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4章.波乱

57.お泊り「一途な思い」

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私はとんでもない事を口走ってしまっていた。

「入れても良いよね?」

その言葉を言った瞬間、私はアリーシャの○○○を握ったままで固まってしまった。
でもそれは、詩織さんの言葉で一瞬で現実世界に引き戻される事になった。
私が

「入れても良いよね」

って言った瞬間に、アリーシャじゃなく詩織さんが空かさず
「ダメダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!私でも未だなんだからぜ~~ったいにダメ~~~~~!!」

と大声で叫んだ。
その声で私の固まった体は一瞬で開放された。

それは

『私でも未だ』

その言葉が引っかかったから!!
だって詩織さんはアリーシャが生まれてからずっと一緒に傍に居る訳だから何時そうなっていてもおかしく無いって勝手に決め込んでたんだもの!!
まあ・・私がアリーシャが男の子だと解った瞬間からの短い時間でしか無いんだけど・・

だから、そんな事は

『とっくに経験している』

って勝手に私は思ってしまってたんだもの!!。
でも・・詩織さん・・

『未だ・・だったんだ』

私は詩織さんの意外な言葉に・・
私の心の中に悪魔の囁きが聞こえてくる。
『詩織のアリーシャへの気持ちを確かめろ!!』
そんな悪魔の囁きが私の心を埋め尽くしてゆく・・

「詩織さん最後まで、未だ経験して無かったんですね。
 意外です!!
 詩織さん私もアリーシャに惹かれちゃいました。
 私にも分けて下さいよ」

「ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!~優

は私だけの物なんだから絶対にダメ~~私から優を取らないで~~!!」

詩織さんは必死な表情で私に向かって叫んできた。
やっぱり・・詩織さんアリーシャの事どうしようもない位に愛してるんだ。
そんな詩織さんの必死な表情を見ていると
詩織さんのアリーシャに対する気持ちが痛いほど私の心の中に入ってきて

『ギュッ』

と心臓の辺りが締め付けられるような感覚に一瞬で息が出来なくなってしまう。
あまり虐めても悪いわよね・・
そう思い私は空かさず

「冗談です」

そう詩織さんの方を向いて詩織さんに笑顔でそう告げる。

つづく・・・
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