28 / 32
飛べるひよことダンジョンへ
しおりを挟む
「今日は……ダンジョンにでも行くか」
筋トレや農作業などの日課を終えたセクシャルは、珍しくダンジョンに行くことにしたようだ。
多分だけど、最近は狩猟に行かなくていいようになったから少し暇で、戦いを求めているのだと思う。
あ、そうそう。セクシャルが狩猟に行っていないという件に関して話していなかったな。
少し前に、セクシャルの母であるジェンダーがプロテインを貰いにくるという珍イベントがあったと思うのだが、その時に話していたお茶会が見事に成功し、ハラスメント領地にも凄腕のハンターが何人もやって来てくれたのだ。
ハンター活動を支援するためのギルドも設立できたし、もうすっかりセクシャルはお役御免ということだ。
もはや日課と化していた狩猟なのでセクシャルはそれでも続けようとしたのだが、ジェンダーに泣きながら説得されてしまい、渋々断念したのだ。
それでもダンジョンに行くのはどうなんだという感じではあるが、まあたまにならばいいとは思う。
「おいひよこ。遊びに連れてってやるから着いてこい」
「ピィ~!」
そうして準備を終えたセクシャルは、何を思ったのかテイムした魔物の1匹であるひよこを連れて、ダンジョンへ向かった。
このひよこは魔物らしく特殊であり、ひよこのくせに物凄い速さで飛翔するのだ。しかし、ただそれだけ。
ひよこから母乳が出るなんて話は聞いたことがないし、正直テイムする意味は殆どないと思うのだが、面白そうだからとセクシャルはこのひよこをテイムしたのだ。それもまた、いいでしょう。
そして、以前レベルアップする際に使用したダンジョンに到着。スライム、ゴブリン、オークなどをバッタバッタと薙ぎ倒して進んでいく。
「よし、ひよこ! 飛び回って魔物の場所を見てこい!」
未開拓のエリアに到着した途端、セクシャルはひよこを空に放ってそう言った。なるほど、索敵要員にするためにひよこを連れてきたのか。賢いな。
「ピヨォ~」
空に放たれたひよこはセクシャルの言うことを汲み取り、未開拓エリアに向かって飛び去っていった。言葉を理解できるのか。賢いな。
「ピヨピヨォ~!」
そして、数分後。ちまっこい羽をパタパタさせながらセクシャルの元に戻ってきたひよこは、セクシャルに頭を擦り付けた。
ふふ、甘えているのか。かわいいな。
「ん? なんだ? もう1度投げて欲しいのか? 仕方ない、ご褒美だ。 オラ!」
甘々の表情で頭をこすりつけていたひよこだが、セクシャルに体を握られて表情を凍りつかせた。言葉も理解している分、絶望も大きい。
「ピィィィィィィィィィ……!」
割と力を込めてぶん投げられたひよこは、断末魔を響かせながらダンジョンの奥へと消えて行った……。
遠くに投げたのは自分なのに「あ、あいついないと情報貰えないじゃん。早く帰ってこねえかなぁ……」と素の口調で独り言を言うセクシャル。やっぱり、こいつは賢くない。
「ピ……ピヨォ……」
そして、数分後にやっとひよこが帰ってきたが、セクシャルがひよこの言葉を理解できないせいでひよこの索敵は無意味だったという結果になった。やはり、こいつは賢くない。
ひよこに先導してもらって敵の位置を知ると言う方法も一応は思いついていたみたいだが、結局めんどくさくなって自分で暴れ回ることにしたようだった。
「やっぱ、牛を連れてくるんだったなあ。移動に便利だし」
勝手に連れてきておいて、この言い草である。クズ人間としか言いようがない。トレカスである。
結局セクシャルは、30分ほど魔物狩りを行って飽きたようで帰宅していった。
筋トレや農作業などの日課を終えたセクシャルは、珍しくダンジョンに行くことにしたようだ。
多分だけど、最近は狩猟に行かなくていいようになったから少し暇で、戦いを求めているのだと思う。
あ、そうそう。セクシャルが狩猟に行っていないという件に関して話していなかったな。
少し前に、セクシャルの母であるジェンダーがプロテインを貰いにくるという珍イベントがあったと思うのだが、その時に話していたお茶会が見事に成功し、ハラスメント領地にも凄腕のハンターが何人もやって来てくれたのだ。
ハンター活動を支援するためのギルドも設立できたし、もうすっかりセクシャルはお役御免ということだ。
もはや日課と化していた狩猟なのでセクシャルはそれでも続けようとしたのだが、ジェンダーに泣きながら説得されてしまい、渋々断念したのだ。
それでもダンジョンに行くのはどうなんだという感じではあるが、まあたまにならばいいとは思う。
「おいひよこ。遊びに連れてってやるから着いてこい」
「ピィ~!」
そうして準備を終えたセクシャルは、何を思ったのかテイムした魔物の1匹であるひよこを連れて、ダンジョンへ向かった。
このひよこは魔物らしく特殊であり、ひよこのくせに物凄い速さで飛翔するのだ。しかし、ただそれだけ。
ひよこから母乳が出るなんて話は聞いたことがないし、正直テイムする意味は殆どないと思うのだが、面白そうだからとセクシャルはこのひよこをテイムしたのだ。それもまた、いいでしょう。
そして、以前レベルアップする際に使用したダンジョンに到着。スライム、ゴブリン、オークなどをバッタバッタと薙ぎ倒して進んでいく。
「よし、ひよこ! 飛び回って魔物の場所を見てこい!」
未開拓のエリアに到着した途端、セクシャルはひよこを空に放ってそう言った。なるほど、索敵要員にするためにひよこを連れてきたのか。賢いな。
「ピヨォ~」
空に放たれたひよこはセクシャルの言うことを汲み取り、未開拓エリアに向かって飛び去っていった。言葉を理解できるのか。賢いな。
「ピヨピヨォ~!」
そして、数分後。ちまっこい羽をパタパタさせながらセクシャルの元に戻ってきたひよこは、セクシャルに頭を擦り付けた。
ふふ、甘えているのか。かわいいな。
「ん? なんだ? もう1度投げて欲しいのか? 仕方ない、ご褒美だ。 オラ!」
甘々の表情で頭をこすりつけていたひよこだが、セクシャルに体を握られて表情を凍りつかせた。言葉も理解している分、絶望も大きい。
「ピィィィィィィィィィ……!」
割と力を込めてぶん投げられたひよこは、断末魔を響かせながらダンジョンの奥へと消えて行った……。
遠くに投げたのは自分なのに「あ、あいついないと情報貰えないじゃん。早く帰ってこねえかなぁ……」と素の口調で独り言を言うセクシャル。やっぱり、こいつは賢くない。
「ピ……ピヨォ……」
そして、数分後にやっとひよこが帰ってきたが、セクシャルがひよこの言葉を理解できないせいでひよこの索敵は無意味だったという結果になった。やはり、こいつは賢くない。
ひよこに先導してもらって敵の位置を知ると言う方法も一応は思いついていたみたいだが、結局めんどくさくなって自分で暴れ回ることにしたようだった。
「やっぱ、牛を連れてくるんだったなあ。移動に便利だし」
勝手に連れてきておいて、この言い草である。クズ人間としか言いようがない。トレカスである。
結局セクシャルは、30分ほど魔物狩りを行って飽きたようで帰宅していった。
0
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
異世界貴族は家柄と共に! 〜悪役貴族に転生したので、成り上がり共を潰します〜
スクールH
ファンタジー
家柄こそ全て!
名家生まれの主人公は、絶望しながら死んだ。
そんな彼が生まれ変わったのがとある成り上がりラノベ小説の世界。しかも悪役貴族。
名家生まれの彼の心を占めていたのは『家柄こそ全て!』という考え。
新しい人生では絶望せず、ついでにウザい成り上がり共(元々身分が低い奴)を蹴落とそうと決心する。
別作品の執筆の箸休めに書いた作品ですので一話一話の文章量は少ないです。
軽い感じで呼んでください!
※不快な表現が多いです。
なろうとカクヨムに先行投稿しています。
いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる