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第16夜 トイレの花子さん
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私の小学校にもトイレの花子さんの噂がありました。
噂の内容はありきたりなもので、3階のトイレの3番目のドアを3回ノックして
「花子さん、いらっしゃいましたらお返事ください」
と唱えると花子さんがノックを返してくれるというものでした。
小学4年の時、クラスの女子数人で花子さんの噂を試してみようということになりました。
誰がノックするかじゃんけんで決めようということになり、運悪く私は負けてしまいました。
トイレの入り口で見守るクラスメイトに、絶対逃げないでとお願いして、私は3番目のトイレの前に立ちました。
私は大きく深呼吸をして、震える手でドアをノックしました。
コン、コン、コン……
「花子さん、いらっしゃいましたらお返事ください」
数秒待ってみましたが、何も返事はありませんでした。
噂は嘘だったんだ!と私はホッとして、
「何も起きないよー」
とトイレの入り口に向かって声をかけました。
すると、
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
と叫び声をあげてみんな走って逃げてしまいました。
私は慌ててその後を追って走りました。
教室までたどり着くと、みんな泣きながら抱き合っていました。
「何で逃げるの!?」
と私が怒鳴ると、1人の子が泣きながら言いました。
「だって、トイレのドアの上の隙間から、女の子が這い出てきてたんだもん!!」
私はゾッとして、卒業するまでそのトイレを使うことができませんでした。
噂の内容はありきたりなもので、3階のトイレの3番目のドアを3回ノックして
「花子さん、いらっしゃいましたらお返事ください」
と唱えると花子さんがノックを返してくれるというものでした。
小学4年の時、クラスの女子数人で花子さんの噂を試してみようということになりました。
誰がノックするかじゃんけんで決めようということになり、運悪く私は負けてしまいました。
トイレの入り口で見守るクラスメイトに、絶対逃げないでとお願いして、私は3番目のトイレの前に立ちました。
私は大きく深呼吸をして、震える手でドアをノックしました。
コン、コン、コン……
「花子さん、いらっしゃいましたらお返事ください」
数秒待ってみましたが、何も返事はありませんでした。
噂は嘘だったんだ!と私はホッとして、
「何も起きないよー」
とトイレの入り口に向かって声をかけました。
すると、
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
と叫び声をあげてみんな走って逃げてしまいました。
私は慌ててその後を追って走りました。
教室までたどり着くと、みんな泣きながら抱き合っていました。
「何で逃げるの!?」
と私が怒鳴ると、1人の子が泣きながら言いました。
「だって、トイレのドアの上の隙間から、女の子が這い出てきてたんだもん!!」
私はゾッとして、卒業するまでそのトイレを使うことができませんでした。
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