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05 大魔女さんと火吹山
シーサーペントの海鮮なべ 後編
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僕は甲板でバケツいっぱいに漂着物を詰め込んだ。
そのバケツを持って、そのまま厨房に向かう。解体したばかりの大海蛇の肉もたっぷり運んできてもらった。
「たぶんうまく行くはず。さっぱりした塩味の寄せ鍋風で行こうかな」
港町で仕入れた干し魚、それと昆布に似た海藻を出汁に使って、大鍋に塩味のスープを作ってみる。味見をしたら、期待どおりの味になった。
トッティが海水を真水に変える魔法を使えるおかげで、水には不自由しないのが本当にありがたい。
スープができたら、下ごしらえをしておいたシーサーペントの切り身と二枚貝、小魚、海藻を入れる。
戻しておいた干しキノコと、保存庫にあった根菜・葉野菜もたっぷり入れて、火が通ったら完成だ。
シーサーペントは(さばかれてしまいさえすれば)とてもきれいな白身の魚って感じだ。
あの恐ろしい見た目からはあんまり想像できない、普通に美味しそうな姿になった。
なべといえば、船のみんなで土鍋をつつけたらすごく盛り上がりそうだ。
だけどさすがに海の上では揺れるし、そもそも土鍋がなかったな。
深いスープ用のお皿に盛って渡すことにしよう。
「みんなー。ごはんだよー!」
声をかければ、はらぺこな面々が続々と集まってくる。
あっという間に賑やかな食卓の完成だ。
船員のうち何人かは見張りに立っているので、一度に全員集合とはいかないのがちょっと残念。でも旅の途中だから仕方がない。
「さあ、シーサーペントの海鮮なべだよ。熱々を召し上がれ!」
「待ってたわ。ひと働きしたあとはやっぱりおなかが減るもの」
鼻歌を歌い出しそうなくらいご機嫌で、トッティがお皿に向かう。
そして彼女がせーの、と号令をかけるとみんなが揃ってこう言った。
『いただきます!』
日本風のごはんのあいさつ、なんだかすっかりこちらのみんなの間でも馴染んだみたいだ。
すごく嬉しくて、少しだけくすぐったい気持ちになる。
フォークとスプーンを手に食事が始まったけど、どうやら反応は上々のようだ。
「スープの味、さっぱりしてるけど複雑な旨みがあって美味しいわ。シーサーペントは淡白だけど弾力のある身だからとってもよく合うわね」
「貝柱! エリーチカに貝柱ください!」
「野菜も味がよく染みてて、美味しく食べられるっす!」
乗組員たちからも好評を得て安心したので、僕も味わってみた。
シーサーペントはあんな大柄だから大味なのかと思いきや、意外にも繊細な味だ。身もよく引き締まっていて、タラなんかに近い食感かも。プリっとしていてとても美味しい。
野菜の味の染み具合は、ルジェが言ってくれたとおりバッチリだ。
シーサーペントがもたらしてくれた貝や小魚もそれぞれ違った味わいで、食べ進めても一向に飽きない。
「みんな、おなかにまだスペースはある?」
「あるけど、どうしたの?」
「良かった。実は鍋のシメがあるんだ。これから出すからちょっと待っててね」
僕がそう告げると食堂に歓声が上がった。
力仕事に明け暮れる海の男たちはもちろんだけど、うちのパーティの面々の食欲も負けず劣らず底なしって感じだ。
なべといえばシメ、って思うのは日本人だからだろうか?
他の国ではどうなのかわからないけど、僕はやっぱりシメが食べたくなってしまう。
テッパンとしてはうどんか雑炊なんだけど、僕の手持ちのお米ではこの人数に食べさせるには心もとない。
うどんも悪くないけど、鍋は塩味。なら――。
思い切って、麺を打っておいた。
今日の海鮮なべのシメは、ずばり『ラーメン』だ。
「お待たせ、みんな! シメの塩ラーメンだよ!」
ラーメンという言葉にみんながみんな首を傾げていたが、百聞は一見にしかず。どんなものなのか見たら納得してくれたようだ。
「炎赤の大地のどこかの郷土料理に麺っていうのがあって、それに似ているわね」
「エリーチカには刻んでくれたんですねっ!? さすがですう、行き届いてますう!」
「フォークでくるくる巻いて食べると良いと思うよ。熱いから気をつけてね」
なべの出汁の旨みをすっかり吸い込んだ、シメのラーメン。
薬味の香草をお好みでまぶしてもらい、途中での味変も楽しめるようにしてみた。
想像以上の美味しさにみんなで舌鼓を打ちながら、この日の夕食は終わったのだった。
夜も更けてきた。
厨房の片付けと明日の仕込みを終えて船室に戻ろうとした時、ふと話し声が聞こえてきて、僕は立ち止まった。
声からするとトッティとルジェみたいだ。どうしたのかな?
声をかけようか迷っているうちに、話が耳に入ってきてしまう。
「カイさんが魔王の居場所まで旅をしてるのは、元の世界に戻るためでもあるんっすよね? カイさん、やっぱり帰りたいんすかねえ」
「そうね。元々別の世界の人だし、そもそもカイには向こうに大切な家族もいるみたいだから」
「じゃあ魔王が倒せたら、カイさんとはお別れかもしれないんっすね。自分は、正直ずっとこっちにいてほしい気持ちがあるんっすけど、でもカイさんが帰りたいならなあ……」
それは今更出ていきにくいような話題だった。
僕の立場のこと、みんなはどう思っているんだろう……。
でも、そうねと答えるトッティの声は、なんだかとても優しい響きをしていた。
「私も彼にずっとここにいてほしいわよ。でもそれ以上に、彼には幸せであってほしいからね。彼が幸せでいられる場所にいてほしいわ」
そうっすね、とルジェもうなずいた。
会話はそのまま途切れてしまった。
やがて二人の気配が遠ざかるまで、僕はその場に立ち尽くしていた。
みんなとの別れ。
まだまだ途方もなく遠い未来のことのように思えるけど、それはいずれはっきりと形になってやってくるのだ。
その時に、僕は選ばないといけない。
生まれ育った馴染み深い元の世界、家族のところに戻るのか、かけがえのない仲間と出会ったこの世界に残るのかを。
考えたけれど、ずっと考えているけど、この世界で過ごす日を重ねるにつれてもっと決めがたくなっていく。
答えの出ないまま、僕は夜の海の波音をただ聞いていた。
炎赤の大地。
新たな冒険を通して、僕は果たして――決められるのだろうか。
そのバケツを持って、そのまま厨房に向かう。解体したばかりの大海蛇の肉もたっぷり運んできてもらった。
「たぶんうまく行くはず。さっぱりした塩味の寄せ鍋風で行こうかな」
港町で仕入れた干し魚、それと昆布に似た海藻を出汁に使って、大鍋に塩味のスープを作ってみる。味見をしたら、期待どおりの味になった。
トッティが海水を真水に変える魔法を使えるおかげで、水には不自由しないのが本当にありがたい。
スープができたら、下ごしらえをしておいたシーサーペントの切り身と二枚貝、小魚、海藻を入れる。
戻しておいた干しキノコと、保存庫にあった根菜・葉野菜もたっぷり入れて、火が通ったら完成だ。
シーサーペントは(さばかれてしまいさえすれば)とてもきれいな白身の魚って感じだ。
あの恐ろしい見た目からはあんまり想像できない、普通に美味しそうな姿になった。
なべといえば、船のみんなで土鍋をつつけたらすごく盛り上がりそうだ。
だけどさすがに海の上では揺れるし、そもそも土鍋がなかったな。
深いスープ用のお皿に盛って渡すことにしよう。
「みんなー。ごはんだよー!」
声をかければ、はらぺこな面々が続々と集まってくる。
あっという間に賑やかな食卓の完成だ。
船員のうち何人かは見張りに立っているので、一度に全員集合とはいかないのがちょっと残念。でも旅の途中だから仕方がない。
「さあ、シーサーペントの海鮮なべだよ。熱々を召し上がれ!」
「待ってたわ。ひと働きしたあとはやっぱりおなかが減るもの」
鼻歌を歌い出しそうなくらいご機嫌で、トッティがお皿に向かう。
そして彼女がせーの、と号令をかけるとみんなが揃ってこう言った。
『いただきます!』
日本風のごはんのあいさつ、なんだかすっかりこちらのみんなの間でも馴染んだみたいだ。
すごく嬉しくて、少しだけくすぐったい気持ちになる。
フォークとスプーンを手に食事が始まったけど、どうやら反応は上々のようだ。
「スープの味、さっぱりしてるけど複雑な旨みがあって美味しいわ。シーサーペントは淡白だけど弾力のある身だからとってもよく合うわね」
「貝柱! エリーチカに貝柱ください!」
「野菜も味がよく染みてて、美味しく食べられるっす!」
乗組員たちからも好評を得て安心したので、僕も味わってみた。
シーサーペントはあんな大柄だから大味なのかと思いきや、意外にも繊細な味だ。身もよく引き締まっていて、タラなんかに近い食感かも。プリっとしていてとても美味しい。
野菜の味の染み具合は、ルジェが言ってくれたとおりバッチリだ。
シーサーペントがもたらしてくれた貝や小魚もそれぞれ違った味わいで、食べ進めても一向に飽きない。
「みんな、おなかにまだスペースはある?」
「あるけど、どうしたの?」
「良かった。実は鍋のシメがあるんだ。これから出すからちょっと待っててね」
僕がそう告げると食堂に歓声が上がった。
力仕事に明け暮れる海の男たちはもちろんだけど、うちのパーティの面々の食欲も負けず劣らず底なしって感じだ。
なべといえばシメ、って思うのは日本人だからだろうか?
他の国ではどうなのかわからないけど、僕はやっぱりシメが食べたくなってしまう。
テッパンとしてはうどんか雑炊なんだけど、僕の手持ちのお米ではこの人数に食べさせるには心もとない。
うどんも悪くないけど、鍋は塩味。なら――。
思い切って、麺を打っておいた。
今日の海鮮なべのシメは、ずばり『ラーメン』だ。
「お待たせ、みんな! シメの塩ラーメンだよ!」
ラーメンという言葉にみんながみんな首を傾げていたが、百聞は一見にしかず。どんなものなのか見たら納得してくれたようだ。
「炎赤の大地のどこかの郷土料理に麺っていうのがあって、それに似ているわね」
「エリーチカには刻んでくれたんですねっ!? さすがですう、行き届いてますう!」
「フォークでくるくる巻いて食べると良いと思うよ。熱いから気をつけてね」
なべの出汁の旨みをすっかり吸い込んだ、シメのラーメン。
薬味の香草をお好みでまぶしてもらい、途中での味変も楽しめるようにしてみた。
想像以上の美味しさにみんなで舌鼓を打ちながら、この日の夕食は終わったのだった。
夜も更けてきた。
厨房の片付けと明日の仕込みを終えて船室に戻ろうとした時、ふと話し声が聞こえてきて、僕は立ち止まった。
声からするとトッティとルジェみたいだ。どうしたのかな?
声をかけようか迷っているうちに、話が耳に入ってきてしまう。
「カイさんが魔王の居場所まで旅をしてるのは、元の世界に戻るためでもあるんっすよね? カイさん、やっぱり帰りたいんすかねえ」
「そうね。元々別の世界の人だし、そもそもカイには向こうに大切な家族もいるみたいだから」
「じゃあ魔王が倒せたら、カイさんとはお別れかもしれないんっすね。自分は、正直ずっとこっちにいてほしい気持ちがあるんっすけど、でもカイさんが帰りたいならなあ……」
それは今更出ていきにくいような話題だった。
僕の立場のこと、みんなはどう思っているんだろう……。
でも、そうねと答えるトッティの声は、なんだかとても優しい響きをしていた。
「私も彼にずっとここにいてほしいわよ。でもそれ以上に、彼には幸せであってほしいからね。彼が幸せでいられる場所にいてほしいわ」
そうっすね、とルジェもうなずいた。
会話はそのまま途切れてしまった。
やがて二人の気配が遠ざかるまで、僕はその場に立ち尽くしていた。
みんなとの別れ。
まだまだ途方もなく遠い未来のことのように思えるけど、それはいずれはっきりと形になってやってくるのだ。
その時に、僕は選ばないといけない。
生まれ育った馴染み深い元の世界、家族のところに戻るのか、かけがえのない仲間と出会ったこの世界に残るのかを。
考えたけれど、ずっと考えているけど、この世界で過ごす日を重ねるにつれてもっと決めがたくなっていく。
答えの出ないまま、僕は夜の海の波音をただ聞いていた。
炎赤の大地。
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