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五歳編
十六話 無駄な闘い (響)
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雄大は目にも止まらぬ速さで響の眼前へと迫った。素早い動きで体勢を整え、左足を軸にして右足で上段廻し蹴りを繰り出した。響は顔面に迫り来る右足を後方へ一歩下がることで躱すと、右腕を振り被って反撃に出ようとした。
しかし、響の右拳は雄大に届くことはなく、途中で動きがピタリと止まった。突如、視界がぶれるように揺れたのだ。まるで脳を直接に揺さぶられるような激しい揺れに困惑した。一瞬で平衡感覚を失ったかのような衝撃に、響は片膝を突いた。
あきらかに不自然な状況だった。雄大の蹴りは完璧に間合いを読み、躱した筈だった。にも拘らず、深刻なダメージを負った。一体何が……。響は状況を見極めるため、思考を巡らせる。身体に外傷はなかった。問題は脳へのダメージだった。
立ち上がろうとすると、吐き気が催した。まるで見えない手足で脳をダイレクトに攻撃でもされたかのような衝撃だった。違和感はそれだけに留まらなかった。耳鳴りが頭の中で響き渡り、視界が歪んで見えた。視覚と聴覚が異常をきたしていた。
ふらつく身体を倒れないように、維持することで精一杯だった。恐らくは何らかの能力を使ったのであろう。しかし、今の響にはどのような能力か見当もつかなかった。それどころか、どの系統に属している魔術なのかさえも分からなかった。
天野家に代々伝わる魔術なのであろうか。いくら思考を巡らせても答えは見い出せなかった。厄介な能力だと肌で感じた。このまま肉弾戦に持ち込まれると、また同じ魔術でやられる可能性が高い。早急に雄大の能力を見極める必要がある。
悲しいことに響には肉弾戦以外の選択肢がなかった。こんな時に限って魔術を使える者が羨ましい。魔術が使えたら遠距離からの攻撃で相手の能力に、探りを入れることができる。だが、ないものねだりしても仕方がない。
まずはどの系統の魔術を使っているのか知る必要がある。系統を知り、能力を予測しなければならない。慌ててはいけない。響は自身を落ち着かせると、深呼吸を繰り返した。冷静にならなければ雄大の思うつぼである。
「随分と冷静ですね。敵の能力が分からない状況下にも拘わらず、貴方は落ち着いていらっしゃる。まさかとは思いますが、もう諦めてしまわれたのですか?」
「いえ、兄上と姉上以外の方々の魔術を体験したのが初めてだったもので。闘いの最中に申し訳ありません。すぐに立ち上がります」
響は柄にもなく強がってしまった。むせ返るような吐き気を無理やり抑え込み、足腰を踏ん張って立ち上がった。まだ戦闘経験の浅い響は根性で耐えるしかなかった。魔術を使った戦闘はこれが初めてではない。だからこそ響は耐えることができた。
響と雄大が向き合うように対面して睨み合う。先程の雄大の一撃には驚いた響であったが、既に気を持ち直していた。時間の経過と共に脳の揺れも治まった。視界も元通りになっていた。しかし、未だに油断のできない状況であることに変わりはない。
先程の謎の能力が雄大の本気とは思えなかったからだ。今のところ、分かっていることは雄大の攻撃は避けてもダメージを負うということである。響は源十郎の言葉を思い出していた。それは魔術には必ず制約と制限が存在するということである。
つまり雄大の攻撃にも限りがあることを意味する。使用できる回数に限度があるのか、攻撃範囲に限界があるのか、能力を発動する際になんらかの条件が必要なのか、思考すればするほど分からなくなってきた。
さすがに一回の攻撃で雄大の能力を見極めることは不可能だった。いくら能力を見極めたいからと言って、そう何度も攻撃を受ける訳にはいかない。先程は攻撃を受けても何とか持ち堪えたが、次に同じ攻撃を受けて無事でいられるとは限らない。
それほどまでに衝撃的な攻撃だった。本来ならば魔術を使って能力を探りたいところだが、あいにく響には魔術を扱うことはできない。自然と選択肢は一つしかなかった。それは自身の身を削って能力を解き明かすことである。
響自身、この手の駆け引きは得意ではない。しかし、やらざるを得なかった。この程度のことで躓いていたらこれから先、風祭家で生き残っていくことはできない。響にとって敗北は死を意味する。瀬戸際に立たされた響は自身を奮い立たせた。
意地でも負ける訳にはいかなかった。風祭家に生まれた者の宿命とも言えよう。勝者になるべくして育てられた響に敗北は許されない。例え、それが分家の者であってもだ。自然と気が引き締まった。鋭い瞳で雄大を睨み付けると、戦闘態勢を取った。
「今度はこちらから攻めさせて頂きます」
「いつでもどうぞ」
例え、相手が未知の魔術を使ったとしても臆してはいけない。ここで諦めたら今まで積み上げてきたものが全て無駄になってしまう。今まで培ってきた全てを曝け出してでも、勝利を掴む必要がある。慢心も油断も切り捨て、立ち向かう。
気合を入れ直した響は雄大へ向かって駆け出した。雄大の眼前へと迫ると、足腰に力を入れるように踏ん張り、鳩尾に向かって掌底打ちを繰り出した。敢えて狙いが雄大にも分かるように直線的な動きで迫った。
予想通り雄大は後方へ半歩下がることで掌底打ちを躱そうとする。だが、それは響の想定内の動きだった。掌底打ちはフェイントに過ぎない。響は繰り出そうとした右腕を引っ込め、雄大に背中を見せるように回転しながら上段廻し蹴りを繰り出した。
予想外のフェイントに反応が僅かに遅れた雄大は腕を十字に組んで防御体勢に入る。魔術が使えないとはいえ、響の武術の腕前は誠一も紅葉でさえも一目置いている。僅かな反応の遅れが致命的な痛手を負うことになる。
雄大は響の攻撃の勢いを完全に抑え込むことはできなかった。激しい衝撃と共に雄大は後方へ吹き飛ぶように宙を舞った。それでも響の攻撃は終わらなかった。響は宙を舞う雄大に合わせて大きく跳躍する。
雄大の真上に飛んだ響は重力と落下のエネルギーを利用して、踵落としを繰り出した。回避は不可能だった。響の右足は雄大の鳩尾に直撃して、身体が九の字に折れ曲がった。その上、豪快に地面に叩きつけられた。
衝撃の勢いを緩和することができなかった雄大は激しく吐血した。如何に纏衣の状態であっても致命的な負傷は避けられない。周りで傍観していた分家の子供たちは驚きを隠せないようだった。まさか雄大が苦戦するとは思わなかったのであろう。
「これで終わりにして下さい。何度も言いますが、僕は魔術が扱えません」
「まだです。まだ……まだ闘えます」
勝敗は決したかに思えた。しかし、雄大は吐血しながらも立ち上がった。袖で口元に付着した血を拭うと、両腕を顔の前へと突き出して戦闘態勢を取った。ふらふらになりながらも前を見据え、響を睨み付ける。
さすがの雄大も響の実力を認めざるを得ない状況かに思われた。だが、雄大は未だに納得のいかない表情をしていた。自分より下だと思っていた者に、怒涛の反撃をされているのだ。プライドが邪魔をして受け入れることができないのだと悟った。
響は自身の努力を受け入れて貰えるかもしれないという僅かな希望も捨て去った。分家の彼らには響の苦悩や努力を受け入れるだけの度量がないと判断を下した。彼らの判断材料は魔術の有無である。意味のない闘いだと感じずにはいられなかった。
「どうやら武術では響様に敵わないようですね……しかし、この世界は魔術の能力が全てです。貴方を認める訳にはいかないのです。今から響様に天野家に代々から伝わる魔術をお見せ致します。そして、これが私の全身全霊をかけた全力です。響様にはここで死んで頂きます」
「……」
雄大の発言には違和感を感じずにはいられなかった。雄大たちは響が魔術を使えないことも既に知っている。ならば何の為に闘っているのか疑問だった。響の能力や闘い方を知りたいと言っていたのに、途中から雄大の発言が支離滅裂している。
魔術を使えない人間を認めることができないのであれば闘う意味はない。時間の無駄だった。それに響は無理をしてまで認めて貰いたいとは思わなかった。それでも雄大が闘う気が満々なのが伝わってきた。雄大の身体を覆う氣の輝きが増した。
感情の高ぶりで氣を増幅させているか、それとも自らの意思で氣をコントロールしているのか響には分からなかった。だが、今の響には到底できない技術であった。
「それでは行きます」
「……ええ……」
しかし、響の右拳は雄大に届くことはなく、途中で動きがピタリと止まった。突如、視界がぶれるように揺れたのだ。まるで脳を直接に揺さぶられるような激しい揺れに困惑した。一瞬で平衡感覚を失ったかのような衝撃に、響は片膝を突いた。
あきらかに不自然な状況だった。雄大の蹴りは完璧に間合いを読み、躱した筈だった。にも拘らず、深刻なダメージを負った。一体何が……。響は状況を見極めるため、思考を巡らせる。身体に外傷はなかった。問題は脳へのダメージだった。
立ち上がろうとすると、吐き気が催した。まるで見えない手足で脳をダイレクトに攻撃でもされたかのような衝撃だった。違和感はそれだけに留まらなかった。耳鳴りが頭の中で響き渡り、視界が歪んで見えた。視覚と聴覚が異常をきたしていた。
ふらつく身体を倒れないように、維持することで精一杯だった。恐らくは何らかの能力を使ったのであろう。しかし、今の響にはどのような能力か見当もつかなかった。それどころか、どの系統に属している魔術なのかさえも分からなかった。
天野家に代々伝わる魔術なのであろうか。いくら思考を巡らせても答えは見い出せなかった。厄介な能力だと肌で感じた。このまま肉弾戦に持ち込まれると、また同じ魔術でやられる可能性が高い。早急に雄大の能力を見極める必要がある。
悲しいことに響には肉弾戦以外の選択肢がなかった。こんな時に限って魔術を使える者が羨ましい。魔術が使えたら遠距離からの攻撃で相手の能力に、探りを入れることができる。だが、ないものねだりしても仕方がない。
まずはどの系統の魔術を使っているのか知る必要がある。系統を知り、能力を予測しなければならない。慌ててはいけない。響は自身を落ち着かせると、深呼吸を繰り返した。冷静にならなければ雄大の思うつぼである。
「随分と冷静ですね。敵の能力が分からない状況下にも拘わらず、貴方は落ち着いていらっしゃる。まさかとは思いますが、もう諦めてしまわれたのですか?」
「いえ、兄上と姉上以外の方々の魔術を体験したのが初めてだったもので。闘いの最中に申し訳ありません。すぐに立ち上がります」
響は柄にもなく強がってしまった。むせ返るような吐き気を無理やり抑え込み、足腰を踏ん張って立ち上がった。まだ戦闘経験の浅い響は根性で耐えるしかなかった。魔術を使った戦闘はこれが初めてではない。だからこそ響は耐えることができた。
響と雄大が向き合うように対面して睨み合う。先程の雄大の一撃には驚いた響であったが、既に気を持ち直していた。時間の経過と共に脳の揺れも治まった。視界も元通りになっていた。しかし、未だに油断のできない状況であることに変わりはない。
先程の謎の能力が雄大の本気とは思えなかったからだ。今のところ、分かっていることは雄大の攻撃は避けてもダメージを負うということである。響は源十郎の言葉を思い出していた。それは魔術には必ず制約と制限が存在するということである。
つまり雄大の攻撃にも限りがあることを意味する。使用できる回数に限度があるのか、攻撃範囲に限界があるのか、能力を発動する際になんらかの条件が必要なのか、思考すればするほど分からなくなってきた。
さすがに一回の攻撃で雄大の能力を見極めることは不可能だった。いくら能力を見極めたいからと言って、そう何度も攻撃を受ける訳にはいかない。先程は攻撃を受けても何とか持ち堪えたが、次に同じ攻撃を受けて無事でいられるとは限らない。
それほどまでに衝撃的な攻撃だった。本来ならば魔術を使って能力を探りたいところだが、あいにく響には魔術を扱うことはできない。自然と選択肢は一つしかなかった。それは自身の身を削って能力を解き明かすことである。
響自身、この手の駆け引きは得意ではない。しかし、やらざるを得なかった。この程度のことで躓いていたらこれから先、風祭家で生き残っていくことはできない。響にとって敗北は死を意味する。瀬戸際に立たされた響は自身を奮い立たせた。
意地でも負ける訳にはいかなかった。風祭家に生まれた者の宿命とも言えよう。勝者になるべくして育てられた響に敗北は許されない。例え、それが分家の者であってもだ。自然と気が引き締まった。鋭い瞳で雄大を睨み付けると、戦闘態勢を取った。
「今度はこちらから攻めさせて頂きます」
「いつでもどうぞ」
例え、相手が未知の魔術を使ったとしても臆してはいけない。ここで諦めたら今まで積み上げてきたものが全て無駄になってしまう。今まで培ってきた全てを曝け出してでも、勝利を掴む必要がある。慢心も油断も切り捨て、立ち向かう。
気合を入れ直した響は雄大へ向かって駆け出した。雄大の眼前へと迫ると、足腰に力を入れるように踏ん張り、鳩尾に向かって掌底打ちを繰り出した。敢えて狙いが雄大にも分かるように直線的な動きで迫った。
予想通り雄大は後方へ半歩下がることで掌底打ちを躱そうとする。だが、それは響の想定内の動きだった。掌底打ちはフェイントに過ぎない。響は繰り出そうとした右腕を引っ込め、雄大に背中を見せるように回転しながら上段廻し蹴りを繰り出した。
予想外のフェイントに反応が僅かに遅れた雄大は腕を十字に組んで防御体勢に入る。魔術が使えないとはいえ、響の武術の腕前は誠一も紅葉でさえも一目置いている。僅かな反応の遅れが致命的な痛手を負うことになる。
雄大は響の攻撃の勢いを完全に抑え込むことはできなかった。激しい衝撃と共に雄大は後方へ吹き飛ぶように宙を舞った。それでも響の攻撃は終わらなかった。響は宙を舞う雄大に合わせて大きく跳躍する。
雄大の真上に飛んだ響は重力と落下のエネルギーを利用して、踵落としを繰り出した。回避は不可能だった。響の右足は雄大の鳩尾に直撃して、身体が九の字に折れ曲がった。その上、豪快に地面に叩きつけられた。
衝撃の勢いを緩和することができなかった雄大は激しく吐血した。如何に纏衣の状態であっても致命的な負傷は避けられない。周りで傍観していた分家の子供たちは驚きを隠せないようだった。まさか雄大が苦戦するとは思わなかったのであろう。
「これで終わりにして下さい。何度も言いますが、僕は魔術が扱えません」
「まだです。まだ……まだ闘えます」
勝敗は決したかに思えた。しかし、雄大は吐血しながらも立ち上がった。袖で口元に付着した血を拭うと、両腕を顔の前へと突き出して戦闘態勢を取った。ふらふらになりながらも前を見据え、響を睨み付ける。
さすがの雄大も響の実力を認めざるを得ない状況かに思われた。だが、雄大は未だに納得のいかない表情をしていた。自分より下だと思っていた者に、怒涛の反撃をされているのだ。プライドが邪魔をして受け入れることができないのだと悟った。
響は自身の努力を受け入れて貰えるかもしれないという僅かな希望も捨て去った。分家の彼らには響の苦悩や努力を受け入れるだけの度量がないと判断を下した。彼らの判断材料は魔術の有無である。意味のない闘いだと感じずにはいられなかった。
「どうやら武術では響様に敵わないようですね……しかし、この世界は魔術の能力が全てです。貴方を認める訳にはいかないのです。今から響様に天野家に代々から伝わる魔術をお見せ致します。そして、これが私の全身全霊をかけた全力です。響様にはここで死んで頂きます」
「……」
雄大の発言には違和感を感じずにはいられなかった。雄大たちは響が魔術を使えないことも既に知っている。ならば何の為に闘っているのか疑問だった。響の能力や闘い方を知りたいと言っていたのに、途中から雄大の発言が支離滅裂している。
魔術を使えない人間を認めることができないのであれば闘う意味はない。時間の無駄だった。それに響は無理をしてまで認めて貰いたいとは思わなかった。それでも雄大が闘う気が満々なのが伝わってきた。雄大の身体を覆う氣の輝きが増した。
感情の高ぶりで氣を増幅させているか、それとも自らの意思で氣をコントロールしているのか響には分からなかった。だが、今の響には到底できない技術であった。
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