先輩の告白は甘くて苦いステキなモノでできている

 皆、一度は思ったことがあるんじゃないだろうか。
 それは自分に自信がなくても、得意なことがなくても、誰かに好かれ告白されるという、酷く受け身な願望だ。
 そんなあり得ないことが、高校二年生の僕こと秋月 優に起きた。
 相手は学校で男女問わず人気の高い、劔 環奈先輩。
 そんな先輩からの急接近、そしてバレンタインデーを迎えての告白、そして……。
 これは僅か一ヶ月の間に起きた、嘘のような本当の出来事だ。
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