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記入と能力の副作用
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美人魔族受付嬢に指定された方向に進むと、ドアがあった。きっとこの中の部屋で記入しろということだろう。
早速ドアを開けると、先ほどまでとは違った雰囲気の、落ち着いた部屋が広がっていた。
少し観察すると、羽ペンや机、椅子から換えの用紙まで用意されているのが見えた。彼女が指していたのはここで間違いなさそうだな。
先客が数名こちらを見みたので軽く会釈し、1番遠い席へと座り、用紙の内容を確認する
まずは冒険者ギルドの登録用紙だな。ふむ、注意事項なども含めたくさん書いてあるな。難しくて長文だし、特に記す意味もないだろう。ここは端折らせてもらうぞ。
さて、記入していくか。まず氏名、年齢、ランクか。氏名は……本名でいいか、ヴァリアンっと。
次は、スキルについてか。これはパーティーやクエストを斡旋する際、適材を適所に配属するために記入させられる項目だな。よし、この調子でどんどん埋めていこう。
【冒険者ギルド 登録用紙】
『氏名』ヴァリアン
『年齢』23
『ランク』C
『スキル』異形化:魔物に変化する
『住居』未定
『得意なクエストの系統』討伐、採取、雑用等
『受けたいクエストの系統』討伐、採取、雑用等
『得意な戦闘スタイル』ソロプレイ、遊撃
『得意な武器』なし
『その他特別技能等』魔力の操作、感覚の操作
「よし、書き終えたぞ」
あ、やべ。最近配信をしていたせいか、独り言が癖になっているようだ。しかし、俺が書き終える頃にはこの部屋には誰もいなかったので助かった。
さて、記入内容に戻るぞ。この中で、みんなが特別気になるのは、特別技能の項目だと思う。
まず、魔力操作についてだが、俺のスキルで魔物に変化した場合、その魔物の『身体』を操るのはいつも通りの感覚で行うことができる。
しかし、その魔物固有の能力。たとえば水妖が水を操るなど、そういった能力は魔力の操作によって行う。
そして、魔物ごとに魔力の操作の仕方などが異なるんだ。そのため、自然と魔力の操作能力が向上していったというわけだ。
なので、扱い慣れていない魔物よりランクが劣ったとしても、扱い慣れた魔物の方が強力な能力を発動させることができたりするんだよな。
Gランク以外のランクの魔物の能力を操る訓練、早くしないとなぁ。
長いことGランクだったため、Gランクのやつらの能力は思うように操れる。本物の魔物にも負けないというか、それを越すレベルだと自負している。
おっと、話が逸れてしまったな。
つまり、スキルを使いこなすために自然と魔力の操作を続けていたら、いつのまにか上手くなっていたというわけだ。
次の感覚の操作もそうだ。実は、魔物への変化にも副作用があり、体を魔物化させるだけでも、意識が魔物に乗っ取られそうになるのだ。
そのため、体の一部だけを変化させる技術。それを編み出すのにもとても苦労した。
本来全身に発動するはずのスキル、それに宿る強大な魔物の意思をその一部に封じ込めるのだから、今にも爆発しそうなくらい暴れ回り、俺の意識を奪おうとしてくるのだ。
そのため、意識を乗っ取ろうとしてくる感覚から逃れる術が必要だったわけで、それが上達していったというわけだ。
だが、まだまだGランクで練習した程度なので、BやCランク以上の魔物の意思を腕一本などに封じ込めたらどうなるのか想像もつかない。もしかしたら、意識を奪われてしまうかもしれないな。
はあ、ダンジョンの外でもやることはたくさんあるな。落ち着きがあって広いいい家を早くゲットして、訓練したいぜ。
早速ドアを開けると、先ほどまでとは違った雰囲気の、落ち着いた部屋が広がっていた。
少し観察すると、羽ペンや机、椅子から換えの用紙まで用意されているのが見えた。彼女が指していたのはここで間違いなさそうだな。
先客が数名こちらを見みたので軽く会釈し、1番遠い席へと座り、用紙の内容を確認する
まずは冒険者ギルドの登録用紙だな。ふむ、注意事項なども含めたくさん書いてあるな。難しくて長文だし、特に記す意味もないだろう。ここは端折らせてもらうぞ。
さて、記入していくか。まず氏名、年齢、ランクか。氏名は……本名でいいか、ヴァリアンっと。
次は、スキルについてか。これはパーティーやクエストを斡旋する際、適材を適所に配属するために記入させられる項目だな。よし、この調子でどんどん埋めていこう。
【冒険者ギルド 登録用紙】
『氏名』ヴァリアン
『年齢』23
『ランク』C
『スキル』異形化:魔物に変化する
『住居』未定
『得意なクエストの系統』討伐、採取、雑用等
『受けたいクエストの系統』討伐、採取、雑用等
『得意な戦闘スタイル』ソロプレイ、遊撃
『得意な武器』なし
『その他特別技能等』魔力の操作、感覚の操作
「よし、書き終えたぞ」
あ、やべ。最近配信をしていたせいか、独り言が癖になっているようだ。しかし、俺が書き終える頃にはこの部屋には誰もいなかったので助かった。
さて、記入内容に戻るぞ。この中で、みんなが特別気になるのは、特別技能の項目だと思う。
まず、魔力操作についてだが、俺のスキルで魔物に変化した場合、その魔物の『身体』を操るのはいつも通りの感覚で行うことができる。
しかし、その魔物固有の能力。たとえば水妖が水を操るなど、そういった能力は魔力の操作によって行う。
そして、魔物ごとに魔力の操作の仕方などが異なるんだ。そのため、自然と魔力の操作能力が向上していったというわけだ。
なので、扱い慣れていない魔物よりランクが劣ったとしても、扱い慣れた魔物の方が強力な能力を発動させることができたりするんだよな。
Gランク以外のランクの魔物の能力を操る訓練、早くしないとなぁ。
長いことGランクだったため、Gランクのやつらの能力は思うように操れる。本物の魔物にも負けないというか、それを越すレベルだと自負している。
おっと、話が逸れてしまったな。
つまり、スキルを使いこなすために自然と魔力の操作を続けていたら、いつのまにか上手くなっていたというわけだ。
次の感覚の操作もそうだ。実は、魔物への変化にも副作用があり、体を魔物化させるだけでも、意識が魔物に乗っ取られそうになるのだ。
そのため、体の一部だけを変化させる技術。それを編み出すのにもとても苦労した。
本来全身に発動するはずのスキル、それに宿る強大な魔物の意思をその一部に封じ込めるのだから、今にも爆発しそうなくらい暴れ回り、俺の意識を奪おうとしてくるのだ。
そのため、意識を乗っ取ろうとしてくる感覚から逃れる術が必要だったわけで、それが上達していったというわけだ。
だが、まだまだGランクで練習した程度なので、BやCランク以上の魔物の意思を腕一本などに封じ込めたらどうなるのか想像もつかない。もしかしたら、意識を奪われてしまうかもしれないな。
はあ、ダンジョンの外でもやることはたくさんあるな。落ち着きがあって広いいい家を早くゲットして、訓練したいぜ。
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