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第一章 災害からの脱出
第3話 何があったか
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「事件のこと何か思い出せましたか?」
「いえ、何も……」
「そうですか……」
広場での後、自衛隊の人がぼくに話があると場所を変えて今に至る。
「トガさん、あの日 怪物のようなもの 見ませんでしたか?」
急に顔付が、まるで戦場の兵士の顔に変わり、周りの空気の流れが変わった。
「いえ」
「実は今回の事件、不可解なことがありまして、被害者の方の傷口がまるで、猛獣にやられたような……」
「え! 熊でも現れたのですか?」
「いえ、ここは東京ですし……その線は低いでしょう。」
「じゃあ……」
ぼくが何かをしゃべろうとした瞬間、
「トガさん、このことは他言無用でお願いしたいのですが……」
さらに部屋の空気が変わりだした。彼は続けて話し出した。
「実は最近、他の区画の場所でも同様の事件が起きており、被害者の損傷が、かなり似ているのです。」
そんなこと言われてもわからん
「やはり思い出せませんか……申し訳ありません、ちょっと自分あせっていました。」
僕の心の声が聞こえたのだろうか、彼はこれ以上は無駄だと思い話を終わらせた。
「すみません トガさん病み上がりなのに、事件のこと思い出させようとしてしまい。」
「いえ、ぼくも何も思い出せなくてすみません。お仕事頑張ってください。」
そう言い残し、ぼくは人通り多い場所を通りながら自分の場所に戻った。
夜が死人のように静まりかえる……
不気味なくらいに……
また事件が起こるんじゃないか……
不安で眠れない……
「どうしたのですか? トガさん 眠れないのですか?」
「うわ! びっくりした。なになに夜這い?」
「ち、ちがいます!」
闇の中、そこにひとつの光があった。随分と赤く光っているが、
「ちょっと寝れなくて…… 私も殺されるんじゃないかって……あと、トガさんのことが気になってたので」
「えええ!」
思わず大声をだしてしまった。太陽のような真っ赤な光が新たに現れた。
25年間生きてきた中で、こんなイベントがあるとは……
ああ神様ありがとう……
ついに モテキ到来か! ニヤニヤがとまらない。
たぶん、今 自分の顔は犯罪者のような顔をしているだろう。童貞丸出しだ。
だが、このチャンス逃してはならない 絶対に!
「そ、そうだったんだ…… ぼ ぼくもだよ」
会話はそこで途切れる。なにやってんだ……自分に情けなくなる。
「はぁ……」
光のない夜に深いため息が飲み込まれる……
「私、トガさんといると落ち着くんです。」
「!!」
夜が明けたのか、また太陽が現れた。
ガシャン
何かとても重い音が、 深い夜に 重くのしかかった。
なんだ今の音は……
嫌な気がする。これが野性の勘というものなのか……
「なんか音しなかったか?」
「おいおい、殺人鬼が現れたんじゃないよな」
「や、やめてくれよ」
「取り敢えず、警察と自衛隊の人を呼ぼう!」
近くにいた人たちも、この物音に気が付いたようだ。
「な なんでしょうか もしかして犯人でしょうか?」
ミナさんが怯えている。
さっきまで明るい顔色だったのが、恐怖で蒼くなっている。
「だ 大丈夫 ちょっと見てくるよ」
「危険ですよ!」
「大丈夫 大丈夫! ほかの人もいるし、大人数でいけば怖くない。」
ついかっこつけてしまったが、手の震えがとまらない。
音が鳴り終わってから10分程たっただろうか。
結局集まったのは、ぼくを含めて6人、自衛隊 警察官2人 僕のような民間人3人…
「あの~いくら危険とはいえ、そんな重装備で行くのですか? 犯罪者一人捕らえるにしても、そこまでしないと思うんですが。」
警察の人が疑問に思ったのか自衛隊の人に問いかける。
「すみません、急だったもので、ですが安心してください!熊でも化け物でもぼこぼこに出来ますよ。」
「はあ……」
この自衛隊の人は、今日ぼくに山田さんの事件に関して聞いてきた人だ。やっぱり、化け物の可能性がありそうだ。
……不安でおなかが痛くなってきた。
「いえ、何も……」
「そうですか……」
広場での後、自衛隊の人がぼくに話があると場所を変えて今に至る。
「トガさん、あの日 怪物のようなもの 見ませんでしたか?」
急に顔付が、まるで戦場の兵士の顔に変わり、周りの空気の流れが変わった。
「いえ」
「実は今回の事件、不可解なことがありまして、被害者の方の傷口がまるで、猛獣にやられたような……」
「え! 熊でも現れたのですか?」
「いえ、ここは東京ですし……その線は低いでしょう。」
「じゃあ……」
ぼくが何かをしゃべろうとした瞬間、
「トガさん、このことは他言無用でお願いしたいのですが……」
さらに部屋の空気が変わりだした。彼は続けて話し出した。
「実は最近、他の区画の場所でも同様の事件が起きており、被害者の損傷が、かなり似ているのです。」
そんなこと言われてもわからん
「やはり思い出せませんか……申し訳ありません、ちょっと自分あせっていました。」
僕の心の声が聞こえたのだろうか、彼はこれ以上は無駄だと思い話を終わらせた。
「すみません トガさん病み上がりなのに、事件のこと思い出させようとしてしまい。」
「いえ、ぼくも何も思い出せなくてすみません。お仕事頑張ってください。」
そう言い残し、ぼくは人通り多い場所を通りながら自分の場所に戻った。
夜が死人のように静まりかえる……
不気味なくらいに……
また事件が起こるんじゃないか……
不安で眠れない……
「どうしたのですか? トガさん 眠れないのですか?」
「うわ! びっくりした。なになに夜這い?」
「ち、ちがいます!」
闇の中、そこにひとつの光があった。随分と赤く光っているが、
「ちょっと寝れなくて…… 私も殺されるんじゃないかって……あと、トガさんのことが気になってたので」
「えええ!」
思わず大声をだしてしまった。太陽のような真っ赤な光が新たに現れた。
25年間生きてきた中で、こんなイベントがあるとは……
ああ神様ありがとう……
ついに モテキ到来か! ニヤニヤがとまらない。
たぶん、今 自分の顔は犯罪者のような顔をしているだろう。童貞丸出しだ。
だが、このチャンス逃してはならない 絶対に!
「そ、そうだったんだ…… ぼ ぼくもだよ」
会話はそこで途切れる。なにやってんだ……自分に情けなくなる。
「はぁ……」
光のない夜に深いため息が飲み込まれる……
「私、トガさんといると落ち着くんです。」
「!!」
夜が明けたのか、また太陽が現れた。
ガシャン
何かとても重い音が、 深い夜に 重くのしかかった。
なんだ今の音は……
嫌な気がする。これが野性の勘というものなのか……
「なんか音しなかったか?」
「おいおい、殺人鬼が現れたんじゃないよな」
「や、やめてくれよ」
「取り敢えず、警察と自衛隊の人を呼ぼう!」
近くにいた人たちも、この物音に気が付いたようだ。
「な なんでしょうか もしかして犯人でしょうか?」
ミナさんが怯えている。
さっきまで明るい顔色だったのが、恐怖で蒼くなっている。
「だ 大丈夫 ちょっと見てくるよ」
「危険ですよ!」
「大丈夫 大丈夫! ほかの人もいるし、大人数でいけば怖くない。」
ついかっこつけてしまったが、手の震えがとまらない。
音が鳴り終わってから10分程たっただろうか。
結局集まったのは、ぼくを含めて6人、自衛隊 警察官2人 僕のような民間人3人…
「あの~いくら危険とはいえ、そんな重装備で行くのですか? 犯罪者一人捕らえるにしても、そこまでしないと思うんですが。」
警察の人が疑問に思ったのか自衛隊の人に問いかける。
「すみません、急だったもので、ですが安心してください!熊でも化け物でもぼこぼこに出来ますよ。」
「はあ……」
この自衛隊の人は、今日ぼくに山田さんの事件に関して聞いてきた人だ。やっぱり、化け物の可能性がありそうだ。
……不安でおなかが痛くなってきた。
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