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その他
ちょっと不穏な小話まとめ
しおりを挟むちょっと不穏な小話
澪×郁人
二階堂×真冬
ーーー
【見てしまった】澪side 郁人がM
幼馴染の聞いたことも無いような声を聞いてしまった。
「え………郁人…………、?」
忘れ物を取りに来た放課後の教室。夕暮れに染まるそこは普段は誰もいないような時間帯で、
………そこで、
「ん…ッ、はぁ………はあ…、……ッぁ"、んん"………ッ…!!」
………僕は幼馴染の…郁人の、知らない一面を見てしまった。
(何…してるの………?怖い)
扉に隠れてバレないようにしゃがみこんで、体が動かない。
「…あぁ、お前はほんとに………どうしようもないな」
………郁人と一緒にいた人物も、知っている人で。
(生物の先生………なんで……こんなところに)
「んッ、ぁ、……っ先生………、
もっとして……?沢山いじめてください………」
………そんな言葉…聞きたくなかった。
「う………っ、」
涙が止まらなくて、悔しくて怖くて、その場から動けなくて、
結局何も出来なかった。
ーーー
翌日、放課後。
「僕放課後用事あるから。またね」
今日も郁人は一緒に帰ろうとしなかった。
「あれ、お前昨日も用事無かった?」
「だって進路のことだもん。忙しい忙しい」
…なんて、昨日のアレを見なければ何も思わなかったけど。
(郁人……いじめられて喜んでた。…あんなの……おかしい)
きっと脅されているんだと思って、後を追いかけた。
「ごめん優馬…、郁人に借りてたノート返してくる」
ーーー
「ま………待って!」
廊下を歩いている郁人を後ろから呼び止めた。
「……!澪?」
人の声でざわざわしていたから声が届くか心配だったけど、何とか届いてくれた。
郁人は振り向いて、僕を見るなり優しく微笑んで、
「どうしたの?何か忘れ物?」
………それはちゃんと、いつもの郁人だった。
「あ……あの」
いつもの郁人なはずなのに、………緊張して上手く声が出ない。
「ど………、………どこ、…いくの」
ようやく絞り出した声は震えていた。
「下の職員室。生物の先生に聞きたいことがあって。」
そう言って微笑む郁人は、本当にいつもと変わらなくて、
………でも、昨日の郁人は全然知らない郁人で、
怖くなって、本音が出ていた。
「っ…そんな訳ない、」
「………えっと、…どうしたの……澪…?」
昨日あんなものを見てしまったから
「ッお願い、行かないで…またあの人のところに行くの?」
「……え…、……澪………どうしたの、……変だよ………?」
そんなの………分かってる。
「………あ…………」
止めたいのに、行かせたくないのに、………嫌なのに、
声が出ない、…………目の前の幼馴染が、遠い存在に感じて、
「僕そろそろ行くね、また明日ね。」
…………怖くて、怖くてたまらなかった。
ーーー
【守ってあげたい】真冬side(※軽い震災描写あり)
幼い頃の記憶はあまりないけど、あの日の出来事だけははっきりと覚えている。
…あの日命を救ってくれたパーカーの少年の事が忘れられなくて、ずっと…ずっとお礼を言いたかった。
それなのに、いざ再会したと思えば、お互いの環境はすっかり変わっていて、
「純也。これ、まとめておいたから後で確認して欲しい」
「ん。分かった。…ありがとりゅーき」
「ふあぁ………ねむいなぁ………眠いよねぇ、真冬」
「………」
近くにはいるけれど、………あまり話したことは無い。
「ねむい、もうだめしんじゃう…!」
「……」イラァ…
僕の隣にはうるさい友人がいるし、あっちにも信頼出来る親友がいる。
「……李世はどうした?寝てるな………」
「俺はしっかり真冬に鳩尾殴られるとこ見てたよ~」
………隣がうるさかった。
「「………!」」
こちらを見ていたあの人と目が合って、すぐにこちらから逸らしてしまった。
(駄目だ………上手く言えない)
言葉が、声が出ない。
「……ね、りゅーき。李世に毛布かけてあげて?あと後輩とはちゃんとコミュニケーションをとること☆」
「あぁ……、…ってなんだそのテンション………」
……もっと上手く、話せたらいいのに。
ーーー
『ッあ、おばあちゃん……おじいちゃん……ッ』
………あの日、人目も気にせず泣きじゃくるあの人の背中は小さかった。
守ってあげたい、今度は僕が、…そう思って声をかけようと思っても、上手に声が出なくて、
怖くなって何も出来なくて、どんどん小さく丸まっていく背中に………触れることすら出来なかった。
(守らなきゃ……僕が)
僕が、あの人を。
………その一心だった。
「……………真冬?」
気付けば僕は、
「……………、………………ぇ…?」
目の前の背中に触れていた。
「………どうした…?真冬。」
…よりによって、あの人の。
「………ぇ……、………あ」
それに気付いて、……………頭が真っ白になって、
(ちがう………、そういうことでは)
確かに守りたい、あの時の背中に触れたいと思っていたけれど、
…………………今じゃ…ない。「……ッ、」
「ッりゅぅきぃぃぃ!!!」
気が付けば全力で鳩尾を殴ってた。
ーーー
「毛布かけに行っただけで殴られるって…りゅーき相当嫌われてるねぇ」
「そうなのかもな………」ズキズキ
勘違いとすれ違いが止まらない。
ーーー
おまけ…不穏でもなんでもない ハロウィン小話(遅刻は気にしない)
「お菓子くれなきゃイタズラするぞ!」に対しての反応………
澪「え…あ、これは…駄目」
好きなお菓子しか持ってなかった。
この後泣く泣くイタズラされる。けどお菓子を守り抜く。
「メロンパンくれなきゃイタズラする」
優「いっぱいあるけどして!!」
ー
優馬「ほら、好きなだけあげる」
餌付け作戦、この日の為に沢山買っておいた。
近所の子供達にもあげる。
「イタズラしなきゃイタズラするぞ!」
郁「うるさい優馬」
ー
未来斗「いたず…ッ、…お菓子あげる……」
多分なにか期待してた。
SNSにハロウィンネタのBLが溢れる。
「お菓子くれなきゃびー……、…イタズラするぞ!」
海「………」興味がある
ー
海斗「そういうのは…駄目だぞ。」
どんないたずらを妄想してるのか。
顔が赤い、その後手作りお菓子くれる。
「お菓子くれなきゃ、い…いたずら、、………ッそんなこと出来ない……!!」
未「がんばれがんばっれ」ニコニコ
ー
郁人「…むしろいたずらしてあげよっか?」
割と王道な反応。
ハロウィンとかどうでもいいけどかぼちゃ料理食べる。
「お菓子くれなきゃ…いや、お菓子くれてもいたずらするぞ♪」
澪「いやぁぁぁぁ………」じたばた
ー
李世「こわい…いたずらされちゃいます………」
完全にふざけてる。
本当にイタズラしようとすると背後から真冬に刺される。
「お菓子をくれなきゃいたずらしますよ?!」
真「……うるさい………」腹パン(先輩みんなに言うからずっと聞いてて鬱)
ー
真冬「……」
サッと防犯ブザーを出す。
おまわりさんこっちです。
「……」お菓子(屈託のないキラキラした目)
李「うぉっふまぶし………。」
ー
西原「…はぁ?この俺にお菓子を貰うなんて千年早いから」
問答無用この後めちゃくちゃイタズラされる。
「お菓子くれなきゃ…どうなるか分かってるよね?」
二「お前の仕事が溜まっていくな」ありったけの書類
ー
二階堂「はいはい…ほら、準備してたぞ」
流石の対応。
西原が絶対来ると思ってる。
「お菓子をくれなきゃ……い…いたずら、してもいいか」
西「何の許可??」
ー
瞬「お菓子ですね、どうぞ……あ…あれ、ポケットに入れておいたのに………」
準備万端だったけどドジった。
可哀想なので一緒にお菓子食べる。
「お菓子くれなきゃいたずらします!」
星「え……っ、」意味を勘違いしてる
ー
星奈「君にならいたずらされたいなぁ……♪」
女の子になら言える。
いたずら目的でお菓子を持ってない女子に捕まる。
「瞬…お菓子をくれなきゃ………「はい、どうぞ!」……あ、…うん、ありがとう……。」
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