ゆうみお R18 お休み中

あまみや。

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10話(バレた・未来斗の前髪・身体能力・乙女ゲー・ゆうみお)

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気付けば10話。

優「すごいな…このまま本編並みの話数いっちゃうかもな!」ニコッ
郁「それだけはさせない」

きまぐれ更新です。



ーーー

人によってはシリアスに感じるかもしれないです……

【バレた】莉音side


「でさぁ……、ねぇ、ちょっと聞いてる?澪」
「ん……聞いてる」


放課後、一度僕は家で着替えてから2人でミックに来ていた。



「優馬と桜木の様子がおかしい、澪もそう思うでしょ?…ぼーっとしてないで聞いてよ!」
「…誰かさんが着替えに1時間も使うから、疲れた」


僕の事か。



「案外嫌味ったらしいんだね」
「…莉音もでしょ?」
「……」



お互い目を合わせながら火花を散らした。



「澪ってさ…僕の事嫌いだよね」
「別に……、…外で待たされるのが嫌い」


まぁそれは仕方ない。



「それは悪いと思ってる、まさかヘアアレンジに夢中になって時間と澪の事を忘れるとは思わなかったもん」

普段は女装にかける時間は1時間もかからないし、すぐ終わるからと一度荷物を置いてきたら僕の家の前で待つように澪には言っていた。


「でもぼた餅シェイク奢ってあげてるんだからいいじゃんか!」
「これ…すごく美味しい」



ずっとぼた餅シェイクを飲み続けた澪が、ようやくストローから口を離した。



「でね、僕決めた………あの2人の謎を解き明かす!」


話題を戻した。



「……」
「ところで澪は何か知らないの?あの2人のこと」
「…知ってる」ゴク
「え!なにを??」
「セックスしてる」モグ




……エ





「せ……せ?」
「セックス」
「何回も言うな!!」


どうなってるんだこいつの貞操概念は……



「あぁもう無理………明日確かめるしか……」
「やるなら放課後だと思うよ」
「わかった…じゃあ明日、澪も同行ね」
「えっ」





ーーー


翌日、放課後。


「あ…っ、ま、…やめっ、ちょっ、とめて……!!」
「本気でやっていいって言ったの誰だっけ~?」


その現場を見てしまった。



「へ…あ、ぁ………」


まさか本当にこんな事…………


(ていうか澪はこれ、見た事あるんだよね……セックスって言ってたし)



澪がセックスの意味を勘違いしている事は僕は知らない。


ふと、澪の方を見たら、




「っ…え………」



普段より少し目を開いて、頬も赤くなっていた。


「澪……?」
「な…何してるの、これ……」
「え?」




どゆことー………☆






「澪…セックスって何だかわかるよね?」
「うん…友達が手を繋ぐ以上の事をすること」
「はぇ?」



何その覚え方




「そ…それじゃあ膝枕とか、抱き締めるのとかもセックスになっちゃうじゃん…!!」
「え…?そうなんじゃないの…?」



……っ




「ちょ、ちょっと来て!!」




澪の手を引いて、その場を去った。






「……ん?」
「え……何、どうしたの」





ーーー


あの2人が気付かない場所まで来た。




「あのね……澪、ちゃんと性知識を付けさせる必要があるね……」
「…?」



ポカンとしている澪に、





「えっと…その、あんまりこういう事教えたくないけど……」


でも、誤解したままなのは可哀想だし。



「その…セックスっていうのはね「莉音」…!」ビク


突然肩を掴まれて驚いた。



「あ…優馬」
「!…何でここに……」


そこにいたのは優馬で、その後ろに複雑そうな表情の桜木もいた。



「…まあ、通りすがり…?」
「もういいよ優馬、どうせバレてる」



誤魔化そうとする優馬と、もう諦めたような桜木。




「…見てたんでしょ?2人とも」


……素直に頷いた。




「そう……ごめんね、嫌なもの見せて」
「別に…嫌じゃないよ、でも、辛かったけど」



好きな人がその人の好きな人以外と関係を持っているのが、



(僕じゃ駄目なんだよね……分かってる)




「……」
「とりあえず、澪の性教育は後だ、誤解を解かせてもらうけど俺達はただの友達、好きとかそんなの一切ないから」


冷淡な表情で誤解を解いていく優馬に、少し違和感を覚えた。



「……好きじゃないの?」



じゃあなんで、




こんな事をする理由も、桜木の辛そうな表情の理由も、分からない。



「好きじゃない、肉体関係しかない」



優馬が、そんなに冷たい理由も。





「そんなのって…「そんなのってないよね、そうだよね」…え、桜木………?」


後ろで俯いて前髪で表情が見えない桜木と、状況が見えていない僕達。



「…こんな関係おかしいんだよ、…そうなんだよ」



……そして、




「もうこんな事しない!!優馬とセックスなんかしない!!!」




そう言い放った。




「え……なんで、」

明らかに動揺する優馬。


「っ…なんで、やだ、やだよ、なんで……?」


僕達は完全に蚊帳の外で、それを見ていることしか出来なかった。



「したくない……、澪と莉音の事、裏切ってるみたい」


そこで僕達の話になって、



「裏切ってなんかないだろ……別に好きとかじゃないんだし」
「だから、そういうのが嫌なんだって」
「はぁ…?お前のそう言う訳の分からないところが嫌いなんだよ」



嫌いとか、この2人の間なら珍しくもない言葉ではあるけど、



「っ……嫌い、って、言わないでよ………」




……桜木のその反応は、気になってしまった。





「ねぇ、2人とも……「わかった、こうしよう」…澪?」


ふと、澪が話し始めた。

全員の視線が澪に向かう。




「優馬と郁人が仲が良いのは嬉しいから、やめてって言わない、……ただ、



セックスには興味があるから、僕は莉音としてみたい!」






………え





「澪……??」
「…?」キラキラ


うわ何この純粋な目。



「え…は?」
「えっと………」



2人も僕と同じように動揺していた。



「莉音……僕とセックス(手を繋ぐ以上の事をすること)しよ……!」バ-ン




………




…………





……………あ、







「ふへえぇ…………??」






この場から逃げたいーーーー……☆









「……なぁ、莉音」
「な、なに」
「これ、了承してくんない?本当のセックスじゃないし…多分凄くても膝枕とかだから」


優馬……?



「莉音…あの、僕からもお願い」
「桜木まで…?!なんで?!」
「……、、」



言いたくないのか2人とも黙ってた。




………まぁ、少しだけなら分かるけど。



(2人とも、この関係をやめたくないんだろうな………でも、お互いのことどう思ってるのかも知りたくないんだ)



つまり僕は、そんな2人に利用される。




「…はぁ、……分かったよ、利用されてあげる」
「っ…利用って……まぁ、そうなんだけど」


優馬はあっさりと認めた。



「…いいよ、澪。僕とセフレになろ?」
「セフレ?」
「…こういう事する友達って事。よろしくね、澪?」



本当はこんな事、やりたくないけど、





…………まあ、利用されているということはつまり、僕もしていいって事だし……?





「…それとそこの2人、この僕を利用するんだから当然僕も2人のこと利用してやるから」






ーーー


翌日。


「はいこっち向いてー!いいねー、可愛いよぉー?」


僕の家で撮影会。



被写体は勿論……女装してる桜木と優馬…!!



「っ…やられた……」
「仕方ないよ…、…はぁ」



この2人は顔が良いからよく映える。



「はい次!優馬はツインテールにしてこのメイド服!桜木は今度はこっちのヴィッグでロングにして、和ロリ着てみよっか!!」



パシャパシャパシャパシャ



「……はぁ…良い…可愛い、ねぇ見てよ澪、これよく撮れてない?」
「うん、可愛い」




ミンスタに載せたらめちゃくちゃバズった。





ーーー


おまけ…認めたくない郁


「てかお前何をそんな認めたくなさそうな訳?」
「認めたくないって……何が」
「...、……郁人、俺の事好き?!」
「は?大ッ嫌い」
(あれ……?)


自分の事本当は好きだけど好きって言ったら澪や莉音が悲しむから~なんて理由で認めたくないのかと思ったら迷いなく嫌いって言われて混乱する優

優馬も認めたら認めたで軽い奴って思われたくないから本気で好きとは言わない。



ーーー


【未来斗の前髪】未来斗side



「アバターメーカーで未来斗のアバター作ってるんだけど前髪がなくて困る……」
(何してんのこいつ………)


「無いならあれにすればいいんじゃない?全部上げてヘアピンで止めてるやつ、…デコ出し」
「あ、それいいな!未来斗のキャラなら似合うし」


………



「本物のデコ出しには興味無い?」
「めっちゃ興味ある!!!」


アバターじゃなくて本物を見てほしい。



「誰かヘアピン持ってない?」
「あ、僕莉音に借りてくるよ」


……数分後。


前髪をあげて借りてきてくれたヘアピンを早速つけてみた。


「……どう?」
「カワァァイイイイイ!!!!!!」



気に入ってくれたらしい。




「あ、いいね未来斗、ギャップ萌え」
「ギャップ萌えかぁ…俺も漫画のキャラみたいな事出来てるのかぁ……(?)」ニコォ…


楽しい。



「ほ、他にも…ヘアピン使ったヘアアレンジ、出来ない…?」
「海斗めっちゃ興奮状態だなー、…じゃあ今度は……こめかみ!」


横髪をかけてヘアピンで止めた。



「ハッはぁ、ハァハァハアハハアハァ」
「きっも!……、…ありがと郁人、返す」
「うん」



…………

 



(未来斗…たまに毒舌なの怖い)ピエン




気持ち悪いのが苦手です。





ーーー


未来斗は明るくて優しいのにたまに容赦ない毒を吐いたり押しの強い人間に対して引き気味で冷たい態度を取るのが可愛い。



ーーー

文化祭の妄想


【身体能力】海斗side


文化祭の準備期間、忘れ物をして一度教室に戻った。


「何忘れたんだっけ、スマホ?」
「違う…未来斗の隠し撮り写真集」
「…お前今回作者もびっくりするくらいのキモさだけど大丈夫か?」


澪と郁人は用事があってそのまま帰ったので、ついてきてくれた未来斗と優馬と一緒に学校の階段を歩いていた。


「…ん?」
「何…?」
「いや、なんか、俺達の教室に人の気配が……」


…未来斗、野生の勘とかあるのかな。



「もう今日は解散したよな、誰も残ってないし」
「んー…まぁ人がいたらいたで怖いな、もしかしたら不審者が出し物壊してたりして」


なんて冗談を言っていいながら教室を開けたら、




「「「「……あ」」」」



黒フードを被った男がいた。


それに…出し物が少し壊れてるような。



「……あ、それ俺の写真集!!」


その男は俺の写真集を持っていた。



「っ……!!」ダッ
「あ、逃げた!!」


取られてたまるかと走り出した、……が、




「待ってろ海斗、俺達が取ってきてやる」
「海斗はそこにいろ!体力無いんだから……」



なんて憐れむ視線を向けられ、2人とも俺を置いて走っていってしまった。



「な…ッ、えぇ……?」





速………………






(そうだ……未来斗も優馬も、体育の評定5だった…………)


俺は1に近いであろう2。



仕方なく待ってる事にした。





ーーー


廊下で見てたけど2人とも身体能力がすごかった。



「ッ逃げんな!!」


階段の踊り場辺りから1階に飛び下りる優馬。



「ああもう…ちょこまか逃げるなよ………」


とにかく足の速い未来斗。



(よく逃げられるなぁ……頑張ってるな)


あの2人は運動神経抜群だから、あれから逃げてる犯人もなかなか頑張ってると思う。


俺も頑張って実況出来るように2人に追いついてた。



「優馬、こうなったら挟み撃ちしよう」
「わかった、じゃあ未来斗1階の階段近くの文系職員室の前にいて、俺上から追い詰めるから」


その後挟み撃ち作戦で見事に犯人を捕まえた。



「っし、捕まえた!!」
「返せ!俺の写真集!!」



その黒フードを取ると、犯人の顔が分かった。




「…………あ、


生徒会長………?」




西原先輩だった。



未来斗に馬乗りされてる先輩が必死な様子で、

「仕方ないじゃん!!俺だって見たいし未来斗の写真集!!!」

……なんて、




「…流石ですね!変態だ!」笑
「……」


未来斗が先輩から写真集を奪った。



「「っあ……」」


そのまま無表情で怪力で写真集を破いていく。



「………こんな変態達の手に渡るくらいなら消した方が良い」





その時の未来斗の俺達変態を見る目はまるで汚いものを見るような、冷えきった目だった。




ちなみに出し物が少し壊れてたのは未完成な部分を手伝ってあげようとして壊したらしい。不器用。







ーーー



【乙女ゲー】優馬side


昼休み、教室で皆でこの作品が乙女ゲーになったらどんな台詞言いそうか選手権をしていた。


「じゃあ最初は未来斗!乙女ゲーっぽくしてみて」

未来斗……明るくて元気なムードメーカーって感じ。


「んー…あ、…じゃあこれだな!


……ね、俺だけ見て、?他の奴なんか見ないで…?」


ヒロイン(言い出しっぺの俺)の手を握ってじっとこっちを見てくる。



「おっ…ふ、ときめいた」
「やったー!まぁこれBLゲームで聞いたやつなんだけど」


ちょっとあざとくて可愛い未来斗らしい。




「じゃあ次は海斗!お前得意だろこういうの」

海斗は勉強得意な優等生。

「なんでそう思うんだよ……、…えっと…じゃあ、

ここが分からない…?…仕方ないな、教えてやるから…隣、来て」



隣に座るシチュエーション。



「ッいっぱい教えて…!!」
「優馬は反応良いな、優等生の少し上からな視線、好き………」


海斗、乙女ゲームとか好きそう。なんか。




「よしじゃあ次は郁人!」


郁人は……病弱で、性格はヤンデレとお兄さんキャラとか、初期設定に近い。


「んー…そうだなぁ……、…じゃあ………


僕だけ見て…?ねぇ、離れないでよ。」



ベッドの上で弱々しく手首を掴まれる感じ。


「病気で弱ってる時とか、涙目で言われたい」
「分かった離れないよ……、一生一緒にいような?」ギュッ
「離して触らないで」パシッ



……次は澪。


澪はショタ、ショタショタのショタ。


「僕……、…えっ……と、……あ、じゃあ、


優馬とずっと一緒にいたい……、…今日は、甘えてもいい?」



母性に訴えかけてくるタイプ。
小さい指で袖を掴んでくるのがたまらない。



「ッ俺の名前ぇぇ……!!」
「ず…ずるい!!僕にも言ってよ、ねぇ、」
「だめだめ、今日だけと言わず毎日甘えてきていいんだからな♪」ギュッ
「離して触んないで」パシッ




……最後は俺!



「誰か、ヒロイン役を……!」
「はい、ぬいぐるみ」
「ありがと澪!!」


「優馬はあれだね、唯我独尊俺様系」
「え…難しいな……まあいい、役者魂を見せてやる」


シチュエーションは壁ドン。



「今…誰と話してたの?

俺以外と話すなよ、馬鹿」




………っ、





「恥ずかしい!!!///」
「うっわ独占欲高い系だ…やだぁ怖い」
「あのなぁ……お前らも結構独占欲高い感じだったじゃん、」

「優馬ー、恥ずかしがっちゃ駄目だぞ、役者魂見せてみろ!」ニコッ
「未来斗がドS……!!…というか本編で高校生の時点で将来の夢の事、未来斗と海斗には話してないな……」



言い出しっぺとは言えやってみるのはなかなか恥ずかしかった。




「…ていうか、教室でやるのやめよ…?皆見てるし普通に恥ずかしい」
「あ、うん、そうだな………」



いつの間にか皆見てた。





ーーー


おまけ…これを本編として読むと混乱してしまいそうなので本編には関係ありません、ただ書きたかっただけのゆうみおです
久々の澪にしか興味無い優馬、莉音と澪の絡みもないです

澪が優馬の事意識し始めた頃(全年齢の方の本編228話くらい)


【数億年ぶりのゆうみお】莉音side


「この服ネットで買ったんだけどちょっと小さくてさ……、…澪、着てくれない?」


日曜日に呼び出されてそう言われて着させられた服。


「え…待って、これ女物、」
「いいからいいから♪ていうかボクが男物の服着せると思った??」


ヴィッグを付けられたところから察してはいたけど女物。

しかも………




「し………白ワンピースって…………」




何故…………




「ふふっ、あみこみハーフアップの黒髪ロングにウェディングドレスみたいな白ワンピ、澪には似合うと思ったんだよねぇ………」



ウェディングドレスと聞いてさらにドキッとしてしまった。



「っ……」



どうしてもあの人を意識してしまうから。



「優馬も呼んであるからね~、服装指定済で♡」
「え…あ、えぇ……!?」



前まで知らなかった感情が溢れ出てきて、顔が真っ赤になった。




(優馬……来るんだ)





ーーー


「白系のコーデで来ると澪に関する良い事が起きると聞いて!!」


3分くらいで来た、すごく早い。



「お、いいねいいね~久々の男子高校生の私服だぁ」
(僕もさっき私服着てたんだけど………)



高校生だと思われてないとか、そんなはずない…きっと、多分。



ちなみにワンピースは肩が出るデザインだったので私服のパーカーを上に着て腕は隠してる。



「優馬……おはよ」
「澪!おは………、………っ、」



僕の服装を見た途端固まっていた。



(う…やっぱり無理があるよね、脱ぎたい)


いくらヴィッグで女の子らしさが出てると言っても所詮は男………なんて思っていたら、



「っ…あ……、…可愛い………」




…なんて、顔を真っ赤にして、目を逸らして、


そう言った時の優馬の反応が可愛くて照れくさくて、僕もまた少し赤くなった。



(いつもみたいにアホ面で言ってくれればいいのに………馬鹿)



普段よりお互い意識しあっているのがむず痒い。



「……で、莉音。いい事って澪のこの姿…?」
「まぁほとんどそんな感じだけど……どうせ2人とも白なんだから、このまま結婚式しちゃおうよ」


莉音……?



「結婚式……?」
「その為に優馬にも白指定で来てもらったしね♪…あと正直な本音、お前らがくっつけば桜木が僕の事見てくれる」


後半の莉音、目に光が無かったし早口だった。



「別にそうとも限らない気がするけど……好きならもう見てるだろ」
「うるさい優馬、いいから結婚しろ」



半ば無理矢理、




「僕神父やるねー、向かい合って向かい合って、………えっと、

優馬さんは、澪さんを妻とし、
良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、
病める時も健やかなる時も、
共に歩み、他の者に依らず、
死が二人を分かつまで、愛を誓い、
妻を想い、妻のみに添うことを、
神聖なる婚姻の契約のもとに、
誓いますか?」


莉音がネットを見ながら読み上げてくれた。


「えっと……はい、誓います!」


優馬……なんでそんなにノリノリなんだろう。



「澪さんは、優馬さんを夫とし、
良き時も悪き時も、
富める時も貧しき時も、
病める時も健やかなる時も、共に歩み、
他の者に依らず、
死が二人を分かつまで、
愛を誓い、夫を想い、
夫のみに添うことを、
神聖なる婚姻の契約のもとに、
誓いますか?」



……というか、これ僕が妻役…?


まぁ……雰囲気壊すのも良くないし、



「はい、誓います」



そう言うと目の前の優馬が真っ赤になってた、なんか可愛い。



「はい、それでは……、…次なんだっけ」
「次?えっと………あ、確か誓いの」


その後の言葉を思い出して、2人して思い出してしまった。



『澪!そんなに一気に飲むな!!』

『ん……、んぐ、………ぅ』

『ん…っ、ゆ……ぁ、やめ、…ッん”!!』



………あの日の出来事を。



「っ……あ、」


優馬が、僕が飲んだ薬を奪おうとして口の中に下を突っ込んできた時、


割と最近のその出来事を思い出して、




「「~~~っ!!!」」




お互いまた真っ赤になった。





「あ、そうそう誓いのキ「帰る!!もう俺帰るから!!!」え、優馬…?」


ぽかんとする莉音をよそに、


「ぼ……僕も帰る、服……明日返すから」


僕もその格好のまま部屋を出ていってしまった。





「え……何事」





取り残された莉音は、最後までずっとポカンとしていた。







ーーー



ピュアなゆうみおが可愛い





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