ゆうみお R18 お休み中

あまみや。

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桜木郁人

立場逆転

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モブ→木ノ下





ーーー



「桜木、数学の提出物出した?」




俺には密かに憧れている人がいる。





「数学の提出物?あ、忘れてた……」



同じクラスの桜木郁人。
少し前に転校してきて、俺の隣の席になった。




「先生が早く出せだって」
「分かった、ありがと。木ノ下」





………こいつが好きだと分かったのは、こいつが転校してきて少し経ってから。


消しゴムを床に落として、それを拾おうとしたら拾ってあげようと思ったのか手が重なった時………っていう、すごくベタな感じ。



純粋に好きだし、男子高校生だからヤリたい、まあ同性同士ってこと以外は案外普通の恋愛感情だと思う。




「………」
「ん?何?」




桜木がじっとこっちを見ていた。



「いや、ずっとこっち見てたからなんだと思って」
「……っ!」




無意識だった………


「ちが…ッ!あの、あ、えと」



あわあわと目を回して焦る俺を見て、桜木はぽかんとした後………笑った。




「何その慌てよう、ほんと面白いよね、木ノ下って」





………!






「う…うるせえな……」
「顔真っ赤だけど大丈夫?」




なんていうか………こいつからはやけに大人の余裕を感じる。

身長だって俺の方が高い(2センチくらい)のに、桜木の方がよっぽど大人に見えてしまう。




「お前ってなんでそんな大人っぽいの………?」
「え、そう……?ありがとう」




本人は気付かないのか…………






「……ねえ木ノ下、今日放課後時間ある?」
「あ、うん、すごい暇」




………あれ、なんか



この台詞って……………








「じゃあちょっと付き合ってよ、良い?」







……………やっぱり。









「お……おう、分かった」






「やった」と微笑む桜木が、また少し大人らしく見えた。









ーーー







放課後、ついてくるように言われてついていったら、第二体育館の用具庫に連れてこられた。



「こんなとこあったんだ………」
「今日はバトも卓球も休みだから、誰もいないんだよ」



ここを使っている部活動が休みらしく、ここに今いるのは俺と桜木だけ。



なんか…それって、





(もしかして………誘われてる?)







駄目だ、健全な男子高校生だからそれ以外思いつかない。






「…桜木……ところで、なんか用?」




用具庫のマットのホコリを落とす桜木が、振り向いた。







「………わかんない?」










…………ッ





やっぱりそうだ……………








「すっごい欲求不満、って顔してるから心配になるよ。どうにかしてあげたいっても思うし」




自然と足が動いて、用具庫に足を踏み入れる。


扉を閉めて鍵をかけるのも、自然だった。





(そして準備万端な俺の俺ーーーッ☆)


下も自然に準備万端。






「………誰もセックスしようなんてまだ言ってないのに、鍵まで閉めて気が早いね」
「誰かさんが欲求不満とか言うからな!」





臨戦態勢な俺の下を見て、「わあ」ってふざける桜木。





「ふーん…でも僕、セックスしようなんて一言も言ってないよ?」





………ッ!


クソが……………






「勝手に想像して勝手に勃ててばかみたーい」
「っ……この野郎!!」




からかわれたことで頭に血が上って顔が真っ赤になって、無理矢理してやろうと飛びかかった。


まあでも、交わされた。





交わされた勢いで桜木の後ろのマットに倒れて、その隙を狙ったかのように桜木が俺の上に乗る。





「性欲しかないお猿さんだねーーっ」
「うるせぇ!!離せ!!」





恥ずかしくて、悔しくて顔がさらに真っ赤になっていく。
足をばたつかせても、桜木は全然どこうとしなかった。






「……………っあ……」





焦らされてこんな体勢にされてるせいで、耳に吐息がかかっただけで感じてしまった。






「耳弱いの~?赤くなってる……」
「やめ…、っくすぐった……」





完全に主導権を握って楽しいのか………力が入らない俺から一旦降りた。


そして、




「ッ……!!」




体を起こされて、マットの上に座らせられて、その後ろに桜木も座る。




「…?」




にこにこと楽しそうに笑う桜木を横目で見て、次の瞬間………





「っぅあ"!」




ズボンを半分脱がされた。





「わー、なに勃ってんの」




下着越しに先を指で突かれる。



「っあ、はッ…、はぁ……」



爪でつつかれたり、回されたり………細い指で焦らされた。





「ちゃ…ちゃんと」
「えーなに?」






焦らされるのキツい、、







「ちゃんと、さわって……」
「ふはっ、プライドとかないわけ?情けないねー」




クソが






「焦らすな!!」
「あははーー」






………あれ、ていうか







(これ………俺が女側なの?)





このままじゃ俺挿れられるのでは






……………ゑ?











「やだ!!嫌だッッ!!!」
「っうわ!!」





焦った俺は、勢いのまま立ち上がった。


その衝撃で桜木が座ったまま後ろに倒れる。






………チャンス。











「っ……は!?」
「立場逆転だな?桜木」




今度は俺が桜木を押し倒した。




手首を掴まれて手が出せない桜木は足をじたばたさせて、





「はぁ?!離せよ、それはないだろ!!」

「残念でした~~ヒャッハァァァ」






気持ちイイーーーー☆









「この体勢じゃお前より俺の方が断然有利だからな、大人しく俺に主導権を与えていればひどいことはしなかったのに………」




もうこいつに何をするかは決めている。






「と………とりあえず慣らすぞ、早くしないと俺の俺が限界だ」



臨戦態勢が何分も続いてます。






「何言ってんだよ……はな、せ」
「ほらほら大人の余裕はどうした??桜木君?」




桜木の焦った表情と悔しそうな表情……どっちも味わえるなんて夢にも思ってなかった。






「はーなーせー!!!」
「誰が離すかァァ!!!」





勢いと興奮に任せて、桜木のズボンを下着ごと降ろした。



「っあ………ぇぅ……」



「その顔そそるわぁーー、このヤリマンビッチが」






どうせビッチなんだろう、絶対そうだ。





「うるさ……、っひぁ!?」




とりあえず指いれた。





「おお……これが締め付けというやつか」




思っていた以上によく締まる。
童貞だからこれがどれくらい締まってるとかは分からないけど………




「ヤリマンでも締め付けられるんだな」



指を2本、3本と増やしていく。






「んッ…ぅ、ひぅッ…、あ"…ぁ……」





何だこの声………


いつもの低い声はどうしたんだってくらい、高くてエロくて可愛い。




「顔隠すなって……おい」
「っ……やだ、やめろ」




無理矢理顔を隠していた手を片手でどかした。


いつもの余裕のある顔はどこに行ったのか………語彙力が消え失せるほどエロい。





「ッ……ぅあ、ひろげんな!」





ほぐすように広げていくと、初めこそそんな抵抗が聞こえてきたけど、しばらくするとそれも甘い声に変わっていった。




(なんだ……すっごい嫌がってたのに、急に……………)





あ、まさか








「さっきのここか!?」
「ひぅあッ!!」





コリッ、と感覚があって、桜木の肩が強く跳ねる。


やっぱりここが………






「授業で習ったマエタチセン……」
「前立腺だよ……」




………






「ぅあっ!」



指摘されて腹が立ったので前立腺集中攻撃。







「っひ…ぁう、ん、……っふ、は……」






人間ってこんなエロい感じになれるのか………ってくらい、今の桜木がエロい。


頬が赤くて、汗が顎をつたって、吐息が風邪の時くらい熱い。



顔だけじゃない、喉仏も、鎖骨も、手首も、全部








(あ………





好き……………)











鼓動が早くなった。







「も……もう、いれたい」




指を抜いて、俺も下着を脱いだ。





「っ……、だ、だめ………」
「なんでだよ、どうせヤリマンなんだろ?」






早く……したい。


人間は欲には逆らえないもので、





「いや……その」
「……あ"ー!!焦らすんじゃねえ!!」





爆発した。








「クソヤリマン野郎!!!黙って「ヤリマンじゃないから!!!」」









……………え









「ヤリマンだろ?」
「それやめて恥ずかしい………、違うよ、僕処女だし」




…………へぇぇ???





「なんなら童貞だし、こういうことするのも初めてだよ」
「嘘だろ?」
「いやほんと」





え……なんで?


だってあんなに慣れてる感じで、誘うのもあんなにさりげなくで………







「処女……桜木が処女………有り得ない、桜木が処女なんて」
「男は大体処女なんだよ、木ノ下」






じゃあ、なんで



なんで俺の事誘ったんだよ……………








「なんで俺の事誘ったんだよ……」
「え……なんか、僕の事好きそうだったし、からかえるかなって」





そんな理由ーーー………









「俺……お前の事好きなんだけど」
「うん……だよね?知ってる」





知ってて遊ばれた。

それが腹立つし……余計その余裕を潰したくなる。






「だからもう………、えっ」






桜木の言葉を無視して、無理矢理足を開かせた。






「な、なに……、やめ、ッ………



ぅあ"ッ………!!」






そして無理矢理挿入。





「奥までいれるからな」
「う…あ、やだ、やだやだやだ!!」




桜木は必死に抵抗してたけど、生憎俺の方が力は強い。

容赦なく一番奥までいれた。






「ぇ"……あ"、くるし」






………やっぱり、可愛い。





「動くからな」
「やだッ、痛いじゃん抜けよ!!」






余裕が無い。
………それがまたそそる。






「うっざ、さっきまであんな余裕こいてたくせに」
「ひッ……あ、うごくな…やだ、やだってば……」





ちょっと動くだけですごい痙攣してる。

苦しそうだし………このまま殺せたらどれだけ幸せか、





「ッ……」
「ぇあ"ッ…!!あ"、…ぅ、う"ぇ」





前立腺どこだろ………
探しながら動いていると、コリっという感覚があった。




「!」
「ひぁぁッ…!!」






いきなり声が高くなった。

よし、と思ってそこを集中的に突く。





「ん…ぅあ、ひぅ…ッ、ん、う"ぅ………」





明らかにさっきより声が甘くなった。
抵抗もしてこなくなったし………







「い"……、っ…むり、むりむり…む」



「むり」と言い終わる前に前立腺を激しめに突くと、言う暇もないくらい追い詰められたような声を上げた。




「ん"ぁッ……!」






可愛い……可愛い、可愛い可愛い









「あ……あやまるから、それやだ」
「それって何ー?ちゃんと言って?」





桜木は顔を真っ赤にして、もうやけくそ気味だった。





「ぜ…前立腺、つくのやめてください……」





涙目でこっちを見てくる桜木に、俺の俺がさらに反応する。




「はは……ッ、分かったよ」
「………!よか」




いいわけない





「…ッあ"?!!」




安心させたその次の瞬間に前立腺を集中的に突いた。




「あ、あ"ぁ"ぁ!!………っ、だめ、それだめ」
「何がだめなんだよこの変態野郎!!!」




必死にイくのを我慢してるのか唇を噛んで服を掴んで、それがまたエロくてそそる。





桜木がそろそろイきそう………だけど、




「まだ俺イかないんだけど、ちゃんと付き合えよ!!」
「ひ、あぁ"…………ッ!!」




根元を掴んでイかないようにした。

もうイきそうだったのか桜木が目を見開いて苦しそうにもがいてる。



こんな機会二度と訪れないだろうし………今のうちに堪能しておかないと。





「や"…っ、はな"して、う"…あ"っ」




もう限界そうだった。


まあ焦らされることに慣れてるわけないだろうし、そろそろこっちもイきそうだったのでスピードを速める。




「っあ…はぁ、やば……これ」
「う"………ッあ"」




桜木の意識が遠のき始めてる。



頃合かと思って、手を離すと同時に中に出した。







「……ッ~~~~!!!」










ーーー

翌日。



「はい、これ」
「は?何?」



桜木から謎のメモを貰った。




「………電話番号だよ、僕の携帯の」
「あ……おう…、……え?」




俺がきょとんとしていると桜木も同じようにきょとんとして





「お前はもう僕のセフレだから、連絡先くらい交換しなきゃでしょ?」 







………え?セフレ?





嬉しいけど驚いた。

歓喜で声が震えてしまう。







「お…おま、そんな」
「………あ、でね、これを機に色んな人に手出してみようと思う!」





前言撤回。





………………は?







「学校中の男とセフレになる!」
「待ておいそれだけはやめろ!!!」




想像したくないのもあるけどなんかもっと別に嫌な気がする。







その気持ちが何なのかはまだ、分からないけど。










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