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チンギスカン編
【チンギスカン編】3.モンスター艦選び
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○モンスター艦が沢山ある場所
「ルル様ご無事だったのですね」
興奮したアルクは肩を揺らした。
「ち、違います。」
「え?」
良く見るとルルに凄く似ていたが彼女は、ウサギ族ではなく犬のポメラニアン族だった。
「す、すいません。知り合いに凄く似ていたので」
しょんぼりするアルク
「そうですか。私に似ていたのですね」
「はい」
「お、アルクどうしんたんだ?
うん?凄く似ているな~」
カンがやって来て言った。
「そうなんです。似ているので、つい失礼な事を」
また、お辞儀をして謝るアルク
「いえいえ。こちらこそ。助けてくれてありがとうございます」
サーシャもお辞儀をした。
「所で君のカードと一緒だったから、仲間になってくるのか?」
カンは持っている冠のカードを見せた。
「!!!!!!!!」
サーシャは急に両膝を地面に付けて、両手をクロスさせて深く頭を下げた。
「どうしたんだ?」
「将来モンスター界の王になる方だからです」
「ワシが王になると?」
「はい。私は予言の能力があり予知したのです」
「ハハッハハ。ワシはそうゆう輩を沢山見て来たから信じない。
信じるのは自分の目で見た物だけだ」
「ですが私の予知は良く当たります」
「ほぉ。それでどうしたいのだ?」
「はい。私は、あなたの元で仕えたいのです」
「ダメだ。預言者は特に信用出来ない」
「お願いします。」
深々と地面に頭を付けてお願いした。
「カンさん。そんな事言っても時間がないんだよ。戦力は多い方が良いでしょ」
「ダメだ。どんなに強くても信用出来ない者を仲間にはしない。
特に戦力が少ないウチはな」
「あなたは慎重な方なのですね。では取引しましょう」
ニヤリと笑うサーシャ
「取引?」
「そうです。この戦いに協力をします。その代わりに私の願いを叶えて下さい。」
「願いとは?」
「今は言えません。でも、あなたに危害をこうむる物でもありません。」
考え込むカン
「さっきよりは信用出来る。ワシに出来る事なら願いを叶えてやろう」
「ありがとうございます」
「ただし、ワシとアルクが両方とも生きて、奴隷から抜け出す事が条件だ」
「それは・・・」
チラリとアルクを見るサーシャ
「何だ無理なのか?」
「いえ。あなたがそうお望みなら力を貸します」
「良いだろう。ワシの名前はカン。そなたの名前は何と言う?」
「サーシャと申します。カン様」
再び地面に頭を付けた。
「サーシャさん。これで仲間ですね」
手を差し伸べるアルク
手を握って立ち上がるサーシャ
「ありがとう。アルク」
「いや~。それほどでも」
手を後頭部に当てて、ニヤニヤするアルク
「犬族の女だから大丈夫だろ」
小声で言った。
「何か言いました?」
「いや、別に」
(イヤな事を思い出してしまった。あのじじいを)
顔をしかめた。
すると、アルクやサーシャなど全ての人が止まった。
○三国志の名医である華佗登場
「ホホホホ。呼んだかの~~」
白い髪に長いヒゲ、白い杖に白い着物を着た爺さんが現れた。
「また、現れたなじじい」
「じじいではない。ワシの名は」
「名前など、どうでも良い。」
「どうでもって・・・・」
いじけてしゃがみ込み、ため息して落ち込む
「用件を言え」
「どうでもって・・・・」
「早く言え。こっちは忙しいんだ」
「どうでもって・・・・」
地面に手で何か書いていた。
「あ~~~も。面倒くさい。解った。名前は何て言うんだ?」
面倒くさそうに言った。
「ほほほほ。ワシの名は華佗じゃ。
どんな病も治す事が出来る伝説の名医として、
・・・・・・
三国志の時代に活躍したとてもとても有名な名医じゃ
( ̄▽ ̄)/ほほほほ」
ぴょんと立って、嬉しそうに言った。
「・・・・・・」
無反応のカン
・・・
「なんじゃ。その態度わ。相変わらずあの娘と違って愛想がないの」
「なぜ来た?」
「暇だから」
どーーーんと真顔で言った( ̄― ̄)!!
「は?だったら帰れ」
「ほほほほ。そう慌てるな。さっそくお主の周りに女が近づいて来たの~
実は不安だったのでは?」
( ̄▽ ̄)ニヤリと笑った
押し黙るカン
「図星か。ほほほほ。無理も無い。
お主の愛した女性が、死んでしまう呪いが掛かっているからの」
華佗の両目が光った。
「サーシャが死んでしまうのか?」
「そこまでは、ワシにも解らん。 ・・・
ただ、ワシの予知によると1番可能性が高いのは、リス族の女じゃ」
「この呪いを解けないのか?」
「ほほほほ。だから言ったじゃろ。ある秘宝と交換したら治してやると」
「その場所は?」
「それは、この戦いで生き残れたら教えてやるがの」
白いヒゲをいじりながら言った。
「所でこの体で、魔法は何が使えるんだ?」
「お主は魔法が使えない」
「なぜ?」
「それは、ワシがお主に魔法を与えてないからじゃ。( ̄▽ ̄)ほほほほ」
「だったら、魔法をくれ」
「ダメじゃ」
「何で?」
「なんとなく」
「何だとーーー( ̄△ ̄)!!」
怒るカンに対して、涼しい顔の華佗
(落ち着け、ここで怒っても何も得られない。この世界で魔法が使えないのは相当つらい。
何とかして魔法を貰わなければ!! どうする?
褒めまくるか? イヤイヤ褒める所が無いから無理だな。( ̄д ̄)/無理無理
う~~~ん。よしこの方法で行こう)
「勝負をしないか?」
「ん?勝負?」
「そう。勝負内容はそっちで考えて貰っていいから、勝負に勝ったら魔法をくれ」
「フム」
白いヒゲをいじりって考える
(どうするかの? 暇だし面白そうだからやっても良いが、どんな勝負が良いかの?
・・・
そうじゃ。あの娘に教わった事で勝負しよう)
( ̄▽ ̄)ニヤリと笑った。
「よかろう。じゃんけんで勝負しよう」
「じゃんけん?」
カンにじゃんけんの説明をして、実際に練習もした。
「よし。1回勝負だ」
「ああ。良いぞ」
・・・・・・・・
「だが、ワシはじゃんけんがもの~~凄く強いから、ハンデとしてグーを出す」
・・・
(くくくく。ワシがあの娘に、やられた手で勝ってやるのじゃ)
( ̄▽ ̄)ニヤリと笑う華佗
「う~ん」
悩むカン
(良いぞ。悩め悩め)
( ̄▽ ̄)ニヤニヤが止まらない華佗
「よしやるぞ。じゃんけんぽん」
華佗は、グーを出して、カンはパーを出した。
「何-----!!なぜじゃ?」
頭を抱えた。
「パーを出させない作戦だろ。こんな作戦にひっかる奴がいるのかね~」
ナオとの対戦で、まんまと作戦にひっかかった華佗は、
(×_×)ガーーーーンとうな垂れてしまった。
「勝ったから、魔法をくれ」
「もう1回勝負をしてくれ」
懇願する華佗
「1回勝負と言っただろ」
「もう1回じゃ」
「ダメだ。約束は守らないとな。それとも魔法を与えるのが怖いのか?」
「何を言う。全く怖くない」
「それならば、魔法をくれ」
「ムムム」
華佗は、口を尖らせた( ̄3 ̄)
「だったらこうしよう。まず魔法をくれ。
その後に良い魔法だったらじゃんけんをする。どうだ?」
「ムムム。何か気にくわんが。仕方ない魔法を与えてやろう」
しぶしぶ承諾した。
「よし( ̄▽ ̄)!!それで、どんな魔法をくれるんだ?」
ワクワクするカン
「そうじゃの~。何でも良いがお主は最低ランクのC1だからのぉ~
強い魔法を与えても魔力が足りなくて使えないしのぉ~。困ったのぉ~」
「だったら、強くしてくれよ」
「それは無理無理。自分の力でやるのじゃな。」
「フン」
腕組みをするカン。
「そうじゃ。ルーレットで決めよう!!」
「ルーレット?」
「ルーレットに、お主でも使えそうな魔法を表示させておく。
ルーレットを回して止まった所の魔法を授けよう」
「つまり、運次第だな」
「そうじゃな。よし始める。ルーレット オープン」
空中に巨大なルーレットが現れた。
そして、魔法のランク毎に色分けされて、沢山の魔法が書かれていた。
「どんな魔法があるかな? ランクC2:カエルになる魔法。いらんいらん
もっと良いのは無いのか?」
カンはもっと良いのはないか、目を見開いて探した。
「お!! 黄金色の背景に書かれている魔法が良いんじゃないか?
ランクS5:一定時間の間、ステータスがランクS5になる魔法。
これは、非常に使えるんじゃないか
よし。この魔法狙いでやってみよう!!」
「始めるぞ。ルーレット 回れ」
すると、巨大なルーレットが回りだした。
「ストップと言ったら止める」
「ああ。解った」
回転するルーレットをじっと見ていた。
「必ず当ててやる。黄金色だ。黄金色で止めてやる。
・・・・・ストップ!!」
ルーレットの回転が弱くなった。
「こいこいこい」
ルーレットが止まりそうになった。
「黄金色、黄金色」
そして、黄金色で止まった
「よしゃーーーーー!!」
「ランダル」
ルーレットが1つ前の虹色の所に止まった。
「おい!!じじいー何かしただろ」
「いや。ワシは知らんぞーー」
目を背けて、口笛を吹いていた( ̄3 ̄)
「今のはいかさまだ。もう1回だ」
「ダメだ。だったら魔法をあげないぞ」
( ̄▽ ̄)ニヤニヤする
「じじい。さっきのじゃんけんの事を根に持っているじゃないだろうなー」
「ま、まさか。そ、そんな心の狭い事は、し、しないぞ。」
凄く動揺した。!!(゜д゜)!!
「怪しいな~」
目を細めて疑った。
「し、知らんな~。そんな事より。どの魔法が当たったか気にならんか?」
「確かに!! ん? 何だこれ?」
ランク?:触った相手の要らない魔法や能力を貰う事が出来る
上限は3つだが、レベルが上がると増える
「ほぉ~~。珍しいの。 ランク?とは?」
「どうゆう意味だ? 凄いランクなのか?」
目を輝かせるカン。
「まぁ。使い方次第と言う事じゃ。
使い方が悪ければランクC。良ければランクSSになる魔法じゃ」
「う~~~ん。正直、良いのか悪いのか解らん。
でも、相手にとっては要らない魔法でも、自分にとっては凄く使える魔法を手に入れるかもしれないな。
それに、初めての魔法だから素直に嬉しい~( ̄▽ ̄)/。その魔法をくれ」
「では、そなたに魔法を授けよう。エロエロエ―ロ」
・・
白ジイが独特な掛け声で、魔法を唱えるとカンが光に包まれた。
「よし。これで、魔法が使えるぞ。」
「使いたい時は、なんと言えば良いんだ?」
「クレクレと言いえば使えるぞ」
「おお!!さっそく使ってみよう。(^^)/クレクレ」
初めて使う魔法だったので、ワクワクしながら魔法を唱えた。
カンの両手が、一瞬ピンク色に変わった。
「これで、触った者の魔法や能力を貰えるんだな」
「そうじゃな」
「魔法をくれて、ありがとう。じいさん。やっぱり凄いんだな」
カンは感謝の意味も込めて、手を出した。
「ホホホホ。当然じゃ。もっと褒めて良いぞ」
笑顔の華佗も手を出して握手する。
「その手には乗らんぞ」
だが、握手しようとした手が、ピッタッと止まった。
そして、( ̄▽ ̄)ニヤリと笑う華佗
「何を言ってるんだ? 素直に感謝の気持ちを伝えたかっただけさ」
「チチチチ。それはない。お主の狙いは、ワシから魔法を貰おうとしただけじゃろ?」
「チェ。見破られたか。上手く行くと思ったのにな」
「( ̄▽ ̄)ホホホホ。甘い甘い!!」
得意げに笑った。
(魔法の効果を知りたいから、どうにかして触る方法はないかな?
う~~ん。触るための芝居をしても見破られそうだしな~。
何か無いか。・・・・そうだ!!)
「じいさんの魔法が欲しいから、じゃんけんで勝負しよう」
「良いの~。面白そうじゃ。ワシが勝ったら何をくれる?」
ニヤリと笑う華佗
「何が良いんだ?」
「そうじゃの~。お主に新しい薬の実験台になって貰おうかのぉ~。ほほほほ」
「それはダメだ。副作用で最悪、死ぬかもしれないだろ?」
「ほほほほ。そうかもしれん。」
「だったら、この話は無しだ」
「なぬ!!良いのか? ワシから魔法を貰わなくても?」
「別に危険を冒してまで、じいさんから貰わなくても、他の人から貰えば良い話だからな。
さあ。皆の所に戻してくれ」
「ぬぬぬぬぬ!!」
「早く」
「解った。解った。ワシは何もいらん。じゃんけんをしてお主に勝ちたいんじゃ」
「しょうがないな~」
( ̄▽ ̄)ニヤニヤするカン
「よし。今度はお主が、出すのを宣言して、じゃんけんをやろう」
「何しようかなぁ。う~ん。チョキを出す」
「チョキじゃな。チョキじゃな。」
じゃんけんが出来て、嬉しそうな華佗
(グーを出させない作戦じゃな。裏をかいてグーを出せば勝てるぞ。ホホホホ
いや待てよ。やつはズル賢いからの。裏の裏をかくかもしれん。
ワシがグーを出すの読んで、パーを出すかもしれん。となるとチョキを出した方が良いのか。
イヤイヤ、裏の裏の裏を読むかもしれん。)
「おい。もういいだろ」
「まてまて。絶対勝ちたいから。少しまて」
「悩んでも一緒だって、やるぞ。じゃんけんぽん」
カンはパーを出した。
「考えがまとまらんから、待てと言っておるじゃろ?」
(うん? 今、じゃんけんをする時に違和感を感じた。何じゃったんだろ?)
「もういいだろ。じゃんけんぽん」
カンは、チョキを出した。
(おおおお( ̄○ ̄)!! じゃんけんをする時の癖を見つけてしまった!!
( ̄▽ ̄)ほほほほ。じゃんけんと言った時に、出す手をそのまま出す癖があるぞ。
さっきも、じゃんけんと言った時に、チョキの形を作ってそのまま出してたぞ。
フフフフ。これで勝てる!!。)
「( ̄▽ ̄)フフフフ。よし。じゃんけんをやろう」
「何かさっきと違って、自信満々だな」
「必勝法を見つけたかのぉ~。ホホホホ」
「必勝法ね。まあ。やってみたら解るだろ。
よし。じゃんけん」
華佗は、カンの手だけ見ていた。
(おおっと。チョキの形を作ったな。もらったぞいーーー)
「ぽん」
華佗は、グーを出した。カンは、パーを出した。
「なにーーーーーーーーー」
「よし。勝った!!」
「お主、謀ったな」
ギロリと睨んだ。
「何の事?もしかして、じゃんけんと言った時に、出す手をそのまま出す癖の事か?」
ニヤリと笑った。
「くーーーー。ワシにその癖を解らせるために、何回もしたんだな」
「( ̄▽ ̄)フフフ。そうゆう事。」
「ズル賢い奴めーーーーー!!」
顔を赤くして怒っていた。
「まぁ。そう怒るなってじいさん」
ポンポンと肩を叩いた。
すると、カンの目の前にモニターが表示された。
「おお!!何だこれは?」
「フン。ワシのいらない魔法を手に入れたのじゃ。
そのモニターもお主しか見えんのじゃ」
「そうかそうか。それで何を貰えたのかな?」
嬉しそうにモニターを見つめるカン
====================================
【魔法名】モンスター艦のカスタマイズ
【ランク】S1
【説明】モンスター艦をカスタマイズ出来る。
・モンスター艦の作成やパラメータの変更
・モンスター艦の武器や部品などの作成
・モンスター艦のカード作成
・レベルが上がると、他にも出来る事が増える。
【注意】使用者の最大値魔力が少ないと、
使えないもしくは、凄い弱い物しか作れない。
====================================
「S1の魔法なのに、全然使ってなかったのか?」
「モンスター艦を全く乗らないからのぉ~」
「凄い魔法をゲットしたぜ!!・・・・・ん?」
「どうしんたじゃ?」
「いや。凄く嫌な予感がするんだが、C1って1番下のランクだよな」
「C1の最大値は199だからのぉ~
ああ、なるほど!!
お主は魔力が少なすぎて、この魔法が使えんじゃろ。
ほほほほ。ワシに酷い事をした罰じゃな。」
急に元気になった華佗
「せっかく凄い魔法に使えないとはな~。魔力があったらな~
魔力? もしかしたら」
「ほほほほ。どうしたんじゃ?どうしたんじゃ?」
( ̄▽ ̄)ニヤニヤしならがら聞いた。
「早く元に戻してくれ」
「そうやけになるでない。ホホホホ」
「良いから早くしろ。じじい」
「なんじゃい。そんな怒鳴らなくても良いじゃろ。
全くーー。それじゃ行くぞ。エイルル」
カンをピタリと動けなくした。
「本当に失礼な奴じゃ。まぁ。楽しみにしているぞ。( ̄▽ ̄)ほほほほ」
華佗は消えた。
そして、周りの人が動き出した。
○サーシャとアルクがいる場所
元の状態に戻ったのを確認したカン
(試してみるか)
チラリとサーシャの方を向いた。
「クレクレ」
カンの両手が、一瞬ピンク色に変わって元の色に戻った。
「どうしましました? カン様」
ニコリと笑った。
(不自然に触ったら変な奴と思われてしまうから、
自然に触って魔法を手に入れよう!! ミッション開始(^○^)/)
カンは、サーシャに近づいた。
「まぁ。なんだ。仲間として期待しているぞ」
肩をポンポンと叩いた。
「はい。がんばります。カン様」
嬉しそうなサーシャ
カンの目の前にモニターが表示された。
(( ̄3 ̄)ふぅーなんとか自然に出来た。ミッション成功だな!!
さてさて、推測通りの物が手に入ったか確認しよう)
====================================
【能力名】魔力最大値UP
【ランク】B5
【説明】魔力の最大値が9999UP
【注意】複数ある場合は、ランクが上の方が適用される。
例 魔力の最大値UPのB5とA1が、2つあった場合
・A1の方がランクが上なので、A1が適用される
・B5+A1の様に、合計されない
====================================
(よ~~~~~し(^○^)/
推測通りの能力が手に入ったぞ!!
犬のポメラニアン族は魔力が多いと言っていたから、
魔力関係の能力が手に入るのではと思ったからな)
二人に背中を向けて、ガッツポーズをするカン
(ワシの魔力がC1からA1にUPだ。よしよし( ̄▽ ̄)/。
これで、じいさんから貰ったモンスター艦のカスタマイズの魔法が使えるぞ。
それにしも、ランクB5の魔力最大値UPを使ってないと言う事は、
ランクB5より上を使っているんだろうな~。どれだけ魔力を持っているのやら)
サーシャの方をチラリと見た。
(さっそく使ってみたいがどうしよう。
う~~ん。一から作りたいが時間もないし、ワシの魔力で強いモンスター艦を作れる保障も無い
それに、モンスター艦の事について知らない事が多い。
まずは、モンスター艦を選んで、ステータス変更を行った方が良いな。
それで、どうゆうモンスター艦を作りたいかイメージ出来たら、一から作ろう)
考えをまとめたカン
くるりと二人の方に向いた。
「では、どのモンスター艦にしたらいい?」
「やっぱり、どのモンスターにも対応出来るバランス艦の方が良いのでは?」
アルクが言った。
「攻撃艦の方が良いですよ。攻撃は最大の防御と言いますから」
サーシャが言った。
「うむ。どの話も一理ある。どうやって決めるべきか」
腕組みをしながら考えるカン。
「モンスター艦の性能を比較する事は出来ないのか?」
「それは出来ますよ」
アルクが言った。
「おお!!すばらしい( ̄▽ ̄)!! 性能を比べて決めよう」
「解りました。モンスター艦ステータス 攻撃艦」
モンスター艦のステータスがカン達の目の前に、モニターが表示された。
====================================
【攻撃艦:タイガーサーベル】
全体ランクC3
HP C4:654(頭182・胴体252・手100・足120)
魔力 C2:350
防御力 C3:521
命中率 C3:544
回避率 C2:222
移動速度C2:377
攻撃 C4:噛み付く(接近752・単体攻撃・消費魔力20・無属性・頭)
:パンチ(接近351・単体攻撃・消費魔力5・無属性・手)
:雄叫び(遠距離645・複数攻撃・消費魔力35・風属性・頭)
オプション:カード2枚まで(カードレベル上限C3まで)
====================================
「フムフム。頭や胴体などの体力合計が654と言う事か?」
「そうです。」
アルクが答えた。
「ワシらが乗る所はどこだ?」
「胴体です。胴体がやられてしまうと我々は死んでしまいます」
「なるほど。極端な話、胴体以外がやられたら飛んでられるのか?」
「胴体が大丈夫なら飛ぶ事は出来ますが、攻撃が出来ないので逃げるだけになります」
「フムフム。胴体の体力は重要な訳だな」
腕組みをして頷くカン
「カン様。攻撃力を見てください。接近戦から遠距離まで攻撃が出来るし、
風属性の攻撃も出来るので、相手をどんどん倒す事が出来ますよ」
興奮ぎみに話すサーシャ。
「でも、魔力が低いので、何回も攻撃したら魔力が無くなって攻撃出来ません」
「効率良く倒せば良いでしょ」
ムキになるサーシャ
「相手も防御力が高ければダメージを多く与えれませんし、
回避能力が高いと避けられる恐れがありますよ」
「そんなの。わかっているわ。要は乗っている人の技量で決まるのよ」
さらにムキになって、アルクの方に近寄った。
「フフフ。ルル様にそっくりだ」
小声で言うアルク
「何で笑っているのよ。私をバカにする気( ̄△ ̄)!!」
今にも殴りそうな勢いで拳を上げた
「いえいえ。そんな事はありません」
首を左右に振って、両手を出して止めた
「そこまでにしろ。サーシャ」
「し、失礼しました。カン様。私とした事が」
しゅんとなるサーシャ
「所でこのカードと言うのは何だ?」
『それは』
サーシャとアルクは声がシンクロしたので、お互いを見た。
「何であんたは邪魔するの」
「いえいえいえ。邪魔なんてしませんよ」
サーシャは少し怒った表情になったが、アルクは微笑んだ。
「二人とも仲いんだな」
カンは、( ̄▽ ̄)ニヤニヤしながら言った
「カン様。違います。仲なんて全然。全く良くありませんから」
必死に弁解するサーシャを見て、微笑むアルク
「わかった。それでカードと言うのは?」
「あんたは黙ってて」
手でアルクを制した。
「モンスター艦のステータスを上げたり、新しい攻撃や特殊能力などを追加させる事出来ます。
具体的に言うと」
「まて。やっぱり、今は時間がない。その話は後にしよう」
「そうですか・・・」
しょんぼりするサーシャ。
「ではバランス艦ですね。モンスター艦ステータス バランス艦」
アルクが魔法を唱えたが、モニターには該当なしと書かれていた。
「もう取られてしまったようですね」
「( ̄▽ ̄)プププ。ダサ~~イ!!」
手を口元で隠して笑った。
「サーシャ。笑い事ではないぞ」
「すいません・・・・」
さらにしょんぼりするサーシャ。
「スピード艦は無いのか?」
「スピード艦ですか?余り人気が無いですけど」
「モンスター艦ステータス スピード艦」
====================================
【スピード艦:イルカ】
全体ランクC2
HP C2:358(頭112・胴体195・ひれ83)
魔力 C2:362
防御力 C1:155
回避率 C4:678
命中率 C2:344
攻撃 C2:魚雷(遠距離365・単体攻撃・消費魔力5・無属性・胴体)
移動速度C3:598
特殊能力C2:召喚(消費魔力20)
:ミニモンスター艦は、買ったり拾ったりして手に入れる
モンスターは契約すると召喚出来る
ランク以下のモンスター艦などを召喚出来る。
ランクが上がる毎に、召喚出来る数が増える
召喚数:10体
オプション:カード2枚まで(カードレベル上限C2まで)
====================================
「やっぱり、ランクC2は厳しいですね」
「召喚とは何だ?」
「自分のランク以下のミニモンスター艦やモンスターなどを出撃させて、攻撃する事が出来ます。」
「面白い( ̄○ ̄)!!イルカにしよう!!」
「え!!でも弱いですよ。さっきの攻撃艦の方が良いのでは?」
「いや。戦いにおいて重要なのは、機動力と戦術だ。
上手く使いこなせば、大きな戦力になるはずだ」
「そうですかね~でも」
腕組みをするアルク
「私はカン様に賛成です。2対1で私達の勝ち~~( ̄ー ̄)!!」
急に元気になったサーシャは、アルクにピースをしながら、舌をだして勝ち誇っていた。
「いや。多数決で決めるのではなく。現実的にですね」
「嫌なら、違う所に行けばいいでしょ」
「そうゆう話ではなくて」
「そうゆう話でしょ」
「全く、二人とも止めないか。」
「はい。止めま~す!!」
笑顔で答えるサーシャ
「アルクの言いたい事は解る。能力的には攻撃艦の方が良い。
ただ、相手が強い場合、生き残る確率が高く、相手を倒せるチャンスがあるのは、
スピード艦の方だ」
「うーん」
まだ納得が言ってないアルク
「目的はなんだ?」
「本部のダークグフを倒す事です」
「そうだ。そのためには守備兵を突破して、あの建物の中に進入しないといけない」
空中に浮いてる本部を指でさした。
「つまり、他が戦っている内に、隙をついて建物中に入ればいい。
そのためには、スピード艦の方が良い」
「そう上手く行きますかね」
「それは、やってみらんと解らん。
相手の戦力や指揮する者の性格、建物中の情報などあれば成功率を上げれただろう。
でも、その時間もない状態だ。目的を達成する最善の手が、今の所これしかない。
作戦は、出来るだけ相手と戦わずに隙をついて、建物中に進入する事だ」
「確かに、相手を全滅するのが目的ではないですからね。
解りました。このスピード艦にしましょう」
「よし。サーシャもいいな」
「ハイ。カン様の案に賛成です!!」
「では。スピード艦の所まで行きましょう。ワープ イルカ」
3人は消えた。
○ランランとハイヤー
「ふーーーもうダメーーー」
腕立てをしていたランランは両手を前に出して、ギブアップしてた。
「592、593、594」
ハイヤーは、まだ腕が震えながら腕立てをやっていた。
「ねぇ~ねぇ~。早くモンスター艦見に行こうよ」
「もう少しだ。598、599、600
ぷはぁーーーー疲れたーーー」
地面に寝転んで、満足そうなハイヤー
「あ!!あのモンスター艦が良い」
ランランは気に入った物を見つけて、上機嫌で走って行った。
「たった600回だが、強くなった気がする。
良い調子だ。あれ?どこに行った?」
辺りを見渡した。
「こっちこっち」
ランランが遠くの方から呼ぶ声がした。
ハイヤーがゆっくりモンスター艦の所に行った。
「ねぇ。可愛くて良いでしょ。」
口を大きく開いたワニのモンスター艦だった。
「可愛いか?」
首を傾げた。
「これにしようよ」
「ちょっと待って調べる。モンスター艦ステータス ワニ」
モニターが表示された。
「うーん。ランクC2か。はっきり言って弱い。
でも今の俺達では、これぐらいのランクしか乗れないしな~」
考え込むハイヤー。
ランランは、ニコニコしながらワニの周りをぴょんぴょん跳ねていた。
「この子に可愛い服を着せるカードを追加したら、もっと可愛くなるよ」
「あ、そう・・・・・・カード?
あ!そうだ!!!!!!」
ポンと手を叩いた。
「モンスター艦ステータス カード降順 ランクC2以下」
ハイヤーは、カード数の大きい順に検索結果をモニターに表示させた。
「フムフム。ランクC1だが、これにしよう。
お嬢ちゃん。こっちにおいで、もっと可愛いのがいるよ」
「え!!本当!!」
スタスタとダッシュで来るランランだった。
そして、モニターに表示されているモンスター艦を見せた。
「えーーーー。ランラン鳥嫌いなのーー」
ハチ族のランランにとって鳥は天敵だった。
「アヒルだよ。アヒル。モンスター艦だから、襲ったりしないぞ」
「でもーーー。」
「お友達に見せたら、みんなビックリするんじゃない?」
「そうかな~~」
「間違いないさ。それに良く見たら可愛いよ。口元とか尻尾とか。どう?」
「・・・・・・可愛い!!」
思わずに笑顔になるランラン
「だろ? こんな可愛い子だったら、他の連中に取られてしまうかもしれんぞ」
「ダメーーーーーーー」
首を振った。
「じゃ。先に行ってくれ。俺はやる事があるから後で行く」
「ウン。解った。じゃ行くね。ワープ アヒル」
ランランは消えた。
「テル」
ハイヤーの前に画面が表示された。
「これはこれは、ハイヤー様。どういったご用件で?」
高級なスーツを着たトカゲ男が現れた。
「俺が今から言うカードが欲しい。」
「解りました」
ハイヤーはカードを注文した。
「結構な値段になりますが、よろしいですか?」
「ああ。ゴールドは、ほとんど使う事がなかったからな。」
「解りました。口座番号を入力して下さい」
ハイヤーは入力した。
「支払いの完了を確認しました。」
パチンと指を鳴らした。
すると、空中にカードの束が現れた。
「ご確認をお願いします。」
カードを取って確認した。
「よし。これでいい」
「ではまた。御用がある時はよろしくお願いします」
「ああ」
画面が消えた。
「よし準備は整った。楽しみだぜ」
ニヤリと笑うハイヤーだった。
○スピード艦イルカ
「着きましたよ。」
スピード艦イルカがあった。
「他のモンスター艦より小さいが、可愛いな」
「本当ですね。私みたい」
ニコリと笑うサーシャ。
「ええ。サーシャさんは可愛いですよ」
「何言ってるの!! 気持ちが悪い」
アルクの方を向いて怒鳴った。
「いえいえ。事実を言っただけですよ」
「へーーー。そうゆう風には見えないけどね」
眉間にしわを寄せて詰め寄るサーシャ
「所で2つあるけど、どっちが良いんだ」
ピンクのイルカと黒いイルカがあった。
「カン様。それはですね。モンスター艦には個性があるので、能力に違いがあるんです。
実際に見ますね。モンスター艦ステータス 黒イルカ」
サーシャがご機嫌に説明して、モニターに表示させた。
====================================
【スピード艦:黒イルカ】
全体ランクC3
HP C3:578(頭160・胴体295・ひれ123)
魔力 C3:588
防御力 C2:289
回避率 C4:778
命中率 C3:478
攻撃 C3:魚雷(遠距離475・単体攻撃・消費魔力5・無属性・胴体)
移動速度C4:698
特殊能力C2:召喚(消費魔力20)
:ミニモンスター艦は、買ったり拾ったりして手に入れる
モンスターは契約すると召喚出来る
ランク以下のモンスター艦などを召喚出来る。
ランクが上がる毎に、召喚出来る数が増える
召喚数:10体
オプション:カード2枚まで(カードレベル上限C2まで)
====================================
「うん?ランクC3?
さっきより強いのではないか?」
「そうみたいですね。この子は能力が高いみたいですわ」
「もう1つのはどうだ?」
「ハイ。モンスター艦ステータス ピンクイルカ」
ピンクイルカをモニターに表示させた。
====================================
【スピード艦:ピンクイルカ】
全体ランクC2
HP C2:348(頭112・胴体185・ひれ83)
魔力 C2:352
防御力 C1:145
回避率 C4:638
命中率 C2:366
攻撃 C2:魚雷(遠距離360・単体攻撃・消費魔力5・無属性・胴体)
移動速度C3:558
特殊能力C2:召喚(消費魔力20)
:ミニモンスター艦は、買ったり拾ったりして手に入れる
モンスターは契約すると召喚出来る
ランク以下のモンスター艦などを召喚出来る。
ランクが上がる毎に、召喚出来る数が増える
召喚数:10体
C2:合体(消費魔力1)
モンスター艦と合体して、他のモンスターに変化する
自分よりランクが上のモンスター艦と合体出来ない
合体する時は、双方の同意が必要
オプション:カード2枚まで(カードレベル上限C2まで)
====================================
「こっちは、平均的に弱くなっているな。
ただ、合体という能力が追加されているぞ」
「合体を使えば、強くなるかもしれませんし、弱くなるかもしれません。」
「うーん。どちらが良いか迷うな」
「では。私が占って見せます。」
サーシャは、右手にカードの束を置いた。
「カードミラクル」
カードが浮き上がり回転した。
その中から、カードを2枚取った。
「ではまず黒イルカの方」
一枚をめくった。
「これは、安定と嫉妬のカードで、安定の能力を発揮する代わりに、
嫉妬する事があるという暗示です」
そして、もう一枚のカードをめくった。
「ピンクのイルカは、破壊と覚醒のカードです。
この艦は破壊されるか、覚醒するかどちらかになります。」
「さすが、サーシャさん。」
拍手して褒めるアルク
「フム」
信じてない様子のカンだった。
「私の占いによると、黒イルカの方が良いと思いますよ。
嫉妬をするかもしれませんが、安定した能力を発揮してくれるからです」
自信ありげな様子のサーシャだった。
「ちょっと待ってお前達」
黒い牛のモンスターが現れて言った。
「これは俺達の物だ。どけ」
「嫌よ。」
反論するサーシャ
「ベビーストーン」
「くううう」
3人とも押しつぶされないように、地面に手を付いた。
全く身動きが取れなかった。
「へへっへ。どうだい重力のお味は?
行くぞヤローども」
「へい」
黒い牛のモンスター達は、黒イルカの方へ行った。
「俺は黒い物が大~好きなんだ。オープン」
「OK」
黒イルカに手を付けた黒い牛達は消えた。
「もぉおおおお!!」
解放されて怒りまくるサーシャ
「サーシャさん。そう怒らなくても」
「だって、取られたのよ。私達が目を付けてモンスター艦が」
「でも、もう1つあるわけだし」
「そんなの解ってるわよ。ただ、むかつくぅぅぅうううううう( ̄△ ̄)!!」
地面を足でドンドン言わせて怒った
「行くぞ」
「行きましょ。サーシャさん」
「絶対覚えてなさいよ。あの黒牛がーーーー」
ピンクイルカの所へ行って、手を付けた。
「オープン」
「OK」
カン達は消えた。
○トリケラトッブスの兄弟とスッポン族の女の駆け引き
「あなた~待って~」
「止めろその言い方!!!夫婦みたいじゃないか」
恐竜のトリケラトップス族であるボボが言った。
「おら達、色んな事したじゃない~」
恥らうスッポン族の女ビビ
「してないだろう。たくぅー」
「もう~、照れやさん~」
微笑むビビ
「兄貴うらやしいよ」
弟のトンボが言った。
「弟よ。それは本心か?」
「もちろん。本心だよ」
真顔で言うトンボ
「はぁーーー」
両手を広げて、ため息を付いた。
「ねぇ~。あなた~。一緒のモンスター艦に乗りましょうよ~」
体をクネクネ揺らしながら、甘い声で言った。
「誰がお前と乗るかよ。弟と大事な話があるからあっちへ行ってろ。シッシッ」
手で追い払った。
「ひどいわ~」
悲しい顔するビビ。
「弟よ。どのモンスター艦にする?」
「やっぱり、強いのが良い」
「だよな。モンスター艦ステータス ランク降順」
モニターに、ランクの大きい方から順に表示された。
『うぁーーー』
声を揃える2人
「ランクA3が残っているぞ。弟よ」
「ホントだよ。兄貴。やっぱりステータスが異常に高い」
「全部のステータスが4000万以上だぞ。信じられるか!!」
「ホントホント。こんなのに乗りたかったな~兄貴」
「俺達、こんな凄い物に乗った事ないもんな~」
二人が感心しいてるとビビがやって来た。
「これ、おらの」
『ええええええ!!』
二人はビックリした顔でビビの方を向いた。
「こ、これが。お前のか?」
「そうだよ。この海カメは、カメ族が最低一人いないと乗れないの。
周りにカメ族はいないから、私のもの。」
「おおお!!兄貴良いじゃないか。一緒に乗ろうよ」
「そうだな!!」
喜ぶ二人だった。その時ビビの目がキラリと光った。
「そんなに乗りたい?」
『うんうん』
二人は頷いた。
「じゃ。おらと結婚してくれ」
『えええええええ!!』
ビックリする二人
「でも、兄貴これも縁だし、いいんじゃないか」
「フン。お前は当事者じゃないから。そんな事言ってられんだ」
「二人ともお似合いだよ。」
「どこがだ」
言い合いをする二人
「どうするの?」
ビビがボボに、詰め寄ってきた。
「う~~ん」
腕組みをしながら、考え込むボボ
「どうする?」
トンボが言った
「う~~~~~ん」
頭に沢山の汗を流しながら、考えるボボ
「よし。決めた」
「で、兄貴の結論は?」
「それは」
トンボとビビは、ごくりとツバを飲み込んだ。
「ルル様ご無事だったのですね」
興奮したアルクは肩を揺らした。
「ち、違います。」
「え?」
良く見るとルルに凄く似ていたが彼女は、ウサギ族ではなく犬のポメラニアン族だった。
「す、すいません。知り合いに凄く似ていたので」
しょんぼりするアルク
「そうですか。私に似ていたのですね」
「はい」
「お、アルクどうしんたんだ?
うん?凄く似ているな~」
カンがやって来て言った。
「そうなんです。似ているので、つい失礼な事を」
また、お辞儀をして謝るアルク
「いえいえ。こちらこそ。助けてくれてありがとうございます」
サーシャもお辞儀をした。
「所で君のカードと一緒だったから、仲間になってくるのか?」
カンは持っている冠のカードを見せた。
「!!!!!!!!」
サーシャは急に両膝を地面に付けて、両手をクロスさせて深く頭を下げた。
「どうしたんだ?」
「将来モンスター界の王になる方だからです」
「ワシが王になると?」
「はい。私は予言の能力があり予知したのです」
「ハハッハハ。ワシはそうゆう輩を沢山見て来たから信じない。
信じるのは自分の目で見た物だけだ」
「ですが私の予知は良く当たります」
「ほぉ。それでどうしたいのだ?」
「はい。私は、あなたの元で仕えたいのです」
「ダメだ。預言者は特に信用出来ない」
「お願いします。」
深々と地面に頭を付けてお願いした。
「カンさん。そんな事言っても時間がないんだよ。戦力は多い方が良いでしょ」
「ダメだ。どんなに強くても信用出来ない者を仲間にはしない。
特に戦力が少ないウチはな」
「あなたは慎重な方なのですね。では取引しましょう」
ニヤリと笑うサーシャ
「取引?」
「そうです。この戦いに協力をします。その代わりに私の願いを叶えて下さい。」
「願いとは?」
「今は言えません。でも、あなたに危害をこうむる物でもありません。」
考え込むカン
「さっきよりは信用出来る。ワシに出来る事なら願いを叶えてやろう」
「ありがとうございます」
「ただし、ワシとアルクが両方とも生きて、奴隷から抜け出す事が条件だ」
「それは・・・」
チラリとアルクを見るサーシャ
「何だ無理なのか?」
「いえ。あなたがそうお望みなら力を貸します」
「良いだろう。ワシの名前はカン。そなたの名前は何と言う?」
「サーシャと申します。カン様」
再び地面に頭を付けた。
「サーシャさん。これで仲間ですね」
手を差し伸べるアルク
手を握って立ち上がるサーシャ
「ありがとう。アルク」
「いや~。それほどでも」
手を後頭部に当てて、ニヤニヤするアルク
「犬族の女だから大丈夫だろ」
小声で言った。
「何か言いました?」
「いや、別に」
(イヤな事を思い出してしまった。あのじじいを)
顔をしかめた。
すると、アルクやサーシャなど全ての人が止まった。
○三国志の名医である華佗登場
「ホホホホ。呼んだかの~~」
白い髪に長いヒゲ、白い杖に白い着物を着た爺さんが現れた。
「また、現れたなじじい」
「じじいではない。ワシの名は」
「名前など、どうでも良い。」
「どうでもって・・・・」
いじけてしゃがみ込み、ため息して落ち込む
「用件を言え」
「どうでもって・・・・」
「早く言え。こっちは忙しいんだ」
「どうでもって・・・・」
地面に手で何か書いていた。
「あ~~~も。面倒くさい。解った。名前は何て言うんだ?」
面倒くさそうに言った。
「ほほほほ。ワシの名は華佗じゃ。
どんな病も治す事が出来る伝説の名医として、
・・・・・・
三国志の時代に活躍したとてもとても有名な名医じゃ
( ̄▽ ̄)/ほほほほ」
ぴょんと立って、嬉しそうに言った。
「・・・・・・」
無反応のカン
・・・
「なんじゃ。その態度わ。相変わらずあの娘と違って愛想がないの」
「なぜ来た?」
「暇だから」
どーーーんと真顔で言った( ̄― ̄)!!
「は?だったら帰れ」
「ほほほほ。そう慌てるな。さっそくお主の周りに女が近づいて来たの~
実は不安だったのでは?」
( ̄▽ ̄)ニヤリと笑った
押し黙るカン
「図星か。ほほほほ。無理も無い。
お主の愛した女性が、死んでしまう呪いが掛かっているからの」
華佗の両目が光った。
「サーシャが死んでしまうのか?」
「そこまでは、ワシにも解らん。 ・・・
ただ、ワシの予知によると1番可能性が高いのは、リス族の女じゃ」
「この呪いを解けないのか?」
「ほほほほ。だから言ったじゃろ。ある秘宝と交換したら治してやると」
「その場所は?」
「それは、この戦いで生き残れたら教えてやるがの」
白いヒゲをいじりながら言った。
「所でこの体で、魔法は何が使えるんだ?」
「お主は魔法が使えない」
「なぜ?」
「それは、ワシがお主に魔法を与えてないからじゃ。( ̄▽ ̄)ほほほほ」
「だったら、魔法をくれ」
「ダメじゃ」
「何で?」
「なんとなく」
「何だとーーー( ̄△ ̄)!!」
怒るカンに対して、涼しい顔の華佗
(落ち着け、ここで怒っても何も得られない。この世界で魔法が使えないのは相当つらい。
何とかして魔法を貰わなければ!! どうする?
褒めまくるか? イヤイヤ褒める所が無いから無理だな。( ̄д ̄)/無理無理
う~~~ん。よしこの方法で行こう)
「勝負をしないか?」
「ん?勝負?」
「そう。勝負内容はそっちで考えて貰っていいから、勝負に勝ったら魔法をくれ」
「フム」
白いヒゲをいじりって考える
(どうするかの? 暇だし面白そうだからやっても良いが、どんな勝負が良いかの?
・・・
そうじゃ。あの娘に教わった事で勝負しよう)
( ̄▽ ̄)ニヤリと笑った。
「よかろう。じゃんけんで勝負しよう」
「じゃんけん?」
カンにじゃんけんの説明をして、実際に練習もした。
「よし。1回勝負だ」
「ああ。良いぞ」
・・・・・・・・
「だが、ワシはじゃんけんがもの~~凄く強いから、ハンデとしてグーを出す」
・・・
(くくくく。ワシがあの娘に、やられた手で勝ってやるのじゃ)
( ̄▽ ̄)ニヤリと笑う華佗
「う~ん」
悩むカン
(良いぞ。悩め悩め)
( ̄▽ ̄)ニヤニヤが止まらない華佗
「よしやるぞ。じゃんけんぽん」
華佗は、グーを出して、カンはパーを出した。
「何-----!!なぜじゃ?」
頭を抱えた。
「パーを出させない作戦だろ。こんな作戦にひっかる奴がいるのかね~」
ナオとの対戦で、まんまと作戦にひっかかった華佗は、
(×_×)ガーーーーンとうな垂れてしまった。
「勝ったから、魔法をくれ」
「もう1回勝負をしてくれ」
懇願する華佗
「1回勝負と言っただろ」
「もう1回じゃ」
「ダメだ。約束は守らないとな。それとも魔法を与えるのが怖いのか?」
「何を言う。全く怖くない」
「それならば、魔法をくれ」
「ムムム」
華佗は、口を尖らせた( ̄3 ̄)
「だったらこうしよう。まず魔法をくれ。
その後に良い魔法だったらじゃんけんをする。どうだ?」
「ムムム。何か気にくわんが。仕方ない魔法を与えてやろう」
しぶしぶ承諾した。
「よし( ̄▽ ̄)!!それで、どんな魔法をくれるんだ?」
ワクワクするカン
「そうじゃの~。何でも良いがお主は最低ランクのC1だからのぉ~
強い魔法を与えても魔力が足りなくて使えないしのぉ~。困ったのぉ~」
「だったら、強くしてくれよ」
「それは無理無理。自分の力でやるのじゃな。」
「フン」
腕組みをするカン。
「そうじゃ。ルーレットで決めよう!!」
「ルーレット?」
「ルーレットに、お主でも使えそうな魔法を表示させておく。
ルーレットを回して止まった所の魔法を授けよう」
「つまり、運次第だな」
「そうじゃな。よし始める。ルーレット オープン」
空中に巨大なルーレットが現れた。
そして、魔法のランク毎に色分けされて、沢山の魔法が書かれていた。
「どんな魔法があるかな? ランクC2:カエルになる魔法。いらんいらん
もっと良いのは無いのか?」
カンはもっと良いのはないか、目を見開いて探した。
「お!! 黄金色の背景に書かれている魔法が良いんじゃないか?
ランクS5:一定時間の間、ステータスがランクS5になる魔法。
これは、非常に使えるんじゃないか
よし。この魔法狙いでやってみよう!!」
「始めるぞ。ルーレット 回れ」
すると、巨大なルーレットが回りだした。
「ストップと言ったら止める」
「ああ。解った」
回転するルーレットをじっと見ていた。
「必ず当ててやる。黄金色だ。黄金色で止めてやる。
・・・・・ストップ!!」
ルーレットの回転が弱くなった。
「こいこいこい」
ルーレットが止まりそうになった。
「黄金色、黄金色」
そして、黄金色で止まった
「よしゃーーーーー!!」
「ランダル」
ルーレットが1つ前の虹色の所に止まった。
「おい!!じじいー何かしただろ」
「いや。ワシは知らんぞーー」
目を背けて、口笛を吹いていた( ̄3 ̄)
「今のはいかさまだ。もう1回だ」
「ダメだ。だったら魔法をあげないぞ」
( ̄▽ ̄)ニヤニヤする
「じじい。さっきのじゃんけんの事を根に持っているじゃないだろうなー」
「ま、まさか。そ、そんな心の狭い事は、し、しないぞ。」
凄く動揺した。!!(゜д゜)!!
「怪しいな~」
目を細めて疑った。
「し、知らんな~。そんな事より。どの魔法が当たったか気にならんか?」
「確かに!! ん? 何だこれ?」
ランク?:触った相手の要らない魔法や能力を貰う事が出来る
上限は3つだが、レベルが上がると増える
「ほぉ~~。珍しいの。 ランク?とは?」
「どうゆう意味だ? 凄いランクなのか?」
目を輝かせるカン。
「まぁ。使い方次第と言う事じゃ。
使い方が悪ければランクC。良ければランクSSになる魔法じゃ」
「う~~~ん。正直、良いのか悪いのか解らん。
でも、相手にとっては要らない魔法でも、自分にとっては凄く使える魔法を手に入れるかもしれないな。
それに、初めての魔法だから素直に嬉しい~( ̄▽ ̄)/。その魔法をくれ」
「では、そなたに魔法を授けよう。エロエロエ―ロ」
・・
白ジイが独特な掛け声で、魔法を唱えるとカンが光に包まれた。
「よし。これで、魔法が使えるぞ。」
「使いたい時は、なんと言えば良いんだ?」
「クレクレと言いえば使えるぞ」
「おお!!さっそく使ってみよう。(^^)/クレクレ」
初めて使う魔法だったので、ワクワクしながら魔法を唱えた。
カンの両手が、一瞬ピンク色に変わった。
「これで、触った者の魔法や能力を貰えるんだな」
「そうじゃな」
「魔法をくれて、ありがとう。じいさん。やっぱり凄いんだな」
カンは感謝の意味も込めて、手を出した。
「ホホホホ。当然じゃ。もっと褒めて良いぞ」
笑顔の華佗も手を出して握手する。
「その手には乗らんぞ」
だが、握手しようとした手が、ピッタッと止まった。
そして、( ̄▽ ̄)ニヤリと笑う華佗
「何を言ってるんだ? 素直に感謝の気持ちを伝えたかっただけさ」
「チチチチ。それはない。お主の狙いは、ワシから魔法を貰おうとしただけじゃろ?」
「チェ。見破られたか。上手く行くと思ったのにな」
「( ̄▽ ̄)ホホホホ。甘い甘い!!」
得意げに笑った。
(魔法の効果を知りたいから、どうにかして触る方法はないかな?
う~~ん。触るための芝居をしても見破られそうだしな~。
何か無いか。・・・・そうだ!!)
「じいさんの魔法が欲しいから、じゃんけんで勝負しよう」
「良いの~。面白そうじゃ。ワシが勝ったら何をくれる?」
ニヤリと笑う華佗
「何が良いんだ?」
「そうじゃの~。お主に新しい薬の実験台になって貰おうかのぉ~。ほほほほ」
「それはダメだ。副作用で最悪、死ぬかもしれないだろ?」
「ほほほほ。そうかもしれん。」
「だったら、この話は無しだ」
「なぬ!!良いのか? ワシから魔法を貰わなくても?」
「別に危険を冒してまで、じいさんから貰わなくても、他の人から貰えば良い話だからな。
さあ。皆の所に戻してくれ」
「ぬぬぬぬぬ!!」
「早く」
「解った。解った。ワシは何もいらん。じゃんけんをしてお主に勝ちたいんじゃ」
「しょうがないな~」
( ̄▽ ̄)ニヤニヤするカン
「よし。今度はお主が、出すのを宣言して、じゃんけんをやろう」
「何しようかなぁ。う~ん。チョキを出す」
「チョキじゃな。チョキじゃな。」
じゃんけんが出来て、嬉しそうな華佗
(グーを出させない作戦じゃな。裏をかいてグーを出せば勝てるぞ。ホホホホ
いや待てよ。やつはズル賢いからの。裏の裏をかくかもしれん。
ワシがグーを出すの読んで、パーを出すかもしれん。となるとチョキを出した方が良いのか。
イヤイヤ、裏の裏の裏を読むかもしれん。)
「おい。もういいだろ」
「まてまて。絶対勝ちたいから。少しまて」
「悩んでも一緒だって、やるぞ。じゃんけんぽん」
カンはパーを出した。
「考えがまとまらんから、待てと言っておるじゃろ?」
(うん? 今、じゃんけんをする時に違和感を感じた。何じゃったんだろ?)
「もういいだろ。じゃんけんぽん」
カンは、チョキを出した。
(おおおお( ̄○ ̄)!! じゃんけんをする時の癖を見つけてしまった!!
( ̄▽ ̄)ほほほほ。じゃんけんと言った時に、出す手をそのまま出す癖があるぞ。
さっきも、じゃんけんと言った時に、チョキの形を作ってそのまま出してたぞ。
フフフフ。これで勝てる!!。)
「( ̄▽ ̄)フフフフ。よし。じゃんけんをやろう」
「何かさっきと違って、自信満々だな」
「必勝法を見つけたかのぉ~。ホホホホ」
「必勝法ね。まあ。やってみたら解るだろ。
よし。じゃんけん」
華佗は、カンの手だけ見ていた。
(おおっと。チョキの形を作ったな。もらったぞいーーー)
「ぽん」
華佗は、グーを出した。カンは、パーを出した。
「なにーーーーーーーーー」
「よし。勝った!!」
「お主、謀ったな」
ギロリと睨んだ。
「何の事?もしかして、じゃんけんと言った時に、出す手をそのまま出す癖の事か?」
ニヤリと笑った。
「くーーーー。ワシにその癖を解らせるために、何回もしたんだな」
「( ̄▽ ̄)フフフ。そうゆう事。」
「ズル賢い奴めーーーーー!!」
顔を赤くして怒っていた。
「まぁ。そう怒るなってじいさん」
ポンポンと肩を叩いた。
すると、カンの目の前にモニターが表示された。
「おお!!何だこれは?」
「フン。ワシのいらない魔法を手に入れたのじゃ。
そのモニターもお主しか見えんのじゃ」
「そうかそうか。それで何を貰えたのかな?」
嬉しそうにモニターを見つめるカン
====================================
【魔法名】モンスター艦のカスタマイズ
【ランク】S1
【説明】モンスター艦をカスタマイズ出来る。
・モンスター艦の作成やパラメータの変更
・モンスター艦の武器や部品などの作成
・モンスター艦のカード作成
・レベルが上がると、他にも出来る事が増える。
【注意】使用者の最大値魔力が少ないと、
使えないもしくは、凄い弱い物しか作れない。
====================================
「S1の魔法なのに、全然使ってなかったのか?」
「モンスター艦を全く乗らないからのぉ~」
「凄い魔法をゲットしたぜ!!・・・・・ん?」
「どうしんたじゃ?」
「いや。凄く嫌な予感がするんだが、C1って1番下のランクだよな」
「C1の最大値は199だからのぉ~
ああ、なるほど!!
お主は魔力が少なすぎて、この魔法が使えんじゃろ。
ほほほほ。ワシに酷い事をした罰じゃな。」
急に元気になった華佗
「せっかく凄い魔法に使えないとはな~。魔力があったらな~
魔力? もしかしたら」
「ほほほほ。どうしたんじゃ?どうしたんじゃ?」
( ̄▽ ̄)ニヤニヤしならがら聞いた。
「早く元に戻してくれ」
「そうやけになるでない。ホホホホ」
「良いから早くしろ。じじい」
「なんじゃい。そんな怒鳴らなくても良いじゃろ。
全くーー。それじゃ行くぞ。エイルル」
カンをピタリと動けなくした。
「本当に失礼な奴じゃ。まぁ。楽しみにしているぞ。( ̄▽ ̄)ほほほほ」
華佗は消えた。
そして、周りの人が動き出した。
○サーシャとアルクがいる場所
元の状態に戻ったのを確認したカン
(試してみるか)
チラリとサーシャの方を向いた。
「クレクレ」
カンの両手が、一瞬ピンク色に変わって元の色に戻った。
「どうしましました? カン様」
ニコリと笑った。
(不自然に触ったら変な奴と思われてしまうから、
自然に触って魔法を手に入れよう!! ミッション開始(^○^)/)
カンは、サーシャに近づいた。
「まぁ。なんだ。仲間として期待しているぞ」
肩をポンポンと叩いた。
「はい。がんばります。カン様」
嬉しそうなサーシャ
カンの目の前にモニターが表示された。
(( ̄3 ̄)ふぅーなんとか自然に出来た。ミッション成功だな!!
さてさて、推測通りの物が手に入ったか確認しよう)
====================================
【能力名】魔力最大値UP
【ランク】B5
【説明】魔力の最大値が9999UP
【注意】複数ある場合は、ランクが上の方が適用される。
例 魔力の最大値UPのB5とA1が、2つあった場合
・A1の方がランクが上なので、A1が適用される
・B5+A1の様に、合計されない
====================================
(よ~~~~~し(^○^)/
推測通りの能力が手に入ったぞ!!
犬のポメラニアン族は魔力が多いと言っていたから、
魔力関係の能力が手に入るのではと思ったからな)
二人に背中を向けて、ガッツポーズをするカン
(ワシの魔力がC1からA1にUPだ。よしよし( ̄▽ ̄)/。
これで、じいさんから貰ったモンスター艦のカスタマイズの魔法が使えるぞ。
それにしも、ランクB5の魔力最大値UPを使ってないと言う事は、
ランクB5より上を使っているんだろうな~。どれだけ魔力を持っているのやら)
サーシャの方をチラリと見た。
(さっそく使ってみたいがどうしよう。
う~~ん。一から作りたいが時間もないし、ワシの魔力で強いモンスター艦を作れる保障も無い
それに、モンスター艦の事について知らない事が多い。
まずは、モンスター艦を選んで、ステータス変更を行った方が良いな。
それで、どうゆうモンスター艦を作りたいかイメージ出来たら、一から作ろう)
考えをまとめたカン
くるりと二人の方に向いた。
「では、どのモンスター艦にしたらいい?」
「やっぱり、どのモンスターにも対応出来るバランス艦の方が良いのでは?」
アルクが言った。
「攻撃艦の方が良いですよ。攻撃は最大の防御と言いますから」
サーシャが言った。
「うむ。どの話も一理ある。どうやって決めるべきか」
腕組みをしながら考えるカン。
「モンスター艦の性能を比較する事は出来ないのか?」
「それは出来ますよ」
アルクが言った。
「おお!!すばらしい( ̄▽ ̄)!! 性能を比べて決めよう」
「解りました。モンスター艦ステータス 攻撃艦」
モンスター艦のステータスがカン達の目の前に、モニターが表示された。
====================================
【攻撃艦:タイガーサーベル】
全体ランクC3
HP C4:654(頭182・胴体252・手100・足120)
魔力 C2:350
防御力 C3:521
命中率 C3:544
回避率 C2:222
移動速度C2:377
攻撃 C4:噛み付く(接近752・単体攻撃・消費魔力20・無属性・頭)
:パンチ(接近351・単体攻撃・消費魔力5・無属性・手)
:雄叫び(遠距離645・複数攻撃・消費魔力35・風属性・頭)
オプション:カード2枚まで(カードレベル上限C3まで)
====================================
「フムフム。頭や胴体などの体力合計が654と言う事か?」
「そうです。」
アルクが答えた。
「ワシらが乗る所はどこだ?」
「胴体です。胴体がやられてしまうと我々は死んでしまいます」
「なるほど。極端な話、胴体以外がやられたら飛んでられるのか?」
「胴体が大丈夫なら飛ぶ事は出来ますが、攻撃が出来ないので逃げるだけになります」
「フムフム。胴体の体力は重要な訳だな」
腕組みをして頷くカン
「カン様。攻撃力を見てください。接近戦から遠距離まで攻撃が出来るし、
風属性の攻撃も出来るので、相手をどんどん倒す事が出来ますよ」
興奮ぎみに話すサーシャ。
「でも、魔力が低いので、何回も攻撃したら魔力が無くなって攻撃出来ません」
「効率良く倒せば良いでしょ」
ムキになるサーシャ
「相手も防御力が高ければダメージを多く与えれませんし、
回避能力が高いと避けられる恐れがありますよ」
「そんなの。わかっているわ。要は乗っている人の技量で決まるのよ」
さらにムキになって、アルクの方に近寄った。
「フフフ。ルル様にそっくりだ」
小声で言うアルク
「何で笑っているのよ。私をバカにする気( ̄△ ̄)!!」
今にも殴りそうな勢いで拳を上げた
「いえいえ。そんな事はありません」
首を左右に振って、両手を出して止めた
「そこまでにしろ。サーシャ」
「し、失礼しました。カン様。私とした事が」
しゅんとなるサーシャ
「所でこのカードと言うのは何だ?」
『それは』
サーシャとアルクは声がシンクロしたので、お互いを見た。
「何であんたは邪魔するの」
「いえいえいえ。邪魔なんてしませんよ」
サーシャは少し怒った表情になったが、アルクは微笑んだ。
「二人とも仲いんだな」
カンは、( ̄▽ ̄)ニヤニヤしながら言った
「カン様。違います。仲なんて全然。全く良くありませんから」
必死に弁解するサーシャを見て、微笑むアルク
「わかった。それでカードと言うのは?」
「あんたは黙ってて」
手でアルクを制した。
「モンスター艦のステータスを上げたり、新しい攻撃や特殊能力などを追加させる事出来ます。
具体的に言うと」
「まて。やっぱり、今は時間がない。その話は後にしよう」
「そうですか・・・」
しょんぼりするサーシャ。
「ではバランス艦ですね。モンスター艦ステータス バランス艦」
アルクが魔法を唱えたが、モニターには該当なしと書かれていた。
「もう取られてしまったようですね」
「( ̄▽ ̄)プププ。ダサ~~イ!!」
手を口元で隠して笑った。
「サーシャ。笑い事ではないぞ」
「すいません・・・・」
さらにしょんぼりするサーシャ。
「スピード艦は無いのか?」
「スピード艦ですか?余り人気が無いですけど」
「モンスター艦ステータス スピード艦」
====================================
【スピード艦:イルカ】
全体ランクC2
HP C2:358(頭112・胴体195・ひれ83)
魔力 C2:362
防御力 C1:155
回避率 C4:678
命中率 C2:344
攻撃 C2:魚雷(遠距離365・単体攻撃・消費魔力5・無属性・胴体)
移動速度C3:598
特殊能力C2:召喚(消費魔力20)
:ミニモンスター艦は、買ったり拾ったりして手に入れる
モンスターは契約すると召喚出来る
ランク以下のモンスター艦などを召喚出来る。
ランクが上がる毎に、召喚出来る数が増える
召喚数:10体
オプション:カード2枚まで(カードレベル上限C2まで)
====================================
「やっぱり、ランクC2は厳しいですね」
「召喚とは何だ?」
「自分のランク以下のミニモンスター艦やモンスターなどを出撃させて、攻撃する事が出来ます。」
「面白い( ̄○ ̄)!!イルカにしよう!!」
「え!!でも弱いですよ。さっきの攻撃艦の方が良いのでは?」
「いや。戦いにおいて重要なのは、機動力と戦術だ。
上手く使いこなせば、大きな戦力になるはずだ」
「そうですかね~でも」
腕組みをするアルク
「私はカン様に賛成です。2対1で私達の勝ち~~( ̄ー ̄)!!」
急に元気になったサーシャは、アルクにピースをしながら、舌をだして勝ち誇っていた。
「いや。多数決で決めるのではなく。現実的にですね」
「嫌なら、違う所に行けばいいでしょ」
「そうゆう話ではなくて」
「そうゆう話でしょ」
「全く、二人とも止めないか。」
「はい。止めま~す!!」
笑顔で答えるサーシャ
「アルクの言いたい事は解る。能力的には攻撃艦の方が良い。
ただ、相手が強い場合、生き残る確率が高く、相手を倒せるチャンスがあるのは、
スピード艦の方だ」
「うーん」
まだ納得が言ってないアルク
「目的はなんだ?」
「本部のダークグフを倒す事です」
「そうだ。そのためには守備兵を突破して、あの建物の中に進入しないといけない」
空中に浮いてる本部を指でさした。
「つまり、他が戦っている内に、隙をついて建物中に入ればいい。
そのためには、スピード艦の方が良い」
「そう上手く行きますかね」
「それは、やってみらんと解らん。
相手の戦力や指揮する者の性格、建物中の情報などあれば成功率を上げれただろう。
でも、その時間もない状態だ。目的を達成する最善の手が、今の所これしかない。
作戦は、出来るだけ相手と戦わずに隙をついて、建物中に進入する事だ」
「確かに、相手を全滅するのが目的ではないですからね。
解りました。このスピード艦にしましょう」
「よし。サーシャもいいな」
「ハイ。カン様の案に賛成です!!」
「では。スピード艦の所まで行きましょう。ワープ イルカ」
3人は消えた。
○ランランとハイヤー
「ふーーーもうダメーーー」
腕立てをしていたランランは両手を前に出して、ギブアップしてた。
「592、593、594」
ハイヤーは、まだ腕が震えながら腕立てをやっていた。
「ねぇ~ねぇ~。早くモンスター艦見に行こうよ」
「もう少しだ。598、599、600
ぷはぁーーーー疲れたーーー」
地面に寝転んで、満足そうなハイヤー
「あ!!あのモンスター艦が良い」
ランランは気に入った物を見つけて、上機嫌で走って行った。
「たった600回だが、強くなった気がする。
良い調子だ。あれ?どこに行った?」
辺りを見渡した。
「こっちこっち」
ランランが遠くの方から呼ぶ声がした。
ハイヤーがゆっくりモンスター艦の所に行った。
「ねぇ。可愛くて良いでしょ。」
口を大きく開いたワニのモンスター艦だった。
「可愛いか?」
首を傾げた。
「これにしようよ」
「ちょっと待って調べる。モンスター艦ステータス ワニ」
モニターが表示された。
「うーん。ランクC2か。はっきり言って弱い。
でも今の俺達では、これぐらいのランクしか乗れないしな~」
考え込むハイヤー。
ランランは、ニコニコしながらワニの周りをぴょんぴょん跳ねていた。
「この子に可愛い服を着せるカードを追加したら、もっと可愛くなるよ」
「あ、そう・・・・・・カード?
あ!そうだ!!!!!!」
ポンと手を叩いた。
「モンスター艦ステータス カード降順 ランクC2以下」
ハイヤーは、カード数の大きい順に検索結果をモニターに表示させた。
「フムフム。ランクC1だが、これにしよう。
お嬢ちゃん。こっちにおいで、もっと可愛いのがいるよ」
「え!!本当!!」
スタスタとダッシュで来るランランだった。
そして、モニターに表示されているモンスター艦を見せた。
「えーーーー。ランラン鳥嫌いなのーー」
ハチ族のランランにとって鳥は天敵だった。
「アヒルだよ。アヒル。モンスター艦だから、襲ったりしないぞ」
「でもーーー。」
「お友達に見せたら、みんなビックリするんじゃない?」
「そうかな~~」
「間違いないさ。それに良く見たら可愛いよ。口元とか尻尾とか。どう?」
「・・・・・・可愛い!!」
思わずに笑顔になるランラン
「だろ? こんな可愛い子だったら、他の連中に取られてしまうかもしれんぞ」
「ダメーーーーーーー」
首を振った。
「じゃ。先に行ってくれ。俺はやる事があるから後で行く」
「ウン。解った。じゃ行くね。ワープ アヒル」
ランランは消えた。
「テル」
ハイヤーの前に画面が表示された。
「これはこれは、ハイヤー様。どういったご用件で?」
高級なスーツを着たトカゲ男が現れた。
「俺が今から言うカードが欲しい。」
「解りました」
ハイヤーはカードを注文した。
「結構な値段になりますが、よろしいですか?」
「ああ。ゴールドは、ほとんど使う事がなかったからな。」
「解りました。口座番号を入力して下さい」
ハイヤーは入力した。
「支払いの完了を確認しました。」
パチンと指を鳴らした。
すると、空中にカードの束が現れた。
「ご確認をお願いします。」
カードを取って確認した。
「よし。これでいい」
「ではまた。御用がある時はよろしくお願いします」
「ああ」
画面が消えた。
「よし準備は整った。楽しみだぜ」
ニヤリと笑うハイヤーだった。
○スピード艦イルカ
「着きましたよ。」
スピード艦イルカがあった。
「他のモンスター艦より小さいが、可愛いな」
「本当ですね。私みたい」
ニコリと笑うサーシャ。
「ええ。サーシャさんは可愛いですよ」
「何言ってるの!! 気持ちが悪い」
アルクの方を向いて怒鳴った。
「いえいえ。事実を言っただけですよ」
「へーーー。そうゆう風には見えないけどね」
眉間にしわを寄せて詰め寄るサーシャ
「所で2つあるけど、どっちが良いんだ」
ピンクのイルカと黒いイルカがあった。
「カン様。それはですね。モンスター艦には個性があるので、能力に違いがあるんです。
実際に見ますね。モンスター艦ステータス 黒イルカ」
サーシャがご機嫌に説明して、モニターに表示させた。
====================================
【スピード艦:黒イルカ】
全体ランクC3
HP C3:578(頭160・胴体295・ひれ123)
魔力 C3:588
防御力 C2:289
回避率 C4:778
命中率 C3:478
攻撃 C3:魚雷(遠距離475・単体攻撃・消費魔力5・無属性・胴体)
移動速度C4:698
特殊能力C2:召喚(消費魔力20)
:ミニモンスター艦は、買ったり拾ったりして手に入れる
モンスターは契約すると召喚出来る
ランク以下のモンスター艦などを召喚出来る。
ランクが上がる毎に、召喚出来る数が増える
召喚数:10体
オプション:カード2枚まで(カードレベル上限C2まで)
====================================
「うん?ランクC3?
さっきより強いのではないか?」
「そうみたいですね。この子は能力が高いみたいですわ」
「もう1つのはどうだ?」
「ハイ。モンスター艦ステータス ピンクイルカ」
ピンクイルカをモニターに表示させた。
====================================
【スピード艦:ピンクイルカ】
全体ランクC2
HP C2:348(頭112・胴体185・ひれ83)
魔力 C2:352
防御力 C1:145
回避率 C4:638
命中率 C2:366
攻撃 C2:魚雷(遠距離360・単体攻撃・消費魔力5・無属性・胴体)
移動速度C3:558
特殊能力C2:召喚(消費魔力20)
:ミニモンスター艦は、買ったり拾ったりして手に入れる
モンスターは契約すると召喚出来る
ランク以下のモンスター艦などを召喚出来る。
ランクが上がる毎に、召喚出来る数が増える
召喚数:10体
C2:合体(消費魔力1)
モンスター艦と合体して、他のモンスターに変化する
自分よりランクが上のモンスター艦と合体出来ない
合体する時は、双方の同意が必要
オプション:カード2枚まで(カードレベル上限C2まで)
====================================
「こっちは、平均的に弱くなっているな。
ただ、合体という能力が追加されているぞ」
「合体を使えば、強くなるかもしれませんし、弱くなるかもしれません。」
「うーん。どちらが良いか迷うな」
「では。私が占って見せます。」
サーシャは、右手にカードの束を置いた。
「カードミラクル」
カードが浮き上がり回転した。
その中から、カードを2枚取った。
「ではまず黒イルカの方」
一枚をめくった。
「これは、安定と嫉妬のカードで、安定の能力を発揮する代わりに、
嫉妬する事があるという暗示です」
そして、もう一枚のカードをめくった。
「ピンクのイルカは、破壊と覚醒のカードです。
この艦は破壊されるか、覚醒するかどちらかになります。」
「さすが、サーシャさん。」
拍手して褒めるアルク
「フム」
信じてない様子のカンだった。
「私の占いによると、黒イルカの方が良いと思いますよ。
嫉妬をするかもしれませんが、安定した能力を発揮してくれるからです」
自信ありげな様子のサーシャだった。
「ちょっと待ってお前達」
黒い牛のモンスターが現れて言った。
「これは俺達の物だ。どけ」
「嫌よ。」
反論するサーシャ
「ベビーストーン」
「くううう」
3人とも押しつぶされないように、地面に手を付いた。
全く身動きが取れなかった。
「へへっへ。どうだい重力のお味は?
行くぞヤローども」
「へい」
黒い牛のモンスター達は、黒イルカの方へ行った。
「俺は黒い物が大~好きなんだ。オープン」
「OK」
黒イルカに手を付けた黒い牛達は消えた。
「もぉおおおお!!」
解放されて怒りまくるサーシャ
「サーシャさん。そう怒らなくても」
「だって、取られたのよ。私達が目を付けてモンスター艦が」
「でも、もう1つあるわけだし」
「そんなの解ってるわよ。ただ、むかつくぅぅぅうううううう( ̄△ ̄)!!」
地面を足でドンドン言わせて怒った
「行くぞ」
「行きましょ。サーシャさん」
「絶対覚えてなさいよ。あの黒牛がーーーー」
ピンクイルカの所へ行って、手を付けた。
「オープン」
「OK」
カン達は消えた。
○トリケラトッブスの兄弟とスッポン族の女の駆け引き
「あなた~待って~」
「止めろその言い方!!!夫婦みたいじゃないか」
恐竜のトリケラトップス族であるボボが言った。
「おら達、色んな事したじゃない~」
恥らうスッポン族の女ビビ
「してないだろう。たくぅー」
「もう~、照れやさん~」
微笑むビビ
「兄貴うらやしいよ」
弟のトンボが言った。
「弟よ。それは本心か?」
「もちろん。本心だよ」
真顔で言うトンボ
「はぁーーー」
両手を広げて、ため息を付いた。
「ねぇ~。あなた~。一緒のモンスター艦に乗りましょうよ~」
体をクネクネ揺らしながら、甘い声で言った。
「誰がお前と乗るかよ。弟と大事な話があるからあっちへ行ってろ。シッシッ」
手で追い払った。
「ひどいわ~」
悲しい顔するビビ。
「弟よ。どのモンスター艦にする?」
「やっぱり、強いのが良い」
「だよな。モンスター艦ステータス ランク降順」
モニターに、ランクの大きい方から順に表示された。
『うぁーーー』
声を揃える2人
「ランクA3が残っているぞ。弟よ」
「ホントだよ。兄貴。やっぱりステータスが異常に高い」
「全部のステータスが4000万以上だぞ。信じられるか!!」
「ホントホント。こんなのに乗りたかったな~兄貴」
「俺達、こんな凄い物に乗った事ないもんな~」
二人が感心しいてるとビビがやって来た。
「これ、おらの」
『ええええええ!!』
二人はビックリした顔でビビの方を向いた。
「こ、これが。お前のか?」
「そうだよ。この海カメは、カメ族が最低一人いないと乗れないの。
周りにカメ族はいないから、私のもの。」
「おおお!!兄貴良いじゃないか。一緒に乗ろうよ」
「そうだな!!」
喜ぶ二人だった。その時ビビの目がキラリと光った。
「そんなに乗りたい?」
『うんうん』
二人は頷いた。
「じゃ。おらと結婚してくれ」
『えええええええ!!』
ビックリする二人
「でも、兄貴これも縁だし、いいんじゃないか」
「フン。お前は当事者じゃないから。そんな事言ってられんだ」
「二人ともお似合いだよ。」
「どこがだ」
言い合いをする二人
「どうするの?」
ビビがボボに、詰め寄ってきた。
「う~~ん」
腕組みをしながら、考え込むボボ
「どうする?」
トンボが言った
「う~~~~~ん」
頭に沢山の汗を流しながら、考えるボボ
「よし。決めた」
「で、兄貴の結論は?」
「それは」
トンボとビビは、ごくりとツバを飲み込んだ。
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