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4章.波乱

95.2回目のデート「流れ落ちてゆく涙」

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私は達也がドリンクバーに飲み物を取りに行ってくれている間ただぼんやりと水差しの中を浮遊して時折太陽の日差しを反射しキラキラと輝いている花びらを見つめていた。

これは現実?

それとも・・幻想?夢?

昨日からの信じれないような出来事の連続に私は今こうして水差しの花びらを見ている私の意識が本物なのかそれとも夢なのか解らなくなっている。

『コトッ』

不意にオレンジジュースの入ったコップが私の前に現れた?
夢遊病者のように私は辺りをゆっくりと見回した。

すると・・

テーブルの横にトレーにコーヒーカップを乗せた達也がコーヒーカップをテーブルの上に置いている姿が目に映る。

その私の目に映っている達也は私の向かい合わせの席に腰を下ろす。
私にはそれが現実なのかそれとも幻なのかさえ解らない状態で、ただ私はその姿をじっと見つめ続けていた。

達也・・

何か・・

落ち着かない様子?
下を向いたり、外の景色に視線を向けたり、周りも見回したり、そしてたまに私の方をチラッ、チラッと見つめてきてる。

何か変!!絶対変!!
そう思い私はさり気なく達也に向かって
「達也落ち着かないようだけどどうかしたの?」
と聞いてみる。

「だ・・・だ・・だってさ、咲俺の事さっきからずっと見つめてきてるから気になって落ち着かないんだよ」

と・・・達也は挙動不審丸出しで私に告げてきた。
私今のこの状態が現実なのか幻なのか解らなくってボーっとしてたけど達也は私にずっと見られてるって思って緊張?してたのかな?

私メガネ外して、ぼーっとしか見えないから気にならなかったんだ。
この際・・・勘違いされたままの方が良いのかも!!
『達也、私に見つめられてると思って動揺してたみたいだし・・・』




そう決心して私は・・
「私今、達也が凄く気になってるの。どうしようもない位達也を・・・愛してる。
わたしどうしちゃったんだろうな・・・

どう・・したら良い?
達也は社会人で、私は今年高校に入学したばかりの何も知らない世間知らずの女の子
達也と私は全く違う環境で生活してるから私は達也の傍に居れない・・

だから凄く不安なの。
達也は私を本当に愛してくれてるんだろうか?
もしかしたら会社の女の子と楽しくデートしてるんじゃないか?

私は達也に遊ばれているだけなんじゃ?
そんな思いに何時も苛まれているの!!
可笑しいでしょ?

笑えるでしょ?
私と達也は一昨日出会ったばかりなのに・・
私はイタイ女の子なのかも・・・」

そう私が言葉にした瞬間・・

私の頬を熱い涙が流れ落ちてゆく。

つづく・・・
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