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06 大魔女さんと世界樹の森
エルフのアップルジンジャーティ
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世界樹の異変を無事に解決した僕たちは、森人の村へと戻ってきた。
エルフの女王も世界樹が回復したことはすでに感じ取っていたみたいで、丁寧に感謝を伝えられた。
一緒に冒険したエルフたちはもちろん、村のエルフたちの態度もさすがに柔らかくなり、出発前とは打って変わって歓迎ムードになる。
「塩対応から手のひら返されると、ちょっと複雑な気分になっちゃうねえ」
「エルフのこういう調子良いとこが嫌いっす」
ルジェが口を尖らせる気持ちも正直わかる。
とはいえ、祝宴を開いてくれるという厚意はありがたく受けることにした。彼らとは方針が違う部分が多いけど、角が立つのは望むところではないのだ。
そうそう。そんなエルフたちとは微妙な空気のルジェだけど、リヒャルト隊長とだけは少しだけ打ち解けられていた。共闘を通してお互いに認識を改め、実力を認め合えたみたいだ。
それだけでも、僕はなんとなく嬉しくなった。
そして宴会用のお料理には僕も一枚噛ませてもらった。
祝宴の主役は座っていてほしいと言われたけど、隊長たちに約束したし、僕自身どうしても何か作りたかったのだ。戦闘では役に立てない僕だからこそ、みんなの健闘を労いたい気持ちは強かった。
そんな賑やかな祝宴が終わったら、静かすぎるくらい静かな夜がやってきた。
女王に与えてもらった部屋は立派なツリーハウスの一室で、なんと個室だ。ふかふかのベッドやこじゃれた調度品もある。
でもそんな異文化の趣を楽しむ暇もなく、急激な眠気が襲ってきた。今日は本当に大変な一日だったからな……。
疲れに身を委ねて、僕はそのまま倒れ込むようにベッドに横になった。
「……。……? あ、あれ?」
ベッドに横になった、はずだった。
だけど僕の意識は妙にはっきりしていて、しかも気づけば見知らぬ場所にひとりで立っていた。
きれいな花がたくさん咲いていて、大きな川が流れている。天国みたいに美しい場所だ。
一瞬ここは三途の川で、僕は臨死体験の最中なのかなと思ったけど……。死んでたらやだな。でも眠る前の僕は急に死ぬ感じでもなかったし、たぶん夢なんだろうと結論を出した。
夢の中とはいえ自由に歩き回れるみたいなので、少し周りを確認してみる。
でも同じような景色がどこまでもずっと続いているばかりだ。
それで何はともあれと歩いてみることにした。
花畑の中をどれだけ歩いたか、わからない。そこで初めて景色に変化が生まれた。
花畑の中に、人の姿が見えたのだ。
夕陽によく似た鮮やかな髪の色の小さな人影。その人はうつむいたまま座り込み、静かに泣いているように見えた。
その姿があまりにもかわいそうに見えて、僕は思わず声をかけてしまった。
「あの……どうしたんですか? 大丈夫ですか?」
顔を上げたその子を見て、驚いてしまった。
涙に濡れているのは輝く金色の瞳。年は小学生くらいだろうか、男の子か女の子かかもわからないけど、息を飲むくらいにきれいな子なのだ。
「どこかケガしてる? 痛いとか……?」
黙ったまま泣いているその子に声をかければ、静かに首を横に振る。
どうやらケガなどはないようで少し安心した。でも、じゃあどうして泣いてるんだろう?
ちょっと迷ったけどゆっくり近づいて、目線が同じ高さになるようにしゃがみ込んで尋ねてみる。
「じゃあ何か困ってるのかな?」
「……帰りたい」
鈴を転がすような声が小さくそう答えた。
帰りたい? 迷子……ということだろうか。
「君のおうちはどこかわかる? 僕が送れるところなら、連れてってあげようか」
「お兄さんは……?」
「僕? 僕はカイって言う名前だよ」
そう言って手を差し伸べると、すがるような顔で僕を見つめる。
その子はひとつうなずいたあとに、答えてくれたのだが――。
その思いがけない答えは、僕の胸に刺さるような衝撃的な一言だった。
「帰りたい。トウキョウに」
トウキョウ。東京……?
え?
まさかと思ってその子を見つめると、じっと僕を見つめ返して差し伸べた手を取ろうとしている。
聞き返す間もなく、指先が微かに触れた。
冷え切っていて、緊張に強ばった細くて小さな手。頼りなく震えているだけの子どもの手だ。
そして――。
そして、目が覚めた。
「……!?」
飛び起きて辺りを見回す。
そこはツリーハウスの一室だった。半分だけ体を起こした自分は、ちゃんとベッドの上にいる。ここは確かに、今晩眠りについた場所だった。
額をぬぐってみたら、びっしょりと汗をかいている。
怖い夢でも悪い夢でもなかったはずなんだけど、それでも体は酷く疲れていた。
さっきまでのできごとは、ちゃんとはっきり記憶に残っていた。一言一句全部思い出せる。
あれは、夢だった、……はずだ。
そのはずなんだけど……。
「僕は……実はすごく元の世界に帰りたくて、それで深層意識が『東京』なんて言葉出してきたのかな……?」
わからない。
でもこの世界の誰からも聞いたことがない言葉だ。自分だってこちらに来てから一度も口に出して言ったことはない。
それが夢の中とはいえ不意に飛び出してきたことに、僕はかなり動揺していた。
少し落ち着かないと……。
サイドテーブルに置いてあったマグカップを手に取る。
カップの中には飲みかけのアップルジンジャーティが入っていた。
寝る前にルジェが作っていたのを分けてもらったのだ。
「エルフのことは好きじゃないっすけど、昔作ってもらったコレは好きなんっす」
彼女はそう言って笑っていたっけ。
エルフたちに伝わるという香草の配合で作られたアップルジンジャーティ。
甘い中にピリッとしたショウガの辛みが効いていて、でもハーブとりんごがふわっと香って優しい。
その香りと思い出した仲間の笑顔が、混乱した心をなんとか落ち着けてくれる。
うん、あれは……夢だ。
僕は確かに今この異世界にいて、ちゃんと生きていて。元の世界への帰り方もみんなと一緒に探している。
きっと僕の焦りや迷いが夢の形になって出てきたんだろう。
僕は改めてそう結論づけることにした。
でも結局、その晩はもう寝付くことができないまま朝を迎えてしまった。
そんな調子だったから、翌日完全にへばってしまいみんなに心配をかけてしまった。
エルフの村を出発するのは、念のため世界樹の様子を二三日見てからということになっていた。ゆとりのある旅の予定だったのが、せめてもの幸いだった。
二三日も経てば、夢の中でのできごとは段々ぼんやりして行って、僕の心にも平静が戻ってくる。
でも冷たく強ばったあの手の感触が、なぜか忘れられない。
『帰りたい』。その言葉とともに、あの金色の瞳が強く記憶に残って離れなかった。
あの夢の意味は――。
今はまだ、わからない。
わからないけど、僕はなんだか酷く心が騒ぐのを感じていた。
エルフの女王も世界樹が回復したことはすでに感じ取っていたみたいで、丁寧に感謝を伝えられた。
一緒に冒険したエルフたちはもちろん、村のエルフたちの態度もさすがに柔らかくなり、出発前とは打って変わって歓迎ムードになる。
「塩対応から手のひら返されると、ちょっと複雑な気分になっちゃうねえ」
「エルフのこういう調子良いとこが嫌いっす」
ルジェが口を尖らせる気持ちも正直わかる。
とはいえ、祝宴を開いてくれるという厚意はありがたく受けることにした。彼らとは方針が違う部分が多いけど、角が立つのは望むところではないのだ。
そうそう。そんなエルフたちとは微妙な空気のルジェだけど、リヒャルト隊長とだけは少しだけ打ち解けられていた。共闘を通してお互いに認識を改め、実力を認め合えたみたいだ。
それだけでも、僕はなんとなく嬉しくなった。
そして宴会用のお料理には僕も一枚噛ませてもらった。
祝宴の主役は座っていてほしいと言われたけど、隊長たちに約束したし、僕自身どうしても何か作りたかったのだ。戦闘では役に立てない僕だからこそ、みんなの健闘を労いたい気持ちは強かった。
そんな賑やかな祝宴が終わったら、静かすぎるくらい静かな夜がやってきた。
女王に与えてもらった部屋は立派なツリーハウスの一室で、なんと個室だ。ふかふかのベッドやこじゃれた調度品もある。
でもそんな異文化の趣を楽しむ暇もなく、急激な眠気が襲ってきた。今日は本当に大変な一日だったからな……。
疲れに身を委ねて、僕はそのまま倒れ込むようにベッドに横になった。
「……。……? あ、あれ?」
ベッドに横になった、はずだった。
だけど僕の意識は妙にはっきりしていて、しかも気づけば見知らぬ場所にひとりで立っていた。
きれいな花がたくさん咲いていて、大きな川が流れている。天国みたいに美しい場所だ。
一瞬ここは三途の川で、僕は臨死体験の最中なのかなと思ったけど……。死んでたらやだな。でも眠る前の僕は急に死ぬ感じでもなかったし、たぶん夢なんだろうと結論を出した。
夢の中とはいえ自由に歩き回れるみたいなので、少し周りを確認してみる。
でも同じような景色がどこまでもずっと続いているばかりだ。
それで何はともあれと歩いてみることにした。
花畑の中をどれだけ歩いたか、わからない。そこで初めて景色に変化が生まれた。
花畑の中に、人の姿が見えたのだ。
夕陽によく似た鮮やかな髪の色の小さな人影。その人はうつむいたまま座り込み、静かに泣いているように見えた。
その姿があまりにもかわいそうに見えて、僕は思わず声をかけてしまった。
「あの……どうしたんですか? 大丈夫ですか?」
顔を上げたその子を見て、驚いてしまった。
涙に濡れているのは輝く金色の瞳。年は小学生くらいだろうか、男の子か女の子かかもわからないけど、息を飲むくらいにきれいな子なのだ。
「どこかケガしてる? 痛いとか……?」
黙ったまま泣いているその子に声をかければ、静かに首を横に振る。
どうやらケガなどはないようで少し安心した。でも、じゃあどうして泣いてるんだろう?
ちょっと迷ったけどゆっくり近づいて、目線が同じ高さになるようにしゃがみ込んで尋ねてみる。
「じゃあ何か困ってるのかな?」
「……帰りたい」
鈴を転がすような声が小さくそう答えた。
帰りたい? 迷子……ということだろうか。
「君のおうちはどこかわかる? 僕が送れるところなら、連れてってあげようか」
「お兄さんは……?」
「僕? 僕はカイって言う名前だよ」
そう言って手を差し伸べると、すがるような顔で僕を見つめる。
その子はひとつうなずいたあとに、答えてくれたのだが――。
その思いがけない答えは、僕の胸に刺さるような衝撃的な一言だった。
「帰りたい。トウキョウに」
トウキョウ。東京……?
え?
まさかと思ってその子を見つめると、じっと僕を見つめ返して差し伸べた手を取ろうとしている。
聞き返す間もなく、指先が微かに触れた。
冷え切っていて、緊張に強ばった細くて小さな手。頼りなく震えているだけの子どもの手だ。
そして――。
そして、目が覚めた。
「……!?」
飛び起きて辺りを見回す。
そこはツリーハウスの一室だった。半分だけ体を起こした自分は、ちゃんとベッドの上にいる。ここは確かに、今晩眠りについた場所だった。
額をぬぐってみたら、びっしょりと汗をかいている。
怖い夢でも悪い夢でもなかったはずなんだけど、それでも体は酷く疲れていた。
さっきまでのできごとは、ちゃんとはっきり記憶に残っていた。一言一句全部思い出せる。
あれは、夢だった、……はずだ。
そのはずなんだけど……。
「僕は……実はすごく元の世界に帰りたくて、それで深層意識が『東京』なんて言葉出してきたのかな……?」
わからない。
でもこの世界の誰からも聞いたことがない言葉だ。自分だってこちらに来てから一度も口に出して言ったことはない。
それが夢の中とはいえ不意に飛び出してきたことに、僕はかなり動揺していた。
少し落ち着かないと……。
サイドテーブルに置いてあったマグカップを手に取る。
カップの中には飲みかけのアップルジンジャーティが入っていた。
寝る前にルジェが作っていたのを分けてもらったのだ。
「エルフのことは好きじゃないっすけど、昔作ってもらったコレは好きなんっす」
彼女はそう言って笑っていたっけ。
エルフたちに伝わるという香草の配合で作られたアップルジンジャーティ。
甘い中にピリッとしたショウガの辛みが効いていて、でもハーブとりんごがふわっと香って優しい。
その香りと思い出した仲間の笑顔が、混乱した心をなんとか落ち着けてくれる。
うん、あれは……夢だ。
僕は確かに今この異世界にいて、ちゃんと生きていて。元の世界への帰り方もみんなと一緒に探している。
きっと僕の焦りや迷いが夢の形になって出てきたんだろう。
僕は改めてそう結論づけることにした。
でも結局、その晩はもう寝付くことができないまま朝を迎えてしまった。
そんな調子だったから、翌日完全にへばってしまいみんなに心配をかけてしまった。
エルフの村を出発するのは、念のため世界樹の様子を二三日見てからということになっていた。ゆとりのある旅の予定だったのが、せめてもの幸いだった。
二三日も経てば、夢の中でのできごとは段々ぼんやりして行って、僕の心にも平静が戻ってくる。
でも冷たく強ばったあの手の感触が、なぜか忘れられない。
『帰りたい』。その言葉とともに、あの金色の瞳が強く記憶に残って離れなかった。
あの夢の意味は――。
今はまだ、わからない。
わからないけど、僕はなんだか酷く心が騒ぐのを感じていた。
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