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06 大魔女さんと世界樹の森
羊雲のスモア 前編
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世界樹は、見たこともないくらい巨大な木だった。
この世界に来てからというもの、魔物とか建物とか色んなモノのスケールの大きさにビックリさせられてきた。けど、これがいちばんだったかもしれない。
大きすぎて、木のてっぺんの方には雲がかかっている。幹なんて、幹というか建物では? 樹木とは言うけど、山くらいはありそうなサイズなのだ。
「えっ? これってどう……どうすれば? 登るの?」
「もちろん。登るのよ」
木とトッティを交互に見ながら尋ねたら、さも当然のことのように言われてしまった。
落ち着いてよく見れば、世界樹からはあちこちに枝が伸びたり太いツルが這っていたりしている。そのおかげで登攀をしなくても登れるくらいの、緩やかな坂道になっているみたいだ。
「この先は道が分かれている。氷青の大魔女よ、我々は打ち合わせ通りに動けば良いのだな?」
「ええ、そうよ。あなたたちには予定通り三つのグループに分かれて先行してほしいの。そして、それぞれの担当の道の終着点にこれを置いて」
リヒャルト隊長に問われたトッティはそう答えて、手のひらぐらいの大きさの宝石のようなものを三つ渡した。
透き通った綺麗な石でできたそれは、以前僕が氷湖でシェレスティアにもらった宝石とよく似ている。
あの宝石は電話みたいな役割をしてくれるけど、これにも同じように魔法が込められているのかもしれない。
「今回の切り札になる魔法があるの。石にはそのための仕掛けが施してあるわ。地図で確認したとおりの場所にお願い」
「わかった。樹上には魔物もいる。魔族が呼び寄せたのだろう。魔物を駆逐したあとにこの石を設置したら、風の魔法でお前に連絡しよう」
「ええ。では、お互いにうまくやりましょう」
森人たちは隊列を組んで次々に道の先へと進んでいく。
最後に残ったリヒャルト隊長も、すぐに踵を返して木へと向かう。
僕は思わず、遠ざかる彼の背中に声をかけていた。
「リヒャルト隊長!」
「どうした?」
「ええとその。必ず……みなさん無事で。ケガなく、またここで会いましょうね!」
「ああ。承った」
隊長はふっと笑みを浮かべて、力強くうなずいてくれた。
きっと、エルフたちはみんな無事で戻ってきてくれる。出発する彼を見送りながら、そう思った。そんなふうに信じられるくらい、頼もしい笑みだった。
「なんかカイさん、おっさんと仲良くなってないっすか? あのおっさん……ちょっとずるいなあ」
「隊長は僕が応援したから答えてくれただけだよ。さ、僕らも世界樹に突入する準備しよう」
「トッティ様、エリーチカたちはどうすれば良いんですう?」
そうそう、それって大事なことだ。
僕たち三人の視線を受けて、トッティがうなずいた。
「もう少ししてエルフたちが樹上で行動を開始したら、私たちも世界樹を登り始めるわ。エルフたちが魔族を炙り出してくれるから、私たちはそれをたたくの。決して逃さずにね」
「隊長たちに渡したあの石は、炙り出しのための仕掛けってこと?」
「そうよ。魔族を弾き出す効果のある、結界のための装置なの。エルフたちに攻め入ってもらいつつ、敵の逃げ道を片っ端から塞いでいく。そうすれば魔族は残った隙間から逃げようとするから、私たちはそこに向かえば良いというわけ」
つまり、逃げてきた魔族とは僕たちが直接対決することになる。
さすがに緊張してしまう。
というか本当はそんな戦いの場所に僕がいるのは、場違いにもほどがあるとは思うんだけど……。
魔王の方がどうやら僕にも用があるみたいだから、安全な場所で待っているというわけにもいかない。もし僕を追いかけてきてしまったら一大事になってしまう。
そんなことを考えていたら、ルジェが声をかけてくれた。
「カイさん。……心配っすか?」
「えっ? あ、うん、……ほんのちょっとだけね」
「大丈夫っすよ。自分が前に立ってカイさんを守るんで。前衛の意地に賭けて、っす。だから安心して欲しいっす!」
ルジェの眼差しも声音もとても真剣だ。そんなにも一生懸命に言ってくれるのが、すごくありがたく思える。
ただ同時に不安が心をかすめた。
確かに僕は痛い目に合いたくない。だけど戦いでみんなが傷つくのだって、同じくらい……いや、自分が傷つく以上に嫌なのだ。
「ルジェ、ありがとう。本当に頼りにしてる。でも僕以上に、ルジェには自分のことを大切にしてほしいんだ。ぼくをかばったせいで自分が傷ついて大ケガするなんてこと、絶対ないようにね」
そう答えを返すと、ルジェは面食らった様子だった。
でも最終的には「わかったっす!」と元気に答えてくれた。
「それに万が一ルジェが突破されても、トッティ様もいるしエリーチカもいるから大丈夫ですよう! 気負わずにいて大丈夫ですからあ。特にトッティ様は必ず必ずカイのこと守ってくれますって、うしし!」
「エリーチカ、からかう気ならぶつわよ」
「ピィッ!」
脇で会話を聞いていたエリーチカが口を挟んできたが、トッティがぴしゃりと釘を刺す。
ただトッティにもなにか思うところがあったのか、僕を見つめながら話を続けた。
「エリーチカの言った話じゃないけど、前にも言った通り私はあなたを守るつもりでいるわ、カイ。あなたがお料理番だからってだけでなくてね。私にもあなたにも魔王は用がある様子だから。でも……」
「でも?」
「それを抜きにしたって守るわ。あなたは私の――」
トッティが言いさしたところで、世界樹の上の方から大きな音が聞こえてきた。
たぶん魔法が炸裂したのだ。きっとエルフたちと魔物との戦闘が始まったんだろう。
話は途中だったけど、トッティは笑顔で僕の背中をぽんと叩き、僕の手を引いた。
「……時間みたいね。行きましょう。作戦に間に合わなかったってわけにはいかないからね」
「あ、うん!」
トッティは……何を言うつもりだったんだろう?
気になったけど、いつ魔物や魔族との戦いになるか分からないのに、悠長に話している暇はもうなかった。
僕たちはすぐに世界樹を登り始めた。
ルジェを先頭に、トッティ、その後を僕とエリーチカが続く。
魔族との戦いまで、あとちょっとだ。
しろがね雪原での魔族との遭遇では、僕たちは思わぬ事実を知ることができた。
今回も新しい情報を得られる可能性は高い。
今の状況はピンチだけど、チャンスでもある。
僕は護身用の杖をしっかりと握りしめた。
この先でどんなことが待っていても、ちゃんと対応でしなくては。そんな覚悟を決めながら。
この世界に来てからというもの、魔物とか建物とか色んなモノのスケールの大きさにビックリさせられてきた。けど、これがいちばんだったかもしれない。
大きすぎて、木のてっぺんの方には雲がかかっている。幹なんて、幹というか建物では? 樹木とは言うけど、山くらいはありそうなサイズなのだ。
「えっ? これってどう……どうすれば? 登るの?」
「もちろん。登るのよ」
木とトッティを交互に見ながら尋ねたら、さも当然のことのように言われてしまった。
落ち着いてよく見れば、世界樹からはあちこちに枝が伸びたり太いツルが這っていたりしている。そのおかげで登攀をしなくても登れるくらいの、緩やかな坂道になっているみたいだ。
「この先は道が分かれている。氷青の大魔女よ、我々は打ち合わせ通りに動けば良いのだな?」
「ええ、そうよ。あなたたちには予定通り三つのグループに分かれて先行してほしいの。そして、それぞれの担当の道の終着点にこれを置いて」
リヒャルト隊長に問われたトッティはそう答えて、手のひらぐらいの大きさの宝石のようなものを三つ渡した。
透き通った綺麗な石でできたそれは、以前僕が氷湖でシェレスティアにもらった宝石とよく似ている。
あの宝石は電話みたいな役割をしてくれるけど、これにも同じように魔法が込められているのかもしれない。
「今回の切り札になる魔法があるの。石にはそのための仕掛けが施してあるわ。地図で確認したとおりの場所にお願い」
「わかった。樹上には魔物もいる。魔族が呼び寄せたのだろう。魔物を駆逐したあとにこの石を設置したら、風の魔法でお前に連絡しよう」
「ええ。では、お互いにうまくやりましょう」
森人たちは隊列を組んで次々に道の先へと進んでいく。
最後に残ったリヒャルト隊長も、すぐに踵を返して木へと向かう。
僕は思わず、遠ざかる彼の背中に声をかけていた。
「リヒャルト隊長!」
「どうした?」
「ええとその。必ず……みなさん無事で。ケガなく、またここで会いましょうね!」
「ああ。承った」
隊長はふっと笑みを浮かべて、力強くうなずいてくれた。
きっと、エルフたちはみんな無事で戻ってきてくれる。出発する彼を見送りながら、そう思った。そんなふうに信じられるくらい、頼もしい笑みだった。
「なんかカイさん、おっさんと仲良くなってないっすか? あのおっさん……ちょっとずるいなあ」
「隊長は僕が応援したから答えてくれただけだよ。さ、僕らも世界樹に突入する準備しよう」
「トッティ様、エリーチカたちはどうすれば良いんですう?」
そうそう、それって大事なことだ。
僕たち三人の視線を受けて、トッティがうなずいた。
「もう少ししてエルフたちが樹上で行動を開始したら、私たちも世界樹を登り始めるわ。エルフたちが魔族を炙り出してくれるから、私たちはそれをたたくの。決して逃さずにね」
「隊長たちに渡したあの石は、炙り出しのための仕掛けってこと?」
「そうよ。魔族を弾き出す効果のある、結界のための装置なの。エルフたちに攻め入ってもらいつつ、敵の逃げ道を片っ端から塞いでいく。そうすれば魔族は残った隙間から逃げようとするから、私たちはそこに向かえば良いというわけ」
つまり、逃げてきた魔族とは僕たちが直接対決することになる。
さすがに緊張してしまう。
というか本当はそんな戦いの場所に僕がいるのは、場違いにもほどがあるとは思うんだけど……。
魔王の方がどうやら僕にも用があるみたいだから、安全な場所で待っているというわけにもいかない。もし僕を追いかけてきてしまったら一大事になってしまう。
そんなことを考えていたら、ルジェが声をかけてくれた。
「カイさん。……心配っすか?」
「えっ? あ、うん、……ほんのちょっとだけね」
「大丈夫っすよ。自分が前に立ってカイさんを守るんで。前衛の意地に賭けて、っす。だから安心して欲しいっす!」
ルジェの眼差しも声音もとても真剣だ。そんなにも一生懸命に言ってくれるのが、すごくありがたく思える。
ただ同時に不安が心をかすめた。
確かに僕は痛い目に合いたくない。だけど戦いでみんなが傷つくのだって、同じくらい……いや、自分が傷つく以上に嫌なのだ。
「ルジェ、ありがとう。本当に頼りにしてる。でも僕以上に、ルジェには自分のことを大切にしてほしいんだ。ぼくをかばったせいで自分が傷ついて大ケガするなんてこと、絶対ないようにね」
そう答えを返すと、ルジェは面食らった様子だった。
でも最終的には「わかったっす!」と元気に答えてくれた。
「それに万が一ルジェが突破されても、トッティ様もいるしエリーチカもいるから大丈夫ですよう! 気負わずにいて大丈夫ですからあ。特にトッティ様は必ず必ずカイのこと守ってくれますって、うしし!」
「エリーチカ、からかう気ならぶつわよ」
「ピィッ!」
脇で会話を聞いていたエリーチカが口を挟んできたが、トッティがぴしゃりと釘を刺す。
ただトッティにもなにか思うところがあったのか、僕を見つめながら話を続けた。
「エリーチカの言った話じゃないけど、前にも言った通り私はあなたを守るつもりでいるわ、カイ。あなたがお料理番だからってだけでなくてね。私にもあなたにも魔王は用がある様子だから。でも……」
「でも?」
「それを抜きにしたって守るわ。あなたは私の――」
トッティが言いさしたところで、世界樹の上の方から大きな音が聞こえてきた。
たぶん魔法が炸裂したのだ。きっとエルフたちと魔物との戦闘が始まったんだろう。
話は途中だったけど、トッティは笑顔で僕の背中をぽんと叩き、僕の手を引いた。
「……時間みたいね。行きましょう。作戦に間に合わなかったってわけにはいかないからね」
「あ、うん!」
トッティは……何を言うつもりだったんだろう?
気になったけど、いつ魔物や魔族との戦いになるか分からないのに、悠長に話している暇はもうなかった。
僕たちはすぐに世界樹を登り始めた。
ルジェを先頭に、トッティ、その後を僕とエリーチカが続く。
魔族との戦いまで、あとちょっとだ。
しろがね雪原での魔族との遭遇では、僕たちは思わぬ事実を知ることができた。
今回も新しい情報を得られる可能性は高い。
今の状況はピンチだけど、チャンスでもある。
僕は護身用の杖をしっかりと握りしめた。
この先でどんなことが待っていても、ちゃんと対応でしなくては。そんな覚悟を決めながら。
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