ゆうみお R18 お休み中

あまみや。

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R要素あり 日常もの

8話(誘い方・やきもち・遠山×白雪)

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【さりげない誘い方】未来斗side



「さりげなくセックスに持ち込む方法…?」



優馬と話していた時の話題。




「そっ!いかにさりげなくセックスにいけるか、最近チャレンジしてるんだー」




………





「で……なんで俺に言うの……?」

「お前らはどうなんだろうって!ヤるときいちいちヤリたいヤろうって許可取り合わなきゃいけないの??」




………それは、




「まぁ……相手がしたくない時はしないし…………って、何この会話………」
「へぇー、未来斗は性欲強そうなのにな!」
「つ……強いっちゃ強い方かもだけど………でも海斗を傷付けるのだけは嫌だというか」



なんてちょっと恥ずかしくて顔を伏せていたら、優馬がニヤリと笑った。




「なるほどね、まぁ見ててよ俺の華麗なテクニックを」




キラキラが語尾につきそうなほどキメ顔で郁人の方に行った。




「なー郁人!今日の5時間目って体育何するんだっけ?」
「優馬…、……えっとなんだっけ、バレー……かな?」




普通の会話。




「まじ?俺バレー好きなんだよなーっ!」
「そうなんだ、……で、用はそれだけ?」



寝ている澪を観察するのに夢中だからか早く優馬との会話を切り上げたそうにしている郁人に、優馬は子犬のような振る舞いで抱きついた。




「わ………、…もう何?やけに絡んでくるね」
「べっつにー??…ふふ、」




抱きつけばもうこっちのものなのだろう。


手を段々背中の下の方に寄せて、スラックスの中に手を入れた。




「……!」ビク
「……なぁ、俺トスが上手なんだ、ちゃんと見ててよ」



といいつつ会話はさっきの話の続きで、けど中に入る手はどんどん深さを増している。




「……優馬」
「………何?」




このままいくのか………そう思いきや、






「死ねっ」バチィィィィィィィィィン
「ぁぎゃッ」





すごい殴られた






「………うそ、なんで?!!」
「死ね、もう死ね、早く死ね」





全然駄目じゃん……………







「ふーらーれーたーあー!!」


帰ってきた。


「全然出来てないじゃん……、……あ、海斗」



呼び出しが終わったのか海斗が戻ってきた。




(……俺はできるかな)




でも、さりげなくってどんなんだろう。






「…………、………海斗」
「なに?」




とりあえず最初は優馬みたいに関係の無い会話から、




「きょ…今日寒いな」 
「そうだな、カーディガンとまではいかないけど中にヒートテック着てきたよ」
「……!見たい!!」




本能に逆らえない






「……お、おう、別にいいけど…………」



ボタンをぷちぷちと外して、




「はい、……別に何も面白くなんてないだろ?」




黒いヒートテックを見せてくれた。






「…………」ドキドキ
「もういい…?ちょっと恥ずかしい」
「…………」ムラムラ
「未来斗?なんか顔赤…………」




(……あ、未来斗の未来斗が、)




「か……海斗!!


セックスしよう!!!今すぐに!!!!!」






…………欲に逆らえなかった。







「へ……?あ……えぇっと…………」フルフル



今にも殴られそうだったのが不憫だったので変わりに入った。




「待て海斗!今のは俺が悪いんだ!!俺が未来斗の事変に意識させたから!!殴るなら俺を殴れ!!!」
「ゆ……優馬、」




けど、別に殴っては来ず、





「…………いい…よ」
「「えっ」」




そう呟く海斗の顔色は明らかに青ざめていた。





「み……未来斗が言うなら……、、あの…俺、父さんに目上の人の言う事は絶対聞きなさいって言われてるし……その、未来斗なら大丈夫…だぞ?」




…………いや明らかに無理してる





「きょ……教室でやるのは初めてだから、ご期待にそぐえるよう頑張ります…………」ブルブル






…………、






「ごめん……海斗…………」
「ごめんな……言い出しっぺの俺を殴ってくれ…………」









可哀想になってきた。










「おはよ……、……なんかあの3人すごい気まずそうじゃない?」
「ほんとだねー」パシャパシャ







ーーー


【やきもち】郁人side





用事を済まして教室に戻ってきたら、優馬がクラスメイトと楽しそうに会話をしていた。



「……!」



その相手は澪でも、未来斗でも海斗でも無い。




ただのクラスメイト…………






「…………」




あの優馬に他に友達がいるなんて知らなかった。





「桜木ー、横通るぞ」
「……あ、」





ふと顔を上げたら優馬と目が合った気がした。


思えばずっと、その光景を見てから自分は教室の入口というものすごく邪魔な所に突っ立っていたわけで、




僕に気付いた優馬が遠くから少しだけ嬉しそうに微笑んだ。





「…………ッ」




そして席を立ってすぐにこっちに来て、





「ちょっと来いよ郁人、お前も話を…………」





………誘ってくれたのは理解出来たけど、断るのも了承するのも嫌だった。





「…?いく、」




 
どうしてこんな気持ちになるのか分からない。






分からなくて、逃げ出した。








ーーー

(優馬side)


「……!は、おい、」 


突然俺を避けるように廊下に出て行った郁人を、少しの間だけ驚きで動けずに見ていた。



でも、




「な…なんで突然走るんだよ!!トイレか?!!」





割と本気でそう思ってしまったので、普通に走って追いかけてしまっていた。






「…………ッ」




何にも答えず人をかき分けてはトイレも追い越して走っていく郁人。


何かあったのかと心配になって、とりあえず追いかけた。






…………






「はぁ…、はぁッ」



体力勝負で俺がこいつに負けるはずがない。


2階から3階まで階段を登って、美術室まで逃げたところで、




「…………ッ、あ、」





郁人が曲がろうと方向を少し変えた瞬間、足を滑らせて転んでしまった。



「あ……、おい、大丈夫か「もう来ないでよ……!!」」





…………え






壁に追い詰められて立つこともできずそのまま壁に背をもたれさせて、こちらを睨みつけていた。




「…は?なんでだよ!!」
「いや普通ついてこないでしょ!!もし用がトイレだったら恥ずかしくない訳!!?」



…………それは、




「恥ずかしいも何も…………個室まで追いかけるけど」
「……はぁ、ほんっと変態。………ッあ、」




そんな事はどうだっていい。



逃げられないよう片手で腕を片方掴んで、もう片方は壁に……いわゆる壁ドン。





「そんな事より、俺はお前が今泣きそうになってるのが気になって仕方ない」







俺が気になっているのはそれだけだ。







「…………転んだからだよ」
「嘘、走ってる時も泣いてるの見えた」
「……急に走れば苦しくもなるよ、涙だって出る」
「…それじゃあなんなんだよ、その顔」




そんな泣きそうな苦しそうな表情を見せられて、動揺しないわけないのに。






「…………そんなの優馬の気の所為だよ。馬鹿」
「馬鹿ってお前な…………」




…………





「言いたい事があるならはっきり言えよ、セフレ以前に友達だろうが」




こいつが何を考えているかなんて分からない。



分からないから教えて欲しい。







「…………うるさい、」






……それでも向き合ってもくれないというなら、






「お前の我儘に付き合うのはいいけど、俺だって限度があるからな」





そう言うと、俯いていた郁人が突然、




「……ッ」
「え」




…………腹を、殴ってきた。





「ッ…~~~!!!」






めちゃくちゃ痛い…………!!!






その同時に手を離してしまい逃げられて、






「うるさいんだよ馬鹿!!非童貞!!!DV気質!!!」







訳の分からない暴言を吐きながら郁人は走っていってしまった。






「ッ…ふざけんなぁぁぁ!!!!」







腹が痛くて追いかけることは出来なかった。








ーーー




(…………まさか僕が、ずっと澪だけ見てたこの僕が、)




どうしてか最近、あいつが気になって仕方ない。




(なんで、こんな気持ちにならなきゃいけなんだろう)





もっと構って欲しい、一緒にいたいなんて、おかしな感情を抱いてしまう。






………………本当に、嫌になる。









「「……モヤモヤする。」」









ーーー


【出来れば早く気付いて欲しい】遠山side


5話で登場した遠山大河×白雪律月




「遠山先生、次の時間の学年集会って俺達喋ることありましたっけ」



白雪先生は相変わらず気付いていない。




「無いですよ、ていうかあったらどうしてたんです?」
「んーまぁ即興かな?なくて良かったです」



白雪先生らしい。


綺麗な顔立ちに色素の薄い肌、髪。


そんなか弱そうな見た目だが割と図太い。




「あ、そういえば遠山先生、今日飲みに行きません?明日休みですし」
「!…今日ですか?」



特に用事は無い。それよりも白雪先生から誘ってくれるのが珍しくて嬉しい。




「はい、是非!」
「よしっ!じゃあまたあとで」






ーーー



仕事も終わり、2人で街中の居酒屋に行った。

………席は勿論個室。




「はぁ~、全く………まぁたあいつ寝てやがった」
「先生のクラスの早苗君ですか?でもあの子、体育の時は楽しそうですよ」
「その気合いを集会にもいかせっつぅの………」
 



ちょっと酔ってきてる。




「ん…ふぁ……」
「白雪先生、眠くなっちゃいました?」
「ん~、…ねむい……れす」




可愛い………




「っ…ぅ……」
「座っててもフラフラしちゃってますね、俺に寄りかかって下さい」


言えば素直に従ってくれるのが可愛い。




「ふぁ……、…ねむ………、………」


……寝られると困るのでそろそろ、



「先生、ちょっと休みましょう、俺いい場所知ってるので」
「ん…、……ぅん…?」



場所を変える事にした。


次の日が休みだからこそ出来て、行ける場所。





ーーー


「布団がふっかふかですね~!!」


駅前のホテル。



「ですねー」


とか適当に相槌を打っているうちに相手のスイッチが入る。



「……せんせ」
「はい?」


白雪先生がベッドの上にごろんと寝転がって、目を細くしてこちらを見ていた。



「一緒に、寝ましょう…?」





………




ここでようやく準備が出来た。




「…はい!」



頷いて、白雪先生の上で四つん這いになった。


「んぅ…?なんですか……、……ぁ」



そうすると勝手に向こうが進めてくれる。



「わかりました!これですね…?」



先生が俺の首の後ろに手をかけて、自分の方に引き寄せた。

そして、



「……んっ、うぅ………」



口の中に自分の舌を入れてきた。




「っふ、ん……、んんぅ」



そのまま中で舌と舌が絡んで、しばらくして離れた。



「っふは、……はぁ…はぁ…、……俺、こういうの得意なんですよ」


得意とか言ってちょっと息切れしてるのが可愛い。



「そうなんですね、実は俺も得意なんです」ニコ


そして今度はこっちの番。


誘ってくるのは先生だけど最終的に主導権を握るのは俺になってる。



「っ!ちょ……先生、……変態ですね」



体を起こし、服をめくって直に腰に触れた。


「こんなので変態扱いしないで下さい、誘ってくる白雪先生の方が変態です」
「ん…っ、ぁ、まって、下………」



その手をどんどん下の方に持っていき、下着の中に指が入った。



「せ、せんせい、やだ………」



指が慣らす所に触れたところで、さらにそこから中に進んだ。



「っぅ、あ、せんせ、まって、」



白雪先生の「まって」はもっとして欲しいって意味だって知ってる。



「ぁ、あぁぅ、……っひ、ん、は……はぁ」



指を増やして最近ようやく3、4本入るようになってきた。



「ん……、んっ、ぅん、」




そして慣れてきたところでこっちも限界なので、




「……!あ………」


下を脱いで、本番を始めた。



「……それ、入りますか…?」
「大丈夫ですよ、いつも入ってますから」


不安そうな白雪先生、いつもこの辺から少し素面が戻ってくるのでちょっと注意。



「ほんとで………、……っあ」



もう何度もこんな関係を続けてきた。



それでも俺達が両思いになる事なんてないし、酒が無ければこんな事すら出来ない。




「遠山先生、っ…ぁ…ぐ、」
「……あの、大河って…名前で呼んで欲しいです……」



先生という立場同士でこんな事をしているなんて、あまり良い事ではない。


けど、それでも、




「大河………」





この時間だけでも好きな人と恋人らしい事をしてみたかった。




「っ…!律月、中、出していい…?」
「…ん、はい……、………ッ!」



この時間だけでいいから。




「あ、…っイぐ、」
「俺も…一緒にイきましょう?…大河」





それでもこの時間がずっと続けばいいなんて思うのは、自分の我儘なんだと思う。








ーーー



月曜日。



「おはようございます、遠山先生」
「あ…おはようございます白雪先生」


いつも通りの朝。



「……ところで遠山先生」
「あ、はいなんですか?」
「大河って、遠山先生の名前ですよね?」



……えっ




「あ……はい、そうですけど」
「あ、ですよね!なんか昨日夢で遠山先生のこと大河大河って何度も呼んでて」



そう言って何も知らなそうにへらへら笑う白雪先生に、一瞬心臓が止まる程ヒヤッとしてしまった。





ーーー



素面の時の名前呼びでドキッとする遠山先生。



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