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4章.波乱

83.ガールズトーク「気づいた思い」

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詩織が言ったSNSの書き込みやアリーシャが救急車に乗せられ運ばれる映像を私もあの時確かに見ていた!!

その動画を見て
『アリーシャが死んだ?嘘でしょ???』
って相当驚いたものだった。
私がそのインターネットの動画を見たのは地震が起きて30分くらいしてからだった。
私は地震の数時間前に体育館でアリーシャのミニライブ?を見た所だっただけに信じれない気持ちで一杯だったのを覚えている。

「詩織、その時自分の気持ちに気付いちゃったんだ」
「おバカでしょ?それまで一度も私の中にそんな気持ちがあるなんて思ってもみなかったのに・・
失って初めて気づくなんてね

私って最低ね・・
私の何気ない一言でアリーシャをこんな風に女の子に育ててしまったうえに、アリーシャを愛してしまってたなんてね」

詩織はそう言いながら詩織の瞳には涙が滲んできている。
私は詩織になにかしてあげたい・・・

そう思うけれども・・
今の私には・・
『何もしてあげれない・・』

悔しい・・
そう思い詩織の顔を見ていると・・
私は無意識の内に詩織の体を抱き締めて・・

『ハグ』


・・・していた。
詩織はそんな私の行動に
「咲、優しいね」

そう言いながら私に体をそのまま預けてくる。
「詩織見てたら切なくなっちゃって、応援したくなっちゃいました」
「バカップルって言ってたくせに?」
「言わないで下さいよ~~だってそんな大変な事有ったって聞いてたら言わなかったですよ~」

私はそう言って詩織の体をギュッと抱き締めた。
「私は・・・バカップルって言われても良い・・・私はもうこの気持ちに正直で居たいだけなのよ」
「詩織って強いね。私も詩織みたいに自分の気持ちを貫けるようになりたいな」
「咲も十分出来てるんじゃない?だって城中さんと出会って『エンジェルリップ』のCMまで撮ったんでしょ?」
「で・・・すね。でもその為に、何度も殺されかけちゃいましたけど・・・」

「くすっ」
「くすっ」
「ダナ!」

私達は思わず3人で抱き合ったまま笑い合ってしまう。

つづく・・・
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