55 / 61
07 大魔女さんと大海原
おぼろ豆腐と群氷海の幸さまざま 前編
しおりを挟む
「ここですね。海面が黄金色に光っていますから。あの中心まで移動したら船を停めます」
「わー……本当だ、海が黄金色になってる」
海王蛸との遭遇から数日が経った。
あれからも何度か魔物や氷山などとは遭遇した。それでも航海は順調に進んで、僕たちは泡沫の大地の近くまでやってきていた。
船べりから海をのぞくと、海面が金色に光っているのがはっきりとわかる。
航海士が言うには、これこそが海底都市ユラシェルへの入口なのだそうだ。
この場所から魔法で連絡を取り、許可が出れば下の街に入れてもらえる。光っているのはその目印らしい。
僕たちの次の目的地、泡沫の大地。大地とは言うけど、それは海の底にあるのだそうだ。
今度の冒険の舞台は海の底の街か。うーん、すごくファンタジーって感じだ。
これまでは人間や獣人、それに鉱人に森人にも会った。海底都市に暮らしているのはいったいどんな人たちなんだろう?
「連絡がついたわ。入れてくれるそうよ」
僕が海の底に思いを馳せていたら、トッティがやって来てみんなに声をかけた。
手にはいつもの魔法杖がある。魔法で海の底と交信してくれていたのだ。
「でも海の中にはいったいどうやって入るの?」
「すぐに迎えが来るわ……ほら、来た!」
トッティが示す先を見て、僕もエリーチカもルジェも思わず目を丸くした。
なぜって、海の底から巨大な泡がプカプカと浮いてきて、船をすっぽりと包み込んだからだ。
「えっ! えええ!」
「すっごくでっかい泡ですう!」
「これ、このまま下に降りられるってことっすか……?」
「そうよ。溺れないし水も入って来ない。なかなか面白いわよ。海の中の様子もじっくり見られるから」
驚いている僕たちに対して、トッティや船の乗組員は慣れたことって感じで落ち着いている。
これも魔法なのかな? すごいな、魔法って……。
大きな泡に包まれた暁の女神号は、ゆっくりと海の中に降りていく。
見えないエレベーターに乗せられているみたいだ。
透明な壁を隔てて、魚が泳いでいたりサンゴや海藻が見えたり。
海の中は結構深いんだけど、暗くなる様子は全然ない。僕の世界では深海は暗くなるから、この辺も魔法が主役の世界のなせる技なのかもしれない。
「海底都市は……あっ、見えてきた! 街全体が透明な泡の壁に包まれてるんだ……? 大きな建物も多いし、賑やかそうだなあ」
「トッティ様ぁ、あの変な形の建物はなんですかあ?」
「あれは貝殻を使って作られてるのよ。この街特有の建築物ね」
そんなふうにきょろきょろと辺りを見回しているうちに、僕たちの船は海底都市にある港についていた。
海面から降りてきたので、飛行機で空港に着陸した時の感じに近いかもしれない。
雰囲気の違う色んな船が停まっていて、街はとても栄えている感じだ。
「海の中にも港があるって不思議な感じっすね」
「ちなみに嵐でも大丈夫みたいよ。水中だから逆に安定してるんですって」
「へえー……。すごいなあ……」
船から降りたら、港の入口にある門でまず入国の許可をもらう。そのあとは街の中心部にある宮殿へと向かった。
泡で海中に来る時から街中まで、僕も含めて初来訪のみんなはもうずっと感心しっぱなしだった。珍しいものばかりなんだもの。
それにしても海底都市は今までのどの街より暖かい気がする。ドワーフの洞窟都市もかなり温暖だったけど、ここはそれ以上かも。
海の中だから冷たい空気が入りにくいのかな。もちろん雪もない。思ったよりずっと過ごしやすい場所みたいだ。
宮殿に着くと、泡沫の大地の偉い人に会って話を聞く手はずがもう整っていた。
立派な謁見の間に通される。ここも貝殻やサンゴなど海の雰囲気いっぱいの品物が飾られている。
「海皇陛下がお出ましになられます。しばしお待ちください」
この人もそうだけど、街を歩いてきて見かける人たちの多くは、魚の鱗やヒレのような部分を体に持っていた。
肌の色や質感が目に見えて違っているし、いわゆる人魚みたいな人もいる。
海人という種族なのだとトッティが教えてくれた。
そして僕たちの前に現れた海皇も、ヒレのような耳と鱗のある肌を持つマーフォークのようだった。
「良くぞいらした、客人たちよ。話は氷青のアルゼン公より聞いている。泡沫の大地はあなたがたを歓迎しよう」
「ありがとうございます、海皇陛下」
「もちろん炎赤での活躍も耳に届いている。魔王へ対抗するために動いているということも。そこで我らも折り入ってあなたがたへ相談があるのだ。聞いてはくれまいか?」
あいさつもそこそこに本題を切り出されたので、ちょっと緊張してしまう。
訪れたばかりの僕たちに相談って言うのは、よっぽど切羽詰まった問題があるんじゃないだろうか?
そうなると思いつくのは、やっぱり魔王と魔族のことだ。泡沫の大地にも、もう魔王の影響が出ているというのだろうか。
「私どもでお力になれることでしたら、お任せください。こと、魔族と魔王に関してならば」
「ありがたい。おそらく此度のことも魔王の差し金だと思われる。しかし事態はそれだけには収まらなくてな。ゆえに、我があなたがたに頼みたいのは――」
海皇の深い青の瞳が、真剣な光を宿して僕たちを映す。
緊迫感を覚える口調で、彼は一気にこう言った。
「竜殺しだ。氷青の大魔女トッティよ。今一度の竜殺しをあなたがたに依頼したい」
「……穏やかではないですね。詳しくお聞かせ願えますか? 陛下」
トッティもまた、いつになく張り詰めた口調で問い返した。
竜殺し。
トッティが大魔女と呼ばれるようになったのは、ルジェの師匠と一緒に『邪竜討伐』を成し遂げだからだと以前に聞いた。
でも問題は、それが色んな国の王様に認められるくらいすごい偉業みたいだってことだ。
そんな大事件は普通に考えればそうそうあるはずがない。
でも今また頼まれたということは――。
いったい泡沫の大地に何が起こっているんだろう?
それには魔王や魔族も関わっているんだろうか。
そもそも竜ってどんな存在で、どのくらい強いんだろう?
たくさんの疑問をひとまず飲み込んで、僕は話の成り行きを見守った。
たどり着いたばかりの泡沫の大地。
僕たちはすでに大変なことに巻き込まれようとしているのかもしれなかった。
「わー……本当だ、海が黄金色になってる」
海王蛸との遭遇から数日が経った。
あれからも何度か魔物や氷山などとは遭遇した。それでも航海は順調に進んで、僕たちは泡沫の大地の近くまでやってきていた。
船べりから海をのぞくと、海面が金色に光っているのがはっきりとわかる。
航海士が言うには、これこそが海底都市ユラシェルへの入口なのだそうだ。
この場所から魔法で連絡を取り、許可が出れば下の街に入れてもらえる。光っているのはその目印らしい。
僕たちの次の目的地、泡沫の大地。大地とは言うけど、それは海の底にあるのだそうだ。
今度の冒険の舞台は海の底の街か。うーん、すごくファンタジーって感じだ。
これまでは人間や獣人、それに鉱人に森人にも会った。海底都市に暮らしているのはいったいどんな人たちなんだろう?
「連絡がついたわ。入れてくれるそうよ」
僕が海の底に思いを馳せていたら、トッティがやって来てみんなに声をかけた。
手にはいつもの魔法杖がある。魔法で海の底と交信してくれていたのだ。
「でも海の中にはいったいどうやって入るの?」
「すぐに迎えが来るわ……ほら、来た!」
トッティが示す先を見て、僕もエリーチカもルジェも思わず目を丸くした。
なぜって、海の底から巨大な泡がプカプカと浮いてきて、船をすっぽりと包み込んだからだ。
「えっ! えええ!」
「すっごくでっかい泡ですう!」
「これ、このまま下に降りられるってことっすか……?」
「そうよ。溺れないし水も入って来ない。なかなか面白いわよ。海の中の様子もじっくり見られるから」
驚いている僕たちに対して、トッティや船の乗組員は慣れたことって感じで落ち着いている。
これも魔法なのかな? すごいな、魔法って……。
大きな泡に包まれた暁の女神号は、ゆっくりと海の中に降りていく。
見えないエレベーターに乗せられているみたいだ。
透明な壁を隔てて、魚が泳いでいたりサンゴや海藻が見えたり。
海の中は結構深いんだけど、暗くなる様子は全然ない。僕の世界では深海は暗くなるから、この辺も魔法が主役の世界のなせる技なのかもしれない。
「海底都市は……あっ、見えてきた! 街全体が透明な泡の壁に包まれてるんだ……? 大きな建物も多いし、賑やかそうだなあ」
「トッティ様ぁ、あの変な形の建物はなんですかあ?」
「あれは貝殻を使って作られてるのよ。この街特有の建築物ね」
そんなふうにきょろきょろと辺りを見回しているうちに、僕たちの船は海底都市にある港についていた。
海面から降りてきたので、飛行機で空港に着陸した時の感じに近いかもしれない。
雰囲気の違う色んな船が停まっていて、街はとても栄えている感じだ。
「海の中にも港があるって不思議な感じっすね」
「ちなみに嵐でも大丈夫みたいよ。水中だから逆に安定してるんですって」
「へえー……。すごいなあ……」
船から降りたら、港の入口にある門でまず入国の許可をもらう。そのあとは街の中心部にある宮殿へと向かった。
泡で海中に来る時から街中まで、僕も含めて初来訪のみんなはもうずっと感心しっぱなしだった。珍しいものばかりなんだもの。
それにしても海底都市は今までのどの街より暖かい気がする。ドワーフの洞窟都市もかなり温暖だったけど、ここはそれ以上かも。
海の中だから冷たい空気が入りにくいのかな。もちろん雪もない。思ったよりずっと過ごしやすい場所みたいだ。
宮殿に着くと、泡沫の大地の偉い人に会って話を聞く手はずがもう整っていた。
立派な謁見の間に通される。ここも貝殻やサンゴなど海の雰囲気いっぱいの品物が飾られている。
「海皇陛下がお出ましになられます。しばしお待ちください」
この人もそうだけど、街を歩いてきて見かける人たちの多くは、魚の鱗やヒレのような部分を体に持っていた。
肌の色や質感が目に見えて違っているし、いわゆる人魚みたいな人もいる。
海人という種族なのだとトッティが教えてくれた。
そして僕たちの前に現れた海皇も、ヒレのような耳と鱗のある肌を持つマーフォークのようだった。
「良くぞいらした、客人たちよ。話は氷青のアルゼン公より聞いている。泡沫の大地はあなたがたを歓迎しよう」
「ありがとうございます、海皇陛下」
「もちろん炎赤での活躍も耳に届いている。魔王へ対抗するために動いているということも。そこで我らも折り入ってあなたがたへ相談があるのだ。聞いてはくれまいか?」
あいさつもそこそこに本題を切り出されたので、ちょっと緊張してしまう。
訪れたばかりの僕たちに相談って言うのは、よっぽど切羽詰まった問題があるんじゃないだろうか?
そうなると思いつくのは、やっぱり魔王と魔族のことだ。泡沫の大地にも、もう魔王の影響が出ているというのだろうか。
「私どもでお力になれることでしたら、お任せください。こと、魔族と魔王に関してならば」
「ありがたい。おそらく此度のことも魔王の差し金だと思われる。しかし事態はそれだけには収まらなくてな。ゆえに、我があなたがたに頼みたいのは――」
海皇の深い青の瞳が、真剣な光を宿して僕たちを映す。
緊迫感を覚える口調で、彼は一気にこう言った。
「竜殺しだ。氷青の大魔女トッティよ。今一度の竜殺しをあなたがたに依頼したい」
「……穏やかではないですね。詳しくお聞かせ願えますか? 陛下」
トッティもまた、いつになく張り詰めた口調で問い返した。
竜殺し。
トッティが大魔女と呼ばれるようになったのは、ルジェの師匠と一緒に『邪竜討伐』を成し遂げだからだと以前に聞いた。
でも問題は、それが色んな国の王様に認められるくらいすごい偉業みたいだってことだ。
そんな大事件は普通に考えればそうそうあるはずがない。
でも今また頼まれたということは――。
いったい泡沫の大地に何が起こっているんだろう?
それには魔王や魔族も関わっているんだろうか。
そもそも竜ってどんな存在で、どのくらい強いんだろう?
たくさんの疑問をひとまず飲み込んで、僕は話の成り行きを見守った。
たどり着いたばかりの泡沫の大地。
僕たちはすでに大変なことに巻き込まれようとしているのかもしれなかった。
10
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説
まったく知らない世界に転生したようです
吉川 箱
ファンタジー
おっとりヲタク男子二十五歳成人。チート能力なし?
まったく知らない世界に転生したようです。
何のヒントもないこの世界で、破滅フラグや地雷を踏まずに生き残れるか?!
頼れるのは己のみ、みたいです……?
※BLですがBがLな話は出て来ません。全年齢です。
私自身は全年齢の主人公ハーレムものBLだと思って書いてるけど、全く健全なファンタジー小説だとも言い張れるように書いております。つまり健全なお嬢さんの癖を歪めて火のないところへ煙を感じてほしい。
111話までは毎日更新。
それ以降は毎週金曜日20時に更新します。
カクヨムの方が文字数が多く、更新も先です。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
おにぎり食堂『そよかぜ』
如月つばさ
ライト文芸
観光地からそれほど離れていない田舎。
山の麓のその村は、見渡す限り田んぼと畑ばかりの景色。
そんな中に、ひっそりと営業している食堂があります。
おにぎり食堂「そよかぜ」。
店主・桜井ハルと、看板犬ぽんすけ。そこへ辿り着いた人々との物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる