ゆうみお R18 お休み中

あまみや。

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高山李世

うらおもて

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うらおもてがある李世
書きたいもの2つあったので前半後半


ーーー


【かんさつ】真冬side



「わっ、先輩、もうお仕事全部終わったんですか?」



自分の仕事を誰かに押し付けようとしてる李世が西原を選んだ。




「うん、まあちゃんとやればこれくらいはね……」ドヤ
「ふふっ、今日は真面目で良いですね。…お仕事出来る人、素敵ですよ?」



………まあ、そんなことしている暇があるなら少しでも多く仕事を片す方が効率が良い。僕は人に頼むのが苦手だからそう思うけど。




「あはは……そんなに褒めないでよ」
「きっと、今日休んでる二階堂先輩も明日褒めてくれますね!」
「……!…そんな事ないって、当然………だし………?」



うまいところを突けるのが李世。

あの生徒会長は、その名前を出せばチョロい。




「本当にすごいですねっ、尊敬します♡」



語尾にハートをつけて、あざとい笑顔を向ける李世は通常運転という感じ。




「……っ、俺もう仕事無いし、なんか分からないとこあれば教えるよ」
「え、いいんですか?!ボクここが分からなくて~………」



そう言うと李世は、書類を大量に持って生徒会長の机に向かった。




「……あぁ、ここはね……コツがあって。最初にここだけやっとくと後はやいかな」
「あ、ボクその作業苦手で………」
「じゃあ俺がやってあげる。ちょっと待ってて」




………李世が、最高にあざとい表情で微笑んだ。





「ありがとうございます…っ!西原先輩って本当に頼りになりますね……?」






...






「ううん、これくらい生徒会長として当然だよ………」
「流石です!その心構えが!」

「いやでも…これでも仕事遅い方だし」
「えー、知らなかったです!そんな事ないですよ~!本当にすごいです!」

「仕事の効率とか、多分もっと早くなるのもあるし…俺のやり方じゃまだまだ………」
「えーそんなことないですよ!センス良いやり方だと思いますっ!……そうなんだぁ、そんなやり方もあるんですね~」




しっかり合コンで使える「さしすせそ」を使いつつ、べた褒めしていく李世。



………西原の方は、





「っ…もう仕方ないなぁ~、そこまでいうなら仕事代わってあげよう」







…………めちゃくちゃチョロかった。






(あんなにチョロかったっけ………)
「え、いいんですか?!真冬!良かったね!」
「……!」
「真冬のもついでにやるよ、今日は2人とも早く上がっていいよ」




………ちゃっかり僕のもやってくれた。





「先輩ってほんとに優しいですね!じゃあお言葉に甘えて!」
「……」ペコ






…………速攻で帰った。







ーーー


帰宅中。


「ねぇ真冬、今日西原先輩チョロかったね」



帰りの電車から降りて、駅を出て家までの道のりを歩き始めた頃、李世が話し始めた。



「………」コク
「最近二階堂先輩が風邪でお休みしてるでしょ?甘えられる人がいないからちょっと疲れてるみたい」




………!






「……そんなの、わかるの………?」
「んー……意外と分かると思うんだけどなぁ」



僕は全然分からなかった。




「見てれば分かるよ、……あ、真冬は人の事全然見てないもんね、BLしか見てない」
「………見て……る………多分。」




そんなに毎日BLは見てない。…と思う。





「まあこうやって人の事観察しちゃう癖とか、お母さんに似てるんだろうね」
「………」




………それは、





「似てないと思うけど………」






思ったことを素直に声に出したら、李世は少し驚いて、少し眉を下げて笑った。









「…そっか、それなら嬉しいな。」










ーーーーー


気弱な李世、まふりせ。



【はんたい】真冬side



ある日の生徒会。



「ねえ李世、…正直に聞くけど、頭でも打った?」



誰もが気付く李世への違和感、初めて口に出したのは生徒会長だった。




「……えっと…、……打っては、無いと思います。」




僕の隣で珍しく真面目に仕事をしている李世は、生徒会長の方を向いて目を合わせずに答えた。





「んー……、…なんかなぁ………、……あ、ねぇ李世、この世で一番可愛い後輩は?」




………よくそんな質問思いついたなと思いつつ、目線だけ李世を見て答えを待つ。





「可愛い後輩………?…どこまでの範囲か分からないんですけど、……この中だったら…………真冬…かな」





………







…………






「「…え」」






思わず声が出た。





「小さいし見た目も可愛いし1年生だし、真冬は可愛い後輩だと思うよ。」

「ちょ、ちょっと待って李世!!!





……………ほんとに、どこで頭ぶつけたの……………」






…………これは、想像以上にまずいかもしれない。






「えっと……」
「こんにちはー」
「悪い、遅くなった……」



他の生徒会の人達も来て、李世の現状を伝えた。




「頭を打った…?」
「え……大丈夫なんですか…?怪我は……」
「怪我は無いみたいだけど……性格が」



珍しく少し動揺する二階堂、あわあわして心配そうに李世を見ている瞬先輩。




「あの、ボクほんとに頭打ってないですよ………?……っひゃ、」
「じゃあ熱……は、無い」



突然額を触られて驚いた李世が少し怯えた表情を浮かべていた。




「うーん…明日には治るかなぁ……病院行く?」
「ちょっと調べてみます、……あ、」




………?





「『高山李世 様子がおかしい』で調べたら検索結果が『明日には治る!!』って書いてありました!」
「適当だ………」




………どうやら、明日には治るらしい。




「良かったです……治るなら」
「最近のネットはこんな感じなんだな………」
「もうちょっとちゃんとしてると思うよ、…それにしても、明日で治るならまぁ………遊ぶか」






ーーー



「も……やだっ、やめてくださぃ………」



その後ひたすら李世で遊んだ。




「苦しいです、死んじゃいますから………っ」
「だめだめもっと詰めて、今しか出来ないんだから……!!」
「李世って口小さいですよね……入り切らないです」
「大丈夫か…?俺の入るか?」




…………李世で、





「ほらっ!真冬も入れて!!今日はお菓子パーティーだよ!!!」






…………






「皆さんで用意したお菓子……李世ってあんまり甘いもの食べないから、糖分あげたかったんですよね………」
「俺はこれにした!激辛むっちょ」
「…純也、それは辛いだろ……」
「そういうりゅーきは………ホワイトチョコレートって」




色々詰められた李世がリスみたいになってる。




「李世………」アワアワ
「真冬は何持ってきたの?…おっ、飴かぁいいね!」



こんなことになるとは思わなかったから(皆で楽しくお菓子パーティーすると思ってた)、消化の悪いものを選んでしまったことに少し罪悪感があった。



「はい李世!真冬からの飴だよ~」
「ッん"~~…………!!」





………なんかすごく、申し訳ない気持ちと加虐心が芽生えた。





次の日には戻ってた。







ーーー


おまけ…気弱な李世といつもの李世



(李世が2人いる………)


「わぁ、ボクがいるー、なんか面白いね!」
「…え、…そうですか……?えっと、」


「ねえねえ見て真冬!ボクが2人で可愛さも2倍だよっ!」キャピ
「………うるさい………」
(あ…西原先輩の言ってたこと、何となくわかったかも………)






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