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2❀部活動
14*兄さん
しおりを挟む(誠一side)
翌日、放課後。
「……なあ、律歌」
遥音も深月もいないこの部室で、俺はこの女の子に言いたかった事を言う事にした。
「はい………?」
「あのさ…、………
………………律歌って、めちゃくちゃ可愛いよな……………」
………俺の本音。
「………………へっ………」
「いや、初めて会った時も昨日の猫のものまねしてくれた時も思ってたんだけど、律歌って可愛いしモテたりするのか?」
律歌は少し頬を赤くして、驚いた様子でこちらを見ていた。
「も……、モテないですよ、普通です」
「へぇ…手紙とかいっぱい貰ってそうだけどな………」
...
「あれ…ていうか遥音は?」
「あ…課題が終わってなくて居残りしてます。深月はどうしたんですか?」
「あ、そうなんだ。みつは抜き打ちテストの成績悪くて補習」
………
「え…こんな早くにテストあるんですね、ていうか深月って勉強苦手なんですか……?」
「うん、意外にな。」
なんとなく勉強が出来そうな感じもするけど、深月は案外勉強は出来ない。
「そうなんですね………誠一はどうなんですか?」
「俺?んー……なんとも言えないところだなぁ」
なんとなく答えにくくていると、律歌が不思議そうに首を傾げた。
「というと………?」
「えっと、赤点とかは取ったことないんだけど、…でも全然駄目、俺なんか、ほんとに馬鹿だよ」
...
「………だって、兄さんはもっとすごいから」
ーーー
(遥音side)
「終わ………った!」
開始40分。ようやく課題が終わった。
「終わったかー?じゃあ回収するぞ」
「あ、はい……!お願いします、
星菜先生。」
数学の課題をやり忘れて律歌に写させてもらうのも忘れてて、久しぶりに自分の力でやったらかなり時間がかかってしまった。
俺のクラスの副担任で数学担当の先生に課題を渡して、急いで部活に向かう。
「お疲れ様!また明日な、遥音くん!」
先生に挨拶をして、廊下へ出た。
(なんとなくだけどあの先生、他の教師と違って話しやすいんだよな………それに、誰かに似てるような)
...
「……あ、遥音くん、…………」
ーーー
廊下を小走りしていたら、他の教室から人が出てきた。
「うわっ」
「……!」
突然で驚いたけど、何とか立ち止まってぶつからずに済んだ。
「………って、なんだ深月か」
「……はるね」
…………知ってる人だった。
「今補習終わったんだ、はるねは?」
「俺も……課題やってて」
少し話しながら部室へ向かった。
「………あ、そういえばさ……深月、」
「うん、なあに?」
なんだかこの人と話すのは少し緊張する、と頭の中で思いながら名前を呼ぶ。
「数学担当のさ、星菜先生って知ってる?」
「せな……先生?」
なんとなく、さっきのが気になったから。
「………あぁ、知ってるよ、奇数組の数学担当」
「そう、…あの先生なんか話しやすいよな」
「そうなんだ。…まあそうかもね、だってあの人とうかのお兄さんだもん」
...
......
「……………えっ」
初耳。
「あ……そういえば、苗字東川だな………」
「僕もあんまり会わないけど、とうかそっくりだよねぇ」
……確かになんか雰囲気が似てた。
ていうか……兄弟、いたんだ。
ーーー
「課題終わったぞ!!部活だ!!」
部室に来た。
「びっくりした…急に開けるなよ」
「どうしようが俺の勝手だろ」
「ほんと遥音は我が道を行ってるな、………あれ、みつもいる」
一緒に来た。
「なんだ、お前らもう仲良しじゃん!」
「「…え、………あっ、……仲良くない!!!」」
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