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07 大魔女さんと大海原
おぼろ豆腐と群氷海の幸さまざま 中編
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竜殺し。
パーティの全員に緊張が走る。その言葉を口にした海皇は、みんなを見回した後に静かに話を続けた。
「泡沫の大地に近い海域には、長い時間を生きる水竜が棲んでいる。水竜の様子に異変が起きたのはあの蝕の後のことだった」
あの蝕。
僕がこの異世界に迷い込むきっかけになったできごとだ。
そしてこの表側の世界と魔王のいる裏側の世界が繋がった原因も、蝕で発生した歪みだった。
「竜はこの世界に生きるものの頂点に君臨する。強大な力を持つ代わりに、通常は人にも動物にも他のものにも干渉せず孤高に生きる。『そこに在る』ことで世界の楔となる、そういう役割の存在だからだ。しかし、まれに他の全ての生命に牙を剥く竜が現れる」
「それこそが、邪竜――」
「そうだ。あの蝕を境にして、水竜は邪竜へと変じてしまったようなのだ」
もともと普通に暮らしていた竜が、突然邪竜になって暴れ出したということだろうか?
その仕組みがよくわからなくて、トッティに視線を向ける。エリーチカとルジェも詳しいことは知らなかったようで、やっぱり同じようにトッティを見た。
「竜が邪竜と化す理由には色々な説があるわ。有力なのは『裏側』から漏れだした瘴気を取り込んでしまうから、というものよ」
「瘴気……。なんだかかなり良くないものに聞こえるけど」
「ええ。裏側の世界に満ちている魔法力は、表の世界にとっては良くないものなの。それで瘴気と呼ばれている。竜は長生きで、世界を安定させるための楔でもあるから、裏とのつなぎ目から漏れ出てきた瘴気を長時間に渡ってたくさん浴びてしまう。そのせいでまれにおかしくなってしまうものがいると言われてるの」
世界のつなぎ目を無事に保っておくために生まれた竜。なら竜は世界を守っていると言っても過言ではないだろう。
でも竜の中には役目を果たしているからこそ、おかしくなり暴れ出してしまうものがいる。その結果、他の種族たちを脅かして、しまいには倒されてしまう――。
なんだかそれは、酷く悲しい気持ちにさせられる事実だった。
「邪竜と化した水竜は、絶大な魔法力で大渦を作り出した。大渦は海底を削り辺境の集落を飲み込みながら、海底都市ユラシェルへと向かっている。我らは魔法使いを総動員して渦を食い止め、邪竜討伐の部隊も遣わしている。が、状況は芳しくない」
「……となれば邪竜討伐は、急がなければならない案件ですね。承知しました。引き受けましょう」
「引き受けてくれるか……!」
海皇が感無量という感じで玉座から立ち上がる。
「もちろんです。次の討伐部隊とともに、私どもも出発しましょう」
「かたじけない……!」
偉い人のはずなのに――いや、偉い人だからこそなんだろう。海皇は本当に全身全霊の感謝をトッティに伝えていた。
それを見てはっとした。この人の決断には国の無事と暮らしている民全ての命がかかっているんだ……。
そうなんだよな……。さっき僕は思わず竜に同情したけど、もしここで何もしなかったらたくさんの人や動物の命が失われてしまうんだ。
「それと陛下、もうひとつ伺いたいことがございます。泡沫の大地での魔族の動向に関してでございます」
「魔族か。魔王と魔族の各地での暗躍は耳に入っているが、ここでも同様だ。蝕の後に増えた魔物が、同じ場所へと集まりつつあるのだ。おそらく魔族の差し金だろう」
「その場所はもしや……」
「あなたの考えの通りだ。その場所こそ、水竜の巣なのだ」
つまり僕たちは水竜と戦う前に、集まった魔物をどうにかする必要があるということだ。
さらに、もしかしてそこには魔族もいるかもしれないなんて――。
どう考えても今まで以上に厳しい戦いになるはずだ。
不安の種が次々と増えていく。
「討伐に関しては、また後ほど打ち合わせの場を設ける。出発までの間に滞在できる館を用意させよう。ひと時ではあるが、ゆっくりと休んでくれ」
そうして僕たちは海皇との会談を終えたのだった。
用意してもらった屋敷に移った後、ルジェとエリーチカは街に買い出しに出かけて行った。旅がひと段落したばかりなのに、めちゃくちゃ元気だ。
僕は留守番を引き受けてトッティも残ったので、屋敷には僕たちだけだ。
二人でいると、本当にいちばん初めにこの世界に来た時のことを思い出す。
「トッティは一緒に行かなくて良かったの?」
「カイこそ良かったの? ルジェとデートするチャンスだったのに」
「えっ!? いや、だからそんなんじゃないよ、やめてよトッティまで」
突然言われたのでめちゃくちゃ焦って否定したら、トッティはちょっと吹き出した。なんだよ酷いなあと言いながら、僕も笑ってしまう。
「お茶いれるよ。一緒に飲まない?」
「喜んで。なんだか久しぶりね、二人というのも」
「僕も同じこと思ってたよ」
不意にできた二人きりの休息時間だ。
お茶をいれて話しながら、のんびりと過ごすことにした。
とはいえ話したのは大したことじゃない。昨日の夕飯が美味しかったとか、この街の建物の話だとか、とりとめなく他愛ない話題だ。
それがなんだかかえって落ち着けた。ニーガの街のトッティの家にいた時のことを思い出して。
穏やかな話が続いていた中で、僕はふと心に残っていた疑問を口にする。
それはこの後の――竜殺しのことだ。
「トッティはさ、前にも邪竜を倒したんだよね? その時はどんな感じだったの?」
「率直に言うと手強かったわね。たぶん戦ったことのある敵の中では一番。私独りだったら勝てなかったわね」
「そんなに強いんだ、竜って……」
世界の頂点と言われるだけはあるということか。
よく考えてみれば、今邪竜によって国がひとつ滅びそうになってるんだから当たり前といえばそうだ。
「でも前の時はキースが……えーっと、ルジェの師匠。彼がいたから。キースはエデル師匠以外では私が初めて出会った、『私と同じくらい強い人』だったわ」
「トッティと同じくらい……って相当すごいよね? そのキースさんって人も魔法を使うの?」
「いいえ、キースは剣士よ。人は彼の技を見てよく言うの、『人間業じゃない』って。そのくらい強い。ルジェも強いけど、まだ彼には及ばないわね」
トッティの元相棒でルジェの師匠、キースさんって言うのか。
あんなに強いルジェでも及ばないなんて、想像を絶する強さな気がする。
それに、とトッティは言葉を続ける。
「キースは私が本気で魔法を使っても恐れない。私もキースが本気で戦っても怖くないわ。だから彼とは私も安心して一緒に戦うことができた。『化け物』なんて言われなくて済むもの」
なんだか胸に突き刺さってしまった。
そう言って目を伏せたトッティのきれいな横顔も、一見柔らかい口調でつぶやかれた言葉も。
わかってしまったのだ。
トッティは言われたことがあるんだ、そんな酷いことを。それもたぶん一度や二度じゃない。
僕の視線に気づいたのか、トッティはごめんなさいねと笑う。謝ることなんてないのに。
「私を『善き魔女であれ』と導いてくれたのはエデル師匠だった。人に親しみを持たれる善き魔女であれば、居場所が生まれる。そうして生きていきなさいって」
逆に言えば、『善き魔女』になる以外では居場所はなかったってことじゃないか。
ルジェは以前、自分の居場所を手に入れるために強い冒険者になると話していた。
トッティも境遇が似ていたからこそ、彼女の力になってあげたのかもしれない。
でも自分の力を見せたら化け物と恐れられてしまうなんて。
生まれ持った祝福というけど、それじゃまるで呪いのようだ。
僕は何もかもが普通で飛び抜けたところなんてない。人に軽んじられることはあっても恐れられるような気迫も力もない。
だからそんなこと、今まで考えてもみなかった。
僕には――力がない。
トッティやキースさんと違って。
僕では、キースさんみたいにトッティと同じ場所には立てない。
そんな――。そんなことって。
うつむきそうになるのを何とかこらえた。トッティに気をつかわせてしまうのは嫌だ。
暗くなりかけたムードをぶっ飛ばすように明るい声を出す。
「お茶お代わりはどう? そういえばさっき使用人の人が焼き菓子も置いてってくれたんだった」
「あ、いただくわ。焼き菓子も楽しみね」
トッティはすっかり元の明るい表情に戻っている。
僕も合わせて笑うように努めた。うまく笑えていただろうか。
大きな力を持っている人が背負う、重い代償。
強さがあればなんでもできるわけじゃなく、引き換えに失ってしまう人並みの平穏がある。
そしてそんな力で、ひとつの命を倒してたくさんの命を救う覚悟。
生命は他の生命の犠牲の上に成り立っている。植物も虫も人も、強大な竜でさえ。その竜を倒して、僕らは生きていかなくてはいけない。
竜殺しという言葉に重なって、様々な事実が消せない影のようにのしかかって来る。
僕は改めてその重さを思い知らされた気がしていた。
パーティの全員に緊張が走る。その言葉を口にした海皇は、みんなを見回した後に静かに話を続けた。
「泡沫の大地に近い海域には、長い時間を生きる水竜が棲んでいる。水竜の様子に異変が起きたのはあの蝕の後のことだった」
あの蝕。
僕がこの異世界に迷い込むきっかけになったできごとだ。
そしてこの表側の世界と魔王のいる裏側の世界が繋がった原因も、蝕で発生した歪みだった。
「竜はこの世界に生きるものの頂点に君臨する。強大な力を持つ代わりに、通常は人にも動物にも他のものにも干渉せず孤高に生きる。『そこに在る』ことで世界の楔となる、そういう役割の存在だからだ。しかし、まれに他の全ての生命に牙を剥く竜が現れる」
「それこそが、邪竜――」
「そうだ。あの蝕を境にして、水竜は邪竜へと変じてしまったようなのだ」
もともと普通に暮らしていた竜が、突然邪竜になって暴れ出したということだろうか?
その仕組みがよくわからなくて、トッティに視線を向ける。エリーチカとルジェも詳しいことは知らなかったようで、やっぱり同じようにトッティを見た。
「竜が邪竜と化す理由には色々な説があるわ。有力なのは『裏側』から漏れだした瘴気を取り込んでしまうから、というものよ」
「瘴気……。なんだかかなり良くないものに聞こえるけど」
「ええ。裏側の世界に満ちている魔法力は、表の世界にとっては良くないものなの。それで瘴気と呼ばれている。竜は長生きで、世界を安定させるための楔でもあるから、裏とのつなぎ目から漏れ出てきた瘴気を長時間に渡ってたくさん浴びてしまう。そのせいでまれにおかしくなってしまうものがいると言われてるの」
世界のつなぎ目を無事に保っておくために生まれた竜。なら竜は世界を守っていると言っても過言ではないだろう。
でも竜の中には役目を果たしているからこそ、おかしくなり暴れ出してしまうものがいる。その結果、他の種族たちを脅かして、しまいには倒されてしまう――。
なんだかそれは、酷く悲しい気持ちにさせられる事実だった。
「邪竜と化した水竜は、絶大な魔法力で大渦を作り出した。大渦は海底を削り辺境の集落を飲み込みながら、海底都市ユラシェルへと向かっている。我らは魔法使いを総動員して渦を食い止め、邪竜討伐の部隊も遣わしている。が、状況は芳しくない」
「……となれば邪竜討伐は、急がなければならない案件ですね。承知しました。引き受けましょう」
「引き受けてくれるか……!」
海皇が感無量という感じで玉座から立ち上がる。
「もちろんです。次の討伐部隊とともに、私どもも出発しましょう」
「かたじけない……!」
偉い人のはずなのに――いや、偉い人だからこそなんだろう。海皇は本当に全身全霊の感謝をトッティに伝えていた。
それを見てはっとした。この人の決断には国の無事と暮らしている民全ての命がかかっているんだ……。
そうなんだよな……。さっき僕は思わず竜に同情したけど、もしここで何もしなかったらたくさんの人や動物の命が失われてしまうんだ。
「それと陛下、もうひとつ伺いたいことがございます。泡沫の大地での魔族の動向に関してでございます」
「魔族か。魔王と魔族の各地での暗躍は耳に入っているが、ここでも同様だ。蝕の後に増えた魔物が、同じ場所へと集まりつつあるのだ。おそらく魔族の差し金だろう」
「その場所はもしや……」
「あなたの考えの通りだ。その場所こそ、水竜の巣なのだ」
つまり僕たちは水竜と戦う前に、集まった魔物をどうにかする必要があるということだ。
さらに、もしかしてそこには魔族もいるかもしれないなんて――。
どう考えても今まで以上に厳しい戦いになるはずだ。
不安の種が次々と増えていく。
「討伐に関しては、また後ほど打ち合わせの場を設ける。出発までの間に滞在できる館を用意させよう。ひと時ではあるが、ゆっくりと休んでくれ」
そうして僕たちは海皇との会談を終えたのだった。
用意してもらった屋敷に移った後、ルジェとエリーチカは街に買い出しに出かけて行った。旅がひと段落したばかりなのに、めちゃくちゃ元気だ。
僕は留守番を引き受けてトッティも残ったので、屋敷には僕たちだけだ。
二人でいると、本当にいちばん初めにこの世界に来た時のことを思い出す。
「トッティは一緒に行かなくて良かったの?」
「カイこそ良かったの? ルジェとデートするチャンスだったのに」
「えっ!? いや、だからそんなんじゃないよ、やめてよトッティまで」
突然言われたのでめちゃくちゃ焦って否定したら、トッティはちょっと吹き出した。なんだよ酷いなあと言いながら、僕も笑ってしまう。
「お茶いれるよ。一緒に飲まない?」
「喜んで。なんだか久しぶりね、二人というのも」
「僕も同じこと思ってたよ」
不意にできた二人きりの休息時間だ。
お茶をいれて話しながら、のんびりと過ごすことにした。
とはいえ話したのは大したことじゃない。昨日の夕飯が美味しかったとか、この街の建物の話だとか、とりとめなく他愛ない話題だ。
それがなんだかかえって落ち着けた。ニーガの街のトッティの家にいた時のことを思い出して。
穏やかな話が続いていた中で、僕はふと心に残っていた疑問を口にする。
それはこの後の――竜殺しのことだ。
「トッティはさ、前にも邪竜を倒したんだよね? その時はどんな感じだったの?」
「率直に言うと手強かったわね。たぶん戦ったことのある敵の中では一番。私独りだったら勝てなかったわね」
「そんなに強いんだ、竜って……」
世界の頂点と言われるだけはあるということか。
よく考えてみれば、今邪竜によって国がひとつ滅びそうになってるんだから当たり前といえばそうだ。
「でも前の時はキースが……えーっと、ルジェの師匠。彼がいたから。キースはエデル師匠以外では私が初めて出会った、『私と同じくらい強い人』だったわ」
「トッティと同じくらい……って相当すごいよね? そのキースさんって人も魔法を使うの?」
「いいえ、キースは剣士よ。人は彼の技を見てよく言うの、『人間業じゃない』って。そのくらい強い。ルジェも強いけど、まだ彼には及ばないわね」
トッティの元相棒でルジェの師匠、キースさんって言うのか。
あんなに強いルジェでも及ばないなんて、想像を絶する強さな気がする。
それに、とトッティは言葉を続ける。
「キースは私が本気で魔法を使っても恐れない。私もキースが本気で戦っても怖くないわ。だから彼とは私も安心して一緒に戦うことができた。『化け物』なんて言われなくて済むもの」
なんだか胸に突き刺さってしまった。
そう言って目を伏せたトッティのきれいな横顔も、一見柔らかい口調でつぶやかれた言葉も。
わかってしまったのだ。
トッティは言われたことがあるんだ、そんな酷いことを。それもたぶん一度や二度じゃない。
僕の視線に気づいたのか、トッティはごめんなさいねと笑う。謝ることなんてないのに。
「私を『善き魔女であれ』と導いてくれたのはエデル師匠だった。人に親しみを持たれる善き魔女であれば、居場所が生まれる。そうして生きていきなさいって」
逆に言えば、『善き魔女』になる以外では居場所はなかったってことじゃないか。
ルジェは以前、自分の居場所を手に入れるために強い冒険者になると話していた。
トッティも境遇が似ていたからこそ、彼女の力になってあげたのかもしれない。
でも自分の力を見せたら化け物と恐れられてしまうなんて。
生まれ持った祝福というけど、それじゃまるで呪いのようだ。
僕は何もかもが普通で飛び抜けたところなんてない。人に軽んじられることはあっても恐れられるような気迫も力もない。
だからそんなこと、今まで考えてもみなかった。
僕には――力がない。
トッティやキースさんと違って。
僕では、キースさんみたいにトッティと同じ場所には立てない。
そんな――。そんなことって。
うつむきそうになるのを何とかこらえた。トッティに気をつかわせてしまうのは嫌だ。
暗くなりかけたムードをぶっ飛ばすように明るい声を出す。
「お茶お代わりはどう? そういえばさっき使用人の人が焼き菓子も置いてってくれたんだった」
「あ、いただくわ。焼き菓子も楽しみね」
トッティはすっかり元の明るい表情に戻っている。
僕も合わせて笑うように努めた。うまく笑えていただろうか。
大きな力を持っている人が背負う、重い代償。
強さがあればなんでもできるわけじゃなく、引き換えに失ってしまう人並みの平穏がある。
そしてそんな力で、ひとつの命を倒してたくさんの命を救う覚悟。
生命は他の生命の犠牲の上に成り立っている。植物も虫も人も、強大な竜でさえ。その竜を倒して、僕らは生きていかなくてはいけない。
竜殺しという言葉に重なって、様々な事実が消せない影のようにのしかかって来る。
僕は改めてその重さを思い知らされた気がしていた。
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