚が認められている世界観です。

魔王様の瘴気を払った俺、何だかんだ愛されてます。

柴傘
BL
ごく普通の高校生東雲 叶太(しののめ かなた)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。 そこで初めて出会った大型の狼の獣に助けられ、その獣の瘴気を無意識に払ってしまう。 すると突然獣は大柄な男性へと姿を変え、この世界の魔王オリオンだと名乗る。そしてそのまま、叶太は魔王城へと連れて行かれてしまった。 「カナタ、君を私の伴侶として迎えたい」 そう真摯に告白する魔王の姿に、不覚にもときめいてしまい…。 魔王×高校生、ド天然攻め×絆され受け。 甘々ハピエン。

処理中です...