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06 大魔女さんと世界樹の森
巨人のコーンの焼きとうもろこし 中編
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僕たちは真っ直ぐに森人の神殿へとやってきた。
この神殿を一言で表すなら『荘厳』だろう。
神聖さと厳粛さを絵に描いたような、大きくて立派な建物だった。
そしてそこには、輝くほどに美しく威厳のあるエルフの女王が待っていた。
エルフってたいていの物語ではすごく美しいイメージだけど、本当にそのイメージ通りだった。
それでもって物語の中だと、取っ付きにくいイメージもあるんだけど……。
「久しいな、我が同胞エデルガルトの弟子トッティ、そしてルシエルジェよ」
エルフの女王はにこりともしないでそう言い、僕とエリーチカの方にもちらりと視線を向ける。
エデルガルトっていうのがトッティのお師匠の本名で、ルシエルジェって言うのは……ルジェのことかな?
「お久しぶりです、女王陛下」
「お久しぶりです。ところで、自分は冒険者のルジェです。ルシエルジェって名前のハーフエルフはもう墓の下にいるんで、お間違いなく」
トッティとルジェが丁寧に頭を下げるので、僕とエリーチカもそれにならう。
うーん、かなり厳しそうな人だ。取っ付きにくさもイメージ通りなのかもしれない。
でも女王に返事をするルジェの口調にも、ちょっとヒヤリとしてしまった。いつも明るく気さくな彼女の、切りつけるような鋭い声音は初めて聞いた。
墓の下なんて言葉まで出てくるなんて。ルジェはエルフとは思ったよりはっきりと決別してるみたいだ。
とはいえ女王はあくまで平静に話を続けるみたいだし、ルジェもことを荒立てる気はないようでほっとした。
「貴殿らがこの時期にこの場所を訪れたと言うことは、世界樹に起きている異変が耳に入ったということか」
「その通りでございます。蝕の歪みに乗じて、魔王がこの世界に現れております。我々は魔王の企みを阻止し、その所在を突き止め、打ち破るためにこうして旅をしています。聞き及んだ世界樹の異変には魔王が関与している可能性が高いため、エルフの里を訪れた次第です」
「なるほど、相わかった」
トッティが簡潔に用件を伝える。
エルフの女王はしばらく何か考えているようだったけど、やがて口を開いた。
「世界樹に枯死の危険が迫っている」
「あの巨大な木が枯れる……ですか? ただならぬ事態ですね」
「左様。我らは原因が魔族であることを突き止め、討伐の戦士を遣わした。しかし未だ討ち取れていない。魔法に長けた我らが戦士をして討ち取れぬのだ」
エルフの戦士というのは、今までの話から考えるとだいぶ優れていそうだ。特に魔法の腕前は飛び抜けていそうな印象があるけど……。
それでも倒せないのには、なにか理由があるのだろうか?
トッティもそう思っているのか、じっと女王の話の続きを待っている。
「世界樹に害をなしている魔族は、あくまで木から魔法力を吸い取ることを目的としている。魔族は我らと決して正面から戦おうとせず、追い詰めようとすればすぐに退いてしまう。その逃げ足の速さに、手を焼かされているのだ」
「巧みに攻撃を避け、自らの領域に逃げ込んでしまえばもう思い通り、ということですね。では逃げる相手を捕まえて、叩きのめしてやらなければなりませんね」
「しかし、今もってその手段が見いだせず、木への被害が広がってしまっているのだ……」
女王の言葉を受けたトッティは一度僕たちを振り返ると、力強くうなずいて見せた。
どうやら彼女には、なにか良い作戦があるらしい。
僕もすかさずうなずき返す。こういう時のトッティの作戦は間違いない。もう何度も経験してきたので、彼女の作戦に乗るのにためらいは少しもなかった。
「では、おそれながら私どもにお任せ頂けませんか、陛下。私に考えがあります」
「ほう? 考えとは、いかに?」
「師エデルガルトから授けられた魔法に、この一件に最適なものがあるのです。しかしこの策の成功には、もちろんエルフの戦士の協力も不可欠でしょう。今回もっとも大事なことは、敵を決してどこへも取り逃さない備えなのです」
「なるほど……。ならば、トッティよ、詳しく話を聞こう。他の者たちは控えの間で待つが良い」
人払いして女王とトッティで作戦会議ということみたいだ。
僕たちは控えの間でしばらくトッティが戻ってくるのを待つことになった。
控えの間は几帳面すぎるくらい清潔な感じだ。召使いらしいエルフにお茶も持ってきてもらえたんだけど、なんだかやっぱり居心地が悪い。
三人で雑談する声も、なんとなくヒソヒソ話になってしまう。
「トッティ様の作戦ってどんななんでしょうねえ? 自信満々な感じでしたけど、エルフの戦士でも逃げられちゃった相手ですよう?」
「うーん、そうっすねえ。確かにエルフの戦士は精鋭揃いっすけど、魔法や魔族への理解度はトッティさんの方が上っす。あの人のことだから、対魔族の切り札みたいなのがあるんじゃないっすか?」
「対魔族の切り札ねえ……?」
そういえば以前しろがね雪原で魔族と戦った時、トッティはどうしたんだっけ?
あの時は、えーと……。
確か封印がなんとか、とか言ってたような……。
僕がおぼろげな記憶と格闘しているうちに、トッティが戻ってきた。
意外と早く話がまとまったらしい。
「作戦決行は明日になったわ。夜が明けたらすぐ、森の奥にある世界樹に向かうわ。女王に選ばれたエルフの戦士たちと一緒にね」
「善は急げってことかな。わかったよ。それで作戦っていうのは?」
「詳しいやり方は明日現地に向かいながら話すわ。まあ手っ取り早く言うと、人手を使って逃げ場所をなくして、魔族退治が得意な私が直接叩く感じね」
「なるほど、シンプルだ」
「でもシンプルなだけに効果的でもあるわよ」
それにトッティには、直接魔族と戦ってもどうにかできる勝算もあるってことだ。
前に戦った時と比べると、今はルジェっていう心強い前衛の戦士も増えてるし当然なのかもしれない。
でもエルフの戦士たちも一緒に行くって言うなら、彼らとも協力することになるんだろうか。
村に来てからのエルフの人たちは、みんなよそよそしくてずっと遠巻きに僕たちを伺っていた。それにルジェは彼らには思うところもあるみたいだし……。
うまくやっていけるのか、ちょっとだけ不安だ。
ただいずれにしても、うまくやらないといけない。
世界樹がこの世界でどんな役割を果たしている木なのか、すっかり聞きそびれちゃったけど、みんなに守られている大事な木なことは間違いないからだ。
その木から魔族が魔法力を奪い取って利用していて、そのせいで枯れてしまうかもしれないなんて。そんなとんでもないことは絶対に防がないとダメだ。
勝負は明日か。
また魔族と直接対決するまで、もうそんなに時間がない。
新しい事実や魔王の企みが分かるかもしれないと思う反面、どれだけ強力な敵か考えるとつい身震いしてしまう。
今から緊張しても仕方ない。
僕は僕でできることをしよう。
自分にそう言い聞かせながら、この日の夜は眠りについたのだった。
この神殿を一言で表すなら『荘厳』だろう。
神聖さと厳粛さを絵に描いたような、大きくて立派な建物だった。
そしてそこには、輝くほどに美しく威厳のあるエルフの女王が待っていた。
エルフってたいていの物語ではすごく美しいイメージだけど、本当にそのイメージ通りだった。
それでもって物語の中だと、取っ付きにくいイメージもあるんだけど……。
「久しいな、我が同胞エデルガルトの弟子トッティ、そしてルシエルジェよ」
エルフの女王はにこりともしないでそう言い、僕とエリーチカの方にもちらりと視線を向ける。
エデルガルトっていうのがトッティのお師匠の本名で、ルシエルジェって言うのは……ルジェのことかな?
「お久しぶりです、女王陛下」
「お久しぶりです。ところで、自分は冒険者のルジェです。ルシエルジェって名前のハーフエルフはもう墓の下にいるんで、お間違いなく」
トッティとルジェが丁寧に頭を下げるので、僕とエリーチカもそれにならう。
うーん、かなり厳しそうな人だ。取っ付きにくさもイメージ通りなのかもしれない。
でも女王に返事をするルジェの口調にも、ちょっとヒヤリとしてしまった。いつも明るく気さくな彼女の、切りつけるような鋭い声音は初めて聞いた。
墓の下なんて言葉まで出てくるなんて。ルジェはエルフとは思ったよりはっきりと決別してるみたいだ。
とはいえ女王はあくまで平静に話を続けるみたいだし、ルジェもことを荒立てる気はないようでほっとした。
「貴殿らがこの時期にこの場所を訪れたと言うことは、世界樹に起きている異変が耳に入ったということか」
「その通りでございます。蝕の歪みに乗じて、魔王がこの世界に現れております。我々は魔王の企みを阻止し、その所在を突き止め、打ち破るためにこうして旅をしています。聞き及んだ世界樹の異変には魔王が関与している可能性が高いため、エルフの里を訪れた次第です」
「なるほど、相わかった」
トッティが簡潔に用件を伝える。
エルフの女王はしばらく何か考えているようだったけど、やがて口を開いた。
「世界樹に枯死の危険が迫っている」
「あの巨大な木が枯れる……ですか? ただならぬ事態ですね」
「左様。我らは原因が魔族であることを突き止め、討伐の戦士を遣わした。しかし未だ討ち取れていない。魔法に長けた我らが戦士をして討ち取れぬのだ」
エルフの戦士というのは、今までの話から考えるとだいぶ優れていそうだ。特に魔法の腕前は飛び抜けていそうな印象があるけど……。
それでも倒せないのには、なにか理由があるのだろうか?
トッティもそう思っているのか、じっと女王の話の続きを待っている。
「世界樹に害をなしている魔族は、あくまで木から魔法力を吸い取ることを目的としている。魔族は我らと決して正面から戦おうとせず、追い詰めようとすればすぐに退いてしまう。その逃げ足の速さに、手を焼かされているのだ」
「巧みに攻撃を避け、自らの領域に逃げ込んでしまえばもう思い通り、ということですね。では逃げる相手を捕まえて、叩きのめしてやらなければなりませんね」
「しかし、今もってその手段が見いだせず、木への被害が広がってしまっているのだ……」
女王の言葉を受けたトッティは一度僕たちを振り返ると、力強くうなずいて見せた。
どうやら彼女には、なにか良い作戦があるらしい。
僕もすかさずうなずき返す。こういう時のトッティの作戦は間違いない。もう何度も経験してきたので、彼女の作戦に乗るのにためらいは少しもなかった。
「では、おそれながら私どもにお任せ頂けませんか、陛下。私に考えがあります」
「ほう? 考えとは、いかに?」
「師エデルガルトから授けられた魔法に、この一件に最適なものがあるのです。しかしこの策の成功には、もちろんエルフの戦士の協力も不可欠でしょう。今回もっとも大事なことは、敵を決してどこへも取り逃さない備えなのです」
「なるほど……。ならば、トッティよ、詳しく話を聞こう。他の者たちは控えの間で待つが良い」
人払いして女王とトッティで作戦会議ということみたいだ。
僕たちは控えの間でしばらくトッティが戻ってくるのを待つことになった。
控えの間は几帳面すぎるくらい清潔な感じだ。召使いらしいエルフにお茶も持ってきてもらえたんだけど、なんだかやっぱり居心地が悪い。
三人で雑談する声も、なんとなくヒソヒソ話になってしまう。
「トッティ様の作戦ってどんななんでしょうねえ? 自信満々な感じでしたけど、エルフの戦士でも逃げられちゃった相手ですよう?」
「うーん、そうっすねえ。確かにエルフの戦士は精鋭揃いっすけど、魔法や魔族への理解度はトッティさんの方が上っす。あの人のことだから、対魔族の切り札みたいなのがあるんじゃないっすか?」
「対魔族の切り札ねえ……?」
そういえば以前しろがね雪原で魔族と戦った時、トッティはどうしたんだっけ?
あの時は、えーと……。
確か封印がなんとか、とか言ってたような……。
僕がおぼろげな記憶と格闘しているうちに、トッティが戻ってきた。
意外と早く話がまとまったらしい。
「作戦決行は明日になったわ。夜が明けたらすぐ、森の奥にある世界樹に向かうわ。女王に選ばれたエルフの戦士たちと一緒にね」
「善は急げってことかな。わかったよ。それで作戦っていうのは?」
「詳しいやり方は明日現地に向かいながら話すわ。まあ手っ取り早く言うと、人手を使って逃げ場所をなくして、魔族退治が得意な私が直接叩く感じね」
「なるほど、シンプルだ」
「でもシンプルなだけに効果的でもあるわよ」
それにトッティには、直接魔族と戦ってもどうにかできる勝算もあるってことだ。
前に戦った時と比べると、今はルジェっていう心強い前衛の戦士も増えてるし当然なのかもしれない。
でもエルフの戦士たちも一緒に行くって言うなら、彼らとも協力することになるんだろうか。
村に来てからのエルフの人たちは、みんなよそよそしくてずっと遠巻きに僕たちを伺っていた。それにルジェは彼らには思うところもあるみたいだし……。
うまくやっていけるのか、ちょっとだけ不安だ。
ただいずれにしても、うまくやらないといけない。
世界樹がこの世界でどんな役割を果たしている木なのか、すっかり聞きそびれちゃったけど、みんなに守られている大事な木なことは間違いないからだ。
その木から魔族が魔法力を奪い取って利用していて、そのせいで枯れてしまうかもしれないなんて。そんなとんでもないことは絶対に防がないとダメだ。
勝負は明日か。
また魔族と直接対決するまで、もうそんなに時間がない。
新しい事実や魔王の企みが分かるかもしれないと思う反面、どれだけ強力な敵か考えるとつい身震いしてしまう。
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