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カップリング
かわいい子たち
しおりを挟むタワーマンションが好きです
モブとりせま
モブ…修二
ーーー
(おじさんside)
金はあったが妻も子供もいない人生が平凡で人間を飼った。
文無しの子供2人を誘拐して、あまり帰らない自宅に監禁して、
2人には何不自由ない暮らしをさせてあげて、
「あ……おかえりなさい…っ、修二さん!」
「……」ぺこ
たまに家に帰ると、その子達は玄関まで駆け寄ってきてくれた。
「ただいま、良い子にしてた?」
「はい…っ!見てください、今日は真冬とゲームしてたんです!」
そう言って李世は今もやっていたのかリビングでゲームの画面を見せてきた。
「初めて真冬に勝ったんですよっ……!」
「お、良かったね。真冬は強いからなぁ」
そう言って2人とも頭を撫でてやると、李世が「ボクだけを褒めて下さいよ…」なんてちょっと不貞腐れてた。
「ご飯は食べたかい?」
「あ…食べちゃいました、今日帰ってくるって聞いてなかったので……」
食事はウー〇ーかこうしてたまに帰ってくる時に食材を買い込んできてる。
「そっか、でも明日も3時くらいには行くから、僕も今日は軽くでいいかな」
「あ、それならボク達でなにか作らせてください!…ね、真冬!」
「……」コクン
真冬も頷いて、僕の意見は聞かず2人で台所に向かった。
(本当………可愛いペット達だなぁ)
ーーー
「オムライスです!お口に合えばいいんですけど」
李世達が作ってくれたオムライスは少ししょっぱかった。
「美味しいよ」
「…!やった、真冬、美味しいって」
「……」ふわ…
真冬もそう言われて喜んでるように見えた。
真冬は全く喋らない、李世はお喋り。
この組み合わせはすごくぴったりだと思う。
「お風呂さっき入ったのでまだあったかいと思います、食べたら入って下さいね」
「うん、わかった」
そう言うと李世達はまたゲームを再開した。
ーーー
ご飯を食べ終わって皿は洗って、脱衣所に入る。
「………」
あの2人には言っていない秘密。
ふと、洗濯機の中に目線を移した。
さっき風呂に入ったから当然そこには李世達が今日着ていた服があって、
それを迷いなく手に取った。
そして、
「はぁ……ッ、はぁ、」
その服を鼻につけて、吸った。
「すぅ、ふぅ、…はぁ、は、」
これはきっと李世が着ていたパーカー。
こっちは真冬が履いてたズボン、そして、
「はは……、」
下着。
躊躇なく嗅いだ。
(ペットの癖に人間様の服なんか着やがって……クソッ、クソ)
やけに人間味のある匂いに、素直に興奮した。
僕はあいつらをペットとしか思っていない。
いや………ペットと、それと、
ーーー
「おやすみなさい、修二さん!」
「……」ペコ
「ああ、おやすみ。」
もう1つはこれ。
しばらくして寝静まった2人の部屋に入った。
「さーてーと、今日はどっちにしようかな」
前は李世だったから、今回は真冬。
寝る前に飲ませた睡眠薬入りのココアがよく効いている。
「はぁ…はぁッ」
ズボンと下着を脱がせて、足を開いた。
「……ッ」
そしてもう勃起していたそれを、軽く慣らしていれた。
「は…あはっ、たまんねぇなぁ……これ」
こいつらは性処理道具。
「ほら、イけ、イけよ馬鹿」
金も無い地位も無い、落ちぶれたゴミども。
(お前らみたいなのはなぁ……俺みたいな高い地位の人間の道具になってればいいんだよ)
こうやって人を見下すのが好きだった。
「っ…、……」ビクビク
寝ながらイくなんて、本当にゴミだ。
痙攣する細い体を押さえ付けて、何回も中に出した。
ーーー
午前3時。
「さてと……そろそろ行くか」
もう仕事に行く時間。
中から溢れ出て使い物にならなくなったので、李世も使っていた。
面倒だけど中はかきだして、元通りにしてから会社に向かった。
………ずっと、永遠にこの関係が続いていく。
なんて甘い考えを持ちながら。
ーーー
ある日。
「え……昇格、ですか?」
昇格して、給料も今以上になった。
「すげえ……もう一生暮らせるじゃん」
それが嬉しくて、今日は久々に家に帰った。
「李世、真冬!僕昇格したんだ、もう一生暮らせるよ」
なんて、油断していた。
「「………」」
2人が、何を考えていたかなんて知らずに。
ーーー
明日は久々に休みで、自室で寝ていた。
………そんな時、ふと誰かの声が聞こえてきて、
「真冬ー、いくよ?いち、に、さんでだからね」
「……うん」
それは李世と真冬の声だった。
けど、浮かれて眠っていた俺はそんな声に気付くはずもなく、
……………その合図の次の瞬間、酷い痛みを感じた。
「ッ……あ”?…あぁあぁぁ”ぁぁ”あ”ぁッッッッ!!!??」
刺されたような感覚。
あまりに突然で驚いて、目が覚めた。
「……は、…李世…真冬、なにを、」
そこには包丁を持った2人が立っていて、
「あ、起きちゃったぁ」
「……」
2人とも普段と変わらずだった。
「え……何、何、なになになになんで」
血が出ている
怖い、痛い痛い痛い痛い痛い
「おじさん、口座の暗証番号、教えて下さい」
「は……ぇ、?」
訳が分からなくていると、また刺された。
「~~~ッ!!!」
「はーやーく、死にたくないでしょう?」
こいつらは初めから金が目的だった。
「ここでの暮らし、悪くなかったんだけどね、ボク達の理想だったし」
「……うん」
とりあえず、教えたら殺されずに済む。
死ななければ警察にでも行って、金は大丈夫………だと、
(あ……そうだ。嘘の番号を教えよう、確認している間に逃げれば)
咄嗟に浮かんで、嘘をついた。
「……◇◇◇◇」
すると、
「えぇ……うそつかないでくださいよぉ」
「は……?」
「番号は知ってるんです、修二さんが本当の番号言ってくれれば殺さずに済んだのに」
………騙された。
「嘘……嘘だ、やめろ、やめろやめろやめろ!!!!」
……………………
ーーー
(李世side)
「どうする真冬?もう少しだけここで暮らす?」
「……やだ、もういい」
真冬は散々だったらしい。
「まぁ多少体を売ることはあったけど睡姦は嫌だったよねー」
「……うん、それに…服の匂い嗅ぐとか、気持ち悪い」
よく言うなぁ
「塩分取らせまくればそのうち死なないかなーとも思ったけど帰ってくる頻度が少ないからねぇ」
「……結局こうなる」
ボク達の幸せを邪魔されない為にも、こいつはもう用済みだ。
………演じた。可愛い子供を。
金の為、真冬と死ぬまで幸せに暮らすため。
………でもまだ足りない。
「真冬、今度は誰にしよっか」
「……任せる」
早く、この人と幸せになりたい。
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