29 / 35
4 計画された婚約破棄
4-1 メイディとパーティ会場
しおりを挟む
パーティの時間が近づくにつれ、会場は徐々に生徒で埋まっていく。「身分の別なく学ぶ」学院でのパーティには、エスコートやダンスといった、貴族の作法は必ずしも必要ではない。生徒たちはそれぞれのタイミングで会場に入り、同級生と顔を合わせて語り合っている。
開始時刻の間近になり、来賓も顔を出す。卒業生の親族、教員の知人。
「あ……ちゃんと来てくれた」
入口を眺めていたメイディは、派手な装いをした男性に目を留めた。ケビンの甥である、飛空演劇団の座長。メイディと目が合うと、華やかなウインクを飛ばしてくる。隣の女生徒が「きゃあ」と黄色い声を上げるほどの美男子である。
「メイディ」
「……あ、お父さん、お母さん!」
声をかけられ、メイディは顔をそちらに向ける。見知ったふたりの顔を見て、メイディは笑顔を浮かべた。
「卒業おめでとう、メイディ」
「ありがとう! ふたりとも、元気そうだね」
「ええ、お陰様で。お父さんなんか、また弟子を増やしたのよ」
「学びたい子供がいるなら、教えてやらないとね」
話しながら、両親は視線をメイディの背後に向ける。
「……それが、手紙に書いていた魔導具ね?」
「そう。触れたら、空を飛ぶの。……私が学院でできたことは、結局これだけだったよ。騎士団にも、魔導士団にも入れなかったし」
ぽろりとこぼれるのは、父を前にしたからかもしれない。何かを成し遂げられなかった自分の人生への、未練でもある。
「こんなに立派なものを作ったんだから、胸を張りなさい。空飛ぶ魔導具を一般化できたら、救われる人もいるかもしれない。お前の発明は偉大なんじゃないか、メイディ」
「……そうかな」
「ああ。何より、お前の頑張りが、俺たちの誇りさ」
父の大きな手のひらが、メイディの頭に乗せられる。ぐしゃり。髪を乱される感覚が心地良くて、少しだけ寂しい。
「……ねえ。内緒の話、してもいい?」
声を落として囁くメイディに、両親は顔を近づける。
「私ね、卒業パーティのあと……すぐ、国外に出ようと思うの」
「まあ……」
母が小さく驚いて、口元を押さえる。
「どこに行くの、メイディ?」
「それは……ちょっと、言えないんだけど」
両親にも、作戦の全貌は明かせない。それでもメイディは、言える範囲で伝えておきたかった。
「ただ……やりたいことがあって」
アレクセイと、楽しく幸せな人生を送ること。それを叶えるために、ランドルンへ向かうのだ。
「いいじゃないか、頑張りなさい。俺たちはいつでも、お前のやりたいことを応援する」
「そうよ、メイディ。あなたの好きなように生きるのが一番」
「……そうだよね。ふたりなら、そう言ってくれると思ってた」
メイディの気持ちを尊重し、応援してくれる両親。だからこそメイディは、勉強に専念できたし、学院への入学も許された。
「ありがとう。……心配かけるかもしれないけど、必ず連絡するから」
「わかったわ。楽しみに待ってるわね」
言えるのは、ここまで。
しばらくのお別れだ。メイディは両親の顔をゆっくり見比べてから、「またね」と言った。
「そろそろ始まるから、行ってきます」
「いってらっしゃい」
両親に見送られ、メイディは会場の中心に歩いていく。
見知った顔、知らない顔。3年間を同じ学舎で過ごしていても、接したことのない者は何人もいる。しかし今日、メイディのことは、おそらく皆の記憶に残る。残ってしまう。
だからこそ、粗相はできない。ふう、と息を吸い、吐いた。
「メイディ。こっちだ」
「アレク。ごめんね、ぎりぎりになっちゃって」
「構わねえ。親と話してたんだろ」
人混みからにゅっと出てきた腕に引かれると、そこにはアレクセイがいた。制服を着て、金の髪を撫で付けたいつもの姿。彫刻のような表情が、メイディを見ると緩くはにかむ。
「ミアはあそこだ。行こうぜ」
アレクセイが、目で示す。予定通りだ。ミアは、自身の父であるラグシル公爵に挨拶をしている最中である。
アレクセイはメイディの手を引き、ラグシル公爵に近づいていった。人の間をすり抜け、その目の前まで。
「ラグシル公爵」
「……ああ。ご無沙汰しております、第一王子殿下……?」
貴族らしく貼り付けた笑みを浮かべたラグシル公爵は、メイディを見ると不審そうな目をする。
「ミアを、少しお借りしても?」
「はあ、構いませんが……」
「わたくしに、どのようなご用件でしょうか」
ミアが反応し、アレクセイと向き合う。
「今をもって、君との婚約は破棄する」
アレクセイが、凛と響く声でそう言い放った。
「婚約、破棄……」
ミアは目を細め、「初めて聞いた」と言わんばかりの、出方を伺う表情をする。
「ああ。俺は君との婚約を破棄し、彼女と共に生きることにした。メイディ・ジュラハール男爵令嬢。俺の……愛する人だ」
ここでアレクセイは、メイディの腰を抱き寄せる。
「俺は真実の愛に目覚めたんだ。愛のない結婚なんて、する気はなくなった。お前みたいな口うるさい女と添い遂げるなんて、考えるだけでうんざりする」
あんまりな物言いに、ざわつく観衆。
ミアは何かを言おうとして唇を開き、閉じた。アレクセイが「口うるさい」と言ったのを、気にしているように見える。
「……言いたいことがあるなら言えよ。聞くぜ」
「……第一王子殿下は、わたくしに、どうせよと仰るのですか……?」
気品に満ちた彼女が見せる、弱々しい呟き。それが演技だと知っているメイディですら、同情に心が震わされるほどの名演だ。
「どうって、どうもこうもねえ。自由にすりゃいいだろ」
「自由、に……」
「その自由、わたくしにお預けくださいませんか」
朗々とした声が響き、皆の視線が一気にそちらへ動く。宝石を縫い付けたきらびやかな衣装をまとった背の高い男性が、さっそうと現れる。
「あなたは……?」
「飛空演劇団の座長、ミルム・マッケイでございます、レディ。あなたの素晴らしい舞空術は、以前拝見させていただきました。自由な身の上になられるのなら……その手をぜひ、わたくしにお預けください。あなたを、空を舞い宙を泳ぐ、女神にして差し上げます」
ミルムには「キザっぽい感じで誘いをかけてくれ」と伝えてあったが、予想以上の誘い文句だった。彼を見上げるミアの薄く染まる頬は、本当の照れに見える。
「はい……」
呆然と、夢心地のように。ミアは、ミルムの手を取った。
「頂いていいですかな、殿下」
「俺に聞くなよ。ミアがそうしたいってんなら、好きにすりゃいいだろ」
一応は第一王子であるアレクセイが、ラグシル公爵を差し置いて、勝手に許可を出してしまう。
「では、ありがたく」
ミアの手の甲に、優しく唇を落とすミルム。ミアは見事に、「さらわれた」形になる。
「……あーあ、つまんねえもんを見た。行こうぜメイディ」
アレクセイは、必要以上に声を張り上げる。今度は注目を、自分達に集めるのだ。
「俺は、王太子なんてもんにもなりたくねえんだ。メイディと添い遂げる。追ってくるなよ、来ても請けねえぞ」
そう言い放ち、アレクセイはメイディの手を引いて歩き始める。
こんな宣言で逃げられるのなら、とうに逃げていたとアレクセイは言っていた。
後ろ盾となるラグシル公爵家との婚約を破棄した上に、極め付けがもうひとつ。
アレクセイが歩くと、人々が道を開ける。その先にあるのは、メイディの作った空飛ぶ魔導具だ。アレクセイとメイディは、開いた扉から中に乗り込む。
「さらばだ!」
アレクセイが手を触れると、魔導具の紋様に緑の光が走った。風の魔法である。美しい柄の浮かび上がった車体が、一気に飛び上がった。
一気に、である。
それは「飛行」ではなく、「発射」の勢いであり。
真上に射出された魔導具は、そのまま会場の天井に当たり、どかんと。爆散した。
途端に悲鳴が上がり、身を守るために人々が逃げ惑う。燃え上がった魔導具の破片は、ばらばらと会場に降り注いだ。
開始時刻の間近になり、来賓も顔を出す。卒業生の親族、教員の知人。
「あ……ちゃんと来てくれた」
入口を眺めていたメイディは、派手な装いをした男性に目を留めた。ケビンの甥である、飛空演劇団の座長。メイディと目が合うと、華やかなウインクを飛ばしてくる。隣の女生徒が「きゃあ」と黄色い声を上げるほどの美男子である。
「メイディ」
「……あ、お父さん、お母さん!」
声をかけられ、メイディは顔をそちらに向ける。見知ったふたりの顔を見て、メイディは笑顔を浮かべた。
「卒業おめでとう、メイディ」
「ありがとう! ふたりとも、元気そうだね」
「ええ、お陰様で。お父さんなんか、また弟子を増やしたのよ」
「学びたい子供がいるなら、教えてやらないとね」
話しながら、両親は視線をメイディの背後に向ける。
「……それが、手紙に書いていた魔導具ね?」
「そう。触れたら、空を飛ぶの。……私が学院でできたことは、結局これだけだったよ。騎士団にも、魔導士団にも入れなかったし」
ぽろりとこぼれるのは、父を前にしたからかもしれない。何かを成し遂げられなかった自分の人生への、未練でもある。
「こんなに立派なものを作ったんだから、胸を張りなさい。空飛ぶ魔導具を一般化できたら、救われる人もいるかもしれない。お前の発明は偉大なんじゃないか、メイディ」
「……そうかな」
「ああ。何より、お前の頑張りが、俺たちの誇りさ」
父の大きな手のひらが、メイディの頭に乗せられる。ぐしゃり。髪を乱される感覚が心地良くて、少しだけ寂しい。
「……ねえ。内緒の話、してもいい?」
声を落として囁くメイディに、両親は顔を近づける。
「私ね、卒業パーティのあと……すぐ、国外に出ようと思うの」
「まあ……」
母が小さく驚いて、口元を押さえる。
「どこに行くの、メイディ?」
「それは……ちょっと、言えないんだけど」
両親にも、作戦の全貌は明かせない。それでもメイディは、言える範囲で伝えておきたかった。
「ただ……やりたいことがあって」
アレクセイと、楽しく幸せな人生を送ること。それを叶えるために、ランドルンへ向かうのだ。
「いいじゃないか、頑張りなさい。俺たちはいつでも、お前のやりたいことを応援する」
「そうよ、メイディ。あなたの好きなように生きるのが一番」
「……そうだよね。ふたりなら、そう言ってくれると思ってた」
メイディの気持ちを尊重し、応援してくれる両親。だからこそメイディは、勉強に専念できたし、学院への入学も許された。
「ありがとう。……心配かけるかもしれないけど、必ず連絡するから」
「わかったわ。楽しみに待ってるわね」
言えるのは、ここまで。
しばらくのお別れだ。メイディは両親の顔をゆっくり見比べてから、「またね」と言った。
「そろそろ始まるから、行ってきます」
「いってらっしゃい」
両親に見送られ、メイディは会場の中心に歩いていく。
見知った顔、知らない顔。3年間を同じ学舎で過ごしていても、接したことのない者は何人もいる。しかし今日、メイディのことは、おそらく皆の記憶に残る。残ってしまう。
だからこそ、粗相はできない。ふう、と息を吸い、吐いた。
「メイディ。こっちだ」
「アレク。ごめんね、ぎりぎりになっちゃって」
「構わねえ。親と話してたんだろ」
人混みからにゅっと出てきた腕に引かれると、そこにはアレクセイがいた。制服を着て、金の髪を撫で付けたいつもの姿。彫刻のような表情が、メイディを見ると緩くはにかむ。
「ミアはあそこだ。行こうぜ」
アレクセイが、目で示す。予定通りだ。ミアは、自身の父であるラグシル公爵に挨拶をしている最中である。
アレクセイはメイディの手を引き、ラグシル公爵に近づいていった。人の間をすり抜け、その目の前まで。
「ラグシル公爵」
「……ああ。ご無沙汰しております、第一王子殿下……?」
貴族らしく貼り付けた笑みを浮かべたラグシル公爵は、メイディを見ると不審そうな目をする。
「ミアを、少しお借りしても?」
「はあ、構いませんが……」
「わたくしに、どのようなご用件でしょうか」
ミアが反応し、アレクセイと向き合う。
「今をもって、君との婚約は破棄する」
アレクセイが、凛と響く声でそう言い放った。
「婚約、破棄……」
ミアは目を細め、「初めて聞いた」と言わんばかりの、出方を伺う表情をする。
「ああ。俺は君との婚約を破棄し、彼女と共に生きることにした。メイディ・ジュラハール男爵令嬢。俺の……愛する人だ」
ここでアレクセイは、メイディの腰を抱き寄せる。
「俺は真実の愛に目覚めたんだ。愛のない結婚なんて、する気はなくなった。お前みたいな口うるさい女と添い遂げるなんて、考えるだけでうんざりする」
あんまりな物言いに、ざわつく観衆。
ミアは何かを言おうとして唇を開き、閉じた。アレクセイが「口うるさい」と言ったのを、気にしているように見える。
「……言いたいことがあるなら言えよ。聞くぜ」
「……第一王子殿下は、わたくしに、どうせよと仰るのですか……?」
気品に満ちた彼女が見せる、弱々しい呟き。それが演技だと知っているメイディですら、同情に心が震わされるほどの名演だ。
「どうって、どうもこうもねえ。自由にすりゃいいだろ」
「自由、に……」
「その自由、わたくしにお預けくださいませんか」
朗々とした声が響き、皆の視線が一気にそちらへ動く。宝石を縫い付けたきらびやかな衣装をまとった背の高い男性が、さっそうと現れる。
「あなたは……?」
「飛空演劇団の座長、ミルム・マッケイでございます、レディ。あなたの素晴らしい舞空術は、以前拝見させていただきました。自由な身の上になられるのなら……その手をぜひ、わたくしにお預けください。あなたを、空を舞い宙を泳ぐ、女神にして差し上げます」
ミルムには「キザっぽい感じで誘いをかけてくれ」と伝えてあったが、予想以上の誘い文句だった。彼を見上げるミアの薄く染まる頬は、本当の照れに見える。
「はい……」
呆然と、夢心地のように。ミアは、ミルムの手を取った。
「頂いていいですかな、殿下」
「俺に聞くなよ。ミアがそうしたいってんなら、好きにすりゃいいだろ」
一応は第一王子であるアレクセイが、ラグシル公爵を差し置いて、勝手に許可を出してしまう。
「では、ありがたく」
ミアの手の甲に、優しく唇を落とすミルム。ミアは見事に、「さらわれた」形になる。
「……あーあ、つまんねえもんを見た。行こうぜメイディ」
アレクセイは、必要以上に声を張り上げる。今度は注目を、自分達に集めるのだ。
「俺は、王太子なんてもんにもなりたくねえんだ。メイディと添い遂げる。追ってくるなよ、来ても請けねえぞ」
そう言い放ち、アレクセイはメイディの手を引いて歩き始める。
こんな宣言で逃げられるのなら、とうに逃げていたとアレクセイは言っていた。
後ろ盾となるラグシル公爵家との婚約を破棄した上に、極め付けがもうひとつ。
アレクセイが歩くと、人々が道を開ける。その先にあるのは、メイディの作った空飛ぶ魔導具だ。アレクセイとメイディは、開いた扉から中に乗り込む。
「さらばだ!」
アレクセイが手を触れると、魔導具の紋様に緑の光が走った。風の魔法である。美しい柄の浮かび上がった車体が、一気に飛び上がった。
一気に、である。
それは「飛行」ではなく、「発射」の勢いであり。
真上に射出された魔導具は、そのまま会場の天井に当たり、どかんと。爆散した。
途端に悲鳴が上がり、身を守るために人々が逃げ惑う。燃え上がった魔導具の破片は、ばらばらと会場に降り注いだ。
8
お気に入りに追加
84
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
貴方が選んだのは全てを捧げて貴方を愛した私ではありませんでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の名門公爵家の出身であるエレンは幼い頃から婚約者候補である第一王子殿下に全てを捧げて生きてきた。
彼を数々の悪意から守り、彼の敵を排除した。それも全ては愛する彼のため。
しかし、王太子となった彼が最終的には選んだのはエレンではない平民の女だった。
悲しみに暮れたエレンだったが、家族や幼馴染の公爵令息に支えられて元気を取り戻していく。
その一方エレンを捨てた王太子は着々と破滅への道を進んでいた・・・
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる