38 / 61
05 大魔女さんと火吹山
火吹山の地獄蒸しと温泉卵 中編
しおりを挟む
イタタタタ……。
僕は痛む体をさすりながら、よろよろと身を起こす。傍らに転がっていた大陸鳥もなんとか助け起こしてやった。
体のあちこちを思い切りぶつけてしまった。手や足がジンジンと酷くしびれている。暖かいとはいえ長袖を着ていたおかげで、目立ったケガがないのが幸いだ。
ことの始まりは、さっきの魔物との戦闘時。飛んできた石つぶてにビックリしたクックルが暴れてしまい、制御に失敗した僕もそのまま一緒に斜面を滑り落ちてしまったのだ。
ちょうど洞窟都市フラフニルを出て、火吹山に向かっている途中でのことだった。
火吹山の登山口までは、あと一歩という距離だったのに。
いや、だからこそ魔物が現れたのかもしれないけど。
クックルの騎乗にも慣れてきたのでちょっと油断もあったのかもしれない。なんとも情けない……。
ともあれひとりでこの大きな鳥と斜面を登るのは正直かなり難しそうだ。
戦闘が終わったら誰か助けに来てくれるだろうし、大人しく待つことに決めた。
それにしても、落ちた場所は水たまりになっていたみたいだ。全身に水をかぶって、すっかり濡れねずみになってしまった。
だけど不思議なことに全然冷たくはない。
というか、あったかい。
……ふと思いついて水たまりに手を突っ込んでみたら、ぬるいお湯が溜まっているみたいなのだ。
「あれ、ひょっとしてこれって……温泉?」
こんなところで温泉と出会うなんて思ってもみなかった。
でも火吹山は名前のとおり火山だと言う。火山があるなら、温泉があったとしてもおかしくはない。
この世界風に言ったら、火の精霊の魔法力がなんちゃらってことになるんだろうか。正確なメカニズムは僕の世界とは違うのかもしれないけど……。
よく見ると水たまりは小川へとつながっていて、さかのぼってみると先の方ではモウモウと湯気が立ち上っている。
それで急に思いついたのだ。
もしかして温泉卵が作れるかも。それにもしかしてもしかすると『地獄蒸し』までできる場所があるかもしれないって。
地獄蒸しというのは、温泉から出る高温の蒸気を利用して蒸し料理をする調理法のことだ。
昔家族で行った温泉旅行先で体験したのだけど、食材の風味がよく活かされて美味しかったのを覚えている。
お肉に海鮮、野菜は当たり前として、卵におまんじゅうやプリンまで作られていたのが印象的だった。
冒険中の今はもちろんそんなに幅広くは作れないけど、良い場所を見つけられたら蒸し料理くらいは楽しめる可能性が高い。
「おーい、カイ、無事ですかあ!」
そんなことを考えていたら、頭上からエリーチカの声が響く。
声に続いてすぐにエリーチカもふよふよと降りてきた。迎えに来てくれたみたいだ。
「大丈夫、ケガはないよ。びしょ濡れだけどね。ねえ、それよりちょっとだけ寄り道してやってみたいことがあるんだけど……」
「へっ? なんですかあ?」
そして僕はみんなに合流したあと、地獄蒸しの話を提案したのだった。
結論から言うと、そんなに寄り道にはならなかった。
僕が滑り落ちた斜面から少し進んだ場所に、蒸し料理には打ってつけの蒸気の噴気孔があったのだ。
これをうまく釜代わりに使えば、美味しい地獄蒸しができそうだ。
ここに少しだけ滞在してもらうことにして、僕は早速料理の準備をはじめた。
「ここで料理をするの? そういえば鉱人に伝わる古い料理法には、そんなのもあるって聞いた覚えがあるけど、まさか本当にできるなんてね」
「やっぱりドワーフも温泉を活用してるんだね。うん、そうなんだ。僕らの世界では観光名所にもなっていたよ。蒸し物は余計な脂も落ちて体にも良いし、味もギュッと凝縮されて美味しいから楽しみにしてて」
「カイさんがそう言うなら、間違いないっすね!」
地獄蒸しの素材に何を使うか迷ったけど、ここは無難な物で行こうと思う。
空間魔法で鮮度を保ったまま保存していた苔豚の肉に、この世界のジャガイモもたっぷり投入。あとはドワーフの街で手に入れたトウモロコシと黄金かぼちゃに、
灼熱トマトと洞窟茸。最後にこれを忘れちゃいけない、火山地鶏のたまご!
ザルに乗っけた食材を、火傷しないように気をつけながら蒸気の上に乗せ、適当なものでフタをする。あとは蒸し上がるのを待つだけだ。
待っている間に火炎草を使って辛みのあるつけダレを、ゴマに似たマーゴの種を使ってゴマダレを作っておいた。
「こんな場所でまで料理をしようって考えるなんて、カイの世界の人たちはみんな食いしん坊なんですねえ!」
「そうかも。僕たちの国の人たちは特にかなり食い意地が張ってるかもしれないよ」
「おかげで私たちも美味しいものが食べられるんだから、あなたの国のご先祖さまには感謝しないといけないわね」
「調理法からして、焼いたり蒸したり煮たり、油で揚げたり、本当に多彩っすもんね」
みんなでそんな話をしている間に、食材が蒸しあがった。
冷めないように素早く配膳すると、みんなで『いただきます』をする。
フォークで刺した豚肉を口に運んだトッティが目を丸くした。
「湯気で蒸してるだけのはずなのに、なんだか塩気を感じるわね。これはもしかして温泉の成分のおかげなのかしら」
「ああ、そうかも。僕が昔食べたのもそんな感じだったよ」
「蒸し物って全然食べたことなかったっすけど、案外旨味がしっかりしてるんすね。カイさんの作ってくれたタレにつけても美味しいっす」
そのまま食べるのも気に入ってもらえたみたいだし、味変のために作った二種類のタレも好評みたいだ。
僕もすぐに食べてみたけど、豚肉は焼いたのとはまた違う優しい甘みが出て美味しかったし、野菜も旨味が凝縮されたような美味しさを感じる。
たまごも短時間で蒸したけどちゃんとうまく仕上がっている。大きいけど黄身の味がしっかり濃厚で、火山地鶏の強みを感じた。
海鮮も蒸したら美味しいので、もう食べ切っちゃっているのがつくづく残念でならない。
「これは便利ですう。ドワーフたちももっと大々的に地獄蒸し? をやれば良いのにですよお!」
エリーチカの言う通り、街の近くにもこういう場所が見つかったら、結構有効活用できるのかもしれない。
観光名所……までは無理にしても、火を使わなくても料理ができるから、燃料も節約できるだろうし。
世界が平和になったら鋼の太守に提案してみても良いかも。
「さて、しっかり腹ごしらえをしたところで、次はいよいよ火吹山の火口を目指しましょうか。大精霊はどうしているかしらね……。啓示があったということは、まだ封印されているなんてことはないでしょうけど」
「そうだね。魔物と戦っているのかな……。大精霊って言っても、魔王の策略もあるだろうし心配だね」
そう、本題はここからなのだ。
温泉の湧いているこの辺りを通りすぎたら、いよいよ火吹山を登り始めることになる。
「火口までの案内とつゆ払いは任せてくださいっす」
「ええ。カイのカバーも今度は任せてね。同じミスはしないから」
「ははは……僕もみんなの足を引っ張らないように頑張るよ」
おなかを満たし体力をしっかり回復した僕たちは、改めて火吹山の山頂、火口の祭壇を目指す。
すでに魔物も多く現れ始めているし、大精霊の安否が気にかかる。
このあと僕たちを待ち受けているのは、頼もしい味方か。それとも――。
僕はドキドキしながら旅を再開したのだった。
僕は痛む体をさすりながら、よろよろと身を起こす。傍らに転がっていた大陸鳥もなんとか助け起こしてやった。
体のあちこちを思い切りぶつけてしまった。手や足がジンジンと酷くしびれている。暖かいとはいえ長袖を着ていたおかげで、目立ったケガがないのが幸いだ。
ことの始まりは、さっきの魔物との戦闘時。飛んできた石つぶてにビックリしたクックルが暴れてしまい、制御に失敗した僕もそのまま一緒に斜面を滑り落ちてしまったのだ。
ちょうど洞窟都市フラフニルを出て、火吹山に向かっている途中でのことだった。
火吹山の登山口までは、あと一歩という距離だったのに。
いや、だからこそ魔物が現れたのかもしれないけど。
クックルの騎乗にも慣れてきたのでちょっと油断もあったのかもしれない。なんとも情けない……。
ともあれひとりでこの大きな鳥と斜面を登るのは正直かなり難しそうだ。
戦闘が終わったら誰か助けに来てくれるだろうし、大人しく待つことに決めた。
それにしても、落ちた場所は水たまりになっていたみたいだ。全身に水をかぶって、すっかり濡れねずみになってしまった。
だけど不思議なことに全然冷たくはない。
というか、あったかい。
……ふと思いついて水たまりに手を突っ込んでみたら、ぬるいお湯が溜まっているみたいなのだ。
「あれ、ひょっとしてこれって……温泉?」
こんなところで温泉と出会うなんて思ってもみなかった。
でも火吹山は名前のとおり火山だと言う。火山があるなら、温泉があったとしてもおかしくはない。
この世界風に言ったら、火の精霊の魔法力がなんちゃらってことになるんだろうか。正確なメカニズムは僕の世界とは違うのかもしれないけど……。
よく見ると水たまりは小川へとつながっていて、さかのぼってみると先の方ではモウモウと湯気が立ち上っている。
それで急に思いついたのだ。
もしかして温泉卵が作れるかも。それにもしかしてもしかすると『地獄蒸し』までできる場所があるかもしれないって。
地獄蒸しというのは、温泉から出る高温の蒸気を利用して蒸し料理をする調理法のことだ。
昔家族で行った温泉旅行先で体験したのだけど、食材の風味がよく活かされて美味しかったのを覚えている。
お肉に海鮮、野菜は当たり前として、卵におまんじゅうやプリンまで作られていたのが印象的だった。
冒険中の今はもちろんそんなに幅広くは作れないけど、良い場所を見つけられたら蒸し料理くらいは楽しめる可能性が高い。
「おーい、カイ、無事ですかあ!」
そんなことを考えていたら、頭上からエリーチカの声が響く。
声に続いてすぐにエリーチカもふよふよと降りてきた。迎えに来てくれたみたいだ。
「大丈夫、ケガはないよ。びしょ濡れだけどね。ねえ、それよりちょっとだけ寄り道してやってみたいことがあるんだけど……」
「へっ? なんですかあ?」
そして僕はみんなに合流したあと、地獄蒸しの話を提案したのだった。
結論から言うと、そんなに寄り道にはならなかった。
僕が滑り落ちた斜面から少し進んだ場所に、蒸し料理には打ってつけの蒸気の噴気孔があったのだ。
これをうまく釜代わりに使えば、美味しい地獄蒸しができそうだ。
ここに少しだけ滞在してもらうことにして、僕は早速料理の準備をはじめた。
「ここで料理をするの? そういえば鉱人に伝わる古い料理法には、そんなのもあるって聞いた覚えがあるけど、まさか本当にできるなんてね」
「やっぱりドワーフも温泉を活用してるんだね。うん、そうなんだ。僕らの世界では観光名所にもなっていたよ。蒸し物は余計な脂も落ちて体にも良いし、味もギュッと凝縮されて美味しいから楽しみにしてて」
「カイさんがそう言うなら、間違いないっすね!」
地獄蒸しの素材に何を使うか迷ったけど、ここは無難な物で行こうと思う。
空間魔法で鮮度を保ったまま保存していた苔豚の肉に、この世界のジャガイモもたっぷり投入。あとはドワーフの街で手に入れたトウモロコシと黄金かぼちゃに、
灼熱トマトと洞窟茸。最後にこれを忘れちゃいけない、火山地鶏のたまご!
ザルに乗っけた食材を、火傷しないように気をつけながら蒸気の上に乗せ、適当なものでフタをする。あとは蒸し上がるのを待つだけだ。
待っている間に火炎草を使って辛みのあるつけダレを、ゴマに似たマーゴの種を使ってゴマダレを作っておいた。
「こんな場所でまで料理をしようって考えるなんて、カイの世界の人たちはみんな食いしん坊なんですねえ!」
「そうかも。僕たちの国の人たちは特にかなり食い意地が張ってるかもしれないよ」
「おかげで私たちも美味しいものが食べられるんだから、あなたの国のご先祖さまには感謝しないといけないわね」
「調理法からして、焼いたり蒸したり煮たり、油で揚げたり、本当に多彩っすもんね」
みんなでそんな話をしている間に、食材が蒸しあがった。
冷めないように素早く配膳すると、みんなで『いただきます』をする。
フォークで刺した豚肉を口に運んだトッティが目を丸くした。
「湯気で蒸してるだけのはずなのに、なんだか塩気を感じるわね。これはもしかして温泉の成分のおかげなのかしら」
「ああ、そうかも。僕が昔食べたのもそんな感じだったよ」
「蒸し物って全然食べたことなかったっすけど、案外旨味がしっかりしてるんすね。カイさんの作ってくれたタレにつけても美味しいっす」
そのまま食べるのも気に入ってもらえたみたいだし、味変のために作った二種類のタレも好評みたいだ。
僕もすぐに食べてみたけど、豚肉は焼いたのとはまた違う優しい甘みが出て美味しかったし、野菜も旨味が凝縮されたような美味しさを感じる。
たまごも短時間で蒸したけどちゃんとうまく仕上がっている。大きいけど黄身の味がしっかり濃厚で、火山地鶏の強みを感じた。
海鮮も蒸したら美味しいので、もう食べ切っちゃっているのがつくづく残念でならない。
「これは便利ですう。ドワーフたちももっと大々的に地獄蒸し? をやれば良いのにですよお!」
エリーチカの言う通り、街の近くにもこういう場所が見つかったら、結構有効活用できるのかもしれない。
観光名所……までは無理にしても、火を使わなくても料理ができるから、燃料も節約できるだろうし。
世界が平和になったら鋼の太守に提案してみても良いかも。
「さて、しっかり腹ごしらえをしたところで、次はいよいよ火吹山の火口を目指しましょうか。大精霊はどうしているかしらね……。啓示があったということは、まだ封印されているなんてことはないでしょうけど」
「そうだね。魔物と戦っているのかな……。大精霊って言っても、魔王の策略もあるだろうし心配だね」
そう、本題はここからなのだ。
温泉の湧いているこの辺りを通りすぎたら、いよいよ火吹山を登り始めることになる。
「火口までの案内とつゆ払いは任せてくださいっす」
「ええ。カイのカバーも今度は任せてね。同じミスはしないから」
「ははは……僕もみんなの足を引っ張らないように頑張るよ」
おなかを満たし体力をしっかり回復した僕たちは、改めて火吹山の山頂、火口の祭壇を目指す。
すでに魔物も多く現れ始めているし、大精霊の安否が気にかかる。
このあと僕たちを待ち受けているのは、頼もしい味方か。それとも――。
僕はドキドキしながら旅を再開したのだった。
31
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説
まったく知らない世界に転生したようです
吉川 箱
ファンタジー
おっとりヲタク男子二十五歳成人。チート能力なし?
まったく知らない世界に転生したようです。
何のヒントもないこの世界で、破滅フラグや地雷を踏まずに生き残れるか?!
頼れるのは己のみ、みたいです……?
※BLですがBがLな話は出て来ません。全年齢です。
私自身は全年齢の主人公ハーレムものBLだと思って書いてるけど、全く健全なファンタジー小説だとも言い張れるように書いております。つまり健全なお嬢さんの癖を歪めて火のないところへ煙を感じてほしい。
111話までは毎日更新。
それ以降は毎週金曜日20時に更新します。
カクヨムの方が文字数が多く、更新も先です。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる