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水中と盲目
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今日は水属性ダンジョンの攻略の続きをするため、朝から31階層へと降りてきている。あ、ちなみにしっかり配信中だ。
前回通ったエリアを同じように雷で攻略し、次のエリアへと進んでいく。しっかり魔物の死体を回収するのも忘れない。
『やるねぇ~』
『こっちまでビリビリしそう』
『タコまる焦げで草』
次のエリアへ到達した。あたり一面、目に見える範囲全てが海で形成されているエリアのようだ。
酸素が必要になるたびに水中で呼吸できる魔物に変化する必要があるし、色々と能力が制限されそうだ。
結構難易度が上がるから、いままでとはまた違った面白みのある配信になるかな。
「早速海に入っていきます!」
【人魚の頭】【殺人鮫の鰭】
頭を人魚に変化させて呼吸手段を確保し、キラーシャークのヒレでスイスイと進んでいく。奥に行くほど暗くなり、目が見えなくなる筈だが、人魚の目のおかげかよく見えるな。
「お、やっとモンスターを発見しました。」
結構進んだだろうか。水中で初めて出くわしたタコのモンスターに、弱点の電撃を食らわせてみようとすると、自分まで軽くビリっと来てしまった。
そういえば、水は電気を通すんだったっけ。じゃあ、雷は使えないな。火ももちろんのこと使えないし、風も使えそうにない。
光、闇、石系なら問題なさそうかな?毒などの状態異常系はほんとに自分に返ってきたら危険なので、どうしても必要にならない限り使わないようにしておこう。
人魚の能力は常時発動させているので、そこそこ魔力の消費があるのでさっさと進みたい。この水中空間には光が存在しないので、闇魔法が役に立ちそうだ。
【闇妖の右腕】
ある程度進んだ位置から、続々と魔物が出現するようになった。
いちいちこんな数相手してられない。右腕を闇妖へ変化させ、近寄って来た魔物へ盲目の状態異常を引き起こす魔法を使用する。
闇で形成された右腕から抽出された闇が、周囲の闇を取り込みながら魔物へと向かっていく。巨大化した闇が魔物の目と思われる位置を包み込んだ。
これで盲目の状態異常にあの魔物はかかったはずだ。見た目では判断できないか……?いや、よく見ると目に黒い霧のようなものが掛かっているな。
それだけでなく、いきなり視覚を奪われて混乱したのか、周りにいる魔物にまで攻撃を仕掛け始めた。
「これは非常に使える魔法ですね! 魔力消費も少ないし、この暗闇の空間では盲目が解けるのも遅いでしょう。」
『おー!』
『闇系だから妨害系の効果だとは思っていたけど、盲目だったのか!』
『やっぱ環境によって能力切り替えられるってめちゃくちゃ強くね?』
『でも、当たりにくそうだし、当たらないなら意味なくねえか?』
魔界でも、闇系は妨害特化という概念は一緒なんだな。あと、当たりにくいというところも。
「コメントでもおっしゃっている通り、当たりにくいのが状態異常系の弱点です。しかし、水系魔物は群れる修正があるのでどれかしらには当たりますし、どんどん使って攻略していきます!」
手当たり次第、盲目にさせていきながらどんどん進む。進むというか、今はボスを探している状態だ。正直、どこに進んだらいいのか全然わからない。
それから30分ほど、闇雲にボスを探し回っていると、ついに発見した。
ボスだと思われる巨大なタコ。Bランクモンスターのクラーケンを指差して視聴者に発見を伝える。
扉を守るように鎮座していて、倒さないと次には進めなさそうな雰囲気だ。
前回通ったエリアを同じように雷で攻略し、次のエリアへと進んでいく。しっかり魔物の死体を回収するのも忘れない。
『やるねぇ~』
『こっちまでビリビリしそう』
『タコまる焦げで草』
次のエリアへ到達した。あたり一面、目に見える範囲全てが海で形成されているエリアのようだ。
酸素が必要になるたびに水中で呼吸できる魔物に変化する必要があるし、色々と能力が制限されそうだ。
結構難易度が上がるから、いままでとはまた違った面白みのある配信になるかな。
「早速海に入っていきます!」
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頭を人魚に変化させて呼吸手段を確保し、キラーシャークのヒレでスイスイと進んでいく。奥に行くほど暗くなり、目が見えなくなる筈だが、人魚の目のおかげかよく見えるな。
「お、やっとモンスターを発見しました。」
結構進んだだろうか。水中で初めて出くわしたタコのモンスターに、弱点の電撃を食らわせてみようとすると、自分まで軽くビリっと来てしまった。
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光、闇、石系なら問題なさそうかな?毒などの状態異常系はほんとに自分に返ってきたら危険なので、どうしても必要にならない限り使わないようにしておこう。
人魚の能力は常時発動させているので、そこそこ魔力の消費があるのでさっさと進みたい。この水中空間には光が存在しないので、闇魔法が役に立ちそうだ。
【闇妖の右腕】
ある程度進んだ位置から、続々と魔物が出現するようになった。
いちいちこんな数相手してられない。右腕を闇妖へ変化させ、近寄って来た魔物へ盲目の状態異常を引き起こす魔法を使用する。
闇で形成された右腕から抽出された闇が、周囲の闇を取り込みながら魔物へと向かっていく。巨大化した闇が魔物の目と思われる位置を包み込んだ。
これで盲目の状態異常にあの魔物はかかったはずだ。見た目では判断できないか……?いや、よく見ると目に黒い霧のようなものが掛かっているな。
それだけでなく、いきなり視覚を奪われて混乱したのか、周りにいる魔物にまで攻撃を仕掛け始めた。
「これは非常に使える魔法ですね! 魔力消費も少ないし、この暗闇の空間では盲目が解けるのも遅いでしょう。」
『おー!』
『闇系だから妨害系の効果だとは思っていたけど、盲目だったのか!』
『やっぱ環境によって能力切り替えられるってめちゃくちゃ強くね?』
『でも、当たりにくそうだし、当たらないなら意味なくねえか?』
魔界でも、闇系は妨害特化という概念は一緒なんだな。あと、当たりにくいというところも。
「コメントでもおっしゃっている通り、当たりにくいのが状態異常系の弱点です。しかし、水系魔物は群れる修正があるのでどれかしらには当たりますし、どんどん使って攻略していきます!」
手当たり次第、盲目にさせていきながらどんどん進む。進むというか、今はボスを探している状態だ。正直、どこに進んだらいいのか全然わからない。
それから30分ほど、闇雲にボスを探し回っていると、ついに発見した。
ボスだと思われる巨大なタコ。Bランクモンスターのクラーケンを指差して視聴者に発見を伝える。
扉を守るように鎮座していて、倒さないと次には進めなさそうな雰囲気だ。
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