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1 砂出しの働き方改革
1-29.赤い髪のジャック
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朝日が、斜めに射す。今はまだ涼しいが、それもあとわずかな時間であろうと思わせる、強い日差し。
前髪を風になびかせながら、ハンカチを手にし、私は汗を拭った。私の、ではない。顎から滴り落ちようとしている、ニコの汗だ。
「……ごめん、ありがとう」
「運んでもらってるから。気にしないで」
昨日に引き続き、ニコに抱えられ、空から王都の中心部を目指している。遠くを見渡すと、門寄りの区画で、大きく渦を巻いて砂埃が上がっているのが見える。
「あの辺りは、キータ達だったかしら」
朝早くから、精が出るものだ。
「あ、あれじゃない? 赤い髪、二人いる」
「そうかもしれないわ! 降りてみましょう」
私たちが探していたのは、リックと双子の弟。彼らは少し馬が合わないようなので、様子を見にきたのだ。
「あっ! おはようございまーす!」
ゆっくり下降していると、早々に気づいた赤髪が、手を振って来る。リックだ。リックの正面に立っている赤い髪の少年が、こちらを向く。
「え? おばけ?」
口をあんぐりと開け、眼鏡をくいっと持ち上げようとして、そのまま落とした。
「眼鏡、めがねが……」
「ここにあるだろ、ジャック。何してんだよ」
「リックこそ、今の見なかったのか? 空を飛んでいる、おばけが……」
この、リックより少し髪の長い、眼鏡の少年がジャックらしい。ジャックは茶縁の眼鏡をかけ直し、言いながら顔を上げた。その頃には地面に降り立っていた私と、ばっちり目が合う。
「ひぃ……ほら、おばけぇ!」
彼は頭を上げた勢いで後ろによろけ、どさ、と転んで尻餅をついた。
「やめろよジャック、恥ずかしいな」
「な、な、何言ってるのリック、おばけだよ? おばけ」
「何のことだよ」
地面に座ったまま、ジャックは自分の胸元を押さえる。ふぅ、と息を整え、また顔を上げた。
「まだいるぅ! 何でよリック、見えるでしょ!」
私を指差して、悲鳴をあげる。その人差し指が、ふるふると小刻みに震えている。
「見えるって? 何がだよ」
「何って、女の子の、お、おばけだよ……」
「おばけ? ……イリスさんのことか?」
「……へ?」
震えが、ぱたりと止んだ。眼鏡をくい、と持ち上げ、立ち上がったジャックは、作業着の尻についた砂埃をぱんぱんと手で払い落とす。
「イリスさんでしたか。では、こちらがニコラウスさん? 僕は、リックの双子の弟、ジャックです」
嘘のような爽やかな笑顔とともに、滔々と挨拶をされる。
「え……」
「いやぁ、今のはなかったことにならないだろ」
「うるさいよ、リックは!」
リックがけたけた笑うと、一気に耳まで赤く染め上げて、そう語気を荒らげる。
「仕方ないじゃないか! 常識的に考えたらーー人が、人が空を飛ぶなんて、思わないだろ! 何で説明しといてくれないんだよ!」
「空飛んでるのを見たのは、俺も初めてだから」
「もぉ……!」
リンゴのような顔をして、目は潤んでいる。よほど恥ずかしかったのだろう。
「ごめんなさいね、ニコが常識外れで」
「うちのイリスが常識がなくて、ごめんね」
にこやかにフォローすると、ニコがそう言葉を被せてきた。
「飛んできたのはニコなんだから、常識がないのはあなたよ」
「そういうことばっかり考えるイリスの方が、常識がないよね」
「いや……失礼なことを申し上げてすみませんでした」
ちくちくとやりあっていると、漸くジャックが落ち着きを取り戻した。ぺこりと頭を下げ、謝罪の言葉。
「お二人には、兄がご迷惑をおかけしていると伺っています」
「迷惑なんてかけてないわよ。こちらこそ、砂出しについていろいろ教えてもらえて、助かっているわ」
「ほら、言っただろ? ジャック。俺は嘘なんてついてないんだよ」
胸を張るリックを、ジャックはレンズ越しにぎろりと睨んだ。なかなかの眼力。私たちに見せる柔らかな眼差しとは、大きく違う。
「リックの言うことは信用ならないからさ。魔法を使えるようになったなんて、嘘ばっかり言うし」
「それは本当だよ!」
「なら、なんで僕たちに魔法を見せてくれないわけ?」
今度は兄弟喧嘩が始まる。見ていて飽きない二人だ。ころころと変わる展開を微笑ましく見ていると、同じように穏やかな表情をしたニコと目が合った。
「家ではできないんだよ。うっかり大きい風が出て、家具を壊したら困るだろ」
「そう言うけどさ、リックの魔法で家具が壊れるわけないじゃん」
「あら、今なら壊れるかもしれないわよ」
それにしても、リックは口先でやり取りしていないで、さっさと魔法を見せれば良いのに。そう思って口を挟むと、双子は揃って口を閉じ、私を見つめた。その動きが完璧にシンクロしていて、どうにも可笑しい。
「やって見せればいいのよ、リック。ニコだって、あなたが信じなかった時、実際に魔法を見せたでしょ? ここならできるじゃない」
疑う者には、目の前で、言い逃れできない証拠を突きつければ良い。簡単な話だ。
私が促すと、リックは「そうですね」と頷き、辺りを見回す。
「ニコラウスさんが前にやったみたいに、風ごと動かして壁まで行くのはどうですかね」
「良いと思うわ。やってみるのよ、失敗したっていいから」
「ですよね。……まあ見とけって、ジャック」
ジャックは腕を組み、リックの様子を見ている。値踏みするように片眉を上げた、挑戦的な表情。双子であり、顔もそっくりだが、作る表情が違うから別人だとわかる。
ちなみにリックは基本的に、素直な犬っぽいのだけれど。
そんな彼は、今は真面目な表情をして、壁に寄せられた砂を見つめている。ずいぶんな量だ。こんなに大量の砂が道端にあったら、通りすがりの人も、気分が滅入るだろう。
壁みたいに盛られている砂の上で、くるくる、と空気が回り始める。それに伴って砂が渦を描き始め、ぐんぐん大きくなり、空高く上っていく。巨大な砂の渦。私はもうこの光景を見慣れたが、双子のジャックは、初めてみるのだろう。
「えぇ……」
あんぐりと、口を開け。目を見開いて、砂の渦が移動していくのを見つめている。
風は壁際の砂をどんどん巻き上げ、そのまま移動していく。この通りは、一本隣に行けば壁に到達する。リックはふわりと渦を持ち上げ、渦のまま壁を越えさせた。一泊の後、ざーっと砂が壁外に降る音が聞こえる。
「どうだ? ジャック。もう疑わないよな」
「どうして……なんで、魔法が使えるようになったの? どんなズルをしたら、僕より魔法が使えるようになるの? ずるいよ、リック!」
「だから、イリスさん達に魔法を教わったんだって」
子供みたいな口調で言い募るジャックに、リックがそう伝える。ジャックは、くるっとこちらに顔を向けた。
「ずるい! 僕も教わりたい! イリスさんーー」
こっちに駆けて来ようとして、地面のくぼみに爪先が嵌り、ぱたりと顔から倒れる。砂まみれになったレンズは、幸い、割れはしなかった。
倒れた拍子に付いた砂を払おうともせず、眼鏡をかけ直し、よたよたと走り寄ってくる。彼は、ぺこりと頭を下げた。
「お願いします!」
砂だらけの赤髪が、さらりと揺れる。
「なんというか……変わった子ね」
「だから俺、苦手なんですよ」
リックが、くしゃりと自分の髪を乱す。苦虫を噛み潰したような顔だ。
「もちろん、構わないけど」
「いいんですか! ありがとうございます!」
ぱっと上がった顔は、先程までとは打って変わって、瞳をきらきらと輝かせている。
「だけど、リックも初めは、こんな感じだったよね? 双子は似てるんだね」
「えっ……そうでしたっけ」
ニコはそうやってリックをからかい、くすくすと笑う。賑やかに、またひとり。この街での私の弟子が、増えたのだった。
前髪を風になびかせながら、ハンカチを手にし、私は汗を拭った。私の、ではない。顎から滴り落ちようとしている、ニコの汗だ。
「……ごめん、ありがとう」
「運んでもらってるから。気にしないで」
昨日に引き続き、ニコに抱えられ、空から王都の中心部を目指している。遠くを見渡すと、門寄りの区画で、大きく渦を巻いて砂埃が上がっているのが見える。
「あの辺りは、キータ達だったかしら」
朝早くから、精が出るものだ。
「あ、あれじゃない? 赤い髪、二人いる」
「そうかもしれないわ! 降りてみましょう」
私たちが探していたのは、リックと双子の弟。彼らは少し馬が合わないようなので、様子を見にきたのだ。
「あっ! おはようございまーす!」
ゆっくり下降していると、早々に気づいた赤髪が、手を振って来る。リックだ。リックの正面に立っている赤い髪の少年が、こちらを向く。
「え? おばけ?」
口をあんぐりと開け、眼鏡をくいっと持ち上げようとして、そのまま落とした。
「眼鏡、めがねが……」
「ここにあるだろ、ジャック。何してんだよ」
「リックこそ、今の見なかったのか? 空を飛んでいる、おばけが……」
この、リックより少し髪の長い、眼鏡の少年がジャックらしい。ジャックは茶縁の眼鏡をかけ直し、言いながら顔を上げた。その頃には地面に降り立っていた私と、ばっちり目が合う。
「ひぃ……ほら、おばけぇ!」
彼は頭を上げた勢いで後ろによろけ、どさ、と転んで尻餅をついた。
「やめろよジャック、恥ずかしいな」
「な、な、何言ってるのリック、おばけだよ? おばけ」
「何のことだよ」
地面に座ったまま、ジャックは自分の胸元を押さえる。ふぅ、と息を整え、また顔を上げた。
「まだいるぅ! 何でよリック、見えるでしょ!」
私を指差して、悲鳴をあげる。その人差し指が、ふるふると小刻みに震えている。
「見えるって? 何がだよ」
「何って、女の子の、お、おばけだよ……」
「おばけ? ……イリスさんのことか?」
「……へ?」
震えが、ぱたりと止んだ。眼鏡をくい、と持ち上げ、立ち上がったジャックは、作業着の尻についた砂埃をぱんぱんと手で払い落とす。
「イリスさんでしたか。では、こちらがニコラウスさん? 僕は、リックの双子の弟、ジャックです」
嘘のような爽やかな笑顔とともに、滔々と挨拶をされる。
「え……」
「いやぁ、今のはなかったことにならないだろ」
「うるさいよ、リックは!」
リックがけたけた笑うと、一気に耳まで赤く染め上げて、そう語気を荒らげる。
「仕方ないじゃないか! 常識的に考えたらーー人が、人が空を飛ぶなんて、思わないだろ! 何で説明しといてくれないんだよ!」
「空飛んでるのを見たのは、俺も初めてだから」
「もぉ……!」
リンゴのような顔をして、目は潤んでいる。よほど恥ずかしかったのだろう。
「ごめんなさいね、ニコが常識外れで」
「うちのイリスが常識がなくて、ごめんね」
にこやかにフォローすると、ニコがそう言葉を被せてきた。
「飛んできたのはニコなんだから、常識がないのはあなたよ」
「そういうことばっかり考えるイリスの方が、常識がないよね」
「いや……失礼なことを申し上げてすみませんでした」
ちくちくとやりあっていると、漸くジャックが落ち着きを取り戻した。ぺこりと頭を下げ、謝罪の言葉。
「お二人には、兄がご迷惑をおかけしていると伺っています」
「迷惑なんてかけてないわよ。こちらこそ、砂出しについていろいろ教えてもらえて、助かっているわ」
「ほら、言っただろ? ジャック。俺は嘘なんてついてないんだよ」
胸を張るリックを、ジャックはレンズ越しにぎろりと睨んだ。なかなかの眼力。私たちに見せる柔らかな眼差しとは、大きく違う。
「リックの言うことは信用ならないからさ。魔法を使えるようになったなんて、嘘ばっかり言うし」
「それは本当だよ!」
「なら、なんで僕たちに魔法を見せてくれないわけ?」
今度は兄弟喧嘩が始まる。見ていて飽きない二人だ。ころころと変わる展開を微笑ましく見ていると、同じように穏やかな表情をしたニコと目が合った。
「家ではできないんだよ。うっかり大きい風が出て、家具を壊したら困るだろ」
「そう言うけどさ、リックの魔法で家具が壊れるわけないじゃん」
「あら、今なら壊れるかもしれないわよ」
それにしても、リックは口先でやり取りしていないで、さっさと魔法を見せれば良いのに。そう思って口を挟むと、双子は揃って口を閉じ、私を見つめた。その動きが完璧にシンクロしていて、どうにも可笑しい。
「やって見せればいいのよ、リック。ニコだって、あなたが信じなかった時、実際に魔法を見せたでしょ? ここならできるじゃない」
疑う者には、目の前で、言い逃れできない証拠を突きつければ良い。簡単な話だ。
私が促すと、リックは「そうですね」と頷き、辺りを見回す。
「ニコラウスさんが前にやったみたいに、風ごと動かして壁まで行くのはどうですかね」
「良いと思うわ。やってみるのよ、失敗したっていいから」
「ですよね。……まあ見とけって、ジャック」
ジャックは腕を組み、リックの様子を見ている。値踏みするように片眉を上げた、挑戦的な表情。双子であり、顔もそっくりだが、作る表情が違うから別人だとわかる。
ちなみにリックは基本的に、素直な犬っぽいのだけれど。
そんな彼は、今は真面目な表情をして、壁に寄せられた砂を見つめている。ずいぶんな量だ。こんなに大量の砂が道端にあったら、通りすがりの人も、気分が滅入るだろう。
壁みたいに盛られている砂の上で、くるくる、と空気が回り始める。それに伴って砂が渦を描き始め、ぐんぐん大きくなり、空高く上っていく。巨大な砂の渦。私はもうこの光景を見慣れたが、双子のジャックは、初めてみるのだろう。
「えぇ……」
あんぐりと、口を開け。目を見開いて、砂の渦が移動していくのを見つめている。
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「どうだ? ジャック。もう疑わないよな」
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「だから、イリスさん達に魔法を教わったんだって」
子供みたいな口調で言い募るジャックに、リックがそう伝える。ジャックは、くるっとこちらに顔を向けた。
「ずるい! 僕も教わりたい! イリスさんーー」
こっちに駆けて来ようとして、地面のくぼみに爪先が嵌り、ぱたりと顔から倒れる。砂まみれになったレンズは、幸い、割れはしなかった。
倒れた拍子に付いた砂を払おうともせず、眼鏡をかけ直し、よたよたと走り寄ってくる。彼は、ぺこりと頭を下げた。
「お願いします!」
砂だらけの赤髪が、さらりと揺れる。
「なんというか……変わった子ね」
「だから俺、苦手なんですよ」
リックが、くしゃりと自分の髪を乱す。苦虫を噛み潰したような顔だ。
「もちろん、構わないけど」
「いいんですか! ありがとうございます!」
ぱっと上がった顔は、先程までとは打って変わって、瞳をきらきらと輝かせている。
「だけど、リックも初めは、こんな感じだったよね? 双子は似てるんだね」
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