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07 大魔女さんと大海原
おぼろ豆腐と群氷海の幸さまざま 後編
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「あれ、カイさん? どうしたんっすか、まさかこの短時間のうちにトッティさんとケンカでもしたんっすか」
しばらくして、ルジェが買い物から戻ってきた。
戻ってくると同時にそう言われたので、僕はさっきのできごとで思いのほかダメージを受けていたんだろう。
ルジェにも変に気はつかわせたくないので、やっぱり笑って誤魔化す。
「いや、全然。二人でのんびりお茶してたよ。これからせっかくだしみんなにごはんを作ろうかなって思っていたところ」
「そっすか! 思い過ごしなら良かったんっすけど。あ、これ。カイさんにおみやげっす」
「ん? おみやげ? ありがとう、なんだろう」
ルジェが僕に手招きをしてくれたので、彼女に近寄る。すると彼女は僕の首に何かをかけてくれた。
手探りで触れて見てみれば、それは海のように青い石のついた首飾りだった。
「首飾り? これって……?」
「海人のお守りっす。この青い石には守りの魔法力がこめられていて、一度だけ持ち主を危険から守ってくれるんっすよ」
「えっ、そうなの? なんだか良さそうな物だけど、僕がもらっちゃっていいの?」
おみやげをもらうだけでもありがたいような悪いような気がするのに。魔法力のある石なんて、もしかして結構良い値段なんじゃ……。
そんなことを考えていたら、ルジェが笑って言う。
「カイさんだからこそ、持っててほしいんっすよ。カイさんのことは、自分もトッティさんもエリーチカさんも守るっす。みんなそこは固く誓ってるっす。でも、気持ちでは絶対守るって思ってても、戦いの中では『絶対』っていうのはないんで」
うん、確かにそうだ。
人を守るって本当に大変なことだ。敵の動きはもちろん、守られる側だってどう動くかわからない。どんな想定外が起こるかなんてその時までわからない。
これまで戦闘の中でたくさん守ってきてもらった。トッティが驚くような無茶もしてきたっけ。だから、ルジェの言葉は正しいと実感できる。
「首飾りは文字通りお守りっす。出番がこないに越したことはないけど……。持っててもらえると自分が嬉しいし、何より安心するっす」
「……そっか、わかった。ありがとう、大事にするよ!」
「それに贈った物を持っててもらえるのはやっぱり嬉しいっす! えへへへ。それじゃ、ごはん楽しみにしてるっす!」
ルジェは照れたように笑って、きれいな銀髪をなびかせながら厨房から出ていった。
贈り物か。僕もなにかお返しを考えておきたいな。
……よし。彼女と話したことで、何となく気分が引き締まった。
邪竜の討伐の前に、景気づけにみんなに美味しくて栄養があるものを食べてもらわなきゃ。
そんな気持ちが湧いてきたので、早速料理に取りかかることにした。
今回はたくさん食材がある。多すぎるくらいだ。
海皇のご厚意で、海底都市の食料を色々もらっていたのだ。海の街だけあって、海産物が盛りだくさん。これを贅沢に使ってしまおう。
船の食料は航海の間に結構使ったんだけど、今回はとっておいた森人の豆にも活躍してもらうことに決めた。
「やるか! こんな時は、やっぱり料理だ!」
これから大変な戦いがあるのに、落ち込んでばかりじゃいけない。
僕は腕まくりをして、食材との戦いを始めた。
そんなこんなで時間が流れ、夕食の席。
みんなが集まる食堂のテーブルには、僕の力作たちがずらりと並んでいた。
「えっ……ちょっと? すごいわね……? こんなごちそうよく作ったわね、カイ!」
「ひゅーっ! 大宴会できそうですう!」
「あれからこんなに作ったんっすか!? すごすぎっす!」
三者三様に驚いてくれるので、僕は気恥ずかしくなって頭をかいた。
「ごめん、つい熱中しちゃって。海皇陛下に食材たくさんもらったからって作りすぎたなあ。竜退治の景気づけだと思ってしっかり食べてもらえれば……」
「望むところですう!」
「やったっす! 今夜は食べ放題!」
「これを食べたら間違いなく元気になれるわ」
みんな食べる気満々でいてくれるのがありがたい。
今回の食卓の主役はやっぱり海の幸。
白身のお魚を香草を使ってグリルしたのや、青魚はフライに、あとはアクアパッツァも作った。
二枚貝はバターソテーに。エビは今回はアヒージョにした。
それにこんがり焼いたバケット。ワカメに似た海藻のかきたまスープ。ピクルスと温野菜のサラダだ。
そんなふうに、いただきます! と元気よく食事を始めたみんなの目がとまったのは、その魚や貝の上ではなかった。
「カイ、この白いのは何かしら? 見慣れない料理だけど……」
「それはおぼろ豆腐だよ」
「オボロドウフ?」
器に盛られているおぼろ豆腐を見て、トッティが首を傾げている。
実はこの豆腐は、今日の影の主役なのだ。
「エルフの豆から作ったんだ。豆を液体にしてから、海水の残り汁で固めるとこうなるんだよ」
「ええっ? これがあの豆なんっすか……?」
エルフ豆には馴染みの深いルジェが目を丸くした。確かにエルフの森にはにがりはないだろうから、豆があっても豆腐は作れないのかも。
おぼろ豆腐は普通の豆腐と違って、固まる直前に取り出して食べるのが特徴。
ふんわりとした柔らかさと濃い豆の味がおいしい、クリーミーな感じのお豆腐なのだ。
「色んな食べ方があるんだけど、今回はせっかくだし海底都市産の塩で食べようか」
プルプルしている豆腐に塩をかけてスプーンですくうと、みんなおそるおそる口に運ぶ。
口に入れてもぐもぐと味わってみると、さらに驚いた様子になった。
「確かにエルフ豆の味っす! なのにこんなふわっとなめらかなデザートみたいな食べ物になるなんて面白すぎるっす!」
「ふるふるはかなくて、これはエリーチカみたいな可愛い妖精さんのためのお料理ですねえ!」
「これもカイの世界の食べ物なんでしょう? すごいわね、思いついた人は……」
食事の前菜として、なかなか好評だったみたいだ。
この懐かしい味、異世界で豆腐が食べられるとは思っていなかった僕としても嬉しい。
豆腐を平らげたあとは、いよいよとばかりにみんなメインの料理に手を伸ばしていく。
そして新鮮な魚介類をたっぷり使った料理が美味しくないわけがない!
思い思いに食事を楽しみ、会話も弾む。
「明日からまた忙しくなるわね。みんな、頼むわよ」
「もちろん!」
手強いという邪竜、その討伐。
集まっているらしい魔物と、見え隠れする魔族の影。
不安がないと言ったら嘘になる。
それでも僕が元の世界に帰る手がかりは魔王のところにあるし、そもそも僕はなぜか魔王に狙われているらしい。
だったらもう、虎穴に入らずんば虎児を得ず、だ。しかも頼もしい仲間たちと挑めるなら、こんなラッキーなことってそうはないと思う。
あとは覚悟を決めて、地道にできることをしていくだけだ。
そう自分に強く言い聞かせる。
不安は消えないけど、僕は先を目指さないといけないから。
その晩はなかなか寝付けなかった。
海底都市の夜が思ったより明るかったせいだ。それに波音が気になってしまったんだと思う。
きっと、そう。それだけのはずだ。
しばらくして、ルジェが買い物から戻ってきた。
戻ってくると同時にそう言われたので、僕はさっきのできごとで思いのほかダメージを受けていたんだろう。
ルジェにも変に気はつかわせたくないので、やっぱり笑って誤魔化す。
「いや、全然。二人でのんびりお茶してたよ。これからせっかくだしみんなにごはんを作ろうかなって思っていたところ」
「そっすか! 思い過ごしなら良かったんっすけど。あ、これ。カイさんにおみやげっす」
「ん? おみやげ? ありがとう、なんだろう」
ルジェが僕に手招きをしてくれたので、彼女に近寄る。すると彼女は僕の首に何かをかけてくれた。
手探りで触れて見てみれば、それは海のように青い石のついた首飾りだった。
「首飾り? これって……?」
「海人のお守りっす。この青い石には守りの魔法力がこめられていて、一度だけ持ち主を危険から守ってくれるんっすよ」
「えっ、そうなの? なんだか良さそうな物だけど、僕がもらっちゃっていいの?」
おみやげをもらうだけでもありがたいような悪いような気がするのに。魔法力のある石なんて、もしかして結構良い値段なんじゃ……。
そんなことを考えていたら、ルジェが笑って言う。
「カイさんだからこそ、持っててほしいんっすよ。カイさんのことは、自分もトッティさんもエリーチカさんも守るっす。みんなそこは固く誓ってるっす。でも、気持ちでは絶対守るって思ってても、戦いの中では『絶対』っていうのはないんで」
うん、確かにそうだ。
人を守るって本当に大変なことだ。敵の動きはもちろん、守られる側だってどう動くかわからない。どんな想定外が起こるかなんてその時までわからない。
これまで戦闘の中でたくさん守ってきてもらった。トッティが驚くような無茶もしてきたっけ。だから、ルジェの言葉は正しいと実感できる。
「首飾りは文字通りお守りっす。出番がこないに越したことはないけど……。持っててもらえると自分が嬉しいし、何より安心するっす」
「……そっか、わかった。ありがとう、大事にするよ!」
「それに贈った物を持っててもらえるのはやっぱり嬉しいっす! えへへへ。それじゃ、ごはん楽しみにしてるっす!」
ルジェは照れたように笑って、きれいな銀髪をなびかせながら厨房から出ていった。
贈り物か。僕もなにかお返しを考えておきたいな。
……よし。彼女と話したことで、何となく気分が引き締まった。
邪竜の討伐の前に、景気づけにみんなに美味しくて栄養があるものを食べてもらわなきゃ。
そんな気持ちが湧いてきたので、早速料理に取りかかることにした。
今回はたくさん食材がある。多すぎるくらいだ。
海皇のご厚意で、海底都市の食料を色々もらっていたのだ。海の街だけあって、海産物が盛りだくさん。これを贅沢に使ってしまおう。
船の食料は航海の間に結構使ったんだけど、今回はとっておいた森人の豆にも活躍してもらうことに決めた。
「やるか! こんな時は、やっぱり料理だ!」
これから大変な戦いがあるのに、落ち込んでばかりじゃいけない。
僕は腕まくりをして、食材との戦いを始めた。
そんなこんなで時間が流れ、夕食の席。
みんなが集まる食堂のテーブルには、僕の力作たちがずらりと並んでいた。
「えっ……ちょっと? すごいわね……? こんなごちそうよく作ったわね、カイ!」
「ひゅーっ! 大宴会できそうですう!」
「あれからこんなに作ったんっすか!? すごすぎっす!」
三者三様に驚いてくれるので、僕は気恥ずかしくなって頭をかいた。
「ごめん、つい熱中しちゃって。海皇陛下に食材たくさんもらったからって作りすぎたなあ。竜退治の景気づけだと思ってしっかり食べてもらえれば……」
「望むところですう!」
「やったっす! 今夜は食べ放題!」
「これを食べたら間違いなく元気になれるわ」
みんな食べる気満々でいてくれるのがありがたい。
今回の食卓の主役はやっぱり海の幸。
白身のお魚を香草を使ってグリルしたのや、青魚はフライに、あとはアクアパッツァも作った。
二枚貝はバターソテーに。エビは今回はアヒージョにした。
それにこんがり焼いたバケット。ワカメに似た海藻のかきたまスープ。ピクルスと温野菜のサラダだ。
そんなふうに、いただきます! と元気よく食事を始めたみんなの目がとまったのは、その魚や貝の上ではなかった。
「カイ、この白いのは何かしら? 見慣れない料理だけど……」
「それはおぼろ豆腐だよ」
「オボロドウフ?」
器に盛られているおぼろ豆腐を見て、トッティが首を傾げている。
実はこの豆腐は、今日の影の主役なのだ。
「エルフの豆から作ったんだ。豆を液体にしてから、海水の残り汁で固めるとこうなるんだよ」
「ええっ? これがあの豆なんっすか……?」
エルフ豆には馴染みの深いルジェが目を丸くした。確かにエルフの森にはにがりはないだろうから、豆があっても豆腐は作れないのかも。
おぼろ豆腐は普通の豆腐と違って、固まる直前に取り出して食べるのが特徴。
ふんわりとした柔らかさと濃い豆の味がおいしい、クリーミーな感じのお豆腐なのだ。
「色んな食べ方があるんだけど、今回はせっかくだし海底都市産の塩で食べようか」
プルプルしている豆腐に塩をかけてスプーンですくうと、みんなおそるおそる口に運ぶ。
口に入れてもぐもぐと味わってみると、さらに驚いた様子になった。
「確かにエルフ豆の味っす! なのにこんなふわっとなめらかなデザートみたいな食べ物になるなんて面白すぎるっす!」
「ふるふるはかなくて、これはエリーチカみたいな可愛い妖精さんのためのお料理ですねえ!」
「これもカイの世界の食べ物なんでしょう? すごいわね、思いついた人は……」
食事の前菜として、なかなか好評だったみたいだ。
この懐かしい味、異世界で豆腐が食べられるとは思っていなかった僕としても嬉しい。
豆腐を平らげたあとは、いよいよとばかりにみんなメインの料理に手を伸ばしていく。
そして新鮮な魚介類をたっぷり使った料理が美味しくないわけがない!
思い思いに食事を楽しみ、会話も弾む。
「明日からまた忙しくなるわね。みんな、頼むわよ」
「もちろん!」
手強いという邪竜、その討伐。
集まっているらしい魔物と、見え隠れする魔族の影。
不安がないと言ったら嘘になる。
それでも僕が元の世界に帰る手がかりは魔王のところにあるし、そもそも僕はなぜか魔王に狙われているらしい。
だったらもう、虎穴に入らずんば虎児を得ず、だ。しかも頼もしい仲間たちと挑めるなら、こんなラッキーなことってそうはないと思う。
あとは覚悟を決めて、地道にできることをしていくだけだ。
そう自分に強く言い聞かせる。
不安は消えないけど、僕は先を目指さないといけないから。
その晩はなかなか寝付けなかった。
海底都市の夜が思ったより明るかったせいだ。それに波音が気になってしまったんだと思う。
きっと、そう。それだけのはずだ。
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