上 下
20 / 182
4章.エンジェルリップ

20.エンジェルリップ「え・・今日これからCM撮影?」

しおりを挟む

私の悪戯のせいで本社と連絡を取っていた達也さんは電話中に私の悪戯を見て大声を出した為に
「あ・・すみません。急に驚いて大声出してしまって・・・」
と平謝りをしている。

 いっけな~~い!!達也さん電話中で大変な時だったんだ。
 相手の人に迷惑・・かけちゃったかな?
 
達也さんは電話の相手に平謝りして、話を続けている。
 何とか大丈夫?だったのかな?
 
ウェイトレスさんが注文した食事を運んできた。
 私は飲み物とサラダバーで取って来た食べ物を寄せて場所をつくる。
 其処にウェイトレスさんは注文していた食事を並べてゆく。
 
『凄い』
 ウェイトレスさんが菱栄を置いていく度にテーブルの上は食事で一杯になっていく。
 こんなに食べきれるかな・・・
 私、サラダバーだけでお腹一杯になっちゃってるよ。
 こんなに食べれないかも・・・
 
ウェイトレスさんは
 
「ごゆっくりどうぞ」
 
と深く一礼して下がっていった。
 

達也さんは電話が終わった瞬間
 「さき!!お前悪戯好きだな~~やられちゃったよ!!
 そうだよ、その今の顔でCM取らせてもらいたいんだ!!
 
急にそんな恰好するからビックリしちまったじゃないか~
 
可愛いよ!さき!!」
 
お世辞でも、達也さんに可愛いって言ってもらえると私でも嬉しい。
 
達也さんは続けて
 「咲、勝手に決めちゃって悪いと思うんだけど、今日クライアントさんが本社に来ててこれから打ち合わせ2時間くらいするそうだその後、今日急遽君でCM撮りのリハーサルやる事になったんだ。
リハーサルと言っても本番と同じように撮影するよ。
もし出来が良ければそれをCMとして即採用するつもりだ。

それは上層部と確認を取ってOKが出ているよ。
それをクライアントさんに見てもらって、君を使うかどうか決めるそうなんだ。

運が良ければ、咲のCM採用が決まると同時にその撮影したCMも採用されるかもしれないから今日の撮影咲の全力を出しきって欲しい」
 
私は当然
 「達也さんの行く所だったら何処にでもお供いたします。脱がなくて良いんですか?」
 と聞いてみる。
 「脱ぐって・・・脱がなくて良い!脱ぐな!!絶対に脱ぐんじゃないぞ!!」
 達也さん?相当に慌ててる?何か勘違いしちゃってるんじゃ?
 達也さん真っ赤になってるけど、何か想像しちゃったのかな?
 
「それで咲にお願いなんだが、眼鏡を外しての撮影になるから、もしかしたら不都合が有るかもしれない。だから一応コンタクトを作っておこうと思うんだ、見えなくてどうしても演技が出来ないときは最悪コンタクトを入れて撮影してもらおうとおもうんだ。
 
出来れば眼鏡をはずしただけでCM撮りたいんだ。
 目の悪い人は、しっかり見ようと目を大きく開けてみようとするんだ。
 それが凄く魅力的に見えるんだよ。
 
CMの設定はね・・
 制服を来た君が『エンジェルリップ』を唇に塗ると次第に天使の姿に変身しちゃって花畑の中を飛び回るって設定なんだ。
 
天使に変身は出来ないから、制服から天使の衣裳に着替えてもらう必要は有るんだ、
 変身シーンはCGで作業なので出来あがりは残念ながら直ぐには見せる事は出来ないんだ」
 
「こんなダメダメな女の子にそんな事出来るんでしょうか?」
 私はそう聞かざるをえなかった。
 「ダメダメなんかじゃないよ。咲はこんなにも可愛くて何でも出来るんだ。咲は自由に動いていれば良い。俺がそれをサポートすれば良いだけなんだから」
 達也さんはそう言ってくれた。
 達也さんにそんな事言われるだけで、私には何でも出来るような気になれるから不思議。
 
食事を終わって達也さんの知り合いの眼科に行って特別にコンタクトレンズを作ってもらった。
 視力検査と私の目の形をCTスキャンしてそのデータを3D工作機に送り私に最適のコンタクトレンズを作るんだって達也さんの連れて行ってくれた眼科の先生は教えてくれたけど、私には今一解らなかった。
 でも30分足らずで私専用のコンタクトレンズが出来るなんて凄い!!
 10分程度コンタクトレンズのつけ方とお手入れの仕方を教わった。
 でも、このコンタクトレンズはもしもの時のお守り!!達也さんは使わないでねって言ったのでケースに戻して今ポーチの中に入れている。
 
念願のコンタクトレンズを、何と達也さんに作ってもらうとは思わなかったけど、もし審査が通ってCMが流れる事になっても、それまでは絶対にメガネを外さないでくれってお願いされてしまった。
 『今まで見たこともない女の子がCMに出てその子が口紅を付けた途端にに天使に変身しちゃうんだ皆をビックリさせたいんだ」
 達也さんはそう言って私を見ながら少し顔を赤らめてそう話してくれる。
 私もそんな光景を見てみたい!!
 其れまでは、このコンタクトレンズは封印!!
 CM撮りでコンタクトレンズ使わなくても良い事を祈ろう!!
 
でも私でいいの?
 こんなダサダサの可愛くもない女の子で良いのかな?

つづく・・・
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

3年振りに帰ってきた地元で幼馴染が女の子とエッチしていた

ねんごろ
恋愛
3年ぶりに帰ってきた地元は、何かが違っていた。 俺が変わったのか…… 地元が変わったのか…… 主人公は倒錯した日常を過ごすことになる。 ※他Web小説サイトで連載していた作品です

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

最近様子のおかしい夫と女の密会現場をおさえてやった

家紋武範
恋愛
 最近夫の行動が怪しく見える。ひょっとしたら浮気ではないかと、出掛ける後をつけてみると、そこには女がいた──。

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました

宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。 ーーそれではお幸せに。 以前書いていたお話です。 投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと… 十話完結で既に書き終えてます。

君の浮気にはエロいお仕置きで済ませてあげるよ

サドラ
恋愛
浮気された主人公。主人公の彼女は学校の先輩と浮気したのだ。許せない主人公は、彼女にお仕置きすることを思いつく。

処理中です...