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双葉澪
かわいいまとめ
しおりを挟む3/12は澪19歳の誕生日…おめでとう、、
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【成人】優馬side
「知らないうちに成人してしまった」
澪が19歳になった。
「そっか、18歳成人だったな。前までなら20歳成人だったけど、仕方ない」
「でも大人になった、選挙出れるし!」ドヤ
…安定して可愛いな。
「すごいな~、大人になったな」ニコニコ
「成人って何が出来るの?お酒飲める?」
「酒はまだ飲めないよ、あと1年。保護者の同意なしにクレジットカード作れるとか、10年有効のパスポートを作れるとか(検索中)…あ、」
ふと気付いてしまった。
「あ……?」
「澪…大変だ、俺は大事なことを忘れていた」
「?」
「18歳……そう、
俺達結婚出来るぞ!!!!」
途端に澪が冷めた。
「嫌」
「ハァッ婚姻届…ハァッ出しに行こう…ハァッな……」
「優馬怖い…同性婚は認められてないよ」
「大丈夫出来る国に行けばいい」
「そこまでして………、……ていうか、結婚なんてしなくても僕はずっと優馬の隣にいるよ……?」
………
「え………」
あまりに突然可愛いことを言われたので心臓が潰されそうになった。
「死ぬまで一緒だよ……澪」
「それは怖い」
ーーー
【柔らかそう】未来斗side
「澪ってすごい柔らかそうだよな!」
「え…そうかな」
なんか赤ちゃんっぽい。
「もちもちしそう」
「しないよ、未来斗と変わらないよ」
普通男子高校生にもちもちしそうなんて言わないんだろうけど、まあ澪は全く男子高校生に見えないから仕方ない。
「カーディガンが緩く見えるのかも」
「どういうこと…?じゃあ、脱げばいい?」
「え脱いでくれるの、結構プライドない?」
「別に下も長袖だから大丈夫……」ヌギ
澪は腕に変態に付けられた人に見せたくない傷跡的なものがあるのであんまり脱ぎたがらない。
「……どう?」
「んー……」
脱いでもらってシャツとネクタイだけになってもらった……けど、
「ごめん変わらないもちもち感」ニコッ
「駄目か……」
シャツもぶかぶかだから何も変わらなかった。
というか見てたら触りたくなってきた。
「ちょっと失礼……ほっぺた貸して」
「わ…、……なに………」モチモチモチモチ
すごくもちもちした。
「焼く前のパン…小麦粉みたいな安心感」
「はひいっへるほ(何言ってるの)」
「澪……これ、海斗に触られちゃ駄目だからな!」
「あぅ………」モチモチ
あの変態男には絶対触らせないようにしようと思った。
ーーー
【おつかい】郁人side
「大丈夫…?1人で買い物行ける?」
「小学生扱いしないで、大丈夫だよ」
心配………
「じゃあ、これお願い。」
ついて行ってあげたいけど熱があって一歩も歩くことが出来ない。
買い物も僕が欲しいものだし、お見舞いに来てくれた澪に任せてしまっている立場だし。
(せめて隠しカメラで見よう)サッ
澪の持ち物に仕込んだ盗聴器と隠しカメラで見守る事にした。
「……あ、」
開始3分、何も無いところで転んだ。
『痛い……』
(どうしようやっぱり僕が行かないと)アワアワ
5分後、猛犬に吠えられた。
『ガウガウガウガウガウ』
『わ……っ、あぁぁ』逃
(3丁目のモブ田さん家の犬だ………危険リストに入れないと)メモメモ
20分後、メモ紙を無くした。
『あれ…あれ』ガサガサ
(転んだ時かな…犬に吠えられた時かな…Lime送っとこう)
25分後、財布を忘れた。
『……』絶望
「………っ」
もうどうすることも出来なかった。
『あれ、澪』
『…!優馬』
困っていたら、優馬がいた。
『お金もってくるの忘れたんだ、いいよ、貸してあげる』
『ありがと…助かった』
『家のおつかい?』
『ううん、郁人の。熱40度出て寝込んでるの』
『え!言ってくれたらアポ無し突撃したのに!』
だから澪にしか言わなかった。
『優馬も来る?』
『行きたい!…けど、夕飯作らなきゃだから』
『そっか、分かった。お金今度会った時に返すね』
それで終わって澪がお店を出た。
(ハラハラする………)
40度あった熱がさらにあがっていく気がした。
ちなみに帰りもまた転んで犬にも吠えられてた。
ーーー
【勉強】海斗side
「そこの数式は公式6。これ使って」
「ここはどうするの?」
「そこは…さっきの式を使って………、……はい、解けた」
澪に数学を教えてる。
「……!すごい、海斗頭良い!」
「これしか取り柄ないんだよ。あと顔」
………
「うん。クラス1位すごいよね」にこ
「っ……、…クラスではな」
学年では2位。
「あの緑頭に負けたくない」
「郁人の事?…でも仕方ないよ、郁人は中学でも1位だったから」
それなら尚更負けたくない。
「そういえば、澪は学年でいつも10位以内ではあるけど、クラスでは何位くらいなんだ?」
澪も見た目の割には頭が良い。
学年で9位とか10位とか、それくらい。
(澪は頭悪い設定でも似合いそうだけど)
「多少ばらつきはあるけど……4位くらいかな」
「そんなもんか。俺と、…優馬も?」
「うん。」
優馬も頭良い。語彙力乏しいのに頭良いキャラ多い。
「あとあれかな、モブ木」
「あーそれっぽい」
少し話が脱線してたけど勉強してたんだった。
一通り数学を教えて、澪の分からないところがなくなった。
「ありがと、国語で分からないとこあれば教えるよ」
「国語は無いかな……今回のテスト範囲は終わってるし」
そう言うと澪は頼られたかったのか無言でちょっとしゅんとして俯いた。
「……あー、…えっと、ここのとこちょっと分かんなかったかも」
「……!」
どうして同い年の男にここまで罪悪感が出るんだろう。
「ここはね……こうして、こうしてこうやる」
「へぇ…(知ってる)」
澪が満足するまで教えてもらった。
ーーー
【ノーダメージ】李世side
「…あ、おはよーございます!澪先輩っ!」
澪先輩を見つけたので普段通り声をかけた。
「あ…おはよ、…こんにちは?」
「こんにちはでいいですよー、今お昼休みですし!」
ちょうどお昼休みで暇していたところ。真冬は図書室。
「真冬は一緒じゃないの?」
「図書室にいるんです!話しかけても反応しないくらい集中して読書してるのでボクいなくてもいいかなーって」
まあ、ボクがいないと駄目だって事分かっててこういう意地悪してるんだけど。
「そうなんだ…僕今から図書室に借りてた本返そうと思って」
「…そうなんですか?じゃあ付き合います!暇なので!」
この人と真冬、あんまり会わせたくないし………とりあえずついて行こう。
しばらく歩いて図書室についた。
「先輩ってどんな本読むんですか?」
「メロンパンの作り方…僕には無理だと思った」
確かに先輩の持っている1冊の本に『メロンパンの作り方』という文字が書いてあった。
「へぇ……、…作ろうと思う意思はあるんですね」
「馬鹿にしてる…?」
まあともかく、
「よければボクが返却しておきましょうか?真冬迎えに行くついでに!」
「え……ううん、大丈夫。僕も真冬に会いたいし」
………
「あんな無口無表情に会って楽しいですか?」
「酷い……楽しいよ」
仕方なく2人で図書室に入った。
「これ返却お願いします」
「はーい、ありがとう」
返却して、今度は図書室の中を見て回った。
「色んな本あるよね…李世はどんな本読むの?」
「言ってもわからないですよーあ、先輩これとかどうですか?」
『身長を伸ばす方法』
「………それは李世も読んだ方がいいと思うけど」
「なんてこというんですかぁ?!ボクはいいから澪先輩です!」
160もないくせに……(ブーメラン)
「………同類」
声が聞こえたのかいつの間にか真冬がそこに立ってた。
「あ、真冬!って今なんて言ったの!?」
「……」ムシ
「真冬…!こんにちは」
……あ、…つい会わせてしまった。
「……」ペコ
「澪先輩、真冬が澪先輩のこと低身長って言ってましたよ今」
「……言ってない」バキッ
「ぅぐッ」
流石に効かなかったか澪先輩も苦笑いしてた。
「効きませんでした?真冬の悪口」
「あ…ううん、…僕より小さい人からの『小さい』って割と耐えられるんだなって」
「……あ、そうですか」
結局ちょっと馬鹿にされた。
ーーー
【一緒におやつ】真冬side
「調理実習で作ったお菓子…もう食べていいかな」
「まだ駄目だと思いますよ~めっ、です」
昼休み、たまたま澪先輩を見つけたので今日は李世と3人で休み時間に過ごすいつもの場所…美術準備室に来た。
「お腹空いた……」
「空きましたねぇ、でも駄目ですよ~この学校の校則には『調理実習で作った持ち帰る系の食べ物は家で食べる』ってのがありますから!」
そんな明らかに分かるような、むしろどう考えればそんな嘘が浮かぶのか聞きたいくらいの嘘に先輩は騙されている。
「……李世」
「あ……、……真冬もお腹空いちゃったのかな?」
僕が何を言いたいか分かるだろうと言わんばかりの目で李世を見ていたら、李世は気まずそうに目を逸らした。
「クッキー……李世と真冬にも食べてもらいたかったな」
「……」じ…
「…っ、あぁもう……分かりましたよ嘘ついてすみませんでした!」
ようやく嘘を認めた。
「え…嘘?」
「ちょっと遊びたくなっただけですから、…あ、お詫びにジュースでも買ってきます…真冬とでも食べてください」
その後すぐ居ずらくなったのかそそくさと部屋を出ていった。
「よく分からないけど…一緒に食べよ、真冬」
「……」コク
不器用にラッピングされた袋の中に、かなり色の黒いクッキーが何個か入っていた。
「……」
これ…食べられるもの………?
「はい、どうぞ」
「……っ」
1個、形大きめのクッキーを健気に微笑んで渡してくれた先輩。
…断ることなんて出来なかった。
ーーー
「ジュース買ってきました~、…あれ、なんで2人で寝てるんですか……もう」
食べる直前と食べた直後の記憶が吹き飛んだ。
ーーー
【頼りたい】西原side
「道に迷いました…」
生徒会室に客が訪ねてきた。
「澪?ここ道案内所じゃないよ」
「調理室ってどこですか?」
「聞いてないな…調理室はそこの階段下まで降りてー………だよ」
「ありがとうございます」と丁寧にお辞儀してくれた。可愛いけど、俺の扱い。
「もう放課後だけど…調理室になんの用なの?」
「調理部でメロンパン試食会してるみたいです、優馬に誘われたから行こうかなって」
それだったら優馬、案内してあげれば良かったのに。
…まあそこはどうでもいい。
「澪さ……そうやって人に頼りすぎるのはどうかと思うよ?まあ困ってたら助けにはなるけどさ」
「………え」
無自覚だったのか、驚いた顔でこちらを見ていた。
「でも…みんな助けてくれますよ?」
「そーれーは、澪チャンが可愛いからです」
「え?」
ただ可愛いだけじゃこの先やっていけないのが人生。それをこの後輩には教えてあげない………
「……甘えちゃ、駄目ですか」
……と。
「…駄目」
一瞬癒されるところだった。
(何この後輩怖い………)
というかもう無意識にヒモになっていっているところに恐怖を感じた。
(昔はもうちょっとしっかりしてたのに…………)
ーーー
【小さい】二階堂side
あまり話した事は無い後輩…澪と何故か2人きりになってしまった。
(純也……迎えに来るなり『癒されるところだった』って………一体何があったんだ)
大分気まずいけど、とりあえず無言も嫌なので話しかけた。
「あの」
「っ…はい、」ビク
びっくりされた。…なんか申し訳ない。
(調理室行きたいけど今帰るの失礼だよね………)ビクビク
…澪と接触したのなんて数えるくらい。文化祭や冬休みに少し会った程度。
(それにしても………)
思っていたより小さかった。
真冬や李世くらい…それよりは大きいけど、なんというか滲み出る小動物感。
実際の身長より小さく見えてしまう。
「澪…は、身長何cmくらいあるんだ?」
「え」
失礼すぎる事を唐突に聞いてしまった。
澪はおどおどして、小さな声で、
「160前半くらいです………」
そう言った。
「あれ…思ったよりは高いんだな」
「ッ!!…あ、ごめんなさい嘘つきました……159ですごめんなさい…!」
…どうして嘘をついたんだろう。
「そっか…小さくて可愛いな」
…これも失礼だったかもしれない。今日の俺は少しデリカシーが欠けている気がする。
「………酷いです」
「っあ、悪い………」
すごくこっちを睨んできた。
「先輩……身長下さい、20cmでいいです」
「それだと俺160くらいになっちゃうから…あ、こら服を掴むのはやめなさい」
少し打ち解けてきたような、気の所為かもしれないけど。
「僕あれやりたいんです、頭ぽんぽん」
「そっか…ほら」
出来るように屈んであげた。
でもお気に召さなかったのか、
「ちゃんと立ってください…!頭ぽんぽんします!」
立たされた。
「分かったから…これでいいか?」
「えい、えいっ、…えい」ピョンピョン
………
届かないなりに一生懸命ジャンプして頑張っている。
その健気な姿に、…少しだけさっきの純也の言っていたことが分かった気がした。
「…あ!…とどい……たっ」
そして届いたかと思ったら着地に失敗して転んだ。
ーーー
眠い中作ったので誤字などあれば後ほど直します………
澪の身長測定は若干背筋伸ばして体も浮かせてます、もしかすると159ないのかもしれない。
おめでとう澪!!
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