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4章.エンジェルリップ
20.エンジェルリップ「え・・今日これからCM撮影?」
しおりを挟む私の悪戯のせいで本社と連絡を取っていた達也さんは電話中に私の悪戯を見て大声を出した為に
「あ・・すみません。急に驚いて大声出してしまって・・・」
と平謝りをしている。
いっけな~~い!!達也さん電話中で大変な時だったんだ。
相手の人に迷惑・・かけちゃったかな?
達也さんは電話の相手に平謝りして、話を続けている。
何とか大丈夫?だったのかな?
ウェイトレスさんが注文した食事を運んできた。
私は飲み物とサラダバーで取って来た食べ物を寄せて場所をつくる。
其処にウェイトレスさんは注文していた食事を並べてゆく。
『凄い』
ウェイトレスさんが菱栄を置いていく度にテーブルの上は食事で一杯になっていく。
こんなに食べきれるかな・・・
私、サラダバーだけでお腹一杯になっちゃってるよ。
こんなに食べれないかも・・・
ウェイトレスさんは
「ごゆっくりどうぞ」
と深く一礼して下がっていった。
達也さんは電話が終わった瞬間
「さき!!お前悪戯好きだな~~やられちゃったよ!!
そうだよ、その今の顔でCM取らせてもらいたいんだ!!
急にそんな恰好するからビックリしちまったじゃないか~
可愛いよ!さき!!」
お世辞でも、達也さんに可愛いって言ってもらえると私でも嬉しい。
達也さんは続けて
「咲、勝手に決めちゃって悪いと思うんだけど、今日クライアントさんが本社に来ててこれから打ち合わせ2時間くらいするそうだその後、今日急遽君でCM撮りのリハーサルやる事になったんだ。
リハーサルと言っても本番と同じように撮影するよ。
もし出来が良ければそれをCMとして即採用するつもりだ。
それは上層部と確認を取ってOKが出ているよ。
それをクライアントさんに見てもらって、君を使うかどうか決めるそうなんだ。
運が良ければ、咲のCM採用が決まると同時にその撮影したCMも採用されるかもしれないから今日の撮影咲の全力を出しきって欲しい」
私は当然
「達也さんの行く所だったら何処にでもお供いたします。脱がなくて良いんですか?」
と聞いてみる。
「脱ぐって・・・脱がなくて良い!脱ぐな!!絶対に脱ぐんじゃないぞ!!」
達也さん?相当に慌ててる?何か勘違いしちゃってるんじゃ?
達也さん真っ赤になってるけど、何か想像しちゃったのかな?
「それで咲にお願いなんだが、眼鏡を外しての撮影になるから、もしかしたら不都合が有るかもしれない。だから一応コンタクトを作っておこうと思うんだ、見えなくてどうしても演技が出来ないときは最悪コンタクトを入れて撮影してもらおうとおもうんだ。
出来れば眼鏡をはずしただけでCM撮りたいんだ。
目の悪い人は、しっかり見ようと目を大きく開けてみようとするんだ。
それが凄く魅力的に見えるんだよ。
CMの設定はね・・
制服を来た君が『エンジェルリップ』を唇に塗ると次第に天使の姿に変身しちゃって花畑の中を飛び回るって設定なんだ。
天使に変身は出来ないから、制服から天使の衣裳に着替えてもらう必要は有るんだ、
変身シーンはCGで作業なので出来あがりは残念ながら直ぐには見せる事は出来ないんだ」
「こんなダメダメな女の子にそんな事出来るんでしょうか?」
私はそう聞かざるをえなかった。
「ダメダメなんかじゃないよ。咲はこんなにも可愛くて何でも出来るんだ。咲は自由に動いていれば良い。俺がそれをサポートすれば良いだけなんだから」
達也さんはそう言ってくれた。
達也さんにそんな事言われるだけで、私には何でも出来るような気になれるから不思議。
食事を終わって達也さんの知り合いの眼科に行って特別にコンタクトレンズを作ってもらった。
視力検査と私の目の形をCTスキャンしてそのデータを3D工作機に送り私に最適のコンタクトレンズを作るんだって達也さんの連れて行ってくれた眼科の先生は教えてくれたけど、私には今一解らなかった。
でも30分足らずで私専用のコンタクトレンズが出来るなんて凄い!!
10分程度コンタクトレンズのつけ方とお手入れの仕方を教わった。
でも、このコンタクトレンズはもしもの時のお守り!!達也さんは使わないでねって言ったのでケースに戻して今ポーチの中に入れている。
念願のコンタクトレンズを、何と達也さんに作ってもらうとは思わなかったけど、もし審査が通ってCMが流れる事になっても、それまでは絶対にメガネを外さないでくれってお願いされてしまった。
『今まで見たこともない女の子がCMに出てその子が口紅を付けた途端にに天使に変身しちゃうんだ皆をビックリさせたいんだ」
達也さんはそう言って私を見ながら少し顔を赤らめてそう話してくれる。
私もそんな光景を見てみたい!!
其れまでは、このコンタクトレンズは封印!!
CM撮りでコンタクトレンズ使わなくても良い事を祈ろう!!
でも私でいいの?
こんなダサダサの可愛くもない女の子で良いのかな?
つづく・・・
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