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1章.変わりたい
5.夢見る少女「体験前のプレッシャー」
しおりを挟む「どんな願いでも経験する事が出来るわ。そして此処で体験した事はそれは願えば必ず叶うはずよ。願いは思いの強さ。強く願えばそれは形になるわ。じゃ~貴方の願いは『素敵な恋をしたい』ね」
受付をしてくれている金色の髪のリーナさんがそう言った瞬間 私の前に置いてあるタブレットが自動的に設定されてゆく。
誰も何もしていないのに私とリーナさんの会話を自動認識して自動的に内容が設定されているみたい。最近の自動認識プログラムって此処まで進歩してるんだ・・凄い!!
私なんて携帯もまともに使えないのに・・・
最近じゃ、総いえば、最近受付ロボットなんかも銀行の窓口してる。
もうこんなにも進歩しちゃってるんだ。ビックリしちゃった。
リーナさんは驚いている私を見ながら
「出会いの場所は何処か希望ある?」
と優しく笑顔で聞いてくれる。
私は当然答えは決まっている。
街中で素敵な男の子と出会って素敵な恋がしたい!!
これが私の夢なんだもの!!
「場所は街の中・・で良いです」
そう答えると
私の声に反応してタブレットの出会い場所には私達の会話に反応して『街中』と設定された。
「希望の人とか居る?」
私は急にそう言われて困ってしまった。
私は今まで恋って意識した事無かったのだから・・・
憧れ・・・でもイメージがぼんやりしてこれって言えない・・
どうしよう・・
「良いのよ無理にイメージしなくても良いわ。自動設定にしときましょ!!そのほうが出会った時新鮮で本当の恋に落ちちゃうかもね」
リーナさんは困っている私を見て自動設定にしてくれた。
でもどんな人と私出会うんだろう?ちょっと不安・・・かも・・
「設定は以上で終了です。右手を手前の机の手のマークの所に置いてね。今の情報を貴方の体の中に記録します。心配しなくても良いですよ。体に異常をきたす事は無いですからね」
リーナさんは笑顔で私にそう言ってくる。
私の体に書き込むって・・・少し不安・・
でも皆やってる事だから・・私はそっと机の上の手のマークに合わせて右手を乗せた。
何も起こらない?
受付カウンター全面がガラスの透明な机になっていて受付の向こう側に受付をしてくれているリーナさん達がいる。
そして手前に私達、お客さんが椅子に座りタブレットを見ながら受付の人の質問に対応しながら会話が自動認識されて『仮想現実体感受付』がされてゆく。
「はい終わりましたよ。では素晴らしい現実を体感してきてくださいね」
私が手を置いて時間にして一秒たらずで書き込みが終了してしまっていた。
光も、操作音も、痛みも何も感じないままに・・・
本当に書き込んだのかな?
「さ~行きましょ」
私はその言葉にびっくりしてしまった。だってもう私の後ろに茜さんが来ていたんだもの。
茜さんは、驚く私の手を引っ張って受付の向こうの『仮想現実体感スペース』へと歩き出している。
驚いている私に茜さんはさらに跳んでもない追い打ちをかけてきた。
「素晴らしい恋愛経験してきてね。貴方が望めばえっちも出来るから期待して良いよ!実は私も経験してきちゃったんだ。痛かったけど幸せだったよ」
茜さんはそう言った瞬間に私の背中をそっと押して、仮想現実体験スペースへと送り出した。
後ろを振り向くと満面の笑顔で手を振りながら私を見送っている。
あ・・あかね・・さん・・私にプレッシャーかけないでよ!!
みょうに意識しちゃって、歩き方さえぎこちなくなっちゃったじゃない。
つづく・・・
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