一人エッチのすすめ

おさかな大帝国

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とにかく運の悪い俺の話

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今日の俺は非常に運が悪かった。

今日見かけた信号はほとんど赤で、そのせいで始業時刻に間に合わないところだった。
また、昨日残業して作った資料も何故か保存がうまくできておらず作り直した。
そしてそれを普段は周りのことなんてほとんど見てない上司に見られてしこたま叱られた。

……これだけでも、俺のついてなさがわかるだろう?俺を襲った不幸はそれだけじゃなかったのだ。

そうあれは、昨日のミスをどうにかカバーして迎えた昼休み、最近あんまり会ってなかった彼女からLINEが来ていた。珍しいなと思ってトークを開く。すると、

「最近早坂くんは冷たいよね。私好きな人できたから別れよう。」

こんなメッセージが来ていた。
えぇ…と思い電話をしたらどうやら着拒にされていて、LINEの方も確認したらブロックされていた。

別に彼女とのことはいい。
お互い酔っ払ってる時に間違いを起こしたことから始まった交際だったから、お互いそこまで入れ込んでなかった。
ただ、このタイミングで、この別れ方をされるとメンタルにくる。俺はまだたっぷりと残っている仕事を来週に回す決意をした。

……ああ、あいつはいいなぁ。
勝手に別れを突きつけてまっさらな気持ちで週末を迎えられて!

そんな感じで定時になった瞬間俺は会社を出た。
こういう時は飲むのに限る。昼休みのうちに友人何人かに連絡をして、飲む仲間を確保しておいたのだた。……みんな都合がつかずに相手を一人しか確保できなかったというのにも俺の運の悪さを感じた。

まぁ、呼べたのがあの志麻だからいいか。
あいつは面倒見がいいから俺の口に付き合ってくれるはずだ。

それまでしばらく時間があったから家に帰って少し昼寝をした。

……結果

「は?7時時半?やば、飲み……」   

完全に寝過ごした。集合予定の時間は7時だった。
志麻を待たせてしまっているかもしれないと思い、確認すると、連絡が入っていた。

残業が入った。遅くなるかもしれないから家で飲んでいて欲しい。出来るだけ早く終わらせてそっちに向かう。という内容だった。

……やっぱり俺運(略)

ということで、俺は一人で飲んでいたのだが、自宅の安心感の成果いつもより速いペースで酒を飲み、完全に酔ってしまった。
具体的に言うとビールを3缶開けた。

頭がふらふらする。

普通こんなに飲んだら寝るのが普通だと思うのだが、俺は先程の昼寝の成果目はギンギンだった。
ということで俺は抜くことにした。

やっぱりイライラしてる時は性的に発散するに限るよね!

しかし……

「ダメだ……勃たねえ」

酔っ払っている奴のちんこが勃つ訳もなく……
俺は途方に暮れていた。
だってこんなに抜く気でいたのに何も出来ないんだぜ?

体が気持ちについて行かない時って虚しいわ……なんて思っていると、俺に天啓が降り注いだ。

「……前立腺オナニーってあったよな」 

なんか前立腺をいじれば気持ちよくなれるってやつね。たしかここを上手いこといじれば萎えている息子を勃たせることも出来るって聞いたことがある。

ということで早速準備しよう。

実はこの前立腺オナニーは、俺が前の前の彼女と別れた原因でもある。彼女は俺のことが好きでもないのに俺と付き合い、俺のケツを開発し、彼女の友達とくっつけようとしていたのだった。

ちなみにその«彼女の友達»というのが志麻である。 
彼は俺と彼女が別れる時に非常に良く助けてくれ、その時に仲良くするようになったのだった。

――ちょっと話が逸れてしまったが、その間に俺はブツを見つけた。

今俺の目の前にあるダンボール。
この中に開発グッズが1式揃っているのだ。
これを受け取らないと私はあんたと別れない!と切れていた彼女を思い出す。

……よし、ケツの開発をしていこう。
もしここで上手く開発出来たらまた酔いつぶれた時にも役立ちそうだからね!

まずは箱のなかにあるローションを取り出し、指と尻の穴にたっぷりと塗る。痛い思いはあまりしたくないので多めに塗った。

んで、尻を解す。指2本を目安にほぐそう!と箱のフタの裏の«アナニーの手引き»に書いてあるのでその通りにする。

「……ん゛っ、んん?、あんまり、気持ち良くはないな」

なんというか、あれが出たり入ったりしてる感じ?
まあ、手引きにはここでは気持ちよくなくても構いませんと書いてあるし……気にしない。

「そ、ろそろ、2本、でも、平気になってきたぞ」

結構ほぐすのには体力がいるのかもしれない。なんだか息が上がってきた。

「よし、ここで……ってほんとにこれ尻に入れんの?」

疑心暗鬼になりつつもブツを取り出す。
――そう、エマネグラである。

これにローションをこれまたたっぷりとかけて、尻にゆっくりと挿入する。そう、ゆっくりと。

「はぁ……ふっ、ん、んんんっ、……ん゛っ」

結構えげつない形をしてるもんだと思ってたんだが、先端が入ったあとはすんなりと入った。
やっぱり酒で括約筋が緩んでるのかもしれない。

ケツにエマネグラが入ったことによる快感は今のところそこまでない。なにか尻に入ってるなーって感じだ。

で、ここから快感を得るために何をするのか?
と言うと、
ここから。待つ。
ひたすら待つ。

どうやら30分くらいしたら前立腺への刺激かなにかで気持ちよくなるらしい。

ただ、この間暇だと思ったので、それっぽい気分を頑張って作る。どうやらちんこには触っちゃダメらしいから、それくらいしかすることがないのだ。

……気分を作るって何したらいいんだ。
ダンボールの蓋に手を伸ばし、読む。

「は?、っ……犯され、てる気分?誰かに?」

箱にはそう書いてあった。
誰に……?

箱では志麻を相手役としてひたすら推す文言が綴られている。

「……ここ、まで来たら、やるしかないか!」 
 
ということで志麻に押し倒されてるのを想像する。

あいつはどんな顔をして俺を抱くのだろうか。
……うーん、意外と真面目な顔をしている気がする。あいつは同性の俺から見てもなかなかに綺麗な顔をしてるから想像が捗る。

その、押し倒された時とかに早坂、って呼んでもらうのもいいな。非常にエッちい。

あぁ、あと、あいつは優しいから挿入してもしばらく自分と相手が馴染むまでじっとしていてくれそうだ。
俺は自制心がないからすぐ動いて相手をキレさせてばっかりだからな……志麻はそこら辺きちんとしていそうだ。

よし、気分を作ろう。

多分、こういう時はお互い泥酔してるんだよな、
んで、その勢いで俺が猥談を始めて、志麻がそれを止めようとするんだよ。んで、俺を押し倒しちゃうと。

うん、初めてにしてはシチュエーションを考えるのが上手いかもしれない。

ん?
心做しか背筋がゾワゾワして、下半身がじんじんしてきた。なんか今までにない快感だ。

「やば……っこれ、やばぁ゛っ……ん!」

このままだと気持ちよすぎて妄想に支障が生じるので、息をフーっフーっとして軽く快感を逃す。
うわ、なんか息も熱いぞ。でも快感は少し逃げた。

よし、妄想の続きだ。
んで、色々あって俺が突っ込まれて、今挿入したのをちょっと馴染ませられてるんだな。
個人的にはここで、顔に張り付いた髪でも拭っていて欲しい。

……尻に入っているエマネグラを志麻のものだと思い込めば、急にそれが実態をましたようで怖くなった。

「ん、ま゛、まって、やっぱこわ、怖い……!終わっ、んあ゛っ」

で、それを引き抜こうとしたんだけど……

「え゛どうしよ……ううん゛っ……抜けねぇ゛っ……!」

何故かケツの締りが良くなってて、なかなかしりからそれが抜けなくなってしまったのだ。

どうしよう。
どうしよう。

とりあえず俺が考えたのは、少しずつ尻にローションをたしながら、少しづつ抜いていく作戦だった。

「ん、ん゛っ、」

少しづつ抜いていく。
しかし、

「んあ゛っ……!引っかっ、たぁ゛っ」

エマネグラのクビレが出ていくのを阻止しようとする。だからといって力をゆるめる訳には行かないし、だから俺はゆっくり引っ張る作戦を続けていたんだけど……

「……あっ」

急に手に力が入ってうっかり一気に引き抜いてしまった。

そこからはもう、ただただ俺が快楽にのたうち回るだけ。

それが抜けた途端、一瞬体が硬直して、射精の時のような気持ちよさがあったんだけど、その後からは完全に未知の領域。

身体中をあのムズムズというかソワソワというか,そんな感じの快楽がバーって駆け抜けていく。
体はとにかく痙攣が止まらなくて、でもその痙攣一回ごとに快感が生まれるんだ。

なんて、文字化するといいように聞こえるけど実際の俺は、

「あああ゛あ゛あ゛あ゛あ、っっっ!!
きもちい゛い!ん、はぁあっ!……、なんかぁ゛っ、お゛っ……来るッ……怖い゛ぃ……んんん゛~~~!!」

と、もう何がなんだか分からない喘ぎ声を上げていた。これは、もう、完全に喘いでるな……   

で、この快感の余韻がなかなか抜けなくて、俺は地面に倒れていた。
意識はあるんだけど、上手くまとまらなくて、体が動かなかった。

そして、5分か、10分か、……どれくらいだったかわからなくなってきた頃。
 

――なんと玄関があく音が聞こえた。
そして耳慣れた声。

ゾッと血の気が引くのを感じた。

やばい!志麻のこと完全に忘れていた!

隠れなければ!

でも体は上手く言うことを聞かず、彼はそのままこちらへやってくる。

……あ、これ、終わったわ。

「ごめん!思っていたより残業が長引いた!
……!早坂?!どうしたんだ!!って……え?」 

そう言って体液とかローションとかでドロドロな俺に駆け寄ってくる志麻。
その顔は驚きに染まっているように見えたのだが、一瞬だけ喜びの色が覗いたのは俺の見間違いではないのだろうか。
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