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4章.波乱
81.ガールズトーク「無くして初めて気づくもの」
しおりを挟むそれにしても私は何でこんな事になっているんだろう!!
アリーシャと詩織さんは2人見つめ合ったままで、身動き一つ・・・しない・・
多分・・
このままだと確実に2人はまた・・
キスしちゃうんだろうな!!
多分じゃない!!
『絶対にキスしちゃう!!』
だってもう2人の顔と顔は私の頭の上で近づいている・・
またまた・・・
止めてよね!!
だってさ~~私の今の状態って・・・
ダブルベッドではあるけれど・・
私の左側に詩織さん。
そして私の右側にアリーシャ。
そしてそのアリーシャと詩織さんの間で私は二人に両側から抱き締められた状態で詩織さんとアリーシャのタワワな二つの胸の膨らみの間に私の顔は挟まれて圧迫され私は窒息寸前!!
そんな状態でアリーシャと詩織さんはキスしようとしてる訳で・・・
そんな状態で二人にキスされようものなら
私は絶対に
『窒息死確定!!』
明日の朝刊に
『少女2人の胸に圧迫されて窒息死!!』
なんて出ようものなら私恥ずかしくて浮遊霊になっちゃうかも!!
それは何としても阻止!!
私は窒息死する前に即行動を起こす。
私は文句を言うべく体を捩らせながら今にもキスしようとしている2人の顔と顔の間にグッと顔を上げてゆく!!
『やっと顔が胸から抜けた~~!ヤッタ~~!!』
そして私そのまま顔を一気に詩織さんとアリーシャの顔の間にすべり込ませる。
その瞬間
私の両方のほっぺたには
『ぷにゅ』
『ぷにゅ』
と柔らかな感触が伝わってくる・・
「ひぃ~~~~~」
私は思わずあられもない変な声?を上げてしまっていた。
そんな私の声に気がついた2人は
「てめぇ~いきなり俺達の邪魔すんなよな!!」
「咲何で私達の邪魔すんのよ!!モシカシテ、アンタ妬いてるの??」
2人同時に物凄い形相で私の顔をガン見してきている。
でもそれはフェイク!!
だって二人の口元は笑ってるんだもの!!
「私をまたアンタ達の胸で窒息さすつもり~~??」
と私もフェイク!!
そして両方のほっぺをプッと膨らませて2人を交互に睨みつけた。
でも私の言葉って気迫無さすぎ?・・だったかも・・
その瞬間アリーシャと詩織さんは
「ぷっ」
「ぷっ」
っと二人同時に吹き出してしまう。
「怒るのはそこか~~~」
「怒るんなら、私達がキスしてる事を怒りなさいよね!!」
そういって私のほっぺたを二人同時に
『ツン~』
『ツン~』
とつっついてきている。
お気楽な奴らめ!!
人の気も知らないで!!
『このバカップルめ!!』
と思わず心の声が出そうになるのをグッと抑える。
普段あんなお淑やかで清楚な詩織さんが私の前では何でこんな大胆な事出来るのかな?
『不思議だ・・』
そう思い・・
私はその疑問を正直に詩織さんにぶつける。
「詩織さん何で私の前だとそんなに平気でキス出来るんですか~?」
すると、詩織さんが私のほっぺを指でつっつきながら空かさず
「ああ~~言われてみたらそうだよね。何で咲の前だとこうなっちゃうんだろ?」
と詩織さんも不思議そうに私を覗き込んでいる。
アリーシャもそれを聞いて同じように私のほっぺを突っつきながら
「おお~~そういやそうだな!!俺達咲が来てからだよな!!こんな風になったの!!
そう言やぁ~詩織今までこんな事全然無かったよな~~全部咲のせいだなこりゃ!!」
「じゃ~私が居るからアリーシャと詩織さんはキスしたくなるって事ですか~?」
「ダナ!!」
「うんうん!!」
「それじゃ~私がまるで2人の心を惑わせているみたいじゃないですか~~!!」
「みたいじゃない!!絶対そうだな!!」
「そうね!!それしかないわ!!」
「ぶう~~~~二人共酷いです~~」
「あははははは」
「あははははは」
私の悲痛な叫びにアリーシャと詩織さんはお腹をかかえて笑い転げ出してしまってる。
もう~何なのよ~~この2人~~!!
私はこれじゃ
『ピエロじゃない!』
もう!!
こんなに2人はバカップルなんだからきっと・・・
詩織さんって小さい頃からアリーシャを好き・だったんだろうな・・・
笑い転げている2人を見ながらそんな事を考えていたら無意識に私の口から・・
「詩織って小さな頃からアリーシャを好き・・・だったの?」
って言葉が出てしまっていた。
「咲、その質問って私がアリーシャを好きって気づいた時?って意味なのかな?」
詩織さんはそう言って私に確認するように私の瞳を覗き込む。
そんな詩織さんの瞳には何故か涙?が滲んでいるような・・・
気のせい?
私は詩織さんのその確認に
・・
「そう・・・です」
と一瞬の沈黙の後・・答えた。
それは・詩織さんの瞳に滲んだ涙が気になって一瞬私の思考が・・止まってしまってたから・・・
「だったら・・それはアリーシャが死んじゃった・・時かな・・」
え・・アリーシャが死んんじゃった時?
『アリーシャなら此処にこうして生きてるじゃないですか!!』
って思わず詩織さんに突っ込みたくなる気持ちを私はグッと抑える。
つづく・・・
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