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05 大魔女さんと火吹山
こけ豚のとん汁、火炎草の即席漬け 後編
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鉱人坑道。僕は大きな通りからすぐそばの脇道、草むらの中にいた。
お目当てはやや赤みを帯びた葉っぱの背の高い草だ。葉先の柔らかそうなところを選んで摘んでいく。
見てのとおり、僕は食料の採集中だ。
苔豚を追いかけていったルジェがしばらく戻ってきそうにないので、ただ待つだけでなく時間を有効活用することにしたのだ。
「それは火炎草ね? 火の精霊の魔法力が強い場所に生えるから、ドワーフトンネルなら確かに群生しててもおかしくないわね」
「料理書に載ってるのを見たんだけど、結構いけるんじゃないかと思ってね。見た目も鮮やかできれいだしね」
「言われてみれば確かに彩りには打ってつけね。乾燥させたのを薬品として調合に使ったことはあるけど、食べたことはなかったわ……」
僕の傍らで、トッティは収穫したばかりの火炎草をしげしげと見つめている。
ドワーフトンネルは大きい街道的な道らしいのだけど、魔物が出る可能性もあるからと一緒にきてくれたのだ。
お騒がせ担当のエリーチカが岐路でルジェが戻るのを待っているから、珍しく静かなのがちょっとおかしい。
「私も少し集めておこうかしら。この先魔法の素材はいくらあっても困らなそうだし」
「この先かあ……。トッティはさ、洞窟都市フラフニルにも魔王の影響は及んでると思う?」
「ええ、そう思うわ。しろがね雪原で魔王の手下に会ったでしょう? ああいうのが結構な数いて、それが各地に遣わされている可能性は高いと思うから」
雪原で会った魔法の配下を思い出す。
あの魔物は配下とはいえ、少なくとも人間と同じくらいかそれ以上に賢そうで、しかも強かった。
ああいうのがゴロゴロいるとすると……。
そしてがむしゃらに襲ってくるのならともかく、たぶん魔王の計画を担って動いているのだろうし、かなり手強い気がする。
そんな僕の不安が伝わったのか、トッティはあえてしっかり笑みを浮かべてくれた。
彼女はきれいな人だけど、この強くて明るい笑顔ができる魂こそがいちばんの魅力なんじゃないだろうか。
「まだまだ強くなるための計画はあるから、心配しなくて大丈夫よ。それと、ドワーフたちに話を聞いたあとは火吹山にいる火の大精霊にも会ってみるつもりなの。ドワーフも大精霊もきっと力を貸してくれるわ」
「世界の危機なんだもんね。できたらまあ、あんまり大変なことにはなってないと良いんだけど……」
「それは私も賛成ね!」
ちょうど火炎草を集め終わった頃に、エリーチカがきゃあきゃあと騒ぐ歓声が聞こえてきた。
どうやらルジェが帰ってきたみたいだ。
トッティの空間魔法で火炎草を収納すると、僕たちは二人と合流するためにトンネルの本筋へと戻った。
戻ってきたルジェの狩りの成果は上々だった。
上手に解体し終わってお肉になった苔豚を、戦利品として持ってきてくれた。
皮も丁寧に処理してきたみたいだ。色んな苔の生えた苔豚の皮は、薬の材料になるのだとか。
再び進み始めたトンネルの中は、奥にいくほど暖かくなって、ついには上着がなくても大丈夫なくらいになった。
この世界に来てから、暖炉のある屋内以外ではここがいちばん暖かいかもしれない。
ともあれトンネルはまだ続く。
今日は途中にある横穴を利用して休息をとることにした。
「今晩はルジェの狩ってきてくれた苔豚で、とん汁を作るよ」
「とん汁……? つまり苔豚のスープっすか?」
「そうだよ。僕の世界の調味料の味噌を使って作るんだ」
「ミソ、そういえばスープにも合いそうな味でしたあ! 楽しみなのですう!」
「そうなんっすか! 自分も楽しみになってきたっす!」
「ミソって香ばしくて美味しかったわ。スープも楽しみね」
三者三様の期待の声を受けて、俄然やる気が湧いてきた。
みんなからの期待と素材の良さに応えるべく、僕も頑張らないと!
とん汁を仕込む前に、今日は主食としてお米を炊いておく。
とん汁は具だくさんで、おかずも兼ねてくれるくらいの存在感がある。
だから今日はこの世界で初めて、白ごはんを出してみるつもりだ。この組み合わせならきっと取っつきやすいはずだ。
付け合わせにはさっき収穫したばかりの火炎草を使う。
火炎草は塩と砂糖と酢を入れて揉みこみ、しばらく漬けておく。これで他の調理が終わる頃には食べられるだろう。いわゆる即席漬けというやつだ。
そしてなんと言っても主役はとん汁!
苔豚の肉を細かめに切って、満月大根や赤人参と一緒になべに入れて炒める。本当はごぼうやこんにゃくも入れたいんだけど、残念ながらこの世界ではまだ似た食品に出会えていないのだ。
あとは葉物をいくつか選んでよく煮て、最後に火を止めて味噌を通す。
その頃にはごはんは炊けて、即席漬けも良い具合にしんなりしている。
ふんわり良い香りが食欲をそそる。
とん汁定食、でき上がりだ!
食事の用意を整えると、盛り渡されたごはんをみんなが不思議そうな顔でまじまじと見つめている。
やっぱり馴染みがないとそういう反応になるよね……。
「この白いのは、前にヤキオニギリを作った時のオコメよね?」
「うん。お米自体はシンプルな味で、ほかの料理の合間に食べるって感じなんだ。役割としてはパンと似てる。僕の国の代表的な主食だよ」
「へえー! 貴重なものっすよね? ありがたく食べさせてもらうっす!」
さて、みんなのお口に合うと良いんだけど……。
僕の心配はおいといて、今日もみんなで『いただきます』だ。
ごはんの存在はみんな結構気になっていたようで、全員真っ先にごはんから手をつけた。
いちばんよく分からないのから食べる勇気と思い切りの良さは、さすが冒険を生業にする人たちって感じだ。
「オコメ、なんだか不思議だわ。噛んでいるとフワッと甘みを感じるの」
「エリーチカは焦げ加減になったところが香ばしくて好きですう! オコゲ!」
「これはクセがなくて、色んなものと合わせて食べても相性が良さそうっすね」
おおむね評判が良さそうでひと安心だ。
自分が小さい頃から馴染んできた味を肯定してもらえると、やっぱりとても嬉しい気持ちになる。
「ごはんなんだけど、火炎草の即席漬けと食べても美味しいよ。あとはとん汁を食べてみたあと、ごはんを食べるのもオススメ!」
「そうなのね? カイのオススメで挑戦してみるわ」
火炎草は草自体に微かな辛味があるのが特徴だ。
これを漬物にすると、唐辛子を入れた浅漬けみたいな味になってくれて美味しかった。当然、ごはんにはよく合う。
そして本日のイチオシは、やはり苔豚のとん汁!
アツアツの味噌汁は外の寒さの中の方が美味しく食べられそうだけど、しっかりした味噌のコクは慣れない乗り物で疲れた体には染み渡る。
具だくさんで、しかもその具の全部によく味が染みている。
主役を張る苔豚の肉は、とにかく柔らか。脂身にも上品な甘さがある良い肉だ。
隠し味にコショウをほんの少しぱらりとして、味を引き締めているのが今回のポイントだ。
「これは……ゴハンと合うわね……!」
熱いとん汁をふうふうとすすったあとに、ごはん。漬け物ではし休め、そのあと再びとん汁。
トッティ以外の二人もこの食べ方を気に入ったらしく、見る見るうちに器がからっぽになっていく。
「おかわり……いるかな?」
「よろしく!」
「自分もおかわりっす!」
「エリーチカも! エリーチカも!」
うーん……この三人、成人男性の僕以上によく食べる気がするなあ。
とん汁定食の高評価を嬉しく思いながら、僕はみんなにおかわりを盛り渡すのだった。
明日には洞窟都市フラフニルに到着できる予定だ。
そこで何が待っているにしろ、腹が減っては戦ができぬ。
今日こうしてしっかり準備を整えるのは、きっととても大事なことのはずだ。
頼もしい三人の頼もしい食べっぷりを見守りながら、夜は更けていくのだった。
お目当てはやや赤みを帯びた葉っぱの背の高い草だ。葉先の柔らかそうなところを選んで摘んでいく。
見てのとおり、僕は食料の採集中だ。
苔豚を追いかけていったルジェがしばらく戻ってきそうにないので、ただ待つだけでなく時間を有効活用することにしたのだ。
「それは火炎草ね? 火の精霊の魔法力が強い場所に生えるから、ドワーフトンネルなら確かに群生しててもおかしくないわね」
「料理書に載ってるのを見たんだけど、結構いけるんじゃないかと思ってね。見た目も鮮やかできれいだしね」
「言われてみれば確かに彩りには打ってつけね。乾燥させたのを薬品として調合に使ったことはあるけど、食べたことはなかったわ……」
僕の傍らで、トッティは収穫したばかりの火炎草をしげしげと見つめている。
ドワーフトンネルは大きい街道的な道らしいのだけど、魔物が出る可能性もあるからと一緒にきてくれたのだ。
お騒がせ担当のエリーチカが岐路でルジェが戻るのを待っているから、珍しく静かなのがちょっとおかしい。
「私も少し集めておこうかしら。この先魔法の素材はいくらあっても困らなそうだし」
「この先かあ……。トッティはさ、洞窟都市フラフニルにも魔王の影響は及んでると思う?」
「ええ、そう思うわ。しろがね雪原で魔王の手下に会ったでしょう? ああいうのが結構な数いて、それが各地に遣わされている可能性は高いと思うから」
雪原で会った魔法の配下を思い出す。
あの魔物は配下とはいえ、少なくとも人間と同じくらいかそれ以上に賢そうで、しかも強かった。
ああいうのがゴロゴロいるとすると……。
そしてがむしゃらに襲ってくるのならともかく、たぶん魔王の計画を担って動いているのだろうし、かなり手強い気がする。
そんな僕の不安が伝わったのか、トッティはあえてしっかり笑みを浮かべてくれた。
彼女はきれいな人だけど、この強くて明るい笑顔ができる魂こそがいちばんの魅力なんじゃないだろうか。
「まだまだ強くなるための計画はあるから、心配しなくて大丈夫よ。それと、ドワーフたちに話を聞いたあとは火吹山にいる火の大精霊にも会ってみるつもりなの。ドワーフも大精霊もきっと力を貸してくれるわ」
「世界の危機なんだもんね。できたらまあ、あんまり大変なことにはなってないと良いんだけど……」
「それは私も賛成ね!」
ちょうど火炎草を集め終わった頃に、エリーチカがきゃあきゃあと騒ぐ歓声が聞こえてきた。
どうやらルジェが帰ってきたみたいだ。
トッティの空間魔法で火炎草を収納すると、僕たちは二人と合流するためにトンネルの本筋へと戻った。
戻ってきたルジェの狩りの成果は上々だった。
上手に解体し終わってお肉になった苔豚を、戦利品として持ってきてくれた。
皮も丁寧に処理してきたみたいだ。色んな苔の生えた苔豚の皮は、薬の材料になるのだとか。
再び進み始めたトンネルの中は、奥にいくほど暖かくなって、ついには上着がなくても大丈夫なくらいになった。
この世界に来てから、暖炉のある屋内以外ではここがいちばん暖かいかもしれない。
ともあれトンネルはまだ続く。
今日は途中にある横穴を利用して休息をとることにした。
「今晩はルジェの狩ってきてくれた苔豚で、とん汁を作るよ」
「とん汁……? つまり苔豚のスープっすか?」
「そうだよ。僕の世界の調味料の味噌を使って作るんだ」
「ミソ、そういえばスープにも合いそうな味でしたあ! 楽しみなのですう!」
「そうなんっすか! 自分も楽しみになってきたっす!」
「ミソって香ばしくて美味しかったわ。スープも楽しみね」
三者三様の期待の声を受けて、俄然やる気が湧いてきた。
みんなからの期待と素材の良さに応えるべく、僕も頑張らないと!
とん汁を仕込む前に、今日は主食としてお米を炊いておく。
とん汁は具だくさんで、おかずも兼ねてくれるくらいの存在感がある。
だから今日はこの世界で初めて、白ごはんを出してみるつもりだ。この組み合わせならきっと取っつきやすいはずだ。
付け合わせにはさっき収穫したばかりの火炎草を使う。
火炎草は塩と砂糖と酢を入れて揉みこみ、しばらく漬けておく。これで他の調理が終わる頃には食べられるだろう。いわゆる即席漬けというやつだ。
そしてなんと言っても主役はとん汁!
苔豚の肉を細かめに切って、満月大根や赤人参と一緒になべに入れて炒める。本当はごぼうやこんにゃくも入れたいんだけど、残念ながらこの世界ではまだ似た食品に出会えていないのだ。
あとは葉物をいくつか選んでよく煮て、最後に火を止めて味噌を通す。
その頃にはごはんは炊けて、即席漬けも良い具合にしんなりしている。
ふんわり良い香りが食欲をそそる。
とん汁定食、でき上がりだ!
食事の用意を整えると、盛り渡されたごはんをみんなが不思議そうな顔でまじまじと見つめている。
やっぱり馴染みがないとそういう反応になるよね……。
「この白いのは、前にヤキオニギリを作った時のオコメよね?」
「うん。お米自体はシンプルな味で、ほかの料理の合間に食べるって感じなんだ。役割としてはパンと似てる。僕の国の代表的な主食だよ」
「へえー! 貴重なものっすよね? ありがたく食べさせてもらうっす!」
さて、みんなのお口に合うと良いんだけど……。
僕の心配はおいといて、今日もみんなで『いただきます』だ。
ごはんの存在はみんな結構気になっていたようで、全員真っ先にごはんから手をつけた。
いちばんよく分からないのから食べる勇気と思い切りの良さは、さすが冒険を生業にする人たちって感じだ。
「オコメ、なんだか不思議だわ。噛んでいるとフワッと甘みを感じるの」
「エリーチカは焦げ加減になったところが香ばしくて好きですう! オコゲ!」
「これはクセがなくて、色んなものと合わせて食べても相性が良さそうっすね」
おおむね評判が良さそうでひと安心だ。
自分が小さい頃から馴染んできた味を肯定してもらえると、やっぱりとても嬉しい気持ちになる。
「ごはんなんだけど、火炎草の即席漬けと食べても美味しいよ。あとはとん汁を食べてみたあと、ごはんを食べるのもオススメ!」
「そうなのね? カイのオススメで挑戦してみるわ」
火炎草は草自体に微かな辛味があるのが特徴だ。
これを漬物にすると、唐辛子を入れた浅漬けみたいな味になってくれて美味しかった。当然、ごはんにはよく合う。
そして本日のイチオシは、やはり苔豚のとん汁!
アツアツの味噌汁は外の寒さの中の方が美味しく食べられそうだけど、しっかりした味噌のコクは慣れない乗り物で疲れた体には染み渡る。
具だくさんで、しかもその具の全部によく味が染みている。
主役を張る苔豚の肉は、とにかく柔らか。脂身にも上品な甘さがある良い肉だ。
隠し味にコショウをほんの少しぱらりとして、味を引き締めているのが今回のポイントだ。
「これは……ゴハンと合うわね……!」
熱いとん汁をふうふうとすすったあとに、ごはん。漬け物ではし休め、そのあと再びとん汁。
トッティ以外の二人もこの食べ方を気に入ったらしく、見る見るうちに器がからっぽになっていく。
「おかわり……いるかな?」
「よろしく!」
「自分もおかわりっす!」
「エリーチカも! エリーチカも!」
うーん……この三人、成人男性の僕以上によく食べる気がするなあ。
とん汁定食の高評価を嬉しく思いながら、僕はみんなにおかわりを盛り渡すのだった。
明日には洞窟都市フラフニルに到着できる予定だ。
そこで何が待っているにしろ、腹が減っては戦ができぬ。
今日こうしてしっかり準備を整えるのは、きっととても大事なことのはずだ。
頼もしい三人の頼もしい食べっぷりを見守りながら、夜は更けていくのだった。
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