大五郎異世界いったてよ・・・

職業選択式

女神

　ドルマンデこと、大五郎です。僕も、この世界『ティマグン』に生まれて六年の月日が流れました。


　マネスト侯爵領都「マネスト」にある神殿「聖マネスト記念神殿」にやって来ました。
　オンスレードやミリアラの貴族と一緒に一人の神官に案内されて神殿の一室に案内された。後から付き添いの親たちもドルマンデ達と同じ待合室に案内されてきた。今日は、エントラ・フルメタロがお屋敷にお留守番であった。


　爵位の高い貴族から、順番に待合室から呼ばれて行った。
　子供が呼ばると、親も待合室から外へと出て行った。


　神官が
「ドルマンデ・フルストラ・フェルオ・フルストラ君。」
　と、ドルマンデを呼んだので、立ち上がって、神官の前にやって来た。


「ドルマンデ・フルストラ・フェルオ・フルストラ君。こちらへと。」
　神官が、目の前の扉を示した。
　目の前の扉は、重厚でドルマンデ力では開けれそうでなかった。


　ドルマンデは、言われたように扉の歩いて行った。
　ドルマンデが、扉の前に立つと、神官が扉を開けてくれた。ドルマンデは、扉の先の廊下を前へと歩いて行った。少し歩くと、扉があり神官が一人扉の前にまっていた。

　扉の前に、ドルマンデが立つと、神官が
「神の前で祈りなさい。」
　と言って扉を開いてくれた。

　部屋の中には、ひとつの女神像が飾られていた。その女神像は、木下大五郎がドルマンデとしてティマグンに送られるときにあった、女神であった。ドルマンデは、女神像の前まで行き片膝をついて、女神像に祈りを捧げた。すると、ドルマンデの眼の前が暗くなった。



　ドルマンデが目を開けると、目の前に女神が立っていた。
「木下大五郎、いえ。ティマグンでは、ドルマンデ・フルストラ・フェルオ・フルストラと呼ばれていたのでしたね。」
「はい、女神様。ところでお名前はなんというのでしょうか？」

「ドルマンデ、私はティマグンではアテナ・ブロイセスと呼ばれています。」

「アテナ・ブロイセス様、僕はなぜここに呼ばれたのでしょうか？」

「話をする前に、ドルマンデ、座りなさい。」
　とアテナ・ブロイセスは指を鳴らした。何もなかった場所に椅子が二脚現れた。アテナ・ブロイセスが、椅子に座ったのでドルマンデも椅子に座った。


「ドルマンデ座りましたね。
　あなたをここへ呼んだのは、あなたに職業を授ける前に少し話をしたかったのです。
　神官から職業選択式の話は聞きましたか。」


「はい。女神様。邪神が作り上げたモンスターに対抗するために、職業を与えたと、まず12歳のときに職業を与えたが、モンスターと対抗できずに、6歳にも与えるようになったと。」


「ドルマンデ、実際は、邪神などいないのです。世界の魔力が淀み・集まりモンスターが生まれているのです。モンスターを倒すために、人間達に職業を与えた所、より多くの魔力の淀みが発生してモンスターが強くなってしまったのです。」

「そうだったのですね。女神様。」

「あなたの国で伝えられる神話級を得たのはモンデデスラ皇帝、マネスト侯爵、オンマデルナ侯爵、ヒルギアナ侯爵、ベルハング侯爵、モニフェスタ侯爵、イルマネキ侯爵でしたね。」

　彼らの与えられ職業は、
　モンデデスラ皇帝には大将（神話級）
　マネスト侯爵には人形師（神話級）
　オンマデルナ侯爵には聖騎士（神話級）
　ヒルギアナ侯爵には参謀（神話級）
　ベルハング侯爵には開拓師（神話級）
　モニフェスタ侯爵には竜騎士（神話級）
　イルマネキ侯爵には魔刀師（神話級）

「彼らはそれらを使用して国を作ったのでしたね。」


「あなたには、魔力の淀みの浄化をしてもらいたいのです。そのための力を授けるので、力を磨きなさい。細かいことは、あなたが力をつけたときに教えます。時々は、神殿に来て祈りなさい。まだ、あなたも小さいので次の職業を授ける12歳までは力をつけなさい。」


「はい。女神様。」



「難しい話はここまでにして、あなたへ渡す職業の話をしましょう。」
「6歳の時は先祖が獲た職業からレア度が高い物父親・母親からそれぞ10個の20個の中からランダムの職業が選ばれるのです。あなたの選択肢を今から教えます。」


　人形師
　参謀
　魔具師
　魔技師
　聖技師
　聖技師
　開拓師
　築城士
　執事
　参謀


　聖騎士
　竜騎士
　聖術師
　聖職者
　大将
　諜報
　山士
　屠畜士
　宮廷調理師
　会計士


「以上の20の職業からあなたの職業を選びなさい。」

　ドルマンデが少し悩んで、
「僕がなりたいのは、人形師です。」
　と言った。

　アテナ・ブロイセスは、
「ではあなたを、人形師としましょう。」
と言って、指を鳴らすと目の前が暗くなった。


　ドルマンデは、女神像の前まで行き片膝をついた状態で戻ってきた。
　そして頭の中で、
「そなたを人形師（神話級）とする。」
　と声が聞こえ、女神像が光った。


　部屋にいた神官が、
「ドルマンデ・フルストラ・フェルオ・フルストラ君、これで職業選択式は終わりました。お出迎えの方のところに言ってあげなさい。」
　と言って入ってきた所とは違う扉を開けてくれた。


　部屋を出ると、母上が部屋の前で待っていた。
「職業についてはしたいでしょうけど、まずは馬車に乗りましょう。」
　と言って、僕の手を取って神殿の外へと歩いて行った。