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06 大魔女さんと世界樹の森
月のしずくのポタージュ 後編
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ガラスの砂漠での夜は更けていく。
この砂漠を作っている魔法力を帯びた結晶の砂は、夜になるとほのかな光を放つらしい。それに加えて今夜は満月だから、野営をする洞窟の外はかなり明るかった。
僕は海外旅行したことはないけど、北欧の白夜っていうのはこんな感じなのかもしれない。
調理に取りかかる前に、まず月のしずくの味見をしてみた。見かけからはどんな味かピンと来なかったからだ。
このふよふよと柔らかい球体を器に入れて、調理用ナイフで突っついてみる。するとパチンと弾けてクリーム色の液体になった。
「ふむふむ、これはなんかこう……。濃厚な牛乳っぽい味かも」
となると……アレかな。月のしずくで作るメニューの見当がついたので、今度は白砂鮫の方に向き直る。
丁寧に砂を落として下処理しておいたこっちは、鮫という名前ではあるけど無難な白身魚っぽい感じ。どんな味付けでも合いそうだ。
切り身にした白砂鮫をフライパンで焼いて、レモンで作ったソースで味をつけて仕上げる。
そして鍋にかけて温めていた月のしずくに、塩コショウと
香草で味をつける。
それぞれを器に盛りわけて、最後に軽く炙ったバゲットを添えて完成だ。
「月のしずくのポタージュと、白砂鮫のレモンソースの完成!」
そんなこんなで、みんなで焚き火を囲んでの夕食となった。
「月のしずくのポタージュ、すごい魔法力を感じますねえ! これはパワーみなぎっちゃいますねっ! しかも、クリーミィで美味しいんですう」
「僕にはわからないんだけどさ、こういうの食べると魔法が強くなったりするの?」
ポタージュをスプーンですくいながら、僕は疑問に思っていたことを尋ねてみた。
月のしずくは濃厚で美味しいポタージュになった。でもさっきのトッティの話だと、食材というだけでなく魔法にも関係がありそうな雰囲気だったからだ。
「するっすよ。大体は一時的な効果っすけどね。魔法力の強い素材って、加工して回復薬なんか作ったりもするんっすよ」
「何しろ、万物の根源は『魔法力』だからね。私たちの体も、物質も、存在の根っこに魔法が関わってないものはないわ」
「そうなんだねえ……」
それを聞いて感心してしまった。
本当にファンタジーの世界なんだなあと納得すると同時に不思議な気持ちにもなってくる。僕の世界と物や人の見た目はそう違わないのに、根本的に作りが違ってるなんて……。未だに実感が湧かない。
僕が色々考えているうちにも、みんなの食事の手は止まることがない。
レモンソースの魚を食べたルジェが、感動したようにつぶやいた。
「白砂鮫、自分が前に食べてたのは焼いて塩振ったのとか、茹でて塩味にしたのとか、そんなんだったっす。こんな素敵な味になるなんて……」
「旅なのに素敵なごはんが食べられるのは、素敵なお料理番がいるおかげね」
「みんなが美味しい食材を狩ってくれるし、保存の魔法もあるおかげだよ」
謙遜とかじゃなくて、本当にそう思う。
この世界は寒いから確かに食品は腐りにくい。だけど新鮮なままたくさんの食材を運べて、しかも長持ちするのはトッティの魔法のおかげだし、色んなものが食べられるのは昼間の漁みたいにみんなが手に入れてくれるからだ。
焚き火の薪がパチリと音を立てて爆ぜた。
ふと会話の切れ目の静かさが洞窟の中に広がる。その沈黙を破って、おもむろにトッティが口を開いた。
「そういえばルジェ。今回は冒険の都合上、絶対に森人たちの集落に行かないといけないんだけど……」
「大丈夫っすよ。自分はあの村と因縁のあるハーフエルフである前に、冒険者なんで」
ちょっと心配はしていたけど、やっぱり……。
ルジェとエルフの村には因縁があるのか。
でも当のルジェはけろっとした顔をしていて、重苦しい雰囲気は一切ない。
「お師匠とトッティさんに連れ出してもらって、自分は親ともあの村とも、もうすっぱり縁が切れたっす。なんか言われても冒険者として対応するし、第一エルフもトッティさん相手には難癖つけたりはできないと思うんで」
「エルフとの話し合いは別に気にしてないのよ。あなたの心の心配をしてるの。でも、じゃあ信じるわよ? あなたが平気だって言うなら」
「大丈夫っす! カイさんの前でかっこ悪いところは見せないっす! ね、カイさん!」
「えっ!? 僕!?」
突然話を振られて焦ったけど、ルジェの笑顔に一切の曇りがなかったことには僕も安心した。
トッティはまだ少し心配そうだったけど、ルジェのスタンスはまったく変わらなくて、結局納得したみたいだった。
ハーフエルフ、つまりエルフと人間のハーフということだけど、それがこの社会ではやや異端だというのは前にルジェから聞いてわかっている。
ただそう生まれただけで、エルフの社会的にも人間の社会的にも微妙な立ち位置にいることになるなんて。
でもルジェは真っ直ぐで心身ともに強くて、明るくて本当に良い子だし、僕たちの大切な仲間だ。
もしエルフたちの村に着いたあと、ルジェがあまり良い扱いを受けなかったとしたら、その時は必ず味方しようと心に決めていた。
人を説得したり、強く主張したりするのはそんなに得意じゃないけど、大切な仲間のためならやれると思う。
トッティやエリーチカだって、きっとそう思ってるはずだ。
明日にはエルフがいるという世界樹の森に着くだろうか。
エルフの村でも、これまでのようにみんな優しくて、スムーズにいけばいいんだけど……。
そんな心配を抱えながら夕食の片付けと明日の準備を終えて、僕は眠りにつくことにした。
夜営は交代で見張りをすることになっている。
洞窟の入口の方で、見張りのトッティとルジェが何か話しているのが見えた。
月明かりのせいか、心配ごとのせいか。その夜、僕はなかなか寝付けなかった。
この砂漠を作っている魔法力を帯びた結晶の砂は、夜になるとほのかな光を放つらしい。それに加えて今夜は満月だから、野営をする洞窟の外はかなり明るかった。
僕は海外旅行したことはないけど、北欧の白夜っていうのはこんな感じなのかもしれない。
調理に取りかかる前に、まず月のしずくの味見をしてみた。見かけからはどんな味かピンと来なかったからだ。
このふよふよと柔らかい球体を器に入れて、調理用ナイフで突っついてみる。するとパチンと弾けてクリーム色の液体になった。
「ふむふむ、これはなんかこう……。濃厚な牛乳っぽい味かも」
となると……アレかな。月のしずくで作るメニューの見当がついたので、今度は白砂鮫の方に向き直る。
丁寧に砂を落として下処理しておいたこっちは、鮫という名前ではあるけど無難な白身魚っぽい感じ。どんな味付けでも合いそうだ。
切り身にした白砂鮫をフライパンで焼いて、レモンで作ったソースで味をつけて仕上げる。
そして鍋にかけて温めていた月のしずくに、塩コショウと
香草で味をつける。
それぞれを器に盛りわけて、最後に軽く炙ったバゲットを添えて完成だ。
「月のしずくのポタージュと、白砂鮫のレモンソースの完成!」
そんなこんなで、みんなで焚き火を囲んでの夕食となった。
「月のしずくのポタージュ、すごい魔法力を感じますねえ! これはパワーみなぎっちゃいますねっ! しかも、クリーミィで美味しいんですう」
「僕にはわからないんだけどさ、こういうの食べると魔法が強くなったりするの?」
ポタージュをスプーンですくいながら、僕は疑問に思っていたことを尋ねてみた。
月のしずくは濃厚で美味しいポタージュになった。でもさっきのトッティの話だと、食材というだけでなく魔法にも関係がありそうな雰囲気だったからだ。
「するっすよ。大体は一時的な効果っすけどね。魔法力の強い素材って、加工して回復薬なんか作ったりもするんっすよ」
「何しろ、万物の根源は『魔法力』だからね。私たちの体も、物質も、存在の根っこに魔法が関わってないものはないわ」
「そうなんだねえ……」
それを聞いて感心してしまった。
本当にファンタジーの世界なんだなあと納得すると同時に不思議な気持ちにもなってくる。僕の世界と物や人の見た目はそう違わないのに、根本的に作りが違ってるなんて……。未だに実感が湧かない。
僕が色々考えているうちにも、みんなの食事の手は止まることがない。
レモンソースの魚を食べたルジェが、感動したようにつぶやいた。
「白砂鮫、自分が前に食べてたのは焼いて塩振ったのとか、茹でて塩味にしたのとか、そんなんだったっす。こんな素敵な味になるなんて……」
「旅なのに素敵なごはんが食べられるのは、素敵なお料理番がいるおかげね」
「みんなが美味しい食材を狩ってくれるし、保存の魔法もあるおかげだよ」
謙遜とかじゃなくて、本当にそう思う。
この世界は寒いから確かに食品は腐りにくい。だけど新鮮なままたくさんの食材を運べて、しかも長持ちするのはトッティの魔法のおかげだし、色んなものが食べられるのは昼間の漁みたいにみんなが手に入れてくれるからだ。
焚き火の薪がパチリと音を立てて爆ぜた。
ふと会話の切れ目の静かさが洞窟の中に広がる。その沈黙を破って、おもむろにトッティが口を開いた。
「そういえばルジェ。今回は冒険の都合上、絶対に森人たちの集落に行かないといけないんだけど……」
「大丈夫っすよ。自分はあの村と因縁のあるハーフエルフである前に、冒険者なんで」
ちょっと心配はしていたけど、やっぱり……。
ルジェとエルフの村には因縁があるのか。
でも当のルジェはけろっとした顔をしていて、重苦しい雰囲気は一切ない。
「お師匠とトッティさんに連れ出してもらって、自分は親ともあの村とも、もうすっぱり縁が切れたっす。なんか言われても冒険者として対応するし、第一エルフもトッティさん相手には難癖つけたりはできないと思うんで」
「エルフとの話し合いは別に気にしてないのよ。あなたの心の心配をしてるの。でも、じゃあ信じるわよ? あなたが平気だって言うなら」
「大丈夫っす! カイさんの前でかっこ悪いところは見せないっす! ね、カイさん!」
「えっ!? 僕!?」
突然話を振られて焦ったけど、ルジェの笑顔に一切の曇りがなかったことには僕も安心した。
トッティはまだ少し心配そうだったけど、ルジェのスタンスはまったく変わらなくて、結局納得したみたいだった。
ハーフエルフ、つまりエルフと人間のハーフということだけど、それがこの社会ではやや異端だというのは前にルジェから聞いてわかっている。
ただそう生まれただけで、エルフの社会的にも人間の社会的にも微妙な立ち位置にいることになるなんて。
でもルジェは真っ直ぐで心身ともに強くて、明るくて本当に良い子だし、僕たちの大切な仲間だ。
もしエルフたちの村に着いたあと、ルジェがあまり良い扱いを受けなかったとしたら、その時は必ず味方しようと心に決めていた。
人を説得したり、強く主張したりするのはそんなに得意じゃないけど、大切な仲間のためならやれると思う。
トッティやエリーチカだって、きっとそう思ってるはずだ。
明日にはエルフがいるという世界樹の森に着くだろうか。
エルフの村でも、これまでのようにみんな優しくて、スムーズにいけばいいんだけど……。
そんな心配を抱えながら夕食の片付けと明日の準備を終えて、僕は眠りにつくことにした。
夜営は交代で見張りをすることになっている。
洞窟の入口の方で、見張りのトッティとルジェが何か話しているのが見えた。
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